【Gadget】ハンドベルドデバイスの限界点
◎夏モデルの緊急地震速報対応が完了していないのでドコモ的にはまだ夏の筈なのだが、ともかくもドコモから冬春モデルが発表され、私にとって待望の「出目金でないミドルレンジのシャープガラケ」SH-01Dのコールドモックを手にしたのだが、
「でかい!」
あれはもう電話と言うより「板」ではないか。 あともう少しでタブレットに分類されかねない勢い。一応通話機能を持つので電話と言い張ることは出来るが、それにしてもでかい。
そして「コンパクト」がウリの筈のP-01Dも、持った感じSH-04Aとさほど大差が無い。年々携帯電話はサイズが肥大化してるなぁとは思っていたが、最早ここまでくるとハンドベルドデバイスとは呼べないレベルに突入していないか?
◎そこで興が乗ったので、ドコモの冬春モデルの主要な機種を対象に、サイズと重量を列挙してみた。
SH-04A(ガラケ基準として):114mm×54mm×16.3mm 140g
iPhone(基準として):115.2mm×58.6mm×9.3mm 140g
(w)P-01D:110mm × 55mm × 12.8mm 117g
(w)SH-01D:128mm×65mm×9.7mm 137g
(w)SH-04D:119mm×60mm×12.3mm 127g
(N)SC-03D:130mm×69mm×9.5mm 130g
(N)SC-04D:136mm×68mm×8.8mm 135g
(N)N-04D:131mm×67mm×10.9mm 149g
(w)F-03D:121mm×59mm×10.9mm 140g
(N)F-05D:129mm×64mm×9.8mm 129g
(N)F-07D:127mm×64mm×6.7mm 109g
(N)L-01D:133mm×68mm×10.7mm 140g
(w)T-01D:129mm×64mm×8.8mm 129g
11モデル平均:127mm×64mm×10mm 131g。
◎とまあこんな感じ。P-01D以外のすべてのモデルで縦横寸法がiPhoneを超えている。(大半のモデルで、厚みも超えている)私はもともとSH-04AやiPhone程度のサイズがハンドベルドデバイスとして限界のサイズ・重量ではないかと思っていた。 ズボンの横ポケットに入れたまま無理なくしゃがみ込めるのが精々このサイズだからだ。
◎何故ここまで巨大になるのかを考えてみたが、「スマートフォン」を構成するために必要なスペース…一番効くであろう基板実装面積はiOSであろうがAndroidであろうが大して変わらないはずだ。しかしアンドロスマホは「多種多様なボタン」「ストレージスロット」「ワンセグアンテナ」「交換可能なバッテリ」といった、iPhoneでは切り捨てられた要素をいくつか持っている。これと、「iPhoneを上回る為に」供えられた大画面液晶の結果、厚みが削られた分大型化したり、小型化した分厚みが増したりしているのだろう。
◎そして何よりも結局これらの数字が物語っているのはiPhoneに対する(無駄な)対抗意識の表れだとみている。「iPhoneよりも大きな画面を!」「iPhoneよりも軽く!」と言う安直な発想の企画屋と、スペックシートがiPhoneより勝っていれば満足してしまう技術・市場音痴の経営者の判断が、このような巨大な端末を生み出してしまうものと思われる。個人的にはシャープまでがその発想に取りつかれてしまっているのが少し悲しいところ。(シャープの端末は自社コアパーツを売りたいがための製品だということは理解しているつもりだが…)
◎使用環境をユーザが構築することで、ガラケの時代に言われていた「電話とメールとネットが出来ればいいシンプルな端末」はスマホで実現されるかと思っていたが、まだまだ遠いようである。
0 件のコメント:
コメントを投稿