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2013/11/28

【Gadget】 iPhoneの実勢価格を調べる

◎きっかけはツイッターで見かけたのこの記事だった。
新華経済:日本人はなぜ「サムスン」より「アップル」なのか?―中国メディア

記事中では日本における反韓感情や、Appleのブランド力(と日本人のブランド好き)によるもの、操作性の差によるiPhoneの優位性について触れ、
ツイッターではサムスンへの悪感情や日本人の同調圧力についての意見が出ていたが、
曲がりなりにも中国出張を繰り返しマーケットの状況を肌で見ていた身としては少し違う感想を持った。

「日本だと、iPhoneが安いからじゃないか?」

◎中国市場におけるiPhoneの販売価格は、かなり高い。
サムスンのGalaxy S4が中国移動通信版(TD-SCDMA)で4000元前後なのに対して、iPhone5cの16Gが4500元。5sとなればそれ以上だ。
香港でも似たようなもので、基本「iPhoneはトップブランド、次点がソニー、サムスンはそこまでの価格にはならないが機能的に同等で、背伸びをすれば買える値段設定」という所に落ち着いている。
では日本ではどうなのか。

◎私自身の感覚では「下手をすると日本ではiPhoneが一番安いんじゃないか?」と思っていたので、
この際なので2013年冬春モデルの販売価格を調査してみた。
が、日本はSIMロックでキャリアが実売価格を決定する上、回線契約のバーターとして端末代金の一部をキャリアが肩代わりする商習慣があるため、これを考慮した「実質負担金」で考える必要がある。
しかもこの実質負担金が契約形態によって違うため、それらすべてをマトリックスにする必要がある。
とりあえず、顧客が2年間で支払う端末代金を調べてみた。

◎で、調べた結果がこれだ。

トップモデルのiPhone5s 64Gを基準として、顧客の2年間の総支払額が基準を上回るものを赤く塗ってみたが…
なんと大半のモデルでiPhoneより高いという結果になってしまった。特にドコモの高さが際立つ。
一番高いモデル基準でこれなのだから、その他のiPhoneを選択する分にはさらに安くなる。
まさに日本は「iPhoneが一番安い」と言っても過言でない状況なのだ。

◎実はiPhoneやXperia Z1、Galaxy Note3といった「複数キャリアで販売されている端末」ですら、一括購入の価格がキャリアにより異なっている。 iPhoneの一括購入価格がとんでもない価格に設定されて市場から総スカンを食らったのは記憶に新しいところだ。
ただでさえ端末の価値に応じた価格設定がされていない上に、その価格がキャリア(売り手)の都合で決められているというのも、私が普段批判している「日本の携帯電話市場の歪み」の一つと言えるだろう。

◎更に言えば、多数の人が望む機能…端的には
・不必要な機能を搭載していない(その分安価な)端末
・操作が容易で解り易い端末
・コンパクトな端末
・安価な端末
…といった要求を、日本市場で満たしているのはiPhone5cなのである。
現状の端末仕様を比較してみると良い。ソニーが「コンパクト」と言い張るXperia Z1fですら、iPhoneより大きく分厚く重いのだ。
ブランド力だけでなく、多数の顧客が望む「必要な特性」を満たし、かつ最も安価な端末。これが売れない訳が無い。

◎逆の言い方をすれば日本におけるGalaxyはSBMがiPhoneの価格を破壊した上、ドコモにより「iPhoneへの当て馬」に仕立て上げられてしまった事が悲劇と言える。
ワンセグ搭載の為にシングルプロセサに換えられたり、誰が見るのか謎なNoTTVへの対応を強いられたり。
自社のセンスでの広告すら許されず、勧進帳のような製品紹介で何も伝わらない広告を強いられたり。

更にはプラダフォン山田やツートップ加藤といった無能経営陣、(直接関係ないが)ナントカ藤間のような無能マーケティング部隊により「iPhone対抗!」「サムスンとの蜜月関係!」ばかりが前面に出て、挙げ句の果てにはツートップ戦略により「日本の端末メーカを撤退に追いやった悪役」に仕立て上げられた為、完全に顧客にそっぽを向かれてしまった。 これは嫌韓感情というよりマーケティング戦略を完全に間違えたドコモの罪である。
(ついでに言えば、「価格の歪み」が最も大きいのもドコモである)

◎もし、中国市場のように、「iPhoneが高価」かつ「iPhoneより少し安い価格帯」で、「サムスンが本当に訴求したかった商品魅力をきちんと伝える」マーケティングが日本で展開されていたら、少し事情は違っただろう。

2013/11/24

【Apple】SIMフリーiPhone発売の衝撃

◎誰も予想していなかったタイミングで、誰も予想していなかったものが発売された。
Apple Store SIMフリー版iPhone5s
Apple Store SIMフリー版iPhone5c
ドコモがiPhoneを発売したことで、日本でSIMフリーiPhoneを流通させるメリットはかなり小さくなっていたが、あえてこのタイミングで市場に出してきたのは何故だろうか。

◎SIMフリーによってユーザが得られるメリットは何か、考えてみると
・通信事業者と端末を切り離し、ユーザが自由にそれらを選択出来る
・海外で現地のSIMカードを使用する事により、高額な通話/データローミングを回避できる
…といったところだ。 このうち1点目については、日本の大手キャリアが全てiPhoneを扱うようになったことで、ユーザはキャリア選択の自由を得ている上、日本はキャリアとの継続契約のバーターに端末代金の一部をキャリアが肩代わりする為、コストの面でもキャリアに縛られているほうが有利である。
【各キャリアにおけるiPhoneの販売価格と2年間ランニングコスト】

【SIMフリーiPhoneを各キャリアで運用したときの2年間ランニングコスト】
MVNO事業者により回線負担を低減させるという方法もあるが、この方法も通話料金や通信速度の面で難点があるため、オールマイティな「電話・通信端末」としての使い道には向かない。
【日本通信SIMでSIMフリーiPhoneを運用した際の2年間ランニングコスト】
つまり普通の人には、今更SIMフリーiPhoneが出たところでそれをわざわざ購入する理由は無いのだ。

◎一方で、海外に出る機会の多い人にはかなり魅力的な端末になる。
通話にしろ通信にしろ、ローミングは非常に高い。参考までにNTTドコモの中国におけるローミングコストは
・通話:国内75分/円 日本125円/分 海外265円/分 着信145円/分
・通信:海外パケホ 最大2980円/日
というとんでもないコストになってしまう。また、電話をかける相手からしてもこちらへの電話は国際電話の扱いになる為これまた(現地の物価で)通話料が高く、自分にとっても相手にとっても気軽に利用できるものではない。
このため、特にプリペイドSIMが容易に入手できる国では現地のSIMカードと適当な(安価な)端末を買ってきて現地専用電話を確保する訳だが、日本語が扱えないため端末機能が理解できなかったり、電話帳の管理が面倒になったりという不便がある。

◎ここで普段使い慣れた端末を利用できれば飛躍的に利便性が高まる。私自身、昨年から何度も中国への出張を繰り返しているが、今年になってからXperia rayのSIMロックを外して現地のSIMカードで運用しており、特に電話帳の一元管理という点で非常に便利である。

◎日本ではこれまで、この利便性を実現する為にはNTTドコモのスマートフォンのSIMロックを外すか、高価な海外SIMフリー端末(場合によっては日本国内で使用できない)を利用するしか選択肢が無かったが、ここにAppleが自らSIMフリー端末を販売する事で、いわゆるBOYD(Business on Your Device)用途での需要を喚起する事が出来る。
今回AppleがSIMフリー端末を売る事にした真の狙いは、こういったある種のニッチ層までも含めて日本市場を攻略する戦略なのだろう。

◎そもそも3キャリアが同じ端末を売る事になった時点でSIMロックの必然性は薄れていたし、あれだけ自社サービスでの囲い込みにこだわっていたNTTドコモの陥落によって、「キャリアの要求仕様にあわせて端末を作り、キャリアに売ってもらう」というメーカの隷属構造も意味をなさなくなった。
そして今回のSIMフリー端末販売。 これは最早キャリアとメーカの力関係が逆転した事を如実に示している。
私が期待しているのは、この時流に乗ってこれまでキャリアの仕様に辛酸を嘗めていたグローバルメーカーが主導権を取り戻し、「端末の利便性に立脚した」魅力的な端末が日本市場に投入されて行く事だ。 そうなれば、ユーザにとってもメーカにとっても、しいてはキャリアにとっても「自由な競争」が実現するものと思っている。

2013/11/11

【Maclife】 iPhone5s

購入品:iPhone5s 64G silver

◎iPhone4Sの購入からちょうど2年が経過、いい感じで電池もヘトヘトになってきていたので、中国出張からの帰国を機に購入。
4S買ったのがちょうど2年前の11月、月々割が終わるので、買い替えにはちょうどいいタイミングだった。
前回はブラックだったが今回はフィレット部の質感が良かったのでシルバーを選択。透明感のあるホワイトフェイスは、どことなくかつて持っていたiPod 5thを思い出す。
とはいったって純正カバーで結局ホームボタン以外のフィレットは隠れちゃうんだけどね!w

◎4sと比較して、まずその軽さに驚かされる。4sが歴代iPhoneの中でもかなりの重量級だったことを差引いても軽い。
しかし軽くてもその質感は失われておらず、きっちりと詰まった「中身」を感じることが出来る。
一方で4sまであった外周のアルミバンパー(兼アンテナ)が無くなっているので、しっかり握っていないとすぐ落としてしまいそうだ。
そこで純正カバーの登場である。本革のカバーは適度な硬さと肌触りで、「手に吸い付く」という表現がピッタリくる使い心地。4sの時からカバー類は純正を使っているが、今回のカバーもいい感じである。
ただ難点として、純正Dockは使えなくなる。ここは失敗だった…

◎パフォーマンスは…正直よくわからない。4sにiOS7突っ込んだら流石に動作に引っかかりを感じていたのでそれは解消されたが、もともとOSXもiOSも、「速さを実感しにくい」OSだけに、よくわからないw
電池も、へたってしまった4sからの乗り換えなので良く分からないが、それでも4s購入直後より保つかなあ、と言った感じ。

◎それよりも今回最も進化を感じたのがカメラである。画素数こそ4sから変わらないが、イメージセンサの大型化とレンズの明るさ向上、プロセサ高速化の恩恵で、ダイナミックレンジや高感度時の低ノイズ性が明らかに向上し、HDR撮影時のブレも小さくなった。
何せ、一眼レフでもキツかったライブハウスでの撮影が出来てしまうのだ。
また今回5s専用機能のバーストモードとスローモーション動画撮影、これも面白い。120fpsのフレームレートは伊達ではなく、誰でも簡単に微速度撮影やマトリックスごっこが楽しめる(笑)
このへんはおいおい使い道を考えていくことにしよう。

◎そしてもう一つはiLife・iWorkソフトウェアの無料解禁である。私はMacのほうには今はiWorkは入れていないが、Mac側でもiWork on iCloudを介することで、シームレスにワープロや表計算といったアプリを使えるようになり、iOSデバイスの使い出がぐっと広がった。
私自身は手持ちのデバイスでは仕事をしないポリシーだが、Blogの下書きや日常の書き物、計算と言った「ライトユース」なオフィスソフトとしてiWorkはとても手軽に使える。MS-Office程膨大に多機能でなく、まさにライトユースにはぴったりなのだ。このBlogの下書きも、半分以上はiPhoneから書いているのだ。

◎さて、次はiPadだな…一時期タブレットから離れてたけど、やはり寝床端末として、お茶タイムの暇つぶしとして、やはりタブレットが欲しくなってきた。(私はノートを持ち歩かない)

2013/09/23

【iPhone】ドコモがiPhoneを売る理由

○iPhone3Gが日本に上陸してから5年、やっとドコモからもiPhoneがリリースされた。 元々長年のドコモユーザーで、4Sを買うまで悔しい思いをした結果「妥協の産物として」SBMの回線を購入した私としては、本来手放しで喜ぶべき事象である。
しかし実際は、ドコモ回線をiPhone化するどころか、長年使ったドコモ回線を解約しようかと思う位に、「ドコモのiPhone」に興味が示せず、むしろ嫌悪感すらある。何故だろうか。あれほど焦がれていたのに。

○実のところ、今回のiPhoneリリース前に私はこんなことを言っていた。
https://twitter.com/pianist_danna/status/122247850078904320

天文学的確率でiPhoneがドコモで使用可能になったとしても、ガラスマの倍近い金額を吹っかけられる可能性が。 それぐらい信用できないし、そうしたとしても驚かない
https://twitter.com/pianist_danna/status/142060759009067008
仮に出るにしても初期のBlackBerryやHTC端末のような色物扱いされても驚かない。MMS非対応とか。
これらは1年以上前のツイートだが、実際その通りになってしまった。販売価格はハネ上げられ、サービスは中途半端な状態からスタート(これは他キャリアもそうだったが)
そして何より驚いたのが今回扱うショップを限定している事だ。 山手線内側の地下鉄駅前という立地条件にも関わらず、ウチの最寄りのドコモショップはiPhoneは予約含めて取り扱いを行っていない。お陰で他キャリアショップが盛況な中、完全な閑古鳥だ。
このような事が今までドコモが取り扱ってきた「自社ファミリーの新製品」…まして先日のツートップ戦略(笑)で、極論サムスン端末であっただろうか?
一方、この売り方には既視感がある。先のツイートでも指摘している、HTCやBlackBerry、 ガラケ時代の「pro」シリーズでやってきたことだ。

○これだけでも、ドコモが如何にiPhoneを「売りたくないか」が判る。
それはそうだろう。 他社より高いARPUを設定してもツートップや月サポという過剰経費に食われて増収減益決算が続くドコモにとって、今や収益のカギはコンテンツ・サービス収入しか無い。一方でiPhoneはそれらのコンテンツビジネスについては、ドコモに何ら利益をもたらさない。
未だにiモードの成功体験から抜けられず「土管屋としてのビジネススタイル」が確立出来ていないドコモに取って、iPhoneを取り扱うという行為は自分の首を絞めるのだ。
特に(恐らくは政治的な側面から)余りにも大規模な設備投資により「始まる前から失敗が確定している」NoTTVなどは風前の灯火であろう。

○さらにもう一つの危険性として、「ドコモの要求仕様に何ら合致しない」iPhoneという端末が売れてしまった場合、ドコモ要求仕様に合わせる事が端末メーカの利益にならないという証左となってしまう。こうなると、最早ドコモが持っていた「端末メーカへの政治力」は失われる。
それでなくてもツートップという愚策によってファミリー企業に冷や水をぶっかけた上、ドコモ自らが自社の要求仕様に価値がなかった事を証明してしまったら、ドコモに追随を余儀なくされていたメーカー…特にソニモバが黙っていないだろう。
今回ソニモバが海外モデルと同じ「Z1」という型番でキャリアの発売前から国内プロモーションを始めたのはその布石と見ている。

○だからこそ、ドコモは本音ではiPhoneを売りたくないのだ。
では何故今回iPhoneを取り扱う事にしたのか。 キーになるのは、ツートップ策以後の、親会社NTTの動きである。

NTT社長「『さみしい』が率直な気持ち」 国内電機スマホ断念
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL050PE_V00C13A8000000/
国内電機メーカーにスマートフォン(スマホ)の開発を断念する動きが出ていることを「『さみしい』、『残念』が率直な気持ち」と述べた。7月31日にはNTTグループとともに携帯事業を伸ばしてきたNEC(6701)がスマホ事業から撤退すると発表している。
NTTからしてみれば、ドコモがツートップでやったこと、そしてその責任を「メーカの品質」に責任転嫁したことは、親会社NTTが育ててきた「電電公社ファミリー」に泥を塗る行為でしかなく、下手をすればNTT本体のビジネスにすら影響を及ぼしかねない、政治的には軽率な行為であった。
この報道の後NTTは自社のドコモMVNOを利用したiPhoneパックを発売したり、副社長がドコモでの取り扱いについてコメントを出したりと外部からプレッシャーをかけていた。
ツートップ戦略は増収減益によるドコモ本体へのダメージの他、親会社NTTを怒らせるという政治的ダメージをも負わせたと私は見ている。

○そしてこれらの迷走ぶりと、「殿様商売」という単語に揶揄されるドコモの身の程知らずなビジネス戦略が、私に嫌悪感と失望感を負わせていたのだろう。
ともあれiPhoneの発売は現実として始まった。
ドコモとしては意図的に売らない事で「たいして売れなかったのでやっぱ撤退します」ぐらいの軟着陸を目指しているのではないかな、と勘ぐっているが、
私は逆に徹底的に売れて、ドコモが日本の携帯電話市場を歪めてきた「仕様の押しつけ」「望まないサービスの押しつけ」という呪いを解放させて欲しい。
判で押したような同じデザイン・同じサービスの端末を横並びで売るのではなく、メーカが各々のフィロソフィを持って製品を作り出して競争する、その方が確実に市場は面白くなり、製品の魅力は増して行く。(Xperiaはグローバル市場を相手にする事で自社のフィロソフィを確立した)

【iPhone】iPhone5S/5Cに思った事


○なんだかんだで順当に発表されたiPhone5sと、結局はリーク情報通りに出てしまったiPhone5c。そしてその急激な変化がユーザを動揺させたiOS7。京は銀座に出かけてこれらの変化がいかようなものかを見てきた。

○まず5S。基本的なデザインはiPhone5から変更が無いが、全体的に5よりさらに金属感が増し、前回私がちょっと不満だったブラック(グレー)モデルの質感が大幅に変わった。「スペースグレー」という名前の通り黒というよりグレー主体の色合いになり、光沢を持つフィレット部はよりメタリックな光沢を放つようになった。
iPhone5の頃にAppleは自社製品の能書きに「腕時計のような」「工芸品のような」という表現を使っていたが、5sのデザインモチーフはまさに腕時計のそれであろう。
今回新たに加わったシャンパンゴールドも最初は違和感しか無かったが、金の腕時計をモチーフにしたと考えれば納得は行く。まあ、金時計程「うるさく」はなく、嫌みな感じはしない。

○そして今回新型の5c。最初はプラスチック(ポリカーボネート)ボディということで安っぽさを懸念して居たが、実際触ってみると「触感」としては安っぽさは全く感じない。恐らく内部フレームとポリカボボディを密着させているのだろう。既存のプラボディ端末にある、「触って判る中の空洞感」が全く無く、見た目にも触った感じにも「ソリッドな」質感を持っている。
見た目の安っぽさはどうしようもないが…
5sより重いとして批判の対象になっている重量についてだが、4sユーザーからすれば軽いもの、というか、特に重さが気になるような重量ではない。
中身については完全にiPhone5なので今更語る事も無い。

○iOS7については、私のiPhone4Sには既に導入済み。
まあなんというか…旧来のiOSからすると完全に「別物」である。デザインのみならず、操作系も結構変わっているので、iOS6基準で考えてしまうと「使い難い」と思うかもしれない。
が、頭を一度リセットして、これが初めてのiOSだと思えば、 ーMicrosoft Officeが2007で操作性を完全に刷新したときと同じようにー 操作性を一から見直した上で、初めて使う人も使いこなしている人も「フラットに」使いこなせる操作性である事に気づく。
Officeの時もそうだったが、ヘビーユーザーにとっての操作性が必ずしも万人に、殊にエントリユーザにとっても使い易い物ではなく、むしろエントリユーザを基準に置くならばヘビーユーザーが好んで使う「効率の良い操作性」は、「多少効率が落ちてでも、判り易くシンプルな使い方」に収束して行くという考え方を見る事が出来る。

○全体を通している事は、Appleは今回のiPhone/iOSでまたひとつファッションブランドへの方向性を進み始めたな、という印象。5Sの目指している物は高級な工芸品、5cはサブブランド的な「ポップな」製品、そしてiOSは恐らく今まで誰もアプローチしようとしなかった「工芸品的側面を持つオpレーションシステム」、という方向性を持ったんだな、というのが私の感想。
スティーブ・ジョブス時代から、マーケティング手法の面でアパレル・ブランドを意識した取り組みはあったが、現体制になってそれを製品にも生かして行こうという「方向性」が、ジョブスの死から2年経って、やっと見えてきたか、というところだ。
勿論ジョブス時代の常に刺激的かつ革新的な製品の出し方も良かったが、今Appleが進んでいる方向性も私は嫌いではない。何故ならコンピュータというものそのものが、ある種進化の行き詰まりに直面してきているからだ。

○携帯電話というデバイスは、種々に存在していたスタンドアロンのデバイスをどんどんと吸収し、PCが持ち合わせていた「情報を受ける・発信する」という側面をも取り込んだ事で今のスマートフォンという形に落ち着いた。携帯電話がその途上にあるうちは何か別の物を取り込む…「別のもの(例えばカメラ)のあり方が変わる」という形での革新性を示していたが、正直もう取り込むべき概念が品切れになってきている。
ソフトウェアを活用しての「デマンドの取り込み」…例えばPassbook等の変化はあろうが、それは見え難く、また使ってみないと判らない。
人は何だ彼んだ言いつつも目に見える「ハードウェアの革新」を無意識に求めており、Appleはその潮流に「必要充分なリソースを持ったハードウェア」を持って乗る事で革新性を示してきた。
(概念の革新性だけなら、日本のガラケのほうが余程革新的だ ガラケに足りなかったのは、概念を実現するに足りる信頼性のあるハードウェアリソースである)

○もう取り込むネタが無い以上、次にやって来る革新はGoogle Glassに代表されるような「デバイスそのもののあり方の変化」だが、残念ながら今はまだウェアラブル・コンピュータを実現出来る程にはハードウェアの技術革新が進んでいない。
ラボラトリーで実現可能でも、それで世の中を変えるには「ビジネスとして成り立つ実用性」が無ければ意味が無い。
私はまだGoogle Glassはその段階に達していないと見ている。(あくまで今の所は、だ)
ならば、と今Appleがやろうとしていることはビジネスの強化である。 具体的には「技術の革新性に頼らない、自社ビジネスの付加価値の向上」である。これはこれで評価したいし、元々「技術だけで付加価値を示してきたわけではない」Appleだからこそできるビジネススタイルだ。

○とりあえず早く11月が来て欲しい所である。(11月に買い替え予定)

2013/08/09

【Maclife】Apple TV

◎前から買おうかどうしようかずーっと考えていたApple TVをついに購入。
というのも6月に新居のエアコンを新調したらヨドバシのポイントが10%も還元され、ほとんど追加料金無しで買えるぐらいのポイントになったので、これ幸いと購入…
…と思ったらここんところの円安差損でケーブル代含め3000円程発生。
まあ、3000円で買えれば安いもんか。

◎日本ではあまり有効なコンテンツがないApple TVを何故態々買ったのか?
それはAirPlayのためである。
ウチにはリビングオーディオと呼べる環境は既に無く、普段はTVに接続してあるZinoからTVで音声を出すか、Mac/iPhoneからの音声をJANBOXで鳴らしていたのだが、これもある意味妥協の産物。
最初にiPodに移行してからずっとやろうと思っていた「手元のiPodライブラリの楽曲をリビングで鳴らす」がやっと実現出来るようになった訳だ。
…Airmac Expressを買えばすぐ実現出来た事ではあるが、流石にAirPlayのレシーバとしてだけに8000円は高過ぎるだろ…と。
その点Apple TVはさらに2000円程高いが、ポイントで買ってるし、AirmacExpressにはない付加機能がいろいろあるのでお得ちゃお得である。

◎さてこのApple TV、NFLやWSJといったネットワークブロードキャストを除くと、アクセス出来るコンテンツは基本iCloudのそれになる。具体的には
・iTunesで購入し、iCloudの同期対象になっている音楽・ビデオ・ポッドキャスト等
・フォトストリーム
…となる。初代Apple TVは本体に膨大なストレージを持ち、母艦iTunesのデータを片っ端から吸い上げて再生する仕様だったが、今回の奴はデータの実体はiCloud側にあるというわけだ。
(Appleは仕様を公開していないが、Apple TV側のローカルストレージはかなり小さいものだろう)

◎単体ではこれだけだが、ホームシェアリングが設定されたiTunesが起動していれば、iTunes側のコンテンツをリアルタイムにネットで吸い上げて再生してくれる。
また、iOSデバイス/Mac側のAirPlay出力先をApple TVに設定すれば、デバイスの音楽/動画を再生してくれる。
面白いのは「ミラーリング」も含めたAirPlay時の挙動で、これがローカルコンテンツ再生時の挙動と差異がほぼ無いこと。
唯一違うのはApple Remoteでのコントロールが出来ない事だが、ここでApple Remoteの代わりにiPhoneに「Remote」アプリを組み込むと、本当に挙動に差異が無くなってしまうw

◎音楽再生だと再生元がどこであろうとアルバムアートワークや曲名・プログレスバーが同じように表示され、手元のiPhoneで曲コントロールが可能。
写真や動画のミラーリング再生ではTVに映し出された写真や動画をiPhoneで選択・コントロールするなど、使っている状況だけを見ると完全にiPhoneがリモコンになっている。
…実際はiPhoneからデータは再生されているのだが。
ヤマハだったかが自社技術でiPhoneを事実上のリモコン化させるAVレシーバーを開発していたと思うが、それどころの比ではない。 見た目だけは完全にiPhoneがリモコンだ。
iPhone自体がコンテンツ再生・データ送信をしているので電池が減って行くという難点はあるものの、「完全なシームレス環境」を実現してるのは凄いの一言。
下手にAirPlayで外部スピーカに再生させるよりも俄然使い易い。

◎もう一つ、Mountain Lionの機能である「MacのAirPlayミラーリング」だが、こちらでミラーリングされるのは画面情報のみで、その状態ではApple TV側のコンテンツ再生は全て停止される。(音声も)
私は今の所これの有効な使い道が見当たらないが、これもiPhotoやApertureで写真編集をやる人等には重宝されるだろう。感覚的には液プロへの画面表示をワイヤレスでやるようなもんだ。
個人的にはミラーリングでなく拡張デスクトップとして機能してくれると非常に有り難いのだが…

◎そんなわけで購入前には半信半疑だったApple TV、いざ導入してみると超絶便利なデバイスであることが判った訳だが、お陰でウチのサブ機であるinspiron Zinoの出番が無くなってしまったw
まあ、Zino自体購入してもうそろそろ3年になるわけで、そろそろ次の環境構築を検討せねばならん時期に来ているので、丁度良い切欠かもしれない。
…ああ、また金が飛ぶなぁ…

2013/05/04

【Music Works】Garageband for iOSに見るソフトシンセの構造

◎技術の進歩というものはありがたいもので、今やスマートフォンで作曲が出来る時代である。しかも、内臓音源のクオリティもなかなか悪くない。
最近使い倒している中で、Garageband for iOSのスマートギターが、ギターの音域外だとパワーコードストラミング音が出たり、ベロシティによるマルチサンプル再生に対応していたりと、音色クオリティや表現力と言った意味では既にかつての「DTM音源」を凌駕するレベルに有る事に気がついたのだが、これをモバイルデバイスで実現させるカラクリに少し興味を持ち、波形解析をしてみる事にした。


◎波形解析と言っても別に難しい事は何も無く、SmartGuitarを含んだ曲ファイルを書き出してLogic Proで読み込み→音源をEXS24に切り替えてEXS上にサンプルを展開→EXSのエディタでゾーンやマッピングを確認するだけのことだ。
が、ここで面白い事実に気がついた。波形ファイルが一つしか無いのだ。その波形がこれ。

SmartGuitarにおいてこの単一のサンプルファイルの鍵盤やベロシティによって波形の読み出し位置を変えることでマルチサンプル発音を実現しているわけだ。確かにこの方法だとファイルを細分化するよりもストレージメモリの使用量を削減出来る。
ちなみにサンプルレートは22.05kHzと意外に低いが、サンプル数が多いため容量としては26Mにも及ぶ。

◎ここで興味深いのは、一つ一つのサンプルは発音から消音まで収録されていること。PCMシンセサイザーでは一般的なループ処理がない。EXSエディタで確認してみたが、サンプルの再生でループは行っていないのだ。当然そんなことをすれば26Mもの波形容量を食ってしまうのも理解できる。ちなみにピアノは100M近くに及び、こちらもノンループ。(ただしダンパーオン音色はない)
サウンドクオリティをそこまで高くする必要がないはずのソフトにしてはかなり贅沢な仕様だが、何故このような仕様にしているかを考えてみるとスマートデバイスアプリならではの苦労が分かる。サンプルのループ処理を行うと、確かに波形容量が減らせるが、発音エンジンにエンベロープを組み込む事が必須となる。メモリの負荷が減る代わりに、プロセサの負荷が増えてしまうのだ。

◎ただでさえ電池駆動時間という制約のあるスマートデバイスでプロセサ負荷を増やすのは好ましくない。一方でワークメモリの負荷に関しては、ソフトシンセでは一般的な技術であるストレージからのストリーミング再生を行う事で負荷分散を図れる。(GarageBand for iOS起動直後に曲を再生すると、ストリーミングが追いつかず音色のアタック部分だけが再生される)。
通常のソフトシンセはHDD等のストレージメディアからストリーミングを行うためそちらの負荷がかなり高いが、基本フラッシュストレージのiOSにおいてはストリーミングによるリード負荷はそこまで高くない。
GarageBand for iOSはこう言った事を行う事で、決して能力が高いとは言えないモバイルプロセサでのDTM環境を実現しているわけだ。

◎この「プロセサの制約を波形容量で解決する」手法は、GarageBand for iOSに限らずソフトシンセでは一般的に使用されている。ハードシンセのように高速な読み出しメモリや発音処理専用のプロセサを持てず、ワークメモリの容量制限と限られたプロセサリソースを有効に活用するために、ハードシンセ程制約がないストレージを活用して発音処理にかかる処理を引き下げている。
別の言い方をすれば、ハードシンセが音声処理で表現している部分を、ソフトシンセでは波形容量で表現しているのだ。
一般的なソフトシンセではこの波形容量による音色の切替は「演奏時の不自然さ」として現れやすいのだが、もともと高度な演奏を要求出来ないGarageband for iOSが(多少ストレージを食う事になっても)この仕様としたのはプロセサ処理の効率利用という意味では非常に合理的な設計思想だと思う。

2012/09/30

【Gadget】iPhone5との遭遇と、LTEの値段

◎週末の散歩がてらにAppleStoreに行き、iPhone5に触ってきた。といっても去年買ったiPhone4Sの縛りが継続しているので買い替えることは出来ないのだが、恐らく来年手にするであろうマイナーチェンジモデルを前に、どんな雰囲気の端末に仕上がっているのかは興味があった。

◎今回ディスプレイサイズ変更によって縦方向の寸法変更が物議を醸している。私自身も4Sのサイズが「iPhoneらしさ」を構成する一つの要素だと思っていたのだが、実物を触ってみると意外な位すんなりと「iPhone」していた。 幅寸法を変えなかったのが大きいだろうか。私の手のサイズであれば片手操作は違和感なく行える。というか片手操作の大半はディスプレイの下半分、文字のフリック入力で行うので殆ど気にならない。

◎何よりも今回のiPhoneは薄くて軽い。4SまでのiPhoneは他と比べてもかなりの重量級端末だったので、なおさら軽く感じる。しかし一般的な「薄くて軽い」端末は質感がプラスティッキーで安っぽいのが常だが、軽量化しつつもボディを構成するマテリアルを変えていない(むしろ金属の部分は増えた)ので、軽いながらもしっかりとした質感がある。これは持っていて気持ちいいだろうなぁ。

◎デザインと配色については、4Sまでであれば私の好みは黒だったのだが、今回の5は白のデザインがいい。単に黒のマット仕上げが好きくないというだけだが…白の良さとして、外周のフィレット部が鏡面仕上げになっている点と、白のマットの質感が黒ほど目立たない点。来年買う時は白かな…

~~~
◎さてそんなiPhoneだが、今回からは正式にLTE端末となる。これによって国内3大キャリアのLTEサービス体制が整った訳だが、先達てにXperia Rayを購入した際に、ドコモXiの価格設定の高さに呆れ返った経緯がある。
LTEになることである程度のコストアップは有るのだろうが、LTEになることでどの程度のコストアップになるのか? 報道が飛び交って混乱していた料金形態の整理も含め、計算してみた。

◎まず計算の条件だが、「MNP無し、新規契約」「端末は機種代金を一括払いし、月賦割引金で月々の支払いを相殺する」「携帯は1台しか持たないため通信にも通話にも使う」「通話利用をするため、通話料を低減するためのオプションサービスに加入する」「テザリングを使う」。また最近はキャリア間通話とキャリア外通話の価格差が激しい為、「同一キャリア間の通話が全通話時間の30%になる」という前提とした。

◎この条件において、まずXiの場合、Xiトーク24(Xiにねん+Xiトーク)+Xiパケット放題フラットの条件となる。ドコモは月賦割引金が機種ごとに異なる為、ここでは私が先日会損ねたXperia SXを基準とする。
auはLTEプラン+LTEフラット+通話ワイド24、SBMはホワイトプラン+パケットし放題for4G LTE+ダブルホワイトという前提にした。この前提において、月賦割引金を除く金額及び通話料はau・SBMともに同額である。

◎すると、下記のような結果になった。比較の為、私の今の契約におけるドコモ及びiPhone4Sにおいてほぼ同条件の契約を結んだものも並べてみた。

ドコモ
Xperia SX
au
iPhone5
SBM
iPhone5
ドコモ
Xperia Ray Foma
SBM
iPhone4S
基本料金  ¥    5,465  ¥ 5,165  ¥ 5,595  ¥     5,810  ¥   4,765
30分通話  ¥    6,347  ¥ 5,606  ¥ 6,036  ¥     5,810  ¥   5,206
60分通話  ¥    7,229  ¥ 6,047  ¥ 6,477  ¥     5,810  ¥   5,647
120分通話  ¥    8,993  ¥ 6,929  ¥ 7,359  ¥     5,810  ¥   6,529


グラフにするとこうなる。意外な事にauが最も安いが、これはSBMとauの機種代金月賦割引金の差(au:2570、SBM:2140)の差がそのまま表れており、通話時間による差は無い。現状のSBM iPhoneからの比較であれば単純にパケット通信料及び月々割の差額がそのままコストアップ分に響いてきており、一応その差は1000円以下に収まっている。LTEというとエリアの問題が有り、実質的に3Gの値上げになるのだが、まあiPhoneという機種の持つ価値と、テザリングオプション代だと思えば納得できなくもない幅に収まっている。

◎問題はXiだ。基本使用料部分はSBMより安いにも関わらず、通話時間が伸びるにつれとんでもない金額になってくる。これはドコモと他の通話料金及び割引サービスの差がモロに出ており、実はドコモの通話料割引サービスは他キャリア・固定電話に対する通話に対しては「一切適用されず」、30秒21円の高額なレートが保持されてしまうのだ。auとSBMは基本使用料はドコモより高いものの、減免サービスなしでも特定時間内のキャリア内通話無料があり、割引サービスを組み込むと通話レート自体が半減されるのだ。
10.5円/30秒と言うレートはドコモのFomaプランで言えばタイプL相当であり、相当のヘビーユーザーでなければ受けられない安価なレートなのだ。

◎この計算の前提は自社間通話を30%と見積もったが、実際の所家族間通話ぐらいしか、キャリアを明示的に指定できる通話は無い。学生なら友達にかけるし、仕事していれば仕事先や得意先に電話することもあるだろう。これらの「日常の電話」に対し、常に30秒21円の超高額レートを請求するのがドコモのやり方なのである。
ドコモの高品質回線かつLTEなのだから高額なので当たり前だろうという意見もあろうが、競合するのがSBMだけならその理屈も判る。しかし今回、auすらもSBMの価格水準に合わせてきたのだ。この時点でその意見は意味を無くす。私がSXを諦めた理由「こんなもの電話に使えない」が改めて証明される形となった。(ちなみに2時間通話すると、Foma比で約3000円も高くつく)

◎ドコモは「ナントカ5」とか嘯いている前に、自分達の傲慢さを恥じたらどうだろうか。

2011/12/11

【iPhone】iPhoneとの1ヶ月

◎iPhoneを購入して1ヶ月が経過した。その間にSH-04Aはすっかり音声通話専用端末(ホントの意味での「携帯電話」)となり、その他の生活の様々なシーンでは、すっかりiPhoneに依存した生活になっている。何と言ってもiPhone1台で、プライベートの手帳もメモもカメラも要らなくなって身軽になったし、リマインダのお陰で物忘れも無くなった。

◎例えば。音楽を聴きながら町を歩いていて、気になった風景をカメラに撮り、そのままTwitterで共有したり、腹が減ったらAroundMeでお店を探してそのまま電話をかけたり、思いついたネタをEverNoteに書き留めておいたり、受けた電話からスケジュールを組んだり、駅前まで来て乗り換え経路を調べたり、電車を待つ間ミニゲームで遊んだり、帰り道の買い物をリマインドしておいたり…
人と会えば、撮った写真で会話に花が咲き、話題に上ったアーティストや楽曲をyoutubeで確認したりもできる。
我ながらなんか【絵に描いたような】iPhoneの使い方をしているが、それっくらい、生活ツールとしてiPhoneが定着している。お陰で電池が残りゃしないw

◎正直なところ、購入するまではまぁ精々お外でtwitterやネット端末ぐらいが関の山かなぁと思っていたし、事実SH-04Aの頃は、電話機能を除けばそれがメインの使い方だった。でも考えてみれば、「スマートフォン」という概念は元々PDA、さかのぼれば電子手帳から来た物だし、「iPhone」という概念はiPodの延長線だ。その両者が融合し、かつ「ビジネスシーンよりも個人の生活シーン」を重視するAppleの方針で形成されたのだから、オフィシャル・プライベート関係なく、【ユーザ本人】の生活に深く食い込むツール、というのは自明の理だったのかもしれない。

◎そしておそらく、この使い勝手…特にPDA的な側面…は、Android端末では得られないものだろう。 その最たる物がiCloudとWi-Fi同期の存在。コネクトフリーで、様々なデバイスにスケジュールやリマインドといった【生活情報】がリンクされる。 例えばiPhoneで電話を受けながらiCalでスケジュールを組めば、電話を切る頃にはiPhoneにも反映されている。iPhoneで受けた電話を手早く連絡先に組み込んで、Macでゆっくり整理できる。 出先のiPhoneで撮った写真は、指一本触れることなくiPadで鑑賞できる。
それまでのPDA的デバイス、携帯電話、そしてAndroidデバイスを見る限り、結局はそれらのデバイスはスタンドアローンで、そのデバイスに情報を入力し管理しない限り、その利便性の恩恵は得られなかった。 それを根底からひっくり返してしまったのだ。

◎一方、唯一の弱点は、判っていた事だが電池の保ち。普通に使っているとやはり1日が限界だ。一応電池警告が出るギリギリまで使い切るので、Dockケーブルはいつも鞄の中に入っている。モバイルブースターの類いは嫌いなので今のところ持っていないが、やはり何らか充電器も持った方がいいだろうか。 まあいざとなったら未開封の同梱充電器を開ければ良いのだが。(iPodの充電器をそのまま使っているので、iPhone同梱の充電器とDockケーブルには手を付けていない)
しかしその一方で予想外だったのが連続通話時間の長さだ。 通常、ガラケで2時間も連続通話すると電池はすっかり無くなっているものだが、iPhoneで2時間程連続通話しても、「2時間アプリを動かし続けた」程度の電池しか減っていない。 この辺りも、「電話が主体」で付加機能を増やした「携帯電話」と、「PDAが主体」で電話をアプリケーション化したスマートフォンとの根本的な差なのだろうか。

2011/11/19

【Maclife】iPhoneとドコモを二台持ちする意味

From Evernote:

【Maclife】iPhoneとドコモを二台持ちする意味

◎iPhone購入を機に、それまで無尽蔵にSH-04Aで受けていた通知系メールの送り先をiPhoneに変更し、iコンシェルも 交通系と気象系以外の情報受信を全部切った。パケ代節約のためだ。同じパケ放契約でも、月々割が効いている分SBMの方が安いからだ。メール(SMS)も基本iPhoneで受けるようにしたため、さてiコンシェルの受信のみに絞ってどこまでパケット代を下げられるか。しばらく様子見だ。 

 

◎iPhone購入にあたって「あくまでもドコモの回線は手放さない」と言う選択をしたために携帯の二台餅をすることになったのだが、「2台も持つと邪魔かなぁ」という不安とは裏腹にそれほど苦になっていない。 多少車の乗り降りが煩わしいぐらいだ。もともとiPodを持っていたというのも大きいか。結果的に ドコモの端末は殆ど待ち受け専門となり鞄に入っているかポケットに入っているかのどちらかで、手にしているのは常にiPhoneと言う状態。しかしある意味これは私にとって非常に好ましい状態と言える。

 

◎今までも何度か言ってきたことだが、震災を経験して以後重視しているのは、「緊急情報がいち早く受信でき、いついかなる時でも通信を確保できること」である。この「いついかなるとき」という要求を満たすには、電池の稼働時間と、回線エリアの広さ・エリア内での回線品質の良さが要求される。 そしてそのどちらの要求も、iPhoneでは満たす事はできない。(たとえau回線を選んでいたとしても、【ドコモに劣る】時点でNG)そういう意味で、何だかんだいいつつもプライマリの電話回線はあくまでドコモであり、端末はあくまでガラケなのだ。

 

◎更にセカンダリたるiPhoneに情報端末としての機能を分離したことで、プライマリ端末にかかる電池の負荷が減り、「プライマリに求められる信頼性」が更に増した、という副次的効果もある。何しろほとんど待ち受けっぱなしなので、9ヶ月ほど経過した電池でも3日は余裕で待ち受けられるのだ。ネットワークツールたるiPhoneの電池が切れても退屈なだけだが、 SH-04Aの電池が切れたら死活問題だ。現代社会で最も避けるべき「通信の断絶」が起こってしまう。

 

◎通信の確保という生活の基礎を担う領域と、コミュニケーション やエンタテインメントという生活に彩りを加える領域。日本人的な言い方をすれば「ハレとケ」であろうか。その例えで言うなら、ハレを担うのがiPhone、ケを担うのががドコモガラケである。そして残念ながら、今はまだガラケもスマホもそれら全域をカバーするには至っていない。なれば相応のコストを払って機能分離するという選択肢が、今のところは最良ではないだろうか。

 

◎…と、自分の行いを正当化してみるなどw 

2011/11/15

【Gadget】ハンドベルドデバイスの限界点

◎夏モデルの緊急地震速報対応が完了していないのでドコモ的にはまだ夏の筈なのだが、ともかくもドコモから冬春モデルが発表され、私にとって待望の「出目金でないミドルレンジのシャープガラケ」SH-01Dのコールドモックを手にしたのだが、

「でかい!」

あれはもう電話と言うより「板」ではないか。 あともう少しでタブレットに分類されかねない勢い。一応通話機能を持つので電話と言い張ることは出来るが、それにしてもでかい。
そして「コンパクト」がウリの筈のP-01Dも、持った感じSH-04Aとさほど大差が無い。年々携帯電話はサイズが肥大化してるなぁとは思っていたが、最早ここまでくるとハンドベルドデバイスとは呼べないレベルに突入していないか?

◎そこで興が乗ったので、ドコモの冬春モデルの主要な機種を対象に、サイズと重量を列挙してみた。

SH-04A(ガラケ基準として):114mm×54mm×16.3mm 140g
iPhone(基準として):115.2mm×58.6mm×9.3mm 140g

(w)P-01D:110mm × 55mm × 12.8mm 117g
(w)SH-01D:128mm×65mm×9.7mm 137g
(w)SH-04D:119mm×60mm×12.3mm 127g
(N)SC-03D:130mm×69mm×9.5mm 130g
(N)SC-04D:136mm×68mm×8.8mm 135g
(N)N-04D:131mm×67mm×10.9mm 149g
(w)F-03D:121mm×59mm×10.9mm 140g
(N)F-05D:129mm×64mm×9.8mm 129g
(N)F-07D:127mm×64mm×6.7mm 109g
(N)L-01D:133mm×68mm×10.7mm 140g
(w)T-01D:129mm×64mm×8.8mm 129g

11モデル平均:127mm×64mm×10mm 131g。

◎とまあこんな感じ。P-01D以外のすべてのモデルで縦横寸法がiPhoneを超えている。(大半のモデルで、厚みも超えている)私はもともとSH-04AやiPhone程度のサイズがハンドベルドデバイスとして限界のサイズ・重量ではないかと思っていた。 ズボンの横ポケットに入れたまま無理なくしゃがみ込めるのが精々このサイズだからだ。

◎何故ここまで巨大になるのかを考えてみたが、「スマートフォン」を構成するために必要なスペース…一番効くであろう基板実装面積はiOSであろうがAndroidであろうが大して変わらないはずだ。しかしアンドロスマホは「多種多様なボタン」「ストレージスロット」「ワンセグアンテナ」「交換可能なバッテリ」といった、iPhoneでは切り捨てられた要素をいくつか持っている。これと、「iPhoneを上回る為に」供えられた大画面液晶の結果、厚みが削られた分大型化したり、小型化した分厚みが増したりしているのだろう。

◎そして何よりも結局これらの数字が物語っているのはiPhoneに対する(無駄な)対抗意識の表れだとみている。「iPhoneよりも大きな画面を!」「iPhoneよりも軽く!」と言う安直な発想の企画屋と、スペックシートがiPhoneより勝っていれば満足してしまう技術・市場音痴の経営者の判断が、このような巨大な端末を生み出してしまうものと思われる。個人的にはシャープまでがその発想に取りつかれてしまっているのが少し悲しいところ。(シャープの端末は自社コアパーツを売りたいがための製品だということは理解しているつもりだが…)

◎使用環境をユーザが構築することで、ガラケの時代に言われていた「電話とメールとネットが出来ればいいシンプルな端末」はスマホで実現されるかと思っていたが、まだまだ遠いようである。

2011/11/13

【Maclife】iCloudとWi-Fi同期

◎iOS5とLionの目玉機能、iCloud。まあ、「情強様」にとってはゴミ仕様とのことだが、iPadでその片鱗に振れ、iPhoneで実際使ってみて、その利便性に改めて驚く。iPhoneで撮った写真が、すぐiPadで見れる。iPhoneで受けたメールのアドレスを登録すれば、MacのMailからメールが出せる。iPhoneの画面でアドレス帳のメンテは大変だが、MacでメンテすればすぐさまiPhoneで使える。

◎そしてもう一つ、日本ではiCloudでiTunesコンテンツのやり取りは出来ないが、それを補ってあまりあるのがWi-Fi同期。 Appleの能書きではデバイス側の充電行為が必要とあるが、実際のところWi-Fi内でデバイスが認識されてさえしまえば自動で同期操作に入る。同期スピードはやはり遅いものの、初期同期にさえ使わなければ、部屋に帰ってMacを立ち上げ、服を着替えている間に同期は終わってしまう。場所こそ「母艦と同じWi-Fi範囲内」に限定されるが、そこにさえ足を踏み入れれば、iCloudと同じような感覚で同期が行われてくれる。(※1)

◎これら二つの同期に関する改善点、考えても見ればiPodからずっと続くアップル製ハンドベルドデバイスは、ずっとこの「同期の利便性」を追い求めていた。数々のハンドベルドデバイスの中でもApple製品が優れていた点は、iTunesという完成度の高いアグリケートソフトウェアを通じて、「PCに構築した環境」をそのままデバイスで持ち出せること、デバイスへの転送の為に特別な操作や整理を必要としないことだった。

◎しかし唯一残っていた欠点が、「デバイスとPCを物理的接続する必要が有る」と言う点だった。人間贅沢なもので、慣れてくると今度は「接続する」という行為…儀式ともいうべきか。それが面倒になってくる。
iCloudとWi-Fi同期は、その「儀式」からユーザーを開放し、またひとつ「同期する」と言うユーザーのマインドセットを取り払った。iTunesを作り込めばデバイスに転送される。 特別な操作は何一つ必要とせず、デバイス側を更新すれば母艦側が追従する。
また一つ、Appleは「コンピュータと周辺機器」の関係を再発明した、と言っても過言ではなかろう。


※1:iOS5.0.1アップデート後、どうにもWi-Fi同期が不安定になっているようだ。Win(iPad)でもMac(iPhone)でも同じ現象なので、おそらく原因はiTunes側。

2011/11/07

【Maclife】ついにiPhone購入!!

今日の購入品:Apple iPhone4S 64GB Black + iPhone4 bumper(White)

◎ついに…ついに購入。 IPhone3G登場から苦節3年待ったぞコノヤロ。 遅ればせながら私もやっとIPhoneデビューである。 と言うか3年も引っ張った理由は「iPodより容量が少ない」という点…だったはずが、いつの間にかOSが対応しなくなり、iPhoneどころかiPodもiPadもMacで同期が出来ず悶々とした日々を過ごしていたのだが、先達てMacをAirにスイッチしたタイミングで、待望の64GBモデル発表。 しかも「iPhone4のデザインラインが気に入っていた」私にとって、5でなく4Sだったことは本当に幸運。

◎しかしスティーブ・ジョブスの訃報も相まって爆発的人気が出てしまった4Sの入手は困難を極めた。 先日Apple Storeの前を通りかかった時は普通に「行列4時間待ち」と言い放たれ、都内の家電量販店は予約と引き渡ししかやっていない状況。 とどめに地元のSBMショップに立ち寄って入荷予定を聞いてみたところ「予約一か月待ちです~」なんて普通に言われてしまった。
ところが。
今日は朝起きたら頭痛が酷く、会社を休むことにしたのだがひと眠りしたら動ける程度には回復。 会社に連絡を済ませ、外を見るととても天気がいい。 時計の針は7時過ぎ。私はふと考えた。
「これ、平日、しかも月曜日の開店直後に行けば、殆ど行列しないで買えるのでは?」
さっそく準備。一応体調が悪いのでそれなりに厚着をして、多少の行列でも耐えられるよう本を抱えてあぽすと直行。

◎するとどうだ。開店前のあぽすとには、私の前に客が6人。 店側の好意で配られた水を飲みつつ待つこと5分。
「開店前ですけど、先着の方中へどうぞ~」
なんたる幸運。 要は開店直後に混乱が起こるのを防ぐため、事前に行列客を中に入れ、必要書類を先に書かせるのだ。 ついでに余った時間でアクセサリも選ばせてくれた。 ケースにしようかバンパーにしようか迷ったのだが、とりあえずバンパーを選択。 本体色は黒と決めていたので、目立たせる意味で白を選択。(あとから思ったがオレンジでも良かったな)

◎そして開店と同時に始まる事務手続き。 さしものAppleStoreでも在庫が無く「SBMの64G」しかないらしい。いや、私はまさにそれが欲しいのだよw
事務手続きは笑っちゃうほどスムーズに、あっという間に終了。 30分ぐらいか? 世間では入手困難と騒がれており、特に発売直後はSBMの鯖が落ちる程大混乱だったiPhone4S、いともあっさり手に入ってしまった。 (まあ、会社を休んで買いに行くというウルトラCをかましてはいるのだが)

◎しかしまあ、店頭では散々触っているし、iPadをずっと使っているので、正直新鮮味はないw と言うか、最初にiPhone3Gが出た時から、ずっと「iPodを内包した、iモードのようなクローズドなカタチではないネットに繋げられるハンドベルドデバイス」と言うカタチでのiPhoneをずっと欲していたので、それが達成された時点で私的には非常に満足だったりするw もともとiPadでもそれ程アプリ入れていなくて、勿論iPhoneならではのアプリも入れて行こうとは思っているのだが、まずはぶっ壊れてしまったiPodが更新されたこと、可搬性の高いネットワーク端末が手に入ったことで、とりあえずは満足である。

◎それにしても、AppleStoreでの買い物はなんでこんなに楽しいのだろう。水を配ってくれたこともそうだが、ともすればその後SIMカードを入れるために店員側がやってしまいそうな「最初の開封」を、ちゃんと客にやらせてくれる。 手に取った瞬間「おめでとうございます!」と声をかけてくれる。量販店ではこうはいかない。開店前だったとはいえ、アクセサリもその場で選ばせてくれる。流石銀座に店を構えるだけのことはあり、「顧客を楽しませ、満足させる」素晴らしい接客だった。 AppleStoreでの買い物はポイントも割引も一切つかないが、それでも態々銀座まで出張って買い物をするだけの価値はあった。

◎さて、明日はちゃんと会社に行こうw ちなみに気分はいいが、頭痛は相変わらずであるw