【MacLife】Macと暮らしてはや半年
◎MacBookを導入して気がつけば半年が経過。 この間カーネルパニックを含めたダウンは一度も無く、アプリケーションダウンもBethyScapheとLogicで数度経験したのみ、という「Windows環境では考えられない様な安定した環境」を手にしている。
◎しかしよく考えてみれば別にこれは自慢するべき程のことでもない「至極当たり前の事」のはずなのだが、かたやWindowsと来た日には起動も終了も失敗するわ、起動したらしたでハードディスクの不快なガリガリ音と共に延々待たされるわ、それで使っていればボンボンアプリは落ちるわ… と言う、「根本的に信頼性に欠けるシステム」に自分の仕事や生活、何より「知的財産」を預けていた、と言う恐ろしい現実に今更ながら気付かされる。
◎まぁ正直言って、私にとって「Windowsじゃなければ良い」が先に立っていたので、ツールとしての信頼性が確保出来るのであればOSはUnixだろうがLinuxだろうが、Mac以外の何でも良かった。 ただ特定の目的がある訳でなく「生活ツールとしてのOSと、アプリケーションライブラリ」を考えると、Windowsを除外するとMacしか選択肢が今の所は無い…と思う。 基礎性能・操作性・信頼性・ユーザビリティ・ソフト資産の面でもっと優れたOSがあるならそれに乗り換えても良いと思う。
◎また、正直個人的にはMacには「どこまでもマイナーな」存在で居て欲しい、とも思う。 ユーザーが増える事は本来歓迎すべき事なのだろうが、マイナー根性と思われるかも知れないがOS Xにはあまり八方美人になって欲しく無いのだ。
OS XにはAppleが目指すOSの姿があり、ユーザに対する「Apple流儀の押しつけ」は、M$のそれよりも強いと感じる。 極端な話、Appleの「顧客に対する傲慢さ」は、M$の非ではないのだ。
◎例えばiPod Touch、フルタッチパネルのインターフェースはその優れた実装形態により市場で人気を博しているが、元はと言えばアレも「デバイスにボタンを取り付けるのは醜い」と言う、実に自分勝手な理屈から生まれたもので、入り口の時点では一切ユーザの事など考えては居ない。更にiPodは、私が知る限りは「ユーザの意見を聞き入れて」の製品改良は行わず、ただただ自分たちの論理だけで好き勝手にプロダクトデザインを行い、それに顧客を隷属させている。
私も良く「M$は自社の論理を顧客に押し付ける」と非難するが、Appleのそれは時としてM$のそれよりもえげつない。そしてApple・Macユーザは、そんなAppleの論理に隷属することを、大なり小なり「良し」と思っており、それが信者と呼ばれる所以であると思う。
◎Macが、そういうイロモノ世界に属していられる程度にマイナーな存在なら、それでもやって行ける。 しかし顧客数が増えれば増え、存在がメジャーになるに従って、それを扱うユーザの考え方が多様化して,「Appleに自分の論理を求める人」の増加と「そういった市場フィードバックを製品に盛り込む姿勢」が求められるようになってくる。。 M$はこういった意見を積極的に取り入れ、そこに「M$ふしぎ空間」を通した結果VistaのようなOSを生み、また時には自分たちが匙を投げたくなる様な重大なセキュリティリスクを抱える羽目にもなった。(Outlook Expressとかね)
◎顧客が望むものを作るか、作ったもので顧客をコントロールするか、中長期的に見てどちらが正しいかは判らない。 しかしAppleが自分たちのエゴイズムをもって「いい意味で」顧客をいじくり回すやり方を続けるためには、やはりAppleは「シェアの数字にもならない様な」立場が一番良いのかも知れない。
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