2014/07/13

【Gadget】デュアルSIM環境ロードテスト

◎毎度毎度おなじみの中国出張。いい加減慣れすぎて新鮮味もクソも無いのだが、仕事のことは抜きにして今回は大きな目的がある。
先日購入したXperia M2 Dualで、国内ではテスト出来なかったデュアルSIM機としての真価を発揮させるのだ。
(余談だが、うまく行かなかった時のためにXperia Rayも持って行った)

◎実は、日本でM2 Dualを購入したその日に中国SIMの手切りに挑戦したのだが、寸法がまずかったらしくトレイタイプやminiSIMアダプタ経由なら認識したものの、スロットインのM2には装着出来なかったのだ。そのためまずはSIMカードの交換をしようと中国移動の直営店に行くも、話せない中国語ですったもんだした挙句「30人待ち」
やってられるか‼︎ と言うことで、同行している同僚のSIMを買いにいつも使っている街の小さな商店へ。

◎この商店、SIMカードの販売やチャージ操作などいろいろ便利にやってくれるのだが、聞くだけ聞いてみた
「微USIMは売ってるか」
「無いけど、これがあるから没問題‼︎」
ドン、と出てきたSIMカッター。これで切れってか。売り物をw
試しに同僚のスマホを人柱にガチャコーンと新品SIMを切らせて見るとあっさり装着、認識‼︎
これなら行けるとばかりに自分の分も新調。元のSIMにはまだ180元前後の残高があったが、有効期限切れも近かったし、素人がSIMを切るな、という授業料だということにしておこう。

◎ということであっさり実現してしまったデュアルSIM環境。ちゃんと双方の電話番号が着信する。SIM単位で着信音を変えられるので、どちらの番号に着信したかもすぐ解る。

これでちうごく滞在中に日本からの連絡が途切れて、帰国後溜まり溜まった着信履歴に頭を抱えることもなくなった。
もちろんこちらから発信する時はどちらのSIMから発信するかを選択できる。SIMには自分の好きな名前を付けられるので、キャリアの名前にでもしておくと間違うことも無い。
もちろん不安なら挿すだけ挿しといてSIMを無効化することも可能だ。
ただ一点、Xperia Ray(Android2.3)では可能だった「連絡先の電話番号を長押しすると番号編集」が出来なくなっているため、ローカルSIMからの国際電話発信時の国番号やサフィックスを付与する為に連絡先からコピペ→ダイアル画面に貼り付けて編集、という手順を踏む必要がある。





◎お次は電話以上に利用頻度の高いSMS。そもそも現地携帯でなくSIMフリーXperiaにしたのは電話帳の一元化もさることながらSMSで日本語を扱えることだが、
M2 Dualの場合、受信トレイは一つだが発信ボタンが二つあってどちらのSIMから送るかをちゃんと選択できるし、
受信時もどちらのSIMで受信したかが一目でわかるようになっている。流石に電話と違って受信音は選択出来ないが、まあ必要もなかろう。

◎電話、SMSとくれば次はモバイルネットワークだろ‼︎ ということで早速APNを設定(キャリアごとの最適な設定をダウンロードできる)し、神州行のGPRS定額設定を済ませてチャレンジしてみた…のだが、Google系サービスのほとんどが中国では使用出来ないのでほとんど何も出来ないに等しい状態。(端末シェアは圧倒的にAndroidが高いのに‼︎)
先日まではVPN無しで接続出来た「モバツイ」すらも接続出来なくなっているので、端末よりも中国ファイヤウォールの問題のようだ。
結局今の所メールの受信ぐらいにしか使えてないが、どのみち接続はGSMになる(中国移動はTD-SCDMA)のでまともな速度は期待出来ず、この程度で良いのかもしれない。
ちなみにネット周りは二つのSIMのうちWCDMAが使えるのは片方だけ(選択可能)で、もう片方はGSMとなる。自分の場合前述のようにGSMでの使用なのでこの仕様でも問題ないのだが、CDMA2000キャリアが強い国に渡航する時は辛いかもしれない。

◎しかし一方で、さすがはAndroidと言うべきか、スタンドアロンの仕事用デバイスとしてみた場合、ネットワーク、およびプライベートデータに機能を依存しているiOSよりも海外オフラインでの使い勝手がいい。
Google翻訳は言語セット(1言語あたり200MB程度)をダウンロードすればオフライン翻訳可能(画像翻訳および音声出力は出来ない)で、タクシー乗る時とかスーパーで買い物とかでものすご重宝する(もちろん仕事でも)し、
マップはオフラインマップを保存できる(GPSも使えるが方角の特定が出来ない)ので今自分がどの辺りにいるのかも把握できる。
マルチタスク画面(呼び方これでいいのかな)のミニアプリに通貨換算や単位換算を追加可能で、電卓やメモと揃えておけば仕事のちょっとした計算はこれで事足りる。(懐中電灯があればさらに嬉しかったなぁ)

◎そんなわけでほとんど万歩計と化していたiPhoneを尻目に結構大活躍だったXperia M2 Dual、図体のでかさとタッチパネルの精度の悪さ(これはAndroid全体の問題だと思う)には最後まで慣れられなかったが、ボディの薄さとデザインのシンプルさもあいまって、なかなか「持っていて気持ちの良い」端末だった。
データ通信させていないため電池の保ちもかなり良く、電話かけまくっても充電は2日に1度で十分だった。(電池の容量がでかすぎるからか、PCだと超充電が遅いという難点はあったが…)
多種多様なアプリを入れる事を想定しない、電話プラスアルファの端末としては非常にバランスが良いので、海外出張が多い人にはオススメである。

0 件のコメント: