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2015/01/19

【Traffic】上野東京ラインの憂鬱

◎超久しぶりのtrafficタグの投稿。
東京に越してきてから、毎朝の通勤は東京駅から東海道線で余裕の着席貴族をブチかましていた私が最も恐れていた事態が現実になりつつある。
「上野東京ライン」の開通が3月に迫っているのだ。
12月19日のJR東日本のプレスリリースで直通列車のダイヤが発表されていたのを今日知ったのだが、詳細を見てみると…
…まあ行ってしまえば、「東京駅から東海道線に乗っていた人にはなんの有難味もない」ダイヤなのだ。

◎以前このエントリでダイヤ予測をした時、東京始発は残るかと思っていたのだが
その幻想は見事に打ち砕かれた。
今回のダイヤ編成をざっくり言うと

・朝ラッシュを除いて東海道からの車両は全て宇都宮/高崎線へ直通
・一方で宇都宮/高崎系統は上野折り返しが残る
・朝ラッシュ時は上野まで直通
・朝ラッシュ時は宇都宮/高崎からの直通列車の品川止まりがある
・常磐線は朝夕は快速、データイムに中電乗り入れ
…という形になっている。

◎現時点でJR東日本から発表されている時刻表は上野〜東京(品川)間の直通列車のみで、
上野折り返しの宇都宮/高崎系統、常磐系統の時刻は出ていない。
が、東京駅基準で発着本数を見てみると、どう見ても現状より増えている…
つまり東京駅始発の列車は全廃される可能性が高いということだ。
(上野東京ラインの開通で東京駅上野方の留置線も廃止されているので、なおさら可能性が高い)

◎ということで、現時点で東京駅から座って通勤している人にとっては極めて大迷惑なダイヤに思える。
宇都宮/高崎方面から東京/新橋/品川に向かっていた人は乗り換えの手間は省けるが、
以遠(例:川崎の東芝)に通勤してる人に取ってみれば、単に立っている時間が長くなるだけだし、
総武/京葉線方面、地下鉄方面からの人はせっかくの始発列車が全廃され立ちっぱなしになる。
また現時点で発表されているのは直通列車のみなので、
今でも夕方に時たま走って迷惑を撒き散らしている「横浜方面から上り(北行)品川行き」という大迷惑列車が増える可能性だってあるわけだ。
都心経由で横浜方面に通勤している人にとっては、実に油断ならない状態に思える。
こればかりは実際のダイヤが発表されないと判らないが…

◎あともうひとつ心配なのが、日本の鉄道は複線の場合進行方向左側のホームを使う。
となると、東京駅の横浜方面の発着ホームは9番/10番線になると思われるのだが、この9番/10番線ホーム、ほかのホームと違って、中央改札に抜ける階段が南側の1箇所しかない。
北側はグランスタダイニングへ降りる通路にモロ干渉してしまうので、階段が撤去されているのだ。
(ここによると、97年に撤去されたらしい)
今でも9番/10番線に列車が着くと、7号車〜11号車あたりの乗客の処理にモタついてホームが混雑している(間の悪いことに、北口通路は工事中で非常に狭い上、当該ホームのエレベーターはB1との連絡も兼ねているのでいつも混雑している)が、今以上に人が捌けなくなる可能性が高い。しかも南行の全列車がこのホームを使用する可能性さえある。
おそらく今後東京駅の最大のネックがここになると容易に予想できるのだが、なぜ東北縦貫線構想が具現化した時にここに手をつけなかったのか…謎である。
まあ、折り返し列車がないということで、もしかしたら特急専用で引き続き使うのかもしれないが…


◎というわけで、新橋方面に向かっている人が上野東京ラインにシフトして混雑緩和することを祈りながら京浜東北に乗るしかなさそうである。
とはいえ京浜東北も上野から乗ってるのか秋葉原から乗り換えてきてるのか微妙だしなぁ…

2013/09/23

【iPhone】ドコモがiPhoneを売る理由

○iPhone3Gが日本に上陸してから5年、やっとドコモからもiPhoneがリリースされた。 元々長年のドコモユーザーで、4Sを買うまで悔しい思いをした結果「妥協の産物として」SBMの回線を購入した私としては、本来手放しで喜ぶべき事象である。
しかし実際は、ドコモ回線をiPhone化するどころか、長年使ったドコモ回線を解約しようかと思う位に、「ドコモのiPhone」に興味が示せず、むしろ嫌悪感すらある。何故だろうか。あれほど焦がれていたのに。

○実のところ、今回のiPhoneリリース前に私はこんなことを言っていた。
https://twitter.com/pianist_danna/status/122247850078904320

天文学的確率でiPhoneがドコモで使用可能になったとしても、ガラスマの倍近い金額を吹っかけられる可能性が。 それぐらい信用できないし、そうしたとしても驚かない
https://twitter.com/pianist_danna/status/142060759009067008
仮に出るにしても初期のBlackBerryやHTC端末のような色物扱いされても驚かない。MMS非対応とか。
これらは1年以上前のツイートだが、実際その通りになってしまった。販売価格はハネ上げられ、サービスは中途半端な状態からスタート(これは他キャリアもそうだったが)
そして何より驚いたのが今回扱うショップを限定している事だ。 山手線内側の地下鉄駅前という立地条件にも関わらず、ウチの最寄りのドコモショップはiPhoneは予約含めて取り扱いを行っていない。お陰で他キャリアショップが盛況な中、完全な閑古鳥だ。
このような事が今までドコモが取り扱ってきた「自社ファミリーの新製品」…まして先日のツートップ戦略(笑)で、極論サムスン端末であっただろうか?
一方、この売り方には既視感がある。先のツイートでも指摘している、HTCやBlackBerry、 ガラケ時代の「pro」シリーズでやってきたことだ。

○これだけでも、ドコモが如何にiPhoneを「売りたくないか」が判る。
それはそうだろう。 他社より高いARPUを設定してもツートップや月サポという過剰経費に食われて増収減益決算が続くドコモにとって、今や収益のカギはコンテンツ・サービス収入しか無い。一方でiPhoneはそれらのコンテンツビジネスについては、ドコモに何ら利益をもたらさない。
未だにiモードの成功体験から抜けられず「土管屋としてのビジネススタイル」が確立出来ていないドコモに取って、iPhoneを取り扱うという行為は自分の首を絞めるのだ。
特に(恐らくは政治的な側面から)余りにも大規模な設備投資により「始まる前から失敗が確定している」NoTTVなどは風前の灯火であろう。

○さらにもう一つの危険性として、「ドコモの要求仕様に何ら合致しない」iPhoneという端末が売れてしまった場合、ドコモ要求仕様に合わせる事が端末メーカの利益にならないという証左となってしまう。こうなると、最早ドコモが持っていた「端末メーカへの政治力」は失われる。
それでなくてもツートップという愚策によってファミリー企業に冷や水をぶっかけた上、ドコモ自らが自社の要求仕様に価値がなかった事を証明してしまったら、ドコモに追随を余儀なくされていたメーカー…特にソニモバが黙っていないだろう。
今回ソニモバが海外モデルと同じ「Z1」という型番でキャリアの発売前から国内プロモーションを始めたのはその布石と見ている。

○だからこそ、ドコモは本音ではiPhoneを売りたくないのだ。
では何故今回iPhoneを取り扱う事にしたのか。 キーになるのは、ツートップ策以後の、親会社NTTの動きである。

NTT社長「『さみしい』が率直な気持ち」 国内電機スマホ断念
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL050PE_V00C13A8000000/
国内電機メーカーにスマートフォン(スマホ)の開発を断念する動きが出ていることを「『さみしい』、『残念』が率直な気持ち」と述べた。7月31日にはNTTグループとともに携帯事業を伸ばしてきたNEC(6701)がスマホ事業から撤退すると発表している。
NTTからしてみれば、ドコモがツートップでやったこと、そしてその責任を「メーカの品質」に責任転嫁したことは、親会社NTTが育ててきた「電電公社ファミリー」に泥を塗る行為でしかなく、下手をすればNTT本体のビジネスにすら影響を及ぼしかねない、政治的には軽率な行為であった。
この報道の後NTTは自社のドコモMVNOを利用したiPhoneパックを発売したり、副社長がドコモでの取り扱いについてコメントを出したりと外部からプレッシャーをかけていた。
ツートップ戦略は増収減益によるドコモ本体へのダメージの他、親会社NTTを怒らせるという政治的ダメージをも負わせたと私は見ている。

○そしてこれらの迷走ぶりと、「殿様商売」という単語に揶揄されるドコモの身の程知らずなビジネス戦略が、私に嫌悪感と失望感を負わせていたのだろう。
ともあれiPhoneの発売は現実として始まった。
ドコモとしては意図的に売らない事で「たいして売れなかったのでやっぱ撤退します」ぐらいの軟着陸を目指しているのではないかな、と勘ぐっているが、
私は逆に徹底的に売れて、ドコモが日本の携帯電話市場を歪めてきた「仕様の押しつけ」「望まないサービスの押しつけ」という呪いを解放させて欲しい。
判で押したような同じデザイン・同じサービスの端末を横並びで売るのではなく、メーカが各々のフィロソフィを持って製品を作り出して競争する、その方が確実に市場は面白くなり、製品の魅力は増して行く。(Xperiaはグローバル市場を相手にする事で自社のフィロソフィを確立した)

【iPhone】iPhone5S/5Cに思った事


○なんだかんだで順当に発表されたiPhone5sと、結局はリーク情報通りに出てしまったiPhone5c。そしてその急激な変化がユーザを動揺させたiOS7。京は銀座に出かけてこれらの変化がいかようなものかを見てきた。

○まず5S。基本的なデザインはiPhone5から変更が無いが、全体的に5よりさらに金属感が増し、前回私がちょっと不満だったブラック(グレー)モデルの質感が大幅に変わった。「スペースグレー」という名前の通り黒というよりグレー主体の色合いになり、光沢を持つフィレット部はよりメタリックな光沢を放つようになった。
iPhone5の頃にAppleは自社製品の能書きに「腕時計のような」「工芸品のような」という表現を使っていたが、5sのデザインモチーフはまさに腕時計のそれであろう。
今回新たに加わったシャンパンゴールドも最初は違和感しか無かったが、金の腕時計をモチーフにしたと考えれば納得は行く。まあ、金時計程「うるさく」はなく、嫌みな感じはしない。

○そして今回新型の5c。最初はプラスチック(ポリカーボネート)ボディということで安っぽさを懸念して居たが、実際触ってみると「触感」としては安っぽさは全く感じない。恐らく内部フレームとポリカボボディを密着させているのだろう。既存のプラボディ端末にある、「触って判る中の空洞感」が全く無く、見た目にも触った感じにも「ソリッドな」質感を持っている。
見た目の安っぽさはどうしようもないが…
5sより重いとして批判の対象になっている重量についてだが、4sユーザーからすれば軽いもの、というか、特に重さが気になるような重量ではない。
中身については完全にiPhone5なので今更語る事も無い。

○iOS7については、私のiPhone4Sには既に導入済み。
まあなんというか…旧来のiOSからすると完全に「別物」である。デザインのみならず、操作系も結構変わっているので、iOS6基準で考えてしまうと「使い難い」と思うかもしれない。
が、頭を一度リセットして、これが初めてのiOSだと思えば、 ーMicrosoft Officeが2007で操作性を完全に刷新したときと同じようにー 操作性を一から見直した上で、初めて使う人も使いこなしている人も「フラットに」使いこなせる操作性である事に気づく。
Officeの時もそうだったが、ヘビーユーザーにとっての操作性が必ずしも万人に、殊にエントリユーザにとっても使い易い物ではなく、むしろエントリユーザを基準に置くならばヘビーユーザーが好んで使う「効率の良い操作性」は、「多少効率が落ちてでも、判り易くシンプルな使い方」に収束して行くという考え方を見る事が出来る。

○全体を通している事は、Appleは今回のiPhone/iOSでまたひとつファッションブランドへの方向性を進み始めたな、という印象。5Sの目指している物は高級な工芸品、5cはサブブランド的な「ポップな」製品、そしてiOSは恐らく今まで誰もアプローチしようとしなかった「工芸品的側面を持つオpレーションシステム」、という方向性を持ったんだな、というのが私の感想。
スティーブ・ジョブス時代から、マーケティング手法の面でアパレル・ブランドを意識した取り組みはあったが、現体制になってそれを製品にも生かして行こうという「方向性」が、ジョブスの死から2年経って、やっと見えてきたか、というところだ。
勿論ジョブス時代の常に刺激的かつ革新的な製品の出し方も良かったが、今Appleが進んでいる方向性も私は嫌いではない。何故ならコンピュータというものそのものが、ある種進化の行き詰まりに直面してきているからだ。

○携帯電話というデバイスは、種々に存在していたスタンドアロンのデバイスをどんどんと吸収し、PCが持ち合わせていた「情報を受ける・発信する」という側面をも取り込んだ事で今のスマートフォンという形に落ち着いた。携帯電話がその途上にあるうちは何か別の物を取り込む…「別のもの(例えばカメラ)のあり方が変わる」という形での革新性を示していたが、正直もう取り込むべき概念が品切れになってきている。
ソフトウェアを活用しての「デマンドの取り込み」…例えばPassbook等の変化はあろうが、それは見え難く、また使ってみないと判らない。
人は何だ彼んだ言いつつも目に見える「ハードウェアの革新」を無意識に求めており、Appleはその潮流に「必要充分なリソースを持ったハードウェア」を持って乗る事で革新性を示してきた。
(概念の革新性だけなら、日本のガラケのほうが余程革新的だ ガラケに足りなかったのは、概念を実現するに足りる信頼性のあるハードウェアリソースである)

○もう取り込むネタが無い以上、次にやって来る革新はGoogle Glassに代表されるような「デバイスそのもののあり方の変化」だが、残念ながら今はまだウェアラブル・コンピュータを実現出来る程にはハードウェアの技術革新が進んでいない。
ラボラトリーで実現可能でも、それで世の中を変えるには「ビジネスとして成り立つ実用性」が無ければ意味が無い。
私はまだGoogle Glassはその段階に達していないと見ている。(あくまで今の所は、だ)
ならば、と今Appleがやろうとしていることはビジネスの強化である。 具体的には「技術の革新性に頼らない、自社ビジネスの付加価値の向上」である。これはこれで評価したいし、元々「技術だけで付加価値を示してきたわけではない」Appleだからこそできるビジネススタイルだ。

○とりあえず早く11月が来て欲しい所である。(11月に買い替え予定)

2013/05/04

【Music Works】Garageband for iOSに見るソフトシンセの構造

◎技術の進歩というものはありがたいもので、今やスマートフォンで作曲が出来る時代である。しかも、内臓音源のクオリティもなかなか悪くない。
最近使い倒している中で、Garageband for iOSのスマートギターが、ギターの音域外だとパワーコードストラミング音が出たり、ベロシティによるマルチサンプル再生に対応していたりと、音色クオリティや表現力と言った意味では既にかつての「DTM音源」を凌駕するレベルに有る事に気がついたのだが、これをモバイルデバイスで実現させるカラクリに少し興味を持ち、波形解析をしてみる事にした。


◎波形解析と言っても別に難しい事は何も無く、SmartGuitarを含んだ曲ファイルを書き出してLogic Proで読み込み→音源をEXS24に切り替えてEXS上にサンプルを展開→EXSのエディタでゾーンやマッピングを確認するだけのことだ。
が、ここで面白い事実に気がついた。波形ファイルが一つしか無いのだ。その波形がこれ。

SmartGuitarにおいてこの単一のサンプルファイルの鍵盤やベロシティによって波形の読み出し位置を変えることでマルチサンプル発音を実現しているわけだ。確かにこの方法だとファイルを細分化するよりもストレージメモリの使用量を削減出来る。
ちなみにサンプルレートは22.05kHzと意外に低いが、サンプル数が多いため容量としては26Mにも及ぶ。

◎ここで興味深いのは、一つ一つのサンプルは発音から消音まで収録されていること。PCMシンセサイザーでは一般的なループ処理がない。EXSエディタで確認してみたが、サンプルの再生でループは行っていないのだ。当然そんなことをすれば26Mもの波形容量を食ってしまうのも理解できる。ちなみにピアノは100M近くに及び、こちらもノンループ。(ただしダンパーオン音色はない)
サウンドクオリティをそこまで高くする必要がないはずのソフトにしてはかなり贅沢な仕様だが、何故このような仕様にしているかを考えてみるとスマートデバイスアプリならではの苦労が分かる。サンプルのループ処理を行うと、確かに波形容量が減らせるが、発音エンジンにエンベロープを組み込む事が必須となる。メモリの負荷が減る代わりに、プロセサの負荷が増えてしまうのだ。

◎ただでさえ電池駆動時間という制約のあるスマートデバイスでプロセサ負荷を増やすのは好ましくない。一方でワークメモリの負荷に関しては、ソフトシンセでは一般的な技術であるストレージからのストリーミング再生を行う事で負荷分散を図れる。(GarageBand for iOS起動直後に曲を再生すると、ストリーミングが追いつかず音色のアタック部分だけが再生される)。
通常のソフトシンセはHDD等のストレージメディアからストリーミングを行うためそちらの負荷がかなり高いが、基本フラッシュストレージのiOSにおいてはストリーミングによるリード負荷はそこまで高くない。
GarageBand for iOSはこう言った事を行う事で、決して能力が高いとは言えないモバイルプロセサでのDTM環境を実現しているわけだ。

◎この「プロセサの制約を波形容量で解決する」手法は、GarageBand for iOSに限らずソフトシンセでは一般的に使用されている。ハードシンセのように高速な読み出しメモリや発音処理専用のプロセサを持てず、ワークメモリの容量制限と限られたプロセサリソースを有効に活用するために、ハードシンセ程制約がないストレージを活用して発音処理にかかる処理を引き下げている。
別の言い方をすれば、ハードシンセが音声処理で表現している部分を、ソフトシンセでは波形容量で表現しているのだ。
一般的なソフトシンセではこの波形容量による音色の切替は「演奏時の不自然さ」として現れやすいのだが、もともと高度な演奏を要求出来ないGarageband for iOSが(多少ストレージを食う事になっても)この仕様としたのはプロセサ処理の効率利用という意味では非常に合理的な設計思想だと思う。

2011/09/22

【Favorites】通信端末に対する雑感

◎きっかけはtwitterにおける私の発言であった。→twitter発言

そもそも、311のような苦難を経験していながら、緊急時に通信端末に求められる「確実な回線確保」「稼働時間」「危険情報の受信」といった機能に劣るスマートフォンに、「乗り換える動きが加速する」こと自体がまったく理解できない。
細やかながらフォロワーさんから反応があり、私自身もこれについて一度ネタにしているいつかきちんとまとめておこうと思いながら半年が経過していたので、ここで一度まとめようと思う。 半年ぶりの更新ネタとしてw

◎まず前提として、以下の記事。 ケータイWatch:ドコモの発売済みスマートフォン、今夏に緊急地震速報対応へ
NTTドコモは28日、2010年度の決算を発表した。都内で行われた会見では、業績の発表に先立ち、東日本大震災に関連する同社の取り組みが紹介され、その中で、今夏にも既存の同社スマートフォンでは、緊急地震速報を配信する仕組みである「エリアメール」に対応することが明らかにされた。 (中略) 山田氏は「夏モデルでも最初から対応して販売しろ、と思われるかもしれないが、スケジュールが間に合わない見込み」と述べ、今夏発売の機種であっても発売後に対応する形になるとの見通しが示された。Android以外のスマートフォンについては、特に触れられなかった。
ドコモの決算資料27ページに明確に【夏から】と書かれている。(端っこに小っちゃく(夏~冬)と逃げは打ってあるが) さて、世間はもう鈴虫が鳴き台風が訪れる季節なのだが、一向にこの進捗は聞かれない。 ドコモの頭の中は未だに夏らしい。 世間はとっくに【秋】と言うのだが。

◎ドコモのこの発表は、明確に「311」を意識している。地震に関する意識の高まりを受けて、ガラケでは既に対応していた「緊急地震速報」をスマホに搭載させる「姿勢」を見せることで、市場評価を受けたかったのだろう。 しかし実際は一向に搭載される気配はない。 せめて自分達が示したスケジュールを達成できないのなら遅延予定を示すのが誠意と言うものだろう。 そうでなければ、まるで「地震」と言う火事場に乗じたポジショントーク、言い換えれば詐欺に近いではないか。

◎311は「緊急時において通信端末に求められるもの」を明確に示してくれた。 人は災害に見舞われると、自分の身の安全が確保できたら次は「不安の解消」の為に安否の確認・発信をしたり、被害状況の確認をしたりする。 災害の常で電話網は輻輳で使い物にならない中、
・遅配はするがリジェクトは無かったiモードメール
・当時のスマホではまだ少数だったワンセグによる情報確認
・twitterによる情報発信
・緊急地震速報による地震への備え
が、被災者の「安心」を提供したことは間違いない。(勿論、基地局の被害状況にもよるが)

◎そしてもう一つが「使用可能時間」の問題。 私は幸い被災時に電源には困らない環境に居たので、即座に充電環境を確保できた。 W-CDMA端末ではありふれたコンパクトな純正充電器で、コンセントさえあれば充電出来る。 一方スマホ持ちの人は時間の経過とともに次々と電池が切れていった。(特にiPhoneユーザーが顕著だった)充電器を貸与することも出来ず、バッテリパックを持っていない人はただうなだれるしか無かった。 突然情報を断絶された絶望はいかばかりだったか。

◎311を通じて私に芽生えた危機意識、それが上記twitterに書いた
・通信が確保される事
・十分な稼働時間が確保される事
・必要な情報を受信できる事(この場合、地震速報、テレビ報道、ネットワーク)
の3点である。 そして残念ながら、今「スマートフォン」において、これらを十分満たし得る端末は存在しない。 通信確保が問題ないドコモですら、稼働時間は完全に不足していたり、モデルによってはワンセグ自体対応していないと、片手落ちもいいところ。結局これらの条件を満たし得るのは、所謂ガラケしか無かったのだ。

◎しかし311から半年が経ち、夏モデルスマホは順調に売れている。私の周囲でもスマホ持ちがどんどん増えてきた。 彼らは当然のように職場で充電しそのまま離席している。 緊急地震速報も鳴らない。(なまず経由の人は居るが明らかに遅いか、煩わしい)。 あれだけの災害を受けても、危機意識は芽生えなかった、と言う事なのだろうか? 私にはいまだに理解できない。
勿論、携帯電話を持つに関して「とにかく繋がること」「緊急時でも使える事」と言う「ケ」な理由でなく、「遊べる」「楽しめる」「カッコイイ」といった「ハレ」の理由で選ぶこと自体は否定するつもりは無い。 しかし、「ハレ」を優先するあまり「ケ」を軽視するのでは、あの地震の教訓は何だったのか?

◎最初にあげたように私は基本ドコモユーザでありながらドコモの企業姿勢、特に経営やサービスに関する姿勢は一切評価も信頼もしていない。少なくとも「ハレとケ」で考えるなら、ドコモにハレの要素は一切期待できない。しかし同時に「ハレ」の理由に対する憧れはある。正直、Medias WPへの乗り換えを真剣に検討してもいたのだ。
しかしそれはやっぱり、「満たすべきものを満たしてから」初めて手にしていいものではないだろうか。 快適に住む以前にまず部屋に壁と屋根が必要なように。 警備員を雇う前にまず戸にカギをつけるように。

◎…と、以上あくまで私の主観で書いたが、如何なものだろうか? 結論としては「少なくとも今現在のスマホは、携帯端末として求められる真の性能を満たしていない」為に、その性能の確保と、「ハレ」の性能の確保は切り分けて、相応のコストを支払うべき、というものである。

2010/09/13

【interior】お片づけ

◎この土日、部屋の捨て捨て&片付けモードを敢行。 私的には2004年頃をピークに引っ越しをする度に、またこの1年程のやもめ生活で随分とモノを減らしてきたつもりだったが、それでもまだまだモノは残っているもの。
まあどちらかというと今回は「これまでの捨て捨てモードで捨てる判断が付けられないまま、触らなかったもの」を捨てるのがメインだったが。

◎一番手をつけたのがワークルームのメタルラック。 ピーク時に比べると随分と整理しているが、今回はメタルラックの一番の大物が消えた。

Before



After

…結局組みもしないで放置してたand組んだはいいが結局しまい込んだまま数年開けもしなかったプラモをポイしたら、頭上が超スッキリ。 また足下のKASSETTを増設して、これまで外に出ていた雑多な書類をまとめて収納したり、余っていたDVDサイズのKASSETTを使って機材や何やの細かいパーツやら、予備の電池や電球を「パーツ箱」としてまとめたら、これまたスッキリ。

◎あとは所謂「箱」類。 特にPC周辺機器はあっと言う間に箱が溜まって行くが、マニュアル類等もあってなかなか捨てづらい箱類をまとめて処分。 マニュアルはデバイス毎に束にして、適当なビニール袋にまとめて入れてパーツ箱にポイ。
ついでに引っ越し時に持ち込んだダンボールもいくつか開封し、中身を整理した上で箱は処分。(結構こういうのの中に、二度と着ない様な服とか入ってるんだよね…) これで随分押し入れがスッキリした。 まだダンボールは残ってるが、目標は「保存が明確なダンボール以外、全部処分する」である。 ここはまだまだ続きそう。

◎クロゼットも整理。 元々あまりバッグの類いは持ってないが、「利用頻度は低いが捨てる訳にもいかず」にクロゼットの棚板に放り投げてあったバッグ類をまとめてKASSETTに収納。 ついでに紙袋(溜め込む癖は無いが、高級店や大型紙袋のみ、選別した上でいくつか保存してる)やIKEAのブルーバッグも同じKASSETTに詰めておいた。 今回はそこまで手が回らなかったが、衣替えの季節になったら季節外れな洋服類も同様に整理しようと考えている。

◎台所まわりは捨てると言うより整理が中心。 DROPPALで様々な食材を整理保存しているが、今回は1.3Lでパスタ類を並べて整理。 流石に瓶がでかくて食器棚には入らないが、中身とデザイン的に、外に並べておいてもなかなか絵になる。0.9.0.3、スパイス瓶の在庫も確保して、ふと思いつきで新しい食材にチャレンジするときも安心。
KASSETT、DROPPAL、ジップロック等の「器」関係は、部屋に在庫とそれの置き場を確保しておけば、いざと言う時に対応出来る。

◎…っとまぁこんな感じでイロイロと整理をして、結果的には不燃ゴミ3袋、布ゴミ2袋、紙ゴミ(段ボール)一山、の不要物を処分。 殆どが収納の中身だったので部屋のパッと見は殆ど変わらない(ダイニングテーブルからペンスタンドが消えたぐらい)が、不要物が消えて内面的には凄くホッとする。 一度しまい込んだ物を改めて整理すると、「なんでこんなモン後生大事に取っておいてるんだろう」って思うモノとか、
「なんでこれ、ダブッって持ってるんだろう」って思うモノとか、結構ある。
余計なモノは買わないつもりで、それでもやっぱり余計なモノが出てきてしまう。
時々こうやって、部屋の整理をするのも悪くないね。

2010/08/01

【interior】最近買ったもの

◎またもBlog放置…まあ、放置していると言う事は日々は充実していると言う事の証左なんだけどね私の場合。で、今日はいつもの論文調はちょっとお休みして、最近買ったモノの話。

◎まずは扇風機。S90XSの練習用にと、Francfrancの処分品をゲト。…でもあとから見たら、普通にロフトでも売っててちょっとショックw
黒とか白もあったけど、あえて銀を選んだ。どことなく70年代アメリカンな感じの、レトロな雰囲気がお気に入り。
これで風に吹かれて練習してると、弾きこんで汗ばんだ体に当たる風が気持ちE。他にもベッドルームからリビングルームに冷気を送風したりと、なかなか大活躍。




◎お次はスタンドミラー。基本服に無頓着な上普段の仕事も通勤が私服なので必要性は無かったのだが、それでも去年ぐらいからずーっとイイの無いかな〜と探していたら、ある所にはあるんですよ奥さん。(誰だ)
扇風機を買ったFrancfrancの真正面がにあるという非常に(私にとっては)危険な立地のACTUSで発見。フレームレスの全面鏡で、シンプル&スクエアなデザインが私のココロの琴線を鷲掴み。
そいでもってこいつ、むちゃくちゃ重量級&頑丈。 実はほぼ同一のデザインがFrancfrancにあるのだが、価格が倍以上するw ただしFrancfrancのが持ったらすぐ歪んでしまう程度の強度しかないが、こいつは持っても何やっても像が歪まない。(意外と、ガラスって歪むんです) 安価なベニヤやバルサに木目調をあしらった様な「見てくれだけ」フレームでなく、こういう質実剛健&スマートデザインなものを探していたのだ。
そういえば昔、実家にも「倒れてきたら死ぬぞ」みたいな巨大かつ頑丈な全身鏡があったっけ。
コレを買ってから、服着た時に多少は鏡を見るようになった。 そのうち服とか買い出すのかなぁ。

◎そしてこいつ。 夏休みに墓参り旅行をする事になり、1泊〜2泊程度の小旅行に使える手頃なバゲージが無い事に気がついて、どうせなら出張等にも使えるモノにしようと言う事でサムソナイトのハードトランク。 本当はコスモライトが欲しかったのだが、流石にこのサイズのバゲージに5万円は出せなかったw (大型トランクサイズのコスモライトは7万。 これなら納得出来るが…)
まだ使ってないので感想も何も無いが、コスモライト程ではないが充分軽いし、品質・耐久面でもサムソナイトと言うコトでそのへんに売ってる1万程度のトランクよりはよっぽど信頼出来る。ハードトランクなのでこれの上にカメラバッグ乗せて移動できるしね。
デザインもなかなか気に入った。(コスモライトはちょっとクセのあるデザインだったしね…)

◎そういえばピアノ練習用に楽譜の入るトートバッグ&普段使いに転用する為のバッグインバッグも買ったんだっけか。 どっちも無印良品でw …っとまぁそんな感じで、最近は趣味と言うよりは「生活」にコストをかけるようになった。去年やもめスタート時点からしばらくやった「IKEAで月5000円買い物をするキャンペーン」の延長のような感じだが、当時はどっちかというと「一般的にあるモノを探し出して揃えて行」ってたのに対し、今は純粋に「必要なモノ」あるいは「必要と思われるモノ」を、「欲しいと思えるモノ」に昇華してモノを選べるようになってきた。

◎そういう風にモノが選べるようになってきたのは…やっぱり去年の眼鏡&コンタクト作りぐらいからかなぁ。 生活態様がガラッと変わって,ふと見回せば「ヒト一人がフツウに暮らして行くために最低限必要なもの」がすっかり欠けている事に気がついて、でもそれを選んだり「欲しい」あるいは「必要だ」と思えるセンスや嗅覚すら自分に無い事にも気がついて、あれやこれや買い漁ったっけ…一応、ムダ遣いや積んでしまったものは無いつもりだけど、
それでも「趣味と自分の好きなものばかり買い漁って、生活や常識にはまったく興味が無かった」かつての自分が必要とは思わなかったものすらアレコレ揃えて行くうちに、だんだんそれが楽しくなってきて、またそれを使って「生活」することも楽しくなってきて…32年間生きてきて、もしかしたら今が一番「生活する」と言うことを楽しんでいるのかもしれない。
まあ、モノ選びの時に必要機能と満足度のバランスが採れていれば目先のコストを気にしないクセは、相変わらずだけどw

2009/10/31

【Column】リストラクチャリング

読売新聞:トヨタ苦肉の増産策、大卒社員を生産ラインに

新入社員は工場や販売店での研修を終え、10月に本社や研究所などの各部署に配属されたばかり。再配置先は、プリウスを生産する堤工場(愛知県豊田市)など主力車種生産工場が中心になる見込みだ。(中略)
 トヨタは今夏以降、増産基調に対応するため、取引先のメーカーなどから応援要員を受け入れた。10月には期間従業員の採用を1年4か月ぶりに再開。ただ、契約を更新しない「雇い止め」などで批判を浴びた教訓から、期間従業員の採用を大幅に追加することには慎重とみられる。さらに、政府の支援策が打ち切られた後は、再び需要が失速する懸念があるため、新入社員を活用することにしたようだ。
◎おーおー、どんどんやれどんどんやれー。 「使える新人」「使えない新人」をふるいにかけるには丁度いい。世代的にも丁度ゆとりの足音が聞こえ始めた時期だし、これは緊急処置でなく毎年恒例化したって良いんじゃないか?

◎私の昔の経験だが、私が社会人になった翌年…98年近辺といえばまさに就職氷河期ど真ん中。 工員も含めて一切の採用活動を止める 一方で私の世代は最後の大量採用世代だったため新人が余っており、結果、生産関連部署に居た人は技術職事務職関係なく現場に突っ込まれ,半数が「俺はこんな事するために会社に入ったんじゃない」と捨て台詞を吐いて辞めて行った。

◎しかし考えてみると、ヘタすると今よりも就職難だった当時、所詮二流三流だったウチらの会社を辞めて、どこに行けたのだろう。 一方で歯を食いしばって…と言うよりも「前向きに」現場に取り組んだ私の同期は、みんな私が素直に「凄いなぁ」と思える人材になっている。
「俺ぁこんな…」と言う捨て台詞を吐く程のプライドって何だったんだろうか。

◎まして今回はまさに一流企業、新人のプライドも高いだろうし、(まさに今私が体験しているような)根本的に話も価値観も会わない、それまで彼らの生きるステージには「存在すらしなかった」人達に小突かれこき使われ、自分の「実績に基づかない」プライドを打ち砕かれても前向きに進める奴なら、トヨタにとって宝物の人材になるはずだ。 逆に目先のプライドという「ありもしないもの」の為に、今あるものを捨てるなら、所詮それまでの人材である。

◎そしてもう一つ。 「雇い止め批判〜」のくだりにある様に、これこそがトヨタなりの「日雇い批判」に対する回答である。 批判・非難されるぐらいなら、最初から雇わない。 そりゃそうだ。 トヨタの姿勢は(この件に関しては)どこまでも正しい。
去年の年末だったかに日比谷公園でシュプレヒコールを上げた連中が招いた事は、自分達の可能性を閉ざす事だった訳だ。 どことは言わないが、事務職に対する現場への配置転換をかけてまで「派遣・請負・日雇い」を全部契約解除した企業もある(※1)。 当たり前だ。 批判・非難されてまで、その火種に給料を払う道理がどこにあるか。

※1:ちなみにこの企業、契約解除直前に相当数の派遣・請負・日雇い労働者を「正社員雇用」したことを付け加えておく。

2009/10/05

【Column】複合機 (その2)

◎最初タイトルを「複合機を買う」にしようとしたが以前やったことがあるので2回目ということで。

◎某暇人宅のFAX蛾物故割れたと言うコトで複合機の購入と設置に付き合ってきた。 最初は単純にFaxにしようとしていたのだが暇人宅はプリンタが無いので複合機がいいというリクエスト。 最初複合機と言われるとどうしてもCanonやEpsonの複合機が頭をよぎって「電話機能がないぞ」と言う話をしていたのだがブラザーの複合機は電話機能があるという。 早速調べてみると、あるじゃないの、電話どころかコードレス子機までついたインクジェット複合機。 しかも安いし…

◎結局購入したのはブラザーのMFC−695CDN。無線・有線LANまで対応、子機1台ついて¥25,000ぐらいだったか。 安いなぁ。 ADFがつくと3万超えるが、それでも安いと思う。
勿論スペック的には割と知れている部分があって、自動両面対応無しとか、プリントスピードがやや遅いとか(※1)、縦方向解像度が低いとか、そもそも4色だとか、手差しが無いとかいろいろあるのだが、家庭で使う分には全然問題ないと思う。 それよりもこいつはこの値段でネットワーク対応してて、ハンドセットと子機を持っていて、電話として使えるというポイントが大きい。

◎ウチの複合機と比較すると、まあネットワークに関しては時期的なものもあるからそれは仕方が無いにしても、何故CanonにしてもEpsonにしてもオプションですら電話機能が無いのか不思議。 どちらの会社も確かに「電話」は作ってないがそれはブラザーにしたって同じだ。 コードレスホンは無理にしてもせめてハンドセットがあるだけでも違うのに…まあ「固定電話」と言うモノの重要性が薄れている原罪では、電話回線はFax専用と割り切るのも一つの手かもしれないが。

◎と、ここで妄想。 どうせネットワーク対応させるなら、いっその事モデム・無線LANルータまで一体化してしまってはどうだろうか。 オプションスロット形式とかにして、4ポートハブ+オプションスロットでADSLモデムorFTTHモデム…とか。
と言うのも、こういう複合機が置かれる場所っつーのはたいがいリビングの中央とかで、電源配線的にキツい場所である。テレビだDVDだオーディオだゲーム機だと電化製品が置かれている場所に、さらにモデムとルータと電話と複合機の電源を確保するってのは結構面倒だ。 (※2)これらが一つのコンセントで供給できるなら… どうだろう?

(※1)カタログスペック上はモノクロで分35枚とあるが、これじゃレーザープリンタより速度が速い…というか間欠駆動ではありえないスピードだ。 原稿が「当社基準原稿」となっているので、恐らく横一行のデータか何かだと思う。 実際印刷に立ち会ったが、とてもそんなスピードが出るシロモノではない。

(※2)ウチの場合さらにそこにプリントサーバとネットワークHDDの電源も入ってくる…

2009/09/28

【Column】大人になろう その3

◎「以下明日」なんていって放ったらかしていたコラムの続き…

◎いきなり余談から入るが今朝事故りかけた。 上り坂頂点というブラインド位置で対面車線を走る車(つまりこちらから見るとこちらの車線を走ってきていて正面衝突コース)がいたのだ。 急制動して事なきを得たが、後続車がいたらこちらが追突される所だ。 どうやらその車、自分から見て右側の会社に入る為に対向車線走行をしていたようなのだが、対向車線に入ればどうなるかなんて、小学生でも判る話だ。慎みとか公私とかいう以前の問題で常識も知性も無さ過ぎる。 海原雄山ではないが「馬鹿に免許を与えるな」の典型であろう。

◎さて。
上の例にしてもそうだし5連休で散々目にした「馬鹿の見本市」にしてもそうなのだが、結局私が何に憤ったかと言えば、「大人は社会の規範たれ」という根本的な試走がなってない輩が多すぎる事だ。
社会には明文化されたルールはない。 逆に、ルールは時分で決めて自分で守り、それがコミュニティの中で洗練されて行く事で「社会的なマナー・ルール」と言うものが出来上がる。 そしてそんなオトナの姿を見て、次の世代が育っていくものであろう。

◎次の世代を担う「子供」や「若者」達は、常に「今の世の中」や「世のオトナ」を見て、それを規範(時として反面教師)として成長していき、人格や行動原理、センスを培って行くものである。
さて、私が見てきた馬鹿の見本市を見た「次の世代」は、それらを見て何を思い、どういう結論を出し、どんなセンスを身につけるだろうか。

◎前にも書いたが私はもともと早く大人になりたかったし早く老けたかった。 そして今はそれの裏返しで「あのころ憧れた、あのころ「ああなりたい」と思った大人の姿に、自分を少しでも近づけよう」と思う様になっている。 「オフタイム用のいい加減な服」を持たないのも、車通勤+工場勤務でもビジネススタイルで会社に行くのも、部屋に余計なものを置かずシンプルライフを志しているのも、今の境遇になって炊事洗濯掃除どれ一つとして手抜きせずこなしているのも、全てはその思いからだ。

◎目標や目的のない人生はつまらないだろうし、他人にも次の世代にも、何も伝わらない。 常に自分が「オトナ」であり続ける為には、常に自分を律すること、常に自分を洗練させるべく、常に緊張に身を置かなければならない。
そんな生活疲れるだろう、という言い訳は、「その言い訳が人間を退化させる」と言うのが私の反論だ。 言い訳をして進化を富めれば、人間の価値はそこで止まる。 人間は常に進化と研鑽、挑戦をあきらめてはいけないのだ。

◎時分が30を回って「自分が上を見ていることよりも、自分が見上げられることのほうが多い」側に回った以上、常にこのことを肝に銘じて生きようと思う。 そして所謂「馬鹿」への監視を止める事もないだろう。 自分がそちらに堕ちない為に。

2009/09/24

【Column】大人になろう その2

◎昨日の続きである。
電車で出かけて不快なモノを見続けるのもイヤなので今度は車で出かけてみたが、出かけた先が悪かった。
開店したばかりのショッピングモールだったのが悪かった。 店舗のえらい手前から大渋滞。 駐車場はどこも満車で,「臨時駐車場こちら」の看板を目当てに走ったら、駐車場など陰も形も無いまま同じ所をぐるぐる回らされた。 結局嫌気が差して帰ったのだが、そこで見かけたアルファード・エルグランドの多い事多い事。

◎どうも私にはあの車を選ぶ理由が判らない。 そしてそれ以上にこの2車種が「エコカー減税対象」なのが理解出来ない。 どこがエコカーなのかと。 調べてみたところ私のRX-8のカタログ燃費(9.4km/liter)と比較すると、アルファードの3リッターモデルでトントン、エルグランドに至っては下回っている。
これでエコカー減税対象,「人が乗れて荷物が積めて、カゾクがウレシイクルマ」なのだ。
7人乗りつったって4人以上乗っているのを殆ど見た事がない。 平均すると3人もないだろうに…

◎そしてまたその「カゾクがウレシイ車」の運転が酷い。 所謂盆暮れ(ボンクラ)ドライバーの集まりなのか、この連休だけでも渋滞状態での追突事故を2度程目撃した(おそらく、原因はナビ画面のテレビやDVDの注視だろう)し、交差点では青信号になったとたんに対向から右折で切り込んでくるアホファード、合流地点で我先に鼻を突っ込むオデッセイ、先が渋滞した交差点で停止線で止まっているとクラクションを鳴らすステップワゴン、混雑した左折車線を右側からショートカットして交差点寸前で割り込みを試みるボクシー…もう、枚挙に暇が無い。

◎んでまたそういった車は高速では飛ばす飛ばす。 私も精々高速は飛ばすほう(高速道路を低速で走る趣味は無いっ!!)だが、かなり車間は開けるし所謂「縫って」まで飛ばさず、無茶な減速や挙動もしない。 今まで私の車に乗った人で「私の運転が怖い」と言った人は皆無だし、「車が苦手」な人を酔わせた事も無い。「適切なスピードレンジで快適に走る」のが私のモットーである。
しかしそういった「カゾクのクルマ」がそういう走り方をしているのは滅多に見ない。 「高速1000円」が施行されてからというもの、盆暮れ(盆暗)ドライバーであふれかえった高速道路はまさに無法地帯。 バカみたいに飛ばして車間を詰め、後続車など気にせずフルブレーキング。 もともと動力性能の高くない車でレーンチェンジやブレーキングを繰り返すもんだから、いつ横転するか、いつスピンアウトするかと見ているこっちが怖い位。 そのくせ根性は無いのでスピードが続かない。 先程ブチ抜かれたミニヴァンに追い付いてしまう事等日常茶飯事だ。

◎ふと思うのだが「カゾク」が乗っているのなら,その「カゾク」はそんな運転をするオトーさんオカーさんを「大人」としてどう見ているのだろう。 あるいはオトーさんオカーさんは同乗者の「命」を預かっているという自覚があるのだろうか。
またこういったドライバーが減るどころか増える一方なのも、「人のふり見てわが振り直せ」ではないが、ああいうのを見て「あ、ああいう事やって良いんだ」と思うのだろうか。 あるいは「バカだなぁ」と言いながら同じかそれ以下のコトをやるのか…
ただ単に、「何が自分勝手なのか」が判っていないだけなのか。

◎交通社会、というのはまさに「個」と「公」の象徴みたいなもんである。 車の中に居る限りその空間はどこまでも「個」だが、そこから生み出される思考やそこから導き出される動作は、まぎれもなく周囲との強調…「公」を求められる。 一人の無茶が廻りの危険を呼び、一人の無配慮が渋滞や事故を生む。 速過ぎてはいけないし、遅過ぎても廻りの迷惑。自己主張が過ぎて周囲に危険をまき散らす事もあるし、配慮という名のエゴイズムが周囲の流れを停滞させる。交通社会に求められるのは、どこまでも「公」の精神の筈である。

◎以下明日。…で以下余談。
それにしてもああいうミニバン,みんな「カゾクのため」とかいって買うが、精々4人、平均二人程度の乗車率なら、ヴィッツでもデミオでも買えば良いじゃないか、と会社で提言してみた所「そんな車は安っぽくて嫌」と言われた。 なんだ、家族がどうとか言っても結局テメェの見栄か。
見栄で車に乗るなら私みたいに後ろ指を指されながらRX-8に乗ったり、「単なる趣味で」ランクル60だのマスタングだのアウディ100だのを乗り潰したウチの両親みたいに、徹底的に道楽をすれば良いのだ。
あのテの下品あるいはヤンキー臭のする車を「見栄」で買うセンスの時点で多寡が知れていると思ってしまうのは私だけだろうか。

2009/09/23

【Column】大人になろう その1

◎この5連休中、2度ほど電車で東京方面に出かけたのだが、まあ酷いものをたくさん見た。 ボロボロこぼしながらおにぎりを食う若者、化粧をするねーちゃん、靴のまま椅子に上がるガキとそれを叱らない親、老人尻目にシルバーシートを占領する家族連れ、子供のいないベビーカーで通路を塞ぐ母親、膝を横に足組みしてゲームに熱中する青年、ドア際にうんこ座りするねぇちゃん…なんだこれは。 馬鹿の見本市か?

◎特に酷かったのが京浜東北線で見た家族連れ。 ほぼ満員の電車にベビーカーのまま乗り込み、子供一人は靴のまま椅子に上がり、もう一人はなんと乳飲み子で哺乳瓶を銜えたまま。 母親の格好は実情はともかくセンスが完全にしまむらファッションで、化粧は目の廻りが昆布のように真っ黒。ついでに父親のサングラスはつり上がっている。 そしてそれが有楽町で降りて行ったのだから驚きだ。
そういう場所じゃないだろう、そこは。
こういう連中に私の税金から「子供手当」なるものが支払われると思うと本当に腹立たしく思えてくる。

◎そしてこういうことを言うと必ず「家族のふれあいが…」だの「母親の苦労が…」だのといった言い訳が聞こえてくる。 しかしそれは「私はやる事をやったんだからその分の自由を寄越せ」という権利の主張でしかなく、結局は個人の利益でしかない。
社会において最も必要な事は公共の全体最適であり、「慎み」はそのためにあるのではないのか。 男も女も独身も家族連れも関係なく、「オトナ」であればまず尊重すべきは「公」であり、自分や配偶者や家族といった「私」は二の次の筈だ。

◎誰がどこで何をしようと勝手だろう、と言われそうだが、「公共の場に出る以上、そこにその格好と立ち振る舞いで存在するだけで迷惑」と言う状況が有り得る事…裏返せば「公共においては慎みが必要」と言う考え方はどこに行ってしまったのだろう?
自分が30歳を回って、それ相応に「大人」としての自覚も世間の評価も受ける様になるとことさらそういう事が目についてくる。

◎もともと私は昔から「早く大人になりたかった」。 もっと言えば「早く老けたかった」。 なにせ今だに見た目的にも社会的にも実年齢-5以上は若く見られてしまうタチだし、そもそも次男坊な上に親族・親の知人の中で最も遅くに生まれた為、ずーっと年上の人に囲まれて過ごしてきて、様々な「大人」に触れて「ああ、早く自分もこういう大人になりたい」と憧れ続けていたのだ。 それが自分が大人になると、かつて憧れたオトナってのはこんな程度だったのかと、多々落胆する日々である。

◎そしてこの話,まだ続きがあるのだが…それは次回。

2009/02/15

【Column】大昔の動画を見ながら思った事

Youtubeより…
昭和30年:日本の道


昭和33年:あの道この道


◎最近こんな感じの動画をよく見ている。 このころ私は生まれていないが、よくもまぁこんな状況から世界の先進国へと成長していったものである。 先人の努力には頭が下がる思いだ。
(といっても団塊の世代ではない。 日本の高度成長期(1955年〜73年)、彼らは8歳〜28歳でしかなく、実際の高度成長・戦後復興に貢献したのはもっと前の世代である)

◎しかし、この動画、ひたすらシニカルに問題点を取り上げて暗に「何とかしろ!!」とでも言いたげだが、当時の日本は国債発行のない収入・支出の均衡財政を取っており、公共投資の財源も限られていた。 上の動画でも「予算が…」なんてくだりが出てくるが,無い袖は触れないのだ。 しかしアナウンサーはそんな事お構いなし、言いたい放題言っている。
当時のマスコミの風潮はこんな風だったのだろう。

◎日本が高度成長期を迎え、国内インフラを整備すると共に国債発行額はあれよあれよと言う間にふくれあがって行った。 今や600兆円を超えている。(まあ額面の多寡や発行の是非は置いといて、事実として)
これも、見ように因っては上の「庶民の目線からのシニカルな報道」の因果応報ではないのだろうか。
均衡財政を続けていれば、赤字国債や財政赤字は免れたかもしれない。 しかし成長率は確実に鈍化し、動画が伝える様な「問題点」はいつまで経っても解消されない。
勿論そうなれば、マスコミは延々とこの問題を取り上げ続けたに違いない。

◎結局の所マスコミは昔も今も「ネガティブ」を捉え、それをセンセーショナルに伝える事ばかりやってきたと言う事だろうか。
人間、モノの短所を見つけるのは簡単だが、長所を見いだしそれを広めるのは難しい。
最近の新聞やテレビはあまりにも不景気報道・日本ダメポ報道を繰り返し過ぎて、肝心の広告主の側のモノが売れなくなった煽りで広告収入がガタ落ちし、自分たちが赤字に苦しんでいるそうだ。
まさに因果応報。 時間のレンジは違えど、両方とも、結局は普遍的には存在しない筈の「善悪」を勝手に判断した結果である。

◎最初の動画も、単に当時の風景を伝えるアーカイブであったなら、私の評価もまた違ったのかも知れない。
…私のモノの見方がひねくれてるだけ、かもしれないけど。

2008/08/18

【Diary】オーディオインターフェース

◎実はこの夏休みを利用して先日のCD作りから得られたノウハウをまとめて「CD作りのハウトゥ特集」みたいなテキストを起こそうとしていたのだが、いきなり挫折してしまったw
と言うのも、最初に「必要な機材・環境」を書こうとして、その後の展開…実際のレコーディング時のワイヤリングやミキサーオペレートの領域…を考えた際に、「環境を限定出来ない」と言う壁にぶち当たってしまったのである。

◎実の所、レコーディング(ミックスダウン段階前の、まさに「録り」の段階では、ドラムレコーディングやバンド一発録音のような多ソース同時録音状況でのミキサーのオペレーション手法と、その基礎としての「レコーディングミキサーの構造と役割」が非常に重要になってくる。(※1)
で、それらの話をするにあたって自分が愛用しているAW4416のようなミキサー一体型HDRは言うに及ばず、DAWとの併用にしてもYAMAHA n12、Mackie Onyx1640+FireWireI/Oのようなミキサー一体型オーディオインターフェースならミキサー部はまさに「ミキサー」なので話が速い。

◎問題は最近のオーディオインターフェースの主流、ブレークアウトボックス型だ。ああいうのは基本的に「PCへの入力端子」と「PCからの出力端子」、あとは入力の信号をダイレクトモニターで出力端子に送るのがメイン機能(YAMAHAやEDIROLから売ってる様なオーディオインターフェースはどれもこれ)なので、ヴォーカルやギター等の単一ソースを録るには良いが、多チャンネル録音では必須の「モニターミックス作り」ができないのではないか? と言う疑問だ。

◎具体例を出そう。 ドラム+ベース+ギターのレコーディングだ。
ドラムは4本から8本ぐらいのマイクを立てて一気に録音するのだが、プリアンプで増幅された信号はオーディオインターフェースからPCに送られるので録音は出来る。 しかしそれだけでは各演奏者は別のメンバーの音声が聞こえないのでオーディオインターフェースから音声を返す必要があるが、レコ−ダーを経由した信号ではレイテンシーが出て使い物にならないし、ダイレクトモニター経由で返すと途中でミキサーを経由せず、全部の音声がそのまま最大音量で混ぜ合わされて「ギターやハイハットが聞こえない」と言う状況が発生してしまう。

◎先述のAWやOnyxはオーディオインターフェースの前段にミキサーがあり、 入力された信号が途中で分岐してレコーダーに送られるのでこの問題は無い。 同様にオーディオインターフェースの前段にダイレクトアウトを持つミキサーを置いても良いが、これだと出費がでかいし、オーディオインターフェース側にプリアンプを備える必要も無く、はっきりいって本末転倒だ。 ではどうすればいいんだ…?

◎少し調べてみると、最近の多チャンネルオーディオインターフェース…MOTU 828mk3やm-audio ProFire2626やFocusrite Saffire Proはオーディオインターフェース自体にDSPを積み、「デジタルミキサー+オーディオインターフェース」として機能する様になっているようだ。
なるほどこれなら内部デジタルミキサーでレコーダ送りとは独立したモニターミックスは作れる…が、操作がPCだ。

◎言っちゃ悪いがレコーディング現場、特にオーバーダブをするような状況でのミキシングオペレーションはかなり多忙を極める。 楽器ソースとレコーダーモニター双方のルーティングを頻繁に切り替え、各演奏者から飛んでくる「アレが小さい」「コレが大きい」の要求にハイハイ答えながらモニターミックスを作り、モニター返し信号とレコーダーキュー信号をひっきりなしに切り替えながらサウンドチェックをし…と、とてもじゃないが「PC画面で、マウスとキーボード」でオペレーションが追いつく様な代物じゃない。
ミックスダウン工程ではコントロールサーフェースが使えるが、まさかコントロールサーフェースの側もいちいち個別のオーディオI/F付属ソフトにまで対応してないし…
使ってみた訳ではないのだが、AWでのレコーディングで結構しんどい思いをしたのに、PCのUIであの作業効率が実現できるのか?
甚だしく、疑問である。

◎結局、「01V96+mLAN16」が最強になってしまうのだろうか…
しかし、このエントリ書いてたら上でも紹介したFocuslite Saffire Pro 24I/O、欲しくなってきた…w Focusriteブランドのマイクプリアンプ8機搭載で10万以下は、安いと思うんだけど…

※1:レコーディングミキサーの構成・役割については、ottotto,comのこの記事が詳しい。 それでもある程度前提知識が要るが…

2008/08/17

【Column】なつやすみ日記まとめ書きその3:オリンピック(2)

◎北京オリンピックそのものの話題を。
今回の五輪、イロイロと楽しい話題が噴出している。
CNN:歌は口パク、花火はCG合成 北京五輪開会式の「偽装」判明
ロイター:開会式でまた問題、民族衣装の子供も「やらせ」
CNN:体操女子の中国代表2人に年齢詐称疑惑 米紙報道
いちいち個別の記事にツッコミ入れるのも面倒なので一言でまとめると
「全体主義国家で五輪やってるんだから、当たり前じゃない?」

◎だいたい民族問題やテロも片付いてないし、四川大地震もどうなったやらという感じだし、北京の大気汚染問題も「五輪期間中は工場の操業を止める」…ってそういう問題じゃないだろうと。
しかしそれを突っ込むだけ無粋な気がする。 この五輪は最初から全体主義国家の「宣伝」(あるいはプロバガンダ)であり、五輪の理念がどうだとか平和の祭典だとかそういうキレイ事は最初から通用しないのだから。

【Column】なつやすみ日記まとめ書きその2:オリンピック(1)

◎おしなべてヒマなのでオリンピック中継を見ているが、民放の中継を見ていると正直げんなりする…と言うか、日本人選手を「応援しよう」と言う気が失せてしまうのは何故だろう。
とにかく「メダル」「メダル」「金」「金」と壊れたテープレコーダーの様に連呼する民放の放送姿勢を見ていると「応援しよう」どころか、「とっとと負けてしまえ」と言いたくなる程、げんなりしてしまう。(不謹慎だけど)

◎で、今回の日本人選手の結果を見ていると、悉く「メディア露出度の少ない選手・競技」程活躍していることに気がつく。(知名度ではない)
ボロ負けのサッカーに野球、「オグシオ」(笑)などというキャラクター作りをしたバトミントン、「ママでも金」を豪語して消極柔道に終始した俵…など、とにかく「メディアに作られた存在」は酷い結果になっている。

◎一方で例えば柔道。 俵以外の選手の動向や名前を何人の人が知っていたか?
例えば水泳。 LR騒動で北島の「名前」は上がったけど特にメディア露出もないし、バタフライ銅の松田の名前を何人知っていたか?
フェンシングに至っては日本人が出場していたことすら知らなかったのではないか?
そういやバトミントンも前田・末綱組が準決勝まで行った際、さも当然のようにメディアは「スエマエ」(笑)などと愛称をつけてアイドル扱いである。 今まで誰も注目していなかっただろうが。

◎ましてスポーツとは全然関係ないジャリタレ(笑)を司会にしてくだらないトークを展開する番組構成を見ていると、民放にとっては結局選手達も自分たちの為の客寄せパンダでしかない、と言う事なんだろうなぁ。
視聴率が取れさえすれば選手自身のことはどうでも良い、と考えているとしか思えないのだが。
こうなってくると、たとえ日本人の出ていない協議でもきっちり放映する、あるいはBS等の枠を使って「注目度の低い競技」もきちんと実況を付けて放送するNHKの姿勢が、実は本来あるべき「スポーツ中継」の姿なのではないかと思う。

◎次回2012年のオリンピックまでにはテレビ買い替えることになるから、そのときはBSも含めて契約しよう…
ていうか、私の場合NHKとCNNが見れればそれで良いのかも。

◎そうだ、一つ書き忘れた
どこの民放か忘れた(日テレだったかな?)けど、五輪放送の合間に入る宣伝が悉くパチンコ台の宣伝だったなぁ。
18歳未満遊戯禁止のモノがなんで白昼(下手すりゃ朝から)堂々とCMやってる訳?煙草も酒も自主規制やっていると言うのに。

…広告の方法論から言えば、「民放で五輪を見る人」には宣伝効果が高いと言う事なのだろうか。
そう思うと、余計に民放で五輪を見る(と言うか民放自体見る)気がしなくなったのであった。

2008/06/08

【Favorite】IT素人が考えるM$のジレンマ

ITPro Research:OpenOffice.orgは22%、Google Docsは11%が使用,オフイス・ソフト利用調査

◎この記事の自由記入欄を見ていると、Vistaの評判も散々だが、Office2007の評判も散々のようで、特に変わり過ぎたユーザーインターフェース、複雑過ぎる機能実装、重すぎる動作に非難が集中しているようだ。 一方で機能・インターフェースの面ではとっくにレガシーの域に達しているOpenOffice.orgが脚光を浴びている。 何故こんな事になってしまっているのだろう? 顧客は先進機能を望んでいないのだろうか?

◎この問題を考えるのにぴったりの事例がある。 それはIE6だ。 IEは「第一次ブラウザ戦争」と呼ばれる競争に勝ち抜く為に様々な改良を施してきたが、IEの独占状態が確立された段階で、数年後にFIreFoxと言う新たなる競合相手が出てくるまで、その改良を完全に停滞させてしまった。
そりゃそうだ。 IEと言う何の利益にもならない無償ソフトの為に自社の開発者リソースを振り分けて、コストを払ってまで開発をさせる理由は無い。

◎そしてそれはOfficeやVistaも同じだ。 市場を独占してしまった段階でM$はその歩みを停滞させてしまっても全然問題ない。
しかしIEと決定的に違うのは「利益になる」点だ。 M$はOSやOfficeを売った金で利益を上げ、自社の開発者を食わせなければならない。 そしてその開発者を留め置くには、常に新しい分野・新しい技術へのチャレンジを継続させなければならない。
OfficeやOSで利益を上げるだけなら、最低限の改変や最適化設計による低ロード化等の「小手先の改良」で新バージョンを謳わせ、アップグレード料金を市場から巻き上げれば良い。(開発規模の小さいDTMソフトなんて、この傾向は顕著)
しかし、M$はそれをやるにはあまりにも開発セクション…と言うか企業の規模が大き過ぎる。 それこそ世界的トップ企業に勤めるM$の開発者にとって、新規性のない改良機能の実装、レガシーな機能の低ロード化に、果たしてどれだけの開発者が「やりがい」を見いだすだろうか?

◎既存機能の改良や低ロード化は、ハードウェアの世界に置き換えればまさにローコスト設計(VE)の世界だが、わざわざこの分野に好き好んで足を突っ込む設計者が居たら見てみたい。 それぐらい、レガシーの改良は「ツマラナイ」世界なのだ。
(まあこれは、教育の問題が大きいんだけど。 学校での技術者教育の過程で経済理論やコスト工学を教えてれば、また違うのだろう)
利益の為だけにお茶を濁す様な開発を続けていては、あっという間に自社の優秀な開発者が逃げ出しかねない。 それを防ぐには開発者が喜ぶ様なテーマが無いとダメなのだ。 しかも、大規模に。

◎しかし一方で、Officeのように機能がある程度完成域に達し、コモディティ化すればするほど、顧客はコンサバティブになり、「新しいもの」よりも「成熟したもの」を求める。 そしてそれはM$が理想とする製品開発のありかたと相反する。
ここでM$に、Appleのような「顧客が望んでいなかった、しかし実現すれば顧客に受け入れられるような」サプライズ・・・良い意味での「裏切り」が出来ればまだ良いが、それを開発するにはリスクが大きすぎ、そしてそのリスクを選択するにはM$は企業としても政治力としても大きすぎる。
そして更に言えば、なまじ一流の技術者を擁立するがゆえに、M$にはサプライズを起こすセンスも無い。 それはこれまでの製品を見ていれば明らかだ。

◎結局M$は、「顧客に受け入れられる製品作り」と、「自分を食わせていくための製品作り」という相反するジレンマの中で苦しんでいる状態と見える。そこから脱却するために取り組むべきことは、コンサバティブとなった自分自身を否定し、利益より自己満足を優先する社内の贅肉をそぎ落とし、モノ作りの自由度を手に入れることだ。 そしてそこから(Linuxや、OOoのように)顧客の明示的な要求を受け入れるか、(Appleのように)顧客が潜在的にすら気づいていない新機軸を開発するか、あるいはそのどちらにも属さない独自のモノ作り(それが何でどういう方法かは、私にもわからないが)を進めるかを選択すること、と考える。
何も出来ずにジレンマに苛まれたまま今の路線を続けるか、痛みを伴ってでも次世代の「Microsoft」に歩を進めるか・・・M$を見捨てたものとして、興味がある。
・・・って、私は株主でも経営者でもなんでもない、ただの一介のサラリーマンで、ただの利用者・消費者なんだけどね。

2008/01/14

【Sound Works】現行ハードシンセに対する率直な感想

◎地元の楽器屋にヘッドフォンアンプを探しに行った…が所詮地方都市の楽器屋にそんなモン置いてある訳も無く、さりとてそのまままっすぐ家に帰るのも悔しいので、店頭に置いてあったシンセを弾き倒してみた。(いや、倒しては居ないけど)

◎特に今フラッグシップ・モデルであるMOTIF XS、Fantom-X、M3をそれぞれ弾き倒してみたのだが、どれも受けた印象としては「なんか5年前から変化無ぇな…」だった。
5年前と言うと、フラッグシップがそれぞれMOTIF、Fantom、TritonStudioだったころの話だ。 あの頃受けたサウンドの印象と、あれからPCMの波形容量が倍近くに増えた今とで、それほどサウンドの印象が変わらない。

◎一言で言えば「音で感動しない」のだ。 確かにMOTIF、Fantom(XV)、Tritonはそれまでのモデルとは明らかに差別化されたサウンドを持っていたのだから、「音色総入れ替え」をも辞さない開発をしていた当時と、それらの延長線にある今とを比較するのは酷なのだろう。
むしろ、「YAMAHAのシンセはこういう音」といった風に、5年前からの印象を「メーカーのサウンドキャラクター」と位置づけて、それを「シンセサイザーと言う楽器の個性」として楽しむべきか。

◎どうせ波形容量がソフトシンセに追いつかない限り「生楽器の再現性の高さ」はソフトシンセに敵う訳が無いのだから、それならそれと割り切って、ソフトシンセは「楽器の再現」、ハードシンセは「独立した楽器」と見るのが、今後のシンセサイザーに対する一つのつきあい方なのだろう。

◎ちなみに、以上の事をふまえた上で言うと個人的にはMOTIFXS…と言うか、そのエンジンを活かした「Sシリーズ」をかなり期待している。 MOTIF XS自身もプレイアビリティにかなり重点を置いたモデルなのでSシリーズの登場は厳しいかも知れないが、MOTIF XSのエンジンと珠玉のピアノ波形、シーケンサーレスの割り切った構成、漆黒のボディ、MOTIFよりちょっと安価な値段設定…それだけでも個人的には十分欲しい。 MOTIF XSが値段的に手が出せない分,Sシリーズに本気で期待。 出てくれないかなぁ…

2007/12/26

【Sound Works】アナログミキサーへの誘い

◎某バンドのリハスタ録音リハ(笑)も3回目を迎え、いろいろな所の詰めができるようになってきた。 今回は前回の反省を活かしてオーバートップとスネアにSM57,キックにSM58を使用。 ちゃんとミュートが出来るドラマーなので、バスドラのミュート穴からやや離し気味のセッティングでも、ちゃんとアタックが録れている。 それでいてSM58のローカット特性がいい方向に行って、低域とアタックが両立した「味のある」キックが録れていた。
今回スネアをSM57に変えた事、スネアに対するマイクヘッドの角度を見直した事で、スネアは張りのある「パーン」と言う音になった。 前回588SDXで問題だったハットのカブリは今回殆ど問題にならない。 57系も58系も指向性はカーディオイドだが、後方の指向特性が違うのだろうか。

◎もう一つ今回は、今まであまりきちんとやっていなかったモニター関係も見直した。 と言ってもヘッドアンプ代わりに使っているスタジオ卓にAWのミックス信号を戻してスタジオモニターを鳴らしてやろう、と言うだけの話なんだけど。
立てているマイクは合計8本なので、スタジオ卓Ch1〜Ch8の信号をダイレクトアウトから出し、ステレオ/GROUPバスの送りを切る。 で、AWのステレオアウトの信号をスタジオ卓に戻し、そちらはGROUPバスをOnにすればいい。(GROUPバスがモニターに繋がっている)
こうすればAWのレコーダモニターチャンネルで作ったミックスでスタジオモニターを鳴らせる。 しかし後から気付いたが、どうせAWもダイレクトアウト経由でMTRに送っているのだから、ダイレクトアウトの信号取り出しをプリフェーダにして、インプットチャンネルのステレオ送りを切れば、モニター返しのミックスと、ミックスダウン用ミックスを別個に作れるじゃないか。 今度やってみよう。

◎で、そういった信号系のルーティングをやっている中で、スタジオのアナログ卓をいじっていると「アナログミキサーって、いいよなぁ…」と鳴ってしまった訳である。
実は今回の録音の前日に、バンドメンバーから自宅録音に関する相談を受けて「最近は楽器屋も行ってなくて、なかなか最近の機材もチェックできてないな」と思い立ち、楽器屋で録音関係…特に卓とオーディオI/Oを重点的にチェックしていた際も、YAMAHA n12とか見て
た。
「…アナログ卓ホスィ」
いやあ、危険である。 PAコーナーに置いてあったMG32/4を見てハァハァしてた私は確実に変態だったと思うw そんな置き場所どこにあるんだよw

◎実際のレコーディングにおいてはオペレーションの速さがモノを言う。 レコーダーへの信号立ち上げとレベル監視、ダイナミクスプロセッサーの調整,モニターミックスの作成、演奏者へのモニター返しの調整…ひっきりなしにミキサーを触りまくる。
AW4416の操作系はかなり洗練されているので慣れれば相当高速でオペレーション出来るが、やはりアナログ卓のそれには敵わない。 「Ch1からCh16まで、モニター返しで頂戴」なんて言われた場合、AWだと適当なバスをOmni Outにアサインして、各チャンネルの画面をSelキーで呼び出してはカーソルとEnterでバス送りをOnにして…と、かなり面倒くさい。
アナログ卓ならBus Assignキー一発×16で終わるし、端子も固定されているのでバスアウトに一発繋げば終わりだ。

◎デジタルミキサーといえばYAMAHAだが、最近YAMAHAはデジタルミキサーの操作系をアナログ卓のそれに近づけてきている。 セレクテッドチャンネルの操作子を増やしたり、各チャンネルにロータリーエンコーダをつけてPANをダイレクト操作できるようにしたり… PA・SR用になると、バスアサイン等も含めて各Channelに一通りのキー・ツマミを並べるようになってきた。
これはひとえにデジタルミキサー特有の「パラメータを選んで値を増減」と言うオペレーションが,必ずしも即応性の高いものではないと言う証左である。 かつてはシンセサイザーでも同様のムーブメントがあり、2000年代に入ってその操作系が見直されてきている。

◎そりゃまぁPAの現場に比べればアマチュアのリハスタ録音では、バスアサイン等といった作業の頻度は遥かに低い。 しかしこちとら事業でなく,自腹切ってスタジオ時間制限つきで借りているのだ。 ちょっとでも時間短縮出来るなら…と思ってしまう。
あとはやっぱり自己満足?w ツマミやフェーダがズラ〜ッと並んでいる光景を見るとそれだけでワクワクするんですけど。 え、私だけ?

2007/10/15

【MacLife】Macと暮らしてはや半年

◎MacBookを導入して気がつけば半年が経過。 この間カーネルパニックを含めたダウンは一度も無く、アプリケーションダウンもBethyScapheとLogicで数度経験したのみ、という「Windows環境では考えられない様な安定した環境」を手にしている。

◎しかしよく考えてみれば別にこれは自慢するべき程のことでもない「至極当たり前の事」のはずなのだが、かたやWindowsと来た日には起動も終了も失敗するわ、起動したらしたでハードディスクの不快なガリガリ音と共に延々待たされるわ、それで使っていればボンボンアプリは落ちるわ… と言う、「根本的に信頼性に欠けるシステム」に自分の仕事や生活、何より「知的財産」を預けていた、と言う恐ろしい現実に今更ながら気付かされる。

◎まぁ正直言って、私にとって「Windowsじゃなければ良い」が先に立っていたので、ツールとしての信頼性が確保出来るのであればOSはUnixだろうがLinuxだろうが、Mac以外の何でも良かった。 ただ特定の目的がある訳でなく「生活ツールとしてのOSと、アプリケーションライブラリ」を考えると、Windowsを除外するとMacしか選択肢が今の所は無い…と思う。 基礎性能・操作性・信頼性・ユーザビリティ・ソフト資産の面でもっと優れたOSがあるならそれに乗り換えても良いと思う。

◎また、正直個人的にはMacには「どこまでもマイナーな」存在で居て欲しい、とも思う。 ユーザーが増える事は本来歓迎すべき事なのだろうが、マイナー根性と思われるかも知れないがOS Xにはあまり八方美人になって欲しく無いのだ。
OS XにはAppleが目指すOSの姿があり、ユーザに対する「Apple流儀の押しつけ」は、M$のそれよりも強いと感じる。 極端な話、Appleの「顧客に対する傲慢さ」は、M$の非ではないのだ。

◎例えばiPod Touch、フルタッチパネルのインターフェースはその優れた実装形態により市場で人気を博しているが、元はと言えばアレも「デバイスにボタンを取り付けるのは醜い」と言う、実に自分勝手な理屈から生まれたもので、入り口の時点では一切ユーザの事など考えては居ない。更にiPodは、私が知る限りは「ユーザの意見を聞き入れて」の製品改良は行わず、ただただ自分たちの論理だけで好き勝手にプロダクトデザインを行い、それに顧客を隷属させている。
私も良く「M$は自社の論理を顧客に押し付ける」と非難するが、Appleのそれは時としてM$のそれよりもえげつない。そしてApple・Macユーザは、そんなAppleの論理に隷属することを、大なり小なり「良し」と思っており、それが信者と呼ばれる所以であると思う。

◎Macが、そういうイロモノ世界に属していられる程度にマイナーな存在なら、それでもやって行ける。 しかし顧客数が増えれば増え、存在がメジャーになるに従って、それを扱うユーザの考え方が多様化して,「Appleに自分の論理を求める人」の増加と「そういった市場フィードバックを製品に盛り込む姿勢」が求められるようになってくる。。 M$はこういった意見を積極的に取り入れ、そこに「M$ふしぎ空間」を通した結果VistaのようなOSを生み、また時には自分たちが匙を投げたくなる様な重大なセキュリティリスクを抱える羽目にもなった。(Outlook Expressとかね)

◎顧客が望むものを作るか、作ったもので顧客をコントロールするか、中長期的に見てどちらが正しいかは判らない。 しかしAppleが自分たちのエゴイズムをもって「いい意味で」顧客をいじくり回すやり方を続けるためには、やはりAppleは「シェアの数字にもならない様な」立場が一番良いのかも知れない。