2008/01/14

【Sound Works】現行ハードシンセに対する率直な感想

◎地元の楽器屋にヘッドフォンアンプを探しに行った…が所詮地方都市の楽器屋にそんなモン置いてある訳も無く、さりとてそのまままっすぐ家に帰るのも悔しいので、店頭に置いてあったシンセを弾き倒してみた。(いや、倒しては居ないけど)

◎特に今フラッグシップ・モデルであるMOTIF XS、Fantom-X、M3をそれぞれ弾き倒してみたのだが、どれも受けた印象としては「なんか5年前から変化無ぇな…」だった。
5年前と言うと、フラッグシップがそれぞれMOTIF、Fantom、TritonStudioだったころの話だ。 あの頃受けたサウンドの印象と、あれからPCMの波形容量が倍近くに増えた今とで、それほどサウンドの印象が変わらない。

◎一言で言えば「音で感動しない」のだ。 確かにMOTIF、Fantom(XV)、Tritonはそれまでのモデルとは明らかに差別化されたサウンドを持っていたのだから、「音色総入れ替え」をも辞さない開発をしていた当時と、それらの延長線にある今とを比較するのは酷なのだろう。
むしろ、「YAMAHAのシンセはこういう音」といった風に、5年前からの印象を「メーカーのサウンドキャラクター」と位置づけて、それを「シンセサイザーと言う楽器の個性」として楽しむべきか。

◎どうせ波形容量がソフトシンセに追いつかない限り「生楽器の再現性の高さ」はソフトシンセに敵う訳が無いのだから、それならそれと割り切って、ソフトシンセは「楽器の再現」、ハードシンセは「独立した楽器」と見るのが、今後のシンセサイザーに対する一つのつきあい方なのだろう。

◎ちなみに、以上の事をふまえた上で言うと個人的にはMOTIFXS…と言うか、そのエンジンを活かした「Sシリーズ」をかなり期待している。 MOTIF XS自身もプレイアビリティにかなり重点を置いたモデルなのでSシリーズの登場は厳しいかも知れないが、MOTIF XSのエンジンと珠玉のピアノ波形、シーケンサーレスの割り切った構成、漆黒のボディ、MOTIFよりちょっと安価な値段設定…それだけでも個人的には十分欲しい。 MOTIF XSが値段的に手が出せない分,Sシリーズに本気で期待。 出てくれないかなぁ…

0 件のコメント: