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2014/09/05

【Music Works】Notion for iPad

◎Appleが最近やっているiPadのプロモーションビデオのうち、エサ・ペッカ・サロネンのビデオを見た時から気になっていたのが譜面ワープロアプリのnotion。
音楽制作活動はすっかり疎遠になった(1曲作り上げるだけの気力が保たない)自分ではあるが、今でもたまに頭の中に浮かぶフレーズをGarageBandに留め置くようにはしている。
が、どこまで行っても「ピアノ上がり」な自分、フレーズを譜面という「ビジュアル」に書き留めておきたいなという欲求はずっとあって、notionのビデオを見たときに「お、コレ良いんじゃないか?」と思い立った訳だ。
1500円という価格は(iOSアプリとしては)決して安くはないが、競合する譜面ワープロアプリよりも音が良いということ、何より第一線のコンポーザーが使っているという事が決め手になってえいやっと購入してみた次第。

◎画像に出ているのは、自分の最近お気に入り曲でピアノで弾きたいと思っていたキリンジの「あたらしい友だち」を試しに書き込んでみたところである。(原曲よりキーを1度上げている)
譜面作成の手順は結構簡単で、緑色に表示されているトランスポートバー(で良いのかな)の位置を合わせてパレットからデュレーションを選び、鍵盤を押すと音符が入力される。
入力は単音かコードモード入力で、コードモードの時はノートオフされないので和音の修正が簡単に出来る。また入力中の和音のプレビューも可能。
この鍵盤はベロシティには対応しておらず、演奏の強弱は演奏記号の入力が必要だったり、タイをきちんと入力する必要があったり、トランスポートバーの絶対位置指定が出来ず休符をしっかり入力する必要があったりするのはいかにも「譜面ワープロ」といった風情だ。 Logicでの譜面入力に慣れてるとその融通の利かなさに「あれ?」と思うが、すぐ慣れる。本来譜面ってそういうもんだし。

◎プレイバック機能については、中身的にはMIDIシーケンサーの為、入力した譜面はちゃんと再生出来る。この再生のときに使う内蔵音源はロンドンフィルの音を使っているというだけあって(まだピアノぐらいしか鳴らしてないが)結構音は良い。
スラーやスタッカート、強弱記号や演奏記号にもちゃんと追従して再生するので、自分の演奏意図がちゃんと譜面に反映出来てるかのチェックに使える。
またLogic等DAWベースの譜面作成ではまず出来ない繰り返し記号やコーダへの追従もきちんと行ってくれる。

◎難点があるとすれば内蔵音源のレイテンシーがかなり大きく、書き込みモードをオフにしてもフレーズ演奏には(鍵盤の小ささもあって)まったく向いていないというところか。
(S90XSを接続してMIDIで弾いてみたが、とても演奏出来るレベルではない)
サロネンのティーザービデオでPianist Proとnotionを使い分けていたのもこれが理由であろう。
フレーズは手持ちの楽器や他の演奏系アプリで弾いて、気に入ったらnotionに書き込む。そういう意味でも「譜面ワープロに特化した」機能と言える。
またAudioBusやMIDI出力には対応していないため、内蔵音源しか鳴らす事が出来ない。ここはiGrandとか良い音源がiOSにも出て来ているので、是非とも対応して頂きたいところ。

2013/08/28

【Music Works】Logic Pro X

◎人が中国出張してる間に何気にバージョンアップしたLogic Pro X。 帰国してさっそくアップデートしてみた。(MainStageも)
今回は恐らくVer8でのシングルウィンドウ導入以来の大幅な変更となる。というかLogicって基本的に偶数バージョンで大きく変わるのだが、今回はスキンを初めとした操作性に関する部分での変更が大きく、より「Appleのソフトウェア」という側面が強くなり、Appleが他に開発してきたソフトウェアの操作・概念を大きく取り込んだものになった。
今回大幅に変更されたスキン関係は、よく見るとそのレイアウトはGaragebandのそれがベースになっていることが判るし、
SmartControlは、MainStageのコントローラアサインメントをほぼそのままLogicに移植したものとなっている。
まだ触っていないが、Remote Logicを使う事で、iOS版Garagebandの操作性までも取り込んでいる。
Ver8でシングルウィンドウスキンが導入された際も、当時のiLife/iWorkの概念を大きく取り入れていたが、今回は更に踏み込んでAppleプロダクト化↓と言って良いだろう。


◎スキン絡みでもう一つ大きく変わったのがミキサー。ミキサー周りはVer7の頃から殆ど変更がなかったが、パーツのレイアウトこそ変わらないものの、それぞれのパーツは写実的な、モダンなものに変更された。特にレベルメータは従来のニキシー管風のものから通常のLCDタイプに、レベル(数値)表示も見やすくなった。
また今回小さいけれどうれしい変更がゲインリダクションインジケータの追加。前からあったEQのカーブ表示と合わせて、ミキサーセッティングの監視がより楽になった。
またプラグインのオンオフ/セッティング/タイプ変更がマウスオーバーで選べるようになり、並べ替えもドラッグだけで行えるようになったため飛躍的に操作性が上がっている。

◎その他の新機能の能書きについては公式ページに譲るとして、個人的に最大の変更点は今回新音源のDrumkit Designer。
中身は最近流行のドラム音源をまるごと入れたようなもので、通常のステレオミックスダウン音源の他、一つ一つのマイク(スネアの裏表、オーバートップ、アンビエント等)を個別に調整したり、
ドラムキットを構成する打楽器のピッチ/共鳴調整、果ては打楽器そのものを入れ替えてオリジナルのドラムキットを作る事も可能。
特にオーバートップやアンビエントマイクは、従来のサンプル音源ドラムにはなかった空気感を簡単に再現してくれる。(各打楽器マイクへのカブリまで再現する芸の細かさ!)
アンビエントマイクのルームタイプがステレオ/モノラルしか選べないとか、ドラムの種類そのものがそれほど多くないという難点はあるものの、
カブリやアンビエントを含めたマルチマイクドラムをMIDIベースで、追加音源無しで扱えること、そしてそのクオリティの高さは脱帽モノ。
正直これだけのためにバージョンアップをしても良いぐらいだ。

◎あともう一つ地味に大きな変更点がTrack Stack。従来からあった「フォルダ」の拡張で、従来の「フォルダ」は複数トラックのリージョンを見かけ上一つのトラックにまとめるものだったが、今回のTrack Stackは、言うなればグループバスの導入である。
内部的には集約対象のトラックの出力を全て特定のAUXにまとめた上で、見かけ上「集約先のAUX」にトラックを集約させるというものだが、
従来のフォルダと違う点として、集約先のトラック自体をオーディオトラックとしてプラグインを使用出来る事、
集約先のトラック自体にMIDIリージョンを持たせられる点だ。
特に後者はDrumkit DesignerのProducer kitや、UltraBeatのマルチ出力をこれによって実現している。

◎そしてもう一つ、Flex Pitch。 ロクなピッチ補正プラグインを持たなかった事が従来のLogicの弱点だったが、プラグインではなく編集機能としてピッチ編集が出来るようになった。
Flex Pitchをオンにするとオーディオトラックのピッチ解析が行われ、解析結果がピアノロールの形で波形の上に重ねて表示される。あとはピアノロール上で基準ピッチの補正の他、アタック/リリース部のピッチドリフト補正/ビブラート(同一母音内のピッチの揺れ)等を補正できる。
これらは「歌い手のクセ」を残したまま、音ハズレを許容範囲に収めるという芸当が出来るという事だ。
また「Pitch」と名前がついているが、タイミング補正も出来る。
ちなみにビブラート/ピッチドリフトを「0%」に設定すると、初音ミクごっこができるし、アタック側のピッチドリフトを極端な値に設定すればPerfumeごっこ(中田ヤスタカごっこ)も出来る。

2013/05/09

【Music Works】 久々の新曲「僕の知らない誰かが」


◎何年振りの新曲だろう… と言うか、この曲自体Garageband for iOSをダウンロードした直後に作り始めて、気がつけば2年近くが経過していたという…

確かこの曲を思いついたのは2年程前、三社祭に向かう電車の中でのことだった。
頭の中がどういうスイッチングしたのかは判らないが
「僕の知らない誰かが君を連れ去って行く それでも僕は生きて行こう 泣きながら 笑いながら」
こんな感じの言葉のフレーズが頭を過って、それを膨らませて作ったのがコレ。
Garageband for iOSの「あまり多様なコードを使えない」という制約がかえって良い方向に働いて、結果的にかなりシンプルな曲になった。

◎しかしPC使用のDTMではReal Guitarを使用しないとなかなか表現できないアコースティックギターの表情が簡単に出せてしまう(特に今回はオートプレイをそのまま使用)のは驚き。基本ピアノ弾きでギターを生で演奏する事が出来ない私にとってこのアコギのクオリティは有り難い。先のエントリで書いたがこれでも22.05kHzのサンプルなのだ。

◎この曲作成したのは間違いなくGarageband for iOSなのだが、一応今回アップロードするにあたって一度Logicに書き出し、メロディラインの音色の変更のみ行った。元曲は良くわからないシンセの音色で鳴っているのだが、やはり私の曲はメロディラインがこの音色でないとw

2013/05/04

【Music Works】Garageband for iOSに見るソフトシンセの構造

◎技術の進歩というものはありがたいもので、今やスマートフォンで作曲が出来る時代である。しかも、内臓音源のクオリティもなかなか悪くない。
最近使い倒している中で、Garageband for iOSのスマートギターが、ギターの音域外だとパワーコードストラミング音が出たり、ベロシティによるマルチサンプル再生に対応していたりと、音色クオリティや表現力と言った意味では既にかつての「DTM音源」を凌駕するレベルに有る事に気がついたのだが、これをモバイルデバイスで実現させるカラクリに少し興味を持ち、波形解析をしてみる事にした。


◎波形解析と言っても別に難しい事は何も無く、SmartGuitarを含んだ曲ファイルを書き出してLogic Proで読み込み→音源をEXS24に切り替えてEXS上にサンプルを展開→EXSのエディタでゾーンやマッピングを確認するだけのことだ。
が、ここで面白い事実に気がついた。波形ファイルが一つしか無いのだ。その波形がこれ。

SmartGuitarにおいてこの単一のサンプルファイルの鍵盤やベロシティによって波形の読み出し位置を変えることでマルチサンプル発音を実現しているわけだ。確かにこの方法だとファイルを細分化するよりもストレージメモリの使用量を削減出来る。
ちなみにサンプルレートは22.05kHzと意外に低いが、サンプル数が多いため容量としては26Mにも及ぶ。

◎ここで興味深いのは、一つ一つのサンプルは発音から消音まで収録されていること。PCMシンセサイザーでは一般的なループ処理がない。EXSエディタで確認してみたが、サンプルの再生でループは行っていないのだ。当然そんなことをすれば26Mもの波形容量を食ってしまうのも理解できる。ちなみにピアノは100M近くに及び、こちらもノンループ。(ただしダンパーオン音色はない)
サウンドクオリティをそこまで高くする必要がないはずのソフトにしてはかなり贅沢な仕様だが、何故このような仕様にしているかを考えてみるとスマートデバイスアプリならではの苦労が分かる。サンプルのループ処理を行うと、確かに波形容量が減らせるが、発音エンジンにエンベロープを組み込む事が必須となる。メモリの負荷が減る代わりに、プロセサの負荷が増えてしまうのだ。

◎ただでさえ電池駆動時間という制約のあるスマートデバイスでプロセサ負荷を増やすのは好ましくない。一方でワークメモリの負荷に関しては、ソフトシンセでは一般的な技術であるストレージからのストリーミング再生を行う事で負荷分散を図れる。(GarageBand for iOS起動直後に曲を再生すると、ストリーミングが追いつかず音色のアタック部分だけが再生される)。
通常のソフトシンセはHDD等のストレージメディアからストリーミングを行うためそちらの負荷がかなり高いが、基本フラッシュストレージのiOSにおいてはストリーミングによるリード負荷はそこまで高くない。
GarageBand for iOSはこう言った事を行う事で、決して能力が高いとは言えないモバイルプロセサでのDTM環境を実現しているわけだ。

◎この「プロセサの制約を波形容量で解決する」手法は、GarageBand for iOSに限らずソフトシンセでは一般的に使用されている。ハードシンセのように高速な読み出しメモリや発音処理専用のプロセサを持てず、ワークメモリの容量制限と限られたプロセサリソースを有効に活用するために、ハードシンセ程制約がないストレージを活用して発音処理にかかる処理を引き下げている。
別の言い方をすれば、ハードシンセが音声処理で表現している部分を、ソフトシンセでは波形容量で表現しているのだ。
一般的なソフトシンセではこの波形容量による音色の切替は「演奏時の不自然さ」として現れやすいのだが、もともと高度な演奏を要求出来ないGarageband for iOSが(多少ストレージを食う事になっても)この仕様としたのはプロセサ処理の効率利用という意味では非常に合理的な設計思想だと思う。

2012/01/09

【Music Works】Logic9

◎ネタにする順番が逆だろうという気がしないでもないが、ようやっとLogic9…というより、「最上位バージョンのシーケンスソフト」の導入である。Logic Audio5(2002年8月購入)→Logic Express7(2007年5月購入)と、2バージョンづつスッ飛ばしてやっとたどり着いたPro(旧名Platinum) なんだか感無量な感じである。 しかし機能もグレードも上がっているのに、年々購入単価が安くなっている気が…

◎2バージョンづつ飛んでいるので、5→7の時も「画面がすっきりして、使いやすくなったな」という印象だったが、9になって一層使いやすくなった。8の際に導入されたシングルウィンドウインターフェース、これが実に使い勝手が良い。 一部では不満もあるようだが、アレンジウィンドウをメインに据えた画面構成は「今、どのファイルを編集しているか」が直感的に分かりやすいし、殆どの操作をアレンジウィンドウから離れる事無く行えるので、「今、どのウィンドウを、どのように操作しているか」をいちいち考えなくてよい。
それ以外にも、全体的にGaragebandを初めとしたApple製Macアプリの操作系を引き継いでいて、iLifeを扱えるならそのまま直感的に扱える。 5の頃は用語も構成も操作系も独特で、とても神経質なソフトだったLogicがここまで使いやすくなったんだなぁとひとしきり関心。
なお、現在の画面構成ではそれをいちいち意識する必要は無いが、Logicの特徴だった「キャッチ」「リンク」の概念や独立した編集ウィンドウの個別使用、エンバイロメントといった旧来の操作系もそのまま残っているので、やろうと思えば7以前の感覚でも使用は出来る。 あまりメリット無いと思うけどね。

◎さて、特に楽曲制作意欲も無い(ネタは無い)のにLogicを買った理由、一つはスナフキンごっこ用楽譜ワープロなのだが、もうひとつ重要な理由は「AW4416の置き換え」である。もう10年選手のAW4416を引退させてあげるべく、昔AW4416で録音/ミックスダウンしたミキシングデータをLogicに展開し、ミックスを再現させるのだ。
オーディオデータはバックアップファイルからAWExtractで抜き出し、ミキシングパラメータはAWの各チャンネルファンクションを見ながらLogicに手入力していく。 面倒くさそうに思えるが、AWの画面に出ている数字をそのまま手入力でミキサーやプラグインに打ち込んでいくだけなので、楽っちゃ楽である。
どうしてもパラメータを共通化できないリバーブ等はフィーリングで似せていく。

◎本来であればExpress7の時点でやるべき作業だったのだが、チャンネルEQの帯域不足と、ライブインプット非対応のため出来なかった作業なのだが、やってるうちに「ああ、やっぱりミックスダウン、DAWって楽しいな」と懐かしい感覚を思い出した。特に今までどうやってもうまくいかなかったM|Oneとのライブインプット経由でのエフェクト処理が出来たときは小躍りして喜んでしまった。こうして20トラック程の楽曲のミキシング処理、全チャンネルにEQ/コンプを設定して、CPU負荷は20%にもならない。 7(Macbook白)の頃ハネ上がっていたディスクI/Oも、SSDの高速性のお陰で余裕そのもの。
思い返せばAWを手にした頃、とにかくDAWの信頼性が低くて「俺はミキシングはPCではやらせない」と思ったものだったが(Loigc5を殆ど使いこなさなかったのも理由はそれ。使い物にならなかった)、今や余裕もいいところである。 動いているのは10万円台前半のモバイルノートと、2万円もしないDAWソフト。UltraLiteの購入費用を足しても、AW4416の購入単価より安い。あれから10年、時代は確実に進んでいるのだ。

◎そんな作業をしている間に「ああ、やっぱり音楽作りって楽しいな」という感覚を思い出してきたので、日々ちょこちょことiOS用Garagebandに打ち込んでいる曲メモを、一度本腰入れて仕上げてみようかな、 なんて思う。 まあ、どうなるか判らんけどね。 なんか年賀状には楽曲制作依頼めいた事も書いてあったし。これからちょっと楽しみだ。

2012/01/08

【Music Works】MainStage

◎先月の話なのだが、App Storeでの価格破壊を機にLogic Pro9とMainStage2を導入。ついに最上位DAWを手にした…のはいいが、曲のネタも枯渇した状態でLogicの使い道は(現時点では)無く、変わって新機軸のMainStageでいろいろ遊んでみた。

◎で、そのMainStage、商品紹介ページを見てもイマイチどういうソフトなのかピンと来ないが、ハードウェア・シンセサイザーにおける「パフォーマンスモード」的動作をしてくれるソフトだと思えば良い。
シンセのパフォーマンスモードが複数の音色を同時に立ち上げてレイヤーにしたりスプリットにしたり出来るのと同じように、MainStageではその管理下にある音源・オーディオ入力を同時使用する事ができ、ソフトシンセとハードシンセのレイヤーサウンドを作ったり、キーボードとヴォーカルトラックの弾き語りセットを作ったり、ルーパーを組み込んだり、ギターインプットとバッキングトラック(カラオケ)を並べてひとりパフォーマンスをしたり…といったことが自在に可能。 これらの設定を「パッチ」という単位で管理し、Mac上から、あるいは外部MIDIコントローラからのプログラムチェンジで切り替えていく事で、まるでシンセの音色変更のように音源設定を切り替えていく事が出来る。これらをライブにおける曲/場面毎の音色設定として使用する事も出来るし、単純にお気に入り音色のライブラリアンとして使うという手もある。(私はそっちがメイン)

◎そして画面上にノブやスライダー、メーターといったオブジェクトを配置し、これらのアサインメントを設定する事で、「外部MIDIコントローラ、もしくは画面内のコントローラから、各音源のコントロールが可能」になる。 このアサインメントがかなり柔軟で、コントロールソースは外部MIDIのあらゆるMIDIメッセージ、コントロール対象はLogicでのオートメーションに対応した全てのパラメータを操作できる。 勿論外部音源へのMIDIメッセージ(コントロールチェンジ、プログラムチェンジ等)への送出も可能だ。またそれらの番号を「揃える」必要も無く、音源/デバイス側の設定を一切変更する事無く、MainStageの中だけで入出力のトランスレーションが出来る。

◎個人的に「これはいい!」と思ったのがExternal Instrumentsプラグイン経由での外部MIDI音源のドライブ。ウチの環境で言えば、S90XSのアウトをオーディオI/Fに繋ぎ、オーディオI/Fのダイレクトモニターを切る。こうすると、少なくともMainStageで制御する分には、ソフト音源とハード音源の境が無くなる。同時使用も可能なので、S90XSとES2のパッドでピアノ+パッド音色を作ったり、S90XSのアコピ+FS1RのDXエレピのレイヤーサウンド等自由自在に作れる。またパッチ呼び出し時にプログラムチェンジ送出+コントローラの初期値を一括送出するので、音源側のリセット操作すら不要、音が出ている実体がどこなのかを全く意識することなく一元的に把握できる。

◎従来これらの動作をDAWでやろうとするとかなり複雑なセッティングが必要だったが、音楽制作を目的としない「パフォーマンスモード」の概念を持ち込んだ事で、演奏・音色管理における利便性が飛躍的に高まっている。 副次的効果として、曲のアイデア出しとして「何となく音を出す」時にも、その為のデフォルトセッティングをパッチで管理しておける分、DAWでアイデア出しをするより使い勝手が良い。音源ハブとしての動作/設定の軽快さも相まって、ライブパフォーマンスをする人しない人に関わらず、「楽器」を持っている人は手にして損は無いソフトだと思う。

◎一応難点としては、Logicより使用条件がキツい(レイテンシを大きく取る事が出来ない)為、同一の設定でもLogicよりCPUパワーを食う事と、Lionのフルスクリーンモードとの相性が良くないのか、レイアウトモード(画面上にコントローラを配置するモード)でおかしな挙動を示す事が有る事か。

2010/12/04

【interior】ワークルーム再構築!! 後編

◎前回の続き。
さて、まずは10年以上に渡って私の部屋を支配し続けたメタルラックを解体。 …が、引っ越しの時もバラさなかったのが災いして、結合部が固着してしまいバラすのに一苦労。 朝っぱらからガンガンガンガンガン… ここは住宅地のど真ん中のプレハブアパートの一室。さぞ、やかましい事だろう。

◎ヒーハー言いながらラックと全機材をバラしたところで宅配便が届く。 ラックケースの到着だ。 サウンドハウスの安物6Uで4000円。 正直ここまで安いとスカ引くかなぁと思っていたが、思っていたよりはるかに頑丈な作り。 ただやはり安物らしく加工はプアで、木ネジの下穴がまともに空いておらず組立てに一苦労。 そして何より、合板の強度が物凄く高くて、CAPITAの取り付けにえらく体力を食う。一応ドリルを持っていたので下穴加工はしたのだが、それでもネジ山を舐めそうになる事数度。

◎そしてExpeditの組立とCAPITAの取り付け。 実は、部品点数はExpeditのほうが遥かに多いのに、組立てに要した時間はラックケースとそれほど変わらなかった。加工精度の差だなこりゃ。 しかしExpeditも差し込み工程が多く、またガンガンガンガンガン…確か、下の部屋は乳飲み子抱えた夫婦だったよなぁ。 騒音発生すいません。 まあ、今日は平日だし、許してね、ね、ね。

◎そしてラックに機材を構築した所がコレ。 新規導入したふたつのシェルフ(ラック)が共に脚上げされているので、部屋の圧迫感が小さく掃除も楽。 天井も高いし壁にちゃんと日光が当たるので部屋全体が明るくなった。 何よりExpeditの前後幅はメタルラックのそれより小さいので、部屋全体が広くなった!! これが一番嬉しい鴨。
またExpeditの脚上げの結果、モニターSPのツイータ軸線高さは極めて理想的な位置になった。つまり私がワークチェアに座った際の耳の高さと全く同じ。

◎またオープンラックをラックケースに変更した事で余剰のケーブルをラックケース内に纏めることができ、ラックシステム一式がかなりすっきりした。 配置の問題でモニターSPの電源に延長が必要になったり、S90XS〜ラックシステム間は長いケーブルが必要になってしまったりと、ちょっとまだケーブルがすっきりしていない部分もあるのだが。 このへんはおいおい見直して行こう。
今回お役御免となったAWとXV5050だが、AWは当分の間保管しておく事にした。 この部屋で鍵盤演奏したりDTMの真似事をする分にはもう不要だが、スタジオレコーディングをするとなれば話は別。 今は箱に仕舞っているが、ラックケースのサイズが丁度AWが乗りそうなので、もしかしたらここにまたAWが置かれる…鴨。 予定は未定。
XV5050は次期Mac購入+Logicバージョンアップ時に売り払う予定。 今売り払っても良いのだが、一部音色はEXSに取り込んでおきたい。(W5を手放す時、ベル音色だけEXS化したのと同じように)

◎と、言う訳で新しい環境になったワークルーム。 私の部屋の「存在感」を大きく占めていたメタルラックが無くなったので、まだ慣れてないというか違和感が拭えないが、そのうち慣れるだろうし、出来上がり自体は期待以上なので気に入っている。
メタルラック・AW・オープンラックといった「存在を意識してしまうもの」が無くなった事で、鍵盤練習していてかなり集中しやすくなった。とりあえずこの部屋を出るまでは(最長あと5年の予定)、このまま快適に過ごして行こう。

2010/12/03

【interior】ワークルーム再構築!! 前編

◎長年私のワークルームの中枢となっていたメタルラック。 AW4416を中心としたミキシング作業にはもってこいの環境だったが、DTMから事実上足を洗ってピアノ練習に専念している現在では、このメタルラックは少々仰々しかった。 また、照明をスポットライトにしたところスポットの光軸でメタルラックの影が壁に映ってしまい、少々美しくない。
また何よりAW4416…単体MTRという機材自体がもう時代遅れで、AWの入力キャパシティを必要とする程の機材量ももう無い。 ならば、もっとコンパクトな環境に組み直そう!! と思い立った。

◎思い立ったはいいが設計(選定)は困難を極めた。 何せ、以下の条件をクリアする必要があるのだ
・座った際に自分の目線より高い家具は設置しない
・スピーカーの設置位置(というよりツィーターの軸線)の降下は最小限に抑える
・極力、一つの家具で現在メタルラックにある荷物を全て納める
・AW4416は撤去し、代わりにモニターミキサーとして使用可能なオーディオi/Fを導入する
・電源類は一つに納める(=現在使用のパワーディストリビュータはそのまま使用する)
・掃除を楽に (メタルラックは脚が低過ぎて掃除機が入らず、埃が溜まっていた)
荷物の収容に関してはExpeditの容量で行ける(もともと荷物をKassetに詰めていたのは、Expeditの導入を視野に入れていた)のは判っていたが、他の条件は事実上「ラックシステムはそのまま残す」ことを意味する。 Expeditの1区画の幅はラックのそれより遥かに狭いため、Expeditだけでは収まらない。 最初はSKBあたりのハードラックケースを買ってきて立てておこうかと思っていたが、ふと楽器屋で見かけた合板のラックケースを見て「これだ!!」と思い立ち
、最終的に「ラックケースとExpeditにCAPITAの脚を取り付けて高さを稼ぐ」という方向性が決まった。 これならExpeditの上にモニターSPを置いても、モニターの設置位置の降下は最小限に抑えられるし、掃除も楽だ。

◎最後まで選定に悩んだのはオーディオi/F。 入力が最低でも10本(2アナログ+8ライン)、パラアウト4系統が必要なので、これを基準に機種選定するとFireWireではensemble、Safire、828あたりが候補に残る。 しかしFireWireにしてしまうと、Mac側が最低でもMacbookPro13in以上の機種が必要になる。 極力PCへの投資は抑えたいので、やはりUSBか…USBはせいぜい2in2outの安物しか無いんだよな…と諦めかけていた所、さすがMOTU。 UltraLite mkⅢ hybridなんてな機種があるじゃないか。 USB・Firewireハイブリッド、10イン14アウト、CueMixでラックマウントミキサーとしての使用も可能。 アウトボードへの入出力をS/P DIFにすれば、まるでウチの環境にハマるためにあるような機種があるじゃないか!! と言うコトでi/Fはこれに決定。

◎設計が決まった所であとは調達だ。 サウンドハウスにラックケースを注文し、11月の最終週の週末、酷い風邪を引いてフラフラになりながらもIKEAと楽器館を回って必要物品を購入。 そして週が開けた12/1、大掃除の名目で有給休暇を貰い、いざ作業開始!!
以下、次回。

2010/09/04

【Diary】私のピアノ練習

◎で、ピアノの話。
練習はマイペースに毎日最低2時間、朝5時起きの1時間と夕食後気が済むまで、延々弾き散らしている。 メニュー的には
・全音階のスケール及びアルペジオ練習
・「ハノン60の練習曲」1番〜20番をノンストップ
・レッスン課題のソナチネ
・レッスン課題(?)のショパン・ワルツ
・毎度おなじみスナフキンごっこ
…といった感じ。

◎当初行っていたコード練習は今は一旦お休みしていて、スケール・アルペジオの完成度が上がってきたら再開させようかと考え中。 アルペジオも基本上行・下行しかやってないので、展開形のアルペジオまではまだやっていないが、将来的にやっておきたい。
(Cメジャーで、C→E→G→E→G→C→G→C→E…とアルペジオをなぞる練習方。 こないだ買ったリーエヴァンスの教本にも書いてあった)

◎ハノンのノンストップは指筋肉・関節のストレッチが目的。 絶対的な指のパワーは充分ある(と、言われてる)のだが、柔軟性や正確性に欠けるので、それを凝り解すことが目的。 3ヶ月前は10曲もやると左手がバンバンに痛くなったものだが、最近は力みが取れてきて、朝夕やっても、土日等に2周やっても平気になってきた。 まだテンポは上げなきゃいけないのだが…ゆっくり取り組もうと思う。
ハノンは単調でつまらん!!という意見もあるけれど、私にとっては弾いても聞いても結構楽しかったりする。考えようによってはあの単調な旋律は、Cメジャー・キーにおけるスケール変奏になってて、曲がりなりにも「コード進行としての解決力」を持ってしまっているんだよね。(Ⅵm♭5→Ⅰ)コードの概念なんて何も判らなかった子供の頃に、なんとなくあの音の羅列に「曲」を感じていたのは、そういう事だったのかな。

◎で、ソナチネ。 はっきり言って、楽譜に書いてある音を「なぞる」だけなら、2日練習すれば通しで弾ける。 が、表現のしかた…ピアノにとって表現の幅は音の強弱と鍵盤のタッチ,それしかない。 この15年で自分がもっとも劣化したのはその領域だということをこの数ヶ月で痛感していて,あえて曲を殆ど進めていない。 先生にも「そうしてくれ」とお願いしている。今更運指のトレーニングも無いし、基礎練習はハノン他でアホのようにやっている。 ソナチネを今じっくり取り組んでいる目的は、ひとえに「ピアノとしての表現力のトレーニング」である。

◎先生には、「弾きたい曲は自分で弾くし、その練習をここでやるつもりは無くて、クラシックピアノの奏法の基礎をきっちり取り戻したい」と伝えてある。 だからあえて年齢や技術とは不相応に下級の譜面をじっくりやっているのだ。 本来であれば旋律や和声の勉強も兼ねて、シンフォニアとインベンションとか,平均律クラヴィーアとかやったほうがいいのかも知れない。
15年間何も考えずに好きな「曲をなぞっている」うちに劣化してしまった表現力は、自分の想像を遥かに超えていた。 ピアノが全く出せないし,フォルテは力任せに叩いているだけ。パッセージを弾けば、放っておいても音量も音質も揺らいでしまう。ああ、毎日指を動かしていたと言っても、劣化はこういう所に表れてしまうんだな…

◎…そんな事を毎日やっているものだから、そりゃBlogもtwitterもmixiも放置気味になる。 いや、まだmixiは携帯から繋げられるからいいのだが、twitterはbit.lyが使えないので身辺雑記的になるし,blogに至っては1本ネタに仕上げる時間もネタも無い。
…とはいえ流石にマズいと思うので、もう少し生活の幅を広げようかと思う。

2010/06/19

【Music Works】ピアノな日々

◎まずは、生存報告。 生きてます。 残念ながらw
いや、Blogの更新してるヒマ無かったのよ。 ここんところ、朝起きて1時間練習→仕事→帰宅→ふろめし→練習→寝る、のコンボで、家事をしてるかピアノ弾いてるかのどちらかしかしてない。 まあ合間を縫って日本中がカメルーン戦に盛り上がってる所一人で前日のF1カナダGPを見てたとか、船橋までゴロバン見に行ったとか、ホイドーズのライブ行ったとか、8が帰ってきたとか、細かいネタはあるんだけれども。
しかも仕事なんかちっとも忙しくない筈なのに先週に限って連日残業で、でもピアノの練習は毎日2時間かかさずやって、睡眠時間も確保して…とやってるとそれ以外に何も手がつかなくなるというw ま、火急で手をつけなきゃならないコトも無いし、それが無いからこそピアノ練習を始めたんだけれども。

◎と言うコトで毎日欠かさず練習なピアノマンな毎日である。中学生レベルまで譜を戻すと言われたので最初はバイエル・ツェルニーレベルまで落とされるのかと思ったらソナチネを買って来いと。ええ、買ってきました。 練習してます。 でも流石にこのレベルの譜面だと暗譜に全然時間を食わない。 譜読みは昔から不得意だけど、一応自主練でいろんな譜面弾いてるんで、ラクにゃラク。
練習メニューはハノンを変奏交えて20分程弾き続けて指のコリを取り、課題の音階・運指練習、自主練としてのコード・スケール練習、これまた自主練のワルツ曲練習、そして最後に課題のソナチネ練習、ここまでで約2時間。最近は朝も練習してるのでそれ含めるとだいたい日に3時間ぐらいは練習してる事になる。 外出等の用事があっても必ず1時間は弾く。我ながらバカなんじゃねえかと思う。

◎練習に使うのは勿論S90XS。 と言うかもしかしたらS90XSを買った時点でピアノ再開の流れは予定調和だったんじゃないかと最近思うんだがw
練習機材としてS90XSを見てみると、Natural Grand S6の音色は全く飽きが来ないのがイイ。フロントパネルでエフェクトを切れるので、マスターエフェクトやリバーブを切れば「素直」な音が出せる。 ダンパーレゾナンスがちゃんと効くのもイイ。
そいでもって、何より練習機材として優秀なのがボイスモードでも即座にクリックを呼び出せる点。 ハノンとかの運指練習では必須だからね。

◎悩みはあまり大きな音を出せない…というかハノンの単調な音階や練習中の音は近所迷惑以外の何者でもないのでヘッドホンを使うしかないことと、譜面台を正面に置けないので読譜を長くやってると首が痛くなってくる事。 お陰で暗譜は速いんだけどねw
さて、ある程度練習にも慣れてきたら,今度はピアノそのものに関する乾燥でも書いてみようか。

2010/06/02

【Music Works】三十路の手習い

◎かつて習っていたクラシックピアノを止めて15年ちょっと。 ふと思い立って再度、ピアノを習う事になった。
きっかけは4月頃に近所のショッピングモール内のアイスクリーム屋とレストランが潰れて音楽教室が出来た事だった。 4月と言えば、丁度S90XSを買ったのがその時期。 もともとS90XSは音楽制作と言うよりも鍵盤楽器という「趣味」の為に買ったようなものだったが、どうせ弾くなら目的を持ったほうが良い。それなら自主練でやるよりきちんとレッスン受けたほうが良いに決まっている。
どうせ、飯さえ作ってしまえばあとは平日ヒマだしね。 夜な夜なスナフキンごっこをやるより有意義だろうw

◎と言うコトで今日は早速、「無料体験30分レッスン」とやらを受けに行く事に。 「最後に弾いた教本を持ってきてください」との事だったのだが、最後に弾いていた楽譜は残ってないし曲も憶えてない。(当時、殆ど楽曲に興味がなかった)。 唯一印象に残っている、小学生時分に弾いていたショパンのワルツ集の楽譜と、とりあえずスナフキンごっこでも愛用しているハノン(ピアニストの基本だぁね)を持ってGo!!

◎とはいえ事前練習何もしないで行ったので何も弾ける訳が無く順当に片手づつ練習wもともと私は読符が苦手で初見で何かを弾くなんて夢のまた夢であるw とはいえ軽い練習と、ハノンでの運指チェックで指の運動能力やフォームには何ら問題ないとの診断。
むしろ、手首のフォームについて、子供の頃とは全く逆の事を言われたのが印象に残った。 子供の頃は何かと手首を下げるな下げるなと言われていたが、今回手首が上がり過ぎと言われたw 指先でカツンと弾こうとするとどうしてもそういうフォームになるんだよなぁ。 (指長いし…)下がってペタペタ弾くよりいいけどw

◎で、今後のレッスンの内容については、とりあえず一般中学生レベルの教本からやり直す事になった。別に楽曲に拘りは無いし、クラシックピアノをやりたくてピアノを再開する訳ではないので楽曲は何でも構わない。
本当にやりたい事はポピュラーピアノ…と言うかインプロビゼーションの訓練なのだが、指が動かんことにはどうしようもないし、動いた所で独学でやる事に限界があるのはこの10年程の音楽趣味で痛いほど判っているw ヘンな所にプライドを持つよりは、きちんと練習してリハビリして、それからやりたい事をやれば良いのだ。 毎晩のスナフキンごっこを止める気は無いし,そっちに何かしら広がりが出るかも知れない。

◎とりあえず、飯を作って食ったらピアノ練習である。がんばるぞー。

2010/04/01

【Music Works】S90XSがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

◎エイプリルフールネタではありません。本当に買っちゃったよS90XS。S80の登場以来、ずーっと憧れていた「S」を遂に購入である。鍵盤をきちんと購入したのは…日記をひっくり返すとなんと2002年の5月。8年も前の話じゃないか...
正直なところ餅にはまだまだ愛着もあるのだが、なにぶん鍵盤が壊れてしまっては致し方が無い。♪レとレの音が出な~い、どうしよどうしよパキャラマ~みたいな状態では弾きたくても弾けない。

◎しかしいよいよ購入となると10万を超える買い物は(たとえやもめになっても)腰が引ける自分。楽器屋にたどり着いて、試奏をしつつ考え込んでは、動物園の熊の如くぐるぐると歩き回って買おうかどうしようか思案に暮れる漆黒のロングコート32歳。 店員さんごめんなさい、どう見ても怪しかったよねw
まあ結局「餅の鍵盤が壊れてちゃぁどうしようもない」と言うのが最後の踏ん切りになったわけだ。

◎そういえば、購入が済んでから店員に聞いたのだが、S90XSって売れてないのかと思いきや、意外に売れているそうで、S90ES下取りに出してでも買う人もいたそうな。DTM板の評判はあてにならんなw 一方でS70XSはさっぱり売れていないらしい。
まあ、76鍵と88鍵の価格差を考えればね…

>◎おおよそ想像はしていたがやってきたS90XSの箱はデカくて重かった。 ただ、MOTIF8のそれよりは奥行き方向が一回り小さい。 そしてS90XS自体も、ひとまわり小さい。幅はほぼ同等だが、奥行きと高さが小さいのだ。88鍵シンセと言う事を考えれば、かなりコンパクトな部類だと思う。
とはいえ30杉のオッサン片足突っ込み野郎が餅の撤去とS90XSの設置をすると腰が悲鳴を上げそうなので、会社の後輩をタバコ2箱で買収して設置。 ありがとう後輩。

◎そしていよいよ試奏。 オマケでつけてくれたFC3(非売品って書いてあったな…何故か)を繋いで音を出す。 勿論音色はプリセット1番「Natural S6」。
…うおおおお(感涙)餅ピアノとは全然違う、どこまでも「ナチュラル」な音。特徴はあってもクセのない音。 これをソフトシンセの数十分の一の容量で実現しているのだ。
一方でプリセット2番、「Full Concert Grand」はMOTIF直系らしいローハイの上がった堅く力強い音。(MOTIF XSではこれがプリセット1番) レコーディング前提のモニター環境ではややハイが耳につくが、これを内蔵EQで軽く落とすと実に透明感のある音になる。 正直言って、この2音と珠玉の鍵盤の為に
20万円出したと言っても過言でない。

◎やはりこの力強くクリアーな出音とマルチサンプルのスムーズなつながり、至高のタッチと破綻のないコントロール性、そして指先・耳から全身に伝わる「高揚感」は、ソフトシンセ+MIDIコントローラには絶対真似の出来ない領域だ。正直KX8とかの「鍵盤だけ」にしてソフトシンセメインに移行しようかと思った時期もあったし、コスト的には絶対そっちのほうが有利なのだが、それだけでは埋められないものがS90XSには確実にある。(MOTIFが最新鋭だったころには、MOTIFにもあった)。ソフトシンセが「音源」なら、ハードシンセはやっぱり「楽器」なのだ。

◎そしてもう一つ、これまたMOTIF XS直系のパフォーマンスモード。 初代MOTIFの時点から強力なパフォーマンスモードを持っていたが、XSのそれは実は中身がQYシリーズなんじゃないかと思える程だ。 アルペジエータがもはやパターンシーケンサと呼べる程の出来で、それが4系統もあるので、事実上4トラックバッキングシーケンサとして機能する。 左手でルートを押さえてリズムとベースを鳴らしつつ、右手でバッキングを鳴らしてマイクで歌えば簡単に「ひとりライブパフォーマンス」の完成だ。 これは楽しい!!
これ、パフォーマンスクリエータで自分の好きなように組めるのかな。 それはそれで楽しそうだし、ライブ(私はしないけど)ですごく使えそう。

◎いやあ、音楽関係の投資は本当に久しぶりだけど、その分いい買い物をしたと思う。
まだまだ(夜を徹してでも)触りまくりたいし、Blogに書きたい事もいっぱいあるのだが、まだまだ全然触れてないし、やたら長文になりそうなので数回に分けてロードテスト的にインプレしていく予定。
とりあえず今言える事は、DTMの世界に足を突っ込んで十数年、やっと「音源」でない、面白みのある「楽器」に出会えた、ということだ。

2009/11/21

【Music Works】MOTIF開腹手術

◎我が家のマスターキーボード、MOTIF8の鍵盤が1個、戻りが非常に悪くなった。 PCRのように反応しない訳ではなく、鍵盤を押し込んだ後戻ってこなくなったのだ。
8年も使っていれば寿命か、とも思ったが、S90XSを購入するには少し踏ん切りがつかない。 なんて思っているとこんなBlogが。

Studio Light Blue:愛機YAMAHA MOTIF ES8を分解整備する♪

おお、同じような症状に悩んでいたようだ。 こちらで紹介されているのはMOTIF ES8だったが、MOTIF以後のYAMAHAの88鍵モデルはどれも煮た様なボディ構成の為、このBlogの手順なら分解できるだろう。 と言うコトで開腹手術開始。
◎とりあえず本体を止めているビスは全て裏面なので、床に毛布を敷いて餅を設置。 相変わらず重てぇなぁ…
手始めにサイドパネルと裏面の黒いビス・SIMM増設用パネルのビスを全て外すと…

後側のヒンジを軸にパネルがバコンと開いた。 (後から考えると、サイドパネルを外す必要も無かったかも知れない)
この状態から両サイドにあるフロントパネルのビスを外してフロントパネルを外す。 さて、鍵盤はどうやって外そうか。

◎鍵盤全体を手前に引き(ハンマーアクション部との連結を外す)ながら鍵盤の視点を引き上げると簡単に外れ…たのだが、なんとここで鍵盤の根元が割れていた事が判明。この写真では見えないが、実は斜めに切りかかれた部分にクラックが入っており、触っているうちに取れてしまった。
最初は鍵盤をこじった際に割れたのかと思ったが、破断面に応力がかかった跡が見られない。 加水分解だろうか?

◎解放時と打鍵時の写真だが、鍵盤の奏者側から下方向に伸びた部分が、ウェイトを保持している部分と連結されているのが判るだろうか。 今回鍵盤が戻らなくなった理由自体は、この連結部分の油膜切れのようだ。 この部分、良く見るとかみ合い部分は回転運動、底面(黒い部分)は往復運動をしている。 結構複雑な動きをしている様だ。

◎最初はそこらへんに付着していたグリスをかき集めて油膜を上塗りしたのだが現象が戻らない。 どうやらグリス自体も加水してしまったらしい。と言う事で近所のホームセンターでシリコングリスを買って来て塗りたくる。 欠けてしまった鍵盤の視点はアロンで補修。
組み上げて弾いてみると、まだ若干戻りの動作が渋そうな部分はあるが、弾き倒している間に気にならなくなった。 よし、修繕完了!!
ただ、鍵盤そのものが加水分解で割れてしまった可能性があるので、そんなに長くは保たない、と言う事でもある。 やはりS90XSに買い替えないとダメか… 愛着あるんだけどなぁ。

2008/10/27

【Music Works】ディレイラマで遊ぶ

◎季節外れの有給休暇でヒマを持て余し、今更ながらディレイラマで遊んでみる事に。
しかし、ラマ様はintelMacに対応していない…(第一VSTしかないのでLogicじゃ使えない)…と言う事で普段ファイルサーバ&メールサーバ&実在する仮想マシン(笑)と化している嫁の旧マシンを引っ張り出し、周辺機器を強引にくっつけてWin版Logic5で動かす事に。
(最初は意地でもVNCで動かそうとしてみたが、レスポンスがまるで遅く断念…)

◎数年ぶりに使うLogic5は…すんげぇ使いづらい(笑) こんな融通の利かないソフトだったのか…
最下位グレードのAudioだと、ハイパードローがボリュームとパンにしか使えないので、ラマ様制御のキモたるピッチベンドは全てハイパーエディタでの描画になる。 めんどくせええええ!
(プラグインオートメーションでも書けはするけど…)
と言うコトで旋律用のトラックとピッチベンド用のトラックを分け、ピッチベンドトラックにピッチベンドのタイミングのみ書き込み(値は適当)→リストエディタで数値をいじって発音を編集、となった。 それでもめんどくせえw
ハイパーエディタは連続した曲線の入力はラクだけど、特定数値を狙った書き込みが難しいんだよね…

◎と言うことでラマ様と涅槃を彷徨う事数時間、こんなんできました↓



なんか完全に洗脳ソングだw ていうか作っている自分が頭おかしくなりそうでしたw
また何か浮かんだら作ってみようっと。

2008/09/28

【Music Works]Aquarius (mix at StudioAllegretto2008)

MP3(128kbps VBR On)
旧MP3(再録 128kbps VBR On)

◎「Logicであの曲をもう一度」シリーズ第3弾。
「いつか再ミックスしたい!」と思っていた「Aquarius」が、Logicの音色を得て戻って参りました。 もともとはこの曲、SC-8850とN1Rという何ともチープな環境で作ってたんだっけ。
今回の再Mixにあたっては曲データ自体はほとんど何も変更しないで、音色のみLogicExpressとGaragebandのものに差し替えた。(メロディのベルも、W5からサンプリングしたベルの音色をEXSPで再生)

◎これを作った当時はAWも無くて、複数の音源でならした音色を2tr一発録りだったのでS/Nは悪いわ音場は統一されてなくてグチャグチャだわ(そもそもリバーブ自体の密度もすごく粗い)で、今聞くと非常にローファイな音だったが、今回Logic内部で完結させた事で音場がクリアになり、一つ一つの音色のカラーが出たと思う。
SEの海の音もちゃんとしたものになって、もう「小豆を揺らす音」とは言わせないぞw

◎今回音色を差し替えるにあたって難航したのがパッドと「こぱーん!」と鳴るシンセパーカッション。 どちらも物凄く拘りのある音色で,パッドはN1RのBowed PadとWarm Padを重ねたもの、パーカッションはSC-8850のノイズの加工音を使っていた。
これを「元のイメージを崩さないままLogicで作る」のが今回の最大の難関だった。
あれこれ試行錯誤して、結果的にパッドはEXSP24のパッドを重ねて軽くエフェクト+EQ処理、パーカッションはES1のホワイトノイズを大きく加工。 特にパーカッションはこだわりぬいて、この音作るだけで1週間近くの時間を要する事に…

◎ちなみに作業場は大半が家の近所のスターバックスコーヒー。 事ある毎にノートPCを持ち込んでヘッドフォンして2時間近くも粘るので、迷惑な客も良いとこだが、ともかくもノートPCだけでこのレベルの曲が作れてしまうということに、この曲を作った当時とは隔世の感がある。 良い時代になったもんだよ。

2008/09/01

【Music Works】あじさい(mix at StudioAllegretto2008)

MP3(128kbps VBR On)
◎RealGuitar2 Lのデモ版を入手した勢いで一気に作ってしまった「あのときのあの曲をもう一度」シリーズ」第2弾、「あじさい」。
まあ最近はあじさいがどうとか風情がどうとか言う以前に豪雨続きですけどw
しかしこの曲、7分もあったのね…

◎RealGuitar2Lのデモが切っ掛けというだけあって、RealGuitar2Lのギターが全面に入ってます…と言うか当時のMIDIデータから新規で打込んだのって、これだけw。 あとは当時のMIDIを引っ張り出し、Aメロのコード進行を少し変え、タイミングの修正をしたり、濁りまくってたピアノを直したり、ヒューマナイズを行ったり…といった感じ。
でもこのギターを入れた事で曲全体の倦怠感? けだるさ? といった風情が出たかなぁと。

◎旧作うp→MP3(128kBps VBR On) (一応、再エンコードです)
古いバージョン、結構テンポ速かったのね。 テンポ遅めのほうが良い感じで聞こえる辺り、私も年を食ったのかな…
しかし当時の音を聞くとなんかギスギスしてるな。 音源何使ったんだっけ…ドラムがSC-8850なのと、ピアノがN1Rなのは憶えてるんだけど。 空間系も音源側のリバーブしか使わなかった…と思ってたら全体にM|Oneをかけてたのね。 道理でやたら残響するわけだ…

◎そういう意味ではGarageband Instrumentsの傾向もあってか今回はあまりキラキラしない、自己主張抑えめのおとなしい音になったけど、それがかえって曲調(+ギターを追加したオケ)には合っているような感じがしています。
さて、次はどの曲やろうかな…予定していたあの曲やろうかな…

2008/02/20

【Music Works】秋茜 (Mix at StudioAllegretto2008)

MP3(192kbps VBR On)
◎…と言う訳で,数年間に及ぶ音楽活動休止状態からの脱却&Logic導入の練習を兼ねて「あのときのあの曲をもう一度」シリーズ第一弾、「秋茜」。 よく考えたらこの曲、録音は3回目だ… オリジナルに入っていたSEは無くなり、テンポも少し遅くなった(まあ、記憶頼りでやったらオリジナルより遅かったってだけだけど)程度の違いはあるが、アレンジの骨格は変えていない…のに毎回毎回,別物になるんだよなぁw

◎今回は以前の日記にも書いたように、全てのトラックを新規で作り直し。 で、使用した音源はGarageband Instruments。 (メロディベルのみEXSP24) もともとがDTM音源で作ってたってこともあってその差は歴然。 「AW…」は音源の性能をMixで補おうと頑張ったけど、今回はさしたる苦労も無く「納得の音色」になった。 …こんなのが追加音源無しで揃うんだから、やっぱLogicってパッケージは恐ろしいw

◎ミキシングに関しては、最初は本当に全部Logicだけで作業するつもりだったんだけど、空間系(PlatinumVerb)のデキに納得できず、リバーブのみM|Oneのステレオホールを薄く混ぜてやりました。 なんか録り直すたびにリバーブが深くなってる気がする… 最近は最低2系統はリバーブ使うのがデフォになってるしなぁ。
本当はちゃんとやるんだったらドライ音、リバーブ音、M|One送り出し音それぞれバウンスしてAWでミックスしてやるべきなんだろうが、そこまで手間をかけてないので処理落ちによるチリチリ音が所々入っちゃってます。そこはご愛嬌ってことで。

で、今回は比較を楽しむ、と言うコトで過去のMixもマスターWavからmp3を起こし直しました。
初代:MP3(192kbps VBR On)
AW版:MP3(192kbps VBR On)
今聞くと初代はすごくチープだし、AWMixはいまいち広がりに欠ける感じがする。 それぞれ作った当時のベストは尽くしたつもりなんだけどね… 曲調的には今回みたいにばぁ〜んと音場を広げる方が合うのかな。

◎で、両方に言える事として倍音不足で「クリア過ぎる」音がする。 シンセの音ってのは不必要な非整数次倍音は大体切り取ってしまうものだけど、EXSPやGaragebandはそういった音の「膜」のようなものがあえて残ってて、それが逆に味と言うか雰囲気と言うか、いいエスプリになってると思う。 これが波形容量の差、と言うやつなのかな。

◎と言うことで、「あのときのあの曲をもう一度」シリーズ、しばらく続けますんでおつきあいください。
…と言ってもMixの妥協がなかなか出来ないので、次は何時になるやら… Blog以外のWebサイト再構築も終わってないし…

2008/02/03

【Logic】ドカ雪降ってLogic日和

◎朝起きると外はドカ雪。 真っ白の世界を眺めていると「ふっ」とフレーズが浮かんだので、今日はLogic打ち込み日和…
…と言う訳で今日は1日自室にこもってLogicで曲作り。 イメージは有るのだけど何せ数年打ち込みらしい打ち込みもやってないのでああでないこうでないと悩みあぐねながら1日が終わってしまった。 まぁ、こんなもんか。
ちなみに今日の収穫は「タイの入力がサスティンペダルでも出来る」と言う点。 従来タイに使用していた左手を鍵盤に持って来れるので,ピアノとかギターとかドラムの打ち込みが非常に高速に出来る。 これは便利だ。

◎あらためてLogicと「データの入力・編集」で向き合ってみると以前Musicatorでチマチマやっていたのが嘘のように快適。 マトリクスウィンドウの操作性に起因する部分が大きいのかな…
Logicでのデータ編集の大半はマトリクスウィンドウでやることになるのだが、ノートデータの編集に適度にスナップが利いていたり、Shiftキーでドラッグ方向を固定出来たり、ベロシティツールを使って単音単位でベロシティ値を調整出来たりと、結構かゆい所に手が届く。 長い事他のシーケンサーを触っていないので簡単に比較は出来ないが、Musicatorと比較する限りは全然こっちのほうが操作感がいい。
難点を上げるとするとExpress故「基本的な編集機能しか持たず、手動でチマチマ編集をする」のが基本である事か。 Proだとこのあたりもかなり違う様なので,やっぱPro入れるか…

◎さて、作業自体は写真にあるようにMacをMOTIFの端っこに置いているので、マウスが使えずタッチパッドで編集をしている。 少々窮屈なのだが、
実際の所音源はGarageband Insturumentsしか使ってない(ピアノとドラム以外、特に不満はない。 特にアコギは使い易い)ので、鍵盤さえ有れば別にこんな思いをしなくても入力作業ができると思う。 PCRを使いたい所だがブッ壊れてしまった(分解して接点洗浄までやったのだがウンともスンとも言わない…)ので、安価なMIDIキーボードでも買おうかなと思案中。
KONTROL49か、はたまたKX49か…(NovationのReMOTE SLも考えたけど、高過ぎる…)

2008/01/30

【Logic】Tips:小ネタいくつか

◎久々のLogic Tips。 でも今日はかなりの小ネタ。 主にミキシング関連。

◎その1:グループバスを作る
ドラムやストリングス等複数音源からなるアンサンブルを構成する際や、奏法に応じた複数の音色を並べて一つの楽器を構成する際に、それぞれのソースのバランスを保ったまま、アンサンブル全体の音量を調整する、と言う状況が結構ある。
実物のミキサーではこういう場合にグループバスに一旦信号をまとめて、そこで全体の音量を決めて本線に流す、と言うルーティングをやるのだが、これをLogicで再現する方法を。

◎といってもやり方は死ぬ程簡単。 「グルーピングしたいチャンネルのオーディオ出力先を任意のバスにする」実はこれだけ。 これで各楽器のフェーダーが互いの相対的な音量差、バスのフェーダがアンサンブル全体の音量調整を行うようになる。
相対音量差は「最も大きい楽器」をノミナルにして、引き算でバランスを取ると丁度いい。 写真はストリングスアンサンブルのグループだが、1stバイオリンの音量を基準にして他のパートを下げているのが判ると思う。

◎この方法、便利なのだがひとつ欠点として「バスからバスに信号をルーティング出来ない」と言うのがある。 よってグルーピングした音色にエフェクトをかけるにはインサートでかけるか、グループ前の各チャンネルからセンドで送ることになる。 ちょっと面倒だ。
Pro系ならバスでなくオグジュアリオブジェクトを使える(らしい)ので、その場合はバス経由でセンドリターンエフェクトも使えるのだが。
しかし逆の応用として「ドライ音とウェット音のフェーダを切り離せる」ので、エフェクティブな音が出せると言うメリットも有るぞ。

◎その2:ミキサー画面のモデファイキー
ミキサーウィンドウでOptionキーを押しながらミキサーの各部をクリックすると、フェーダ/センドならノミナル,パンならパンセンターに一発で動いてくれる。 またエフェクトスロット・バスセンドをクリックするとバイパスのOn/Offを切り替えられる。
一方Shiftキーは複数チャンネルの選択になるので、Shift+クリックでで複数チャンネルを選択した状態でフェーダを動かすと、互いの相対音量バランスを保ったまま全体が上下する、一時的なフェーダグループ機能として使える。

◎ミキサーウィンドウで使えるツールは手のひらツールのみで、これを使うとスロットに入ったエフェクトの組み替えが行える。 勿論Optionキーも有効で,手のひらツールでのOptionキーは「エフェクトの複製」の機能になる。 基本ドラッグ操作でエフェクトを呼び出すLogicでは、このコピー機能が便利。(セッティングは違ってても、同じエフェクトをそこらのトラックから持ってくれば良い)

2008/01/27

【Music Works】Logic 8

◎所用でアップルストア銀座に行ったついでに、Logic Express8をいじくり回してみた。(ちょっと遅いけど)
それにしてもアップルストア、店頭展示品の全てにLogic Expressがインストールされ、Barでそれをじっくりと体験出来ると言うのがすごい。最近はDTMソフトは「体験版」も無くて、なかなか試せる機会も無いと言うのに…

◎今回のVer8で大きく変わったのがユーザーインターフェース。 アレンジウィンドウがGaragebandのメイン画面に非常に近くなり、各種編集ウィンドウやミキサー画面がアレンジウィンドウに組み込まれた。 右側のブラウザもGarageband(iLife)の概念を受け継いで、従来のループブラウザや、チャンネルストリップセッティングをライブラリとして管理できる。 コレが非常に見易い。
スキンも一新されて、全体的に「ああ、Appleのアプリになったんだな」と言う印象。
勿論従来通りに個別の編集ウィンドウを呼ぶ事も出来るので、ウィンドウ間を行き来する「従来のLogic特有の」操作方法に慣れ切っていても前々違和感無く作業出来そうだ。

◎もう一つチェックしたのがソフトシンセとエフェクト関連。 Logicの場合ソフト自体と一体化し過ぎててもはや「プラグイン」とは呼べないシロモノなのだが…今回8で(以前書いたように)ES2、EXS24、UltraBeatのフルヴァージョンが組み込まれた。従来のES1等も合わせ、GaragebandInstrumentsの構成シンセは全てExpressでフルヴァージョン化されたということだ。
うう、ES2いいなぁ… パッドの音色が凄く良いんだよね…

◎エフェクトはエフェクトで、サラウンドとか物理演算系のエフェクト以外は一通り入っている。 しかもそれらは「Proに対する機能制限」が殆ど無い状態で入っている(Ver7はEQなどに制限があった)と言うからすごい。
私がのどから手が出る程欲しいExternalI/Oもあるんだよね… 下位ヴァージョンでライブインプットに対応するDAWソフトって他にあったっけ?
そういやGuitarAmpもフルヴァージョン収録で、ギタリストにも嬉しい使用になっている。

◎さすがに店先でトラック作る訳に行かなかったのでこの程度しか確認できなかったが、物凄く欲しくなってしまったw まあ正直な所、Expressのバージョンアップが1万1千円ちょっと、一方でStudioへのバージョンアップは3万3千円ちょっとで、JamPackが全部同梱される事を考えるとStudioに上げちゃったほうがいいんだよな…
でも趣味でしかない音楽モノにStudioはやり過ぎの気もするし…苦悩は続くのであった。