2011/11/15

【Gadget】ハンドベルドデバイスの限界点

◎夏モデルの緊急地震速報対応が完了していないのでドコモ的にはまだ夏の筈なのだが、ともかくもドコモから冬春モデルが発表され、私にとって待望の「出目金でないミドルレンジのシャープガラケ」SH-01Dのコールドモックを手にしたのだが、

「でかい!」

あれはもう電話と言うより「板」ではないか。 あともう少しでタブレットに分類されかねない勢い。一応通話機能を持つので電話と言い張ることは出来るが、それにしてもでかい。
そして「コンパクト」がウリの筈のP-01Dも、持った感じSH-04Aとさほど大差が無い。年々携帯電話はサイズが肥大化してるなぁとは思っていたが、最早ここまでくるとハンドベルドデバイスとは呼べないレベルに突入していないか?

◎そこで興が乗ったので、ドコモの冬春モデルの主要な機種を対象に、サイズと重量を列挙してみた。

SH-04A(ガラケ基準として):114mm×54mm×16.3mm 140g
iPhone(基準として):115.2mm×58.6mm×9.3mm 140g

(w)P-01D:110mm × 55mm × 12.8mm 117g
(w)SH-01D:128mm×65mm×9.7mm 137g
(w)SH-04D:119mm×60mm×12.3mm 127g
(N)SC-03D:130mm×69mm×9.5mm 130g
(N)SC-04D:136mm×68mm×8.8mm 135g
(N)N-04D:131mm×67mm×10.9mm 149g
(w)F-03D:121mm×59mm×10.9mm 140g
(N)F-05D:129mm×64mm×9.8mm 129g
(N)F-07D:127mm×64mm×6.7mm 109g
(N)L-01D:133mm×68mm×10.7mm 140g
(w)T-01D:129mm×64mm×8.8mm 129g

11モデル平均:127mm×64mm×10mm 131g。

◎とまあこんな感じ。P-01D以外のすべてのモデルで縦横寸法がiPhoneを超えている。(大半のモデルで、厚みも超えている)私はもともとSH-04AやiPhone程度のサイズがハンドベルドデバイスとして限界のサイズ・重量ではないかと思っていた。 ズボンの横ポケットに入れたまま無理なくしゃがみ込めるのが精々このサイズだからだ。

◎何故ここまで巨大になるのかを考えてみたが、「スマートフォン」を構成するために必要なスペース…一番効くであろう基板実装面積はiOSであろうがAndroidであろうが大して変わらないはずだ。しかしアンドロスマホは「多種多様なボタン」「ストレージスロット」「ワンセグアンテナ」「交換可能なバッテリ」といった、iPhoneでは切り捨てられた要素をいくつか持っている。これと、「iPhoneを上回る為に」供えられた大画面液晶の結果、厚みが削られた分大型化したり、小型化した分厚みが増したりしているのだろう。

◎そして何よりも結局これらの数字が物語っているのはiPhoneに対する(無駄な)対抗意識の表れだとみている。「iPhoneよりも大きな画面を!」「iPhoneよりも軽く!」と言う安直な発想の企画屋と、スペックシートがiPhoneより勝っていれば満足してしまう技術・市場音痴の経営者の判断が、このような巨大な端末を生み出してしまうものと思われる。個人的にはシャープまでがその発想に取りつかれてしまっているのが少し悲しいところ。(シャープの端末は自社コアパーツを売りたいがための製品だということは理解しているつもりだが…)

◎使用環境をユーザが構築することで、ガラケの時代に言われていた「電話とメールとネットが出来ればいいシンプルな端末」はスマホで実現されるかと思っていたが、まだまだ遠いようである。

2011/11/13

【Maclife】iCloudとWi-Fi同期

◎iOS5とLionの目玉機能、iCloud。まあ、「情強様」にとってはゴミ仕様とのことだが、iPadでその片鱗に振れ、iPhoneで実際使ってみて、その利便性に改めて驚く。iPhoneで撮った写真が、すぐiPadで見れる。iPhoneで受けたメールのアドレスを登録すれば、MacのMailからメールが出せる。iPhoneの画面でアドレス帳のメンテは大変だが、MacでメンテすればすぐさまiPhoneで使える。

◎そしてもう一つ、日本ではiCloudでiTunesコンテンツのやり取りは出来ないが、それを補ってあまりあるのがWi-Fi同期。 Appleの能書きではデバイス側の充電行為が必要とあるが、実際のところWi-Fi内でデバイスが認識されてさえしまえば自動で同期操作に入る。同期スピードはやはり遅いものの、初期同期にさえ使わなければ、部屋に帰ってMacを立ち上げ、服を着替えている間に同期は終わってしまう。場所こそ「母艦と同じWi-Fi範囲内」に限定されるが、そこにさえ足を踏み入れれば、iCloudと同じような感覚で同期が行われてくれる。(※1)

◎これら二つの同期に関する改善点、考えても見ればiPodからずっと続くアップル製ハンドベルドデバイスは、ずっとこの「同期の利便性」を追い求めていた。数々のハンドベルドデバイスの中でもApple製品が優れていた点は、iTunesという完成度の高いアグリケートソフトウェアを通じて、「PCに構築した環境」をそのままデバイスで持ち出せること、デバイスへの転送の為に特別な操作や整理を必要としないことだった。

◎しかし唯一残っていた欠点が、「デバイスとPCを物理的接続する必要が有る」と言う点だった。人間贅沢なもので、慣れてくると今度は「接続する」という行為…儀式ともいうべきか。それが面倒になってくる。
iCloudとWi-Fi同期は、その「儀式」からユーザーを開放し、またひとつ「同期する」と言うユーザーのマインドセットを取り払った。iTunesを作り込めばデバイスに転送される。 特別な操作は何一つ必要とせず、デバイス側を更新すれば母艦側が追従する。
また一つ、Appleは「コンピュータと周辺機器」の関係を再発明した、と言っても過言ではなかろう。


※1:iOS5.0.1アップデート後、どうにもWi-Fi同期が不安定になっているようだ。Win(iPad)でもMac(iPhone)でも同じ現象なので、おそらく原因はiTunes側。

2011/11/07

【Maclife】ついにiPhone購入!!

今日の購入品:Apple iPhone4S 64GB Black + iPhone4 bumper(White)

◎ついに…ついに購入。 IPhone3G登場から苦節3年待ったぞコノヤロ。 遅ればせながら私もやっとIPhoneデビューである。 と言うか3年も引っ張った理由は「iPodより容量が少ない」という点…だったはずが、いつの間にかOSが対応しなくなり、iPhoneどころかiPodもiPadもMacで同期が出来ず悶々とした日々を過ごしていたのだが、先達てMacをAirにスイッチしたタイミングで、待望の64GBモデル発表。 しかも「iPhone4のデザインラインが気に入っていた」私にとって、5でなく4Sだったことは本当に幸運。

◎しかしスティーブ・ジョブスの訃報も相まって爆発的人気が出てしまった4Sの入手は困難を極めた。 先日Apple Storeの前を通りかかった時は普通に「行列4時間待ち」と言い放たれ、都内の家電量販店は予約と引き渡ししかやっていない状況。 とどめに地元のSBMショップに立ち寄って入荷予定を聞いてみたところ「予約一か月待ちです~」なんて普通に言われてしまった。
ところが。
今日は朝起きたら頭痛が酷く、会社を休むことにしたのだがひと眠りしたら動ける程度には回復。 会社に連絡を済ませ、外を見るととても天気がいい。 時計の針は7時過ぎ。私はふと考えた。
「これ、平日、しかも月曜日の開店直後に行けば、殆ど行列しないで買えるのでは?」
さっそく準備。一応体調が悪いのでそれなりに厚着をして、多少の行列でも耐えられるよう本を抱えてあぽすと直行。

◎するとどうだ。開店前のあぽすとには、私の前に客が6人。 店側の好意で配られた水を飲みつつ待つこと5分。
「開店前ですけど、先着の方中へどうぞ~」
なんたる幸運。 要は開店直後に混乱が起こるのを防ぐため、事前に行列客を中に入れ、必要書類を先に書かせるのだ。 ついでに余った時間でアクセサリも選ばせてくれた。 ケースにしようかバンパーにしようか迷ったのだが、とりあえずバンパーを選択。 本体色は黒と決めていたので、目立たせる意味で白を選択。(あとから思ったがオレンジでも良かったな)

◎そして開店と同時に始まる事務手続き。 さしものAppleStoreでも在庫が無く「SBMの64G」しかないらしい。いや、私はまさにそれが欲しいのだよw
事務手続きは笑っちゃうほどスムーズに、あっという間に終了。 30分ぐらいか? 世間では入手困難と騒がれており、特に発売直後はSBMの鯖が落ちる程大混乱だったiPhone4S、いともあっさり手に入ってしまった。 (まあ、会社を休んで買いに行くというウルトラCをかましてはいるのだが)

◎しかしまあ、店頭では散々触っているし、iPadをずっと使っているので、正直新鮮味はないw と言うか、最初にiPhone3Gが出た時から、ずっと「iPodを内包した、iモードのようなクローズドなカタチではないネットに繋げられるハンドベルドデバイス」と言うカタチでのiPhoneをずっと欲していたので、それが達成された時点で私的には非常に満足だったりするw もともとiPadでもそれ程アプリ入れていなくて、勿論iPhoneならではのアプリも入れて行こうとは思っているのだが、まずはぶっ壊れてしまったiPodが更新されたこと、可搬性の高いネットワーク端末が手に入ったことで、とりあえずは満足である。

◎それにしても、AppleStoreでの買い物はなんでこんなに楽しいのだろう。水を配ってくれたこともそうだが、ともすればその後SIMカードを入れるために店員側がやってしまいそうな「最初の開封」を、ちゃんと客にやらせてくれる。 手に取った瞬間「おめでとうございます!」と声をかけてくれる。量販店ではこうはいかない。開店前だったとはいえ、アクセサリもその場で選ばせてくれる。流石銀座に店を構えるだけのことはあり、「顧客を楽しませ、満足させる」素晴らしい接客だった。 AppleStoreでの買い物はポイントも割引も一切つかないが、それでも態々銀座まで出張って買い物をするだけの価値はあった。

◎さて、明日はちゃんと会社に行こうw ちなみに気分はいいが、頭痛は相変わらずであるw

2011/10/10

【MacLife】Airと1週間

◎旧Macbookが下取り引き取りに出され、本格的に新しいメインマシンとして稼働し始めたMacbook Air。当初UltraLite MkⅢとの通信がうまく行かず、原因切り分けのために再度OSクリーンインストールを敢行したが、結果的にはUSBハブに問題があり、MacおよびLionの問題ではなかった。(Tiger環境ではUSBハブ経由でも動いていたので、そうとも言い切れないが…)

◎正直なところMacbook以上にモバイル性に重点を置いたAirなので、もしかしたら能力的にはあまり高くないのか…という一抹の不安を抱えていたが、それを吹き飛ばすのがこちら。
Macbookではメーターレスポンスに難があり、CPU占有率も馬鹿にならなかった(ファンは常に全開で回っていた)Cuemixだが、Airで稼働させるとファンは全く動作せず、CPU占有率も10%台と非常に軽く、メータもキビキビ動く。この上でLogic等のDAWを動かすとどこまで行くのかは判らないが、エントリモデルとしては破格の高性能である。

◎現時点で考えられうる中ではかなりのハイスペック機でありながら、この薄さ、軽さ。私自身は積極的にモバイルしたい訳ではないが、部屋の中でも場所を選ばず使用できる気軽さがいい。バッテリも旧Macbookとは比べ物にならない保ちの良さ(もともと2時間程度しか保っていなかった)で、平日の使用であれば週明けフル充電状態から週末まで保ってしまう。またCPUに余裕があるためほとんどファンが回らず、HDDも光学ドライブも無いので破格の静けさ。逆にちょっと、薄気味悪くなるぐらいだw

◎またこの薄さとデザインは、置いてあるだけで「絵」になる。 PCは基本インテリアとは相容れない(からこそ、デスクトップPCは導入しない)と考える私だが、Airは部屋に彩りを添えるアクセサリの感覚である。個人的には、開いたときより閉じたときこそが「Airらしく」映える気がするのだが、どうだろうか。

◎さて話は変わってMagic Mouse、当初これが出た当初はホールドしにくいマウスだなと正直思っていた。が、実際使い始めてみるとこのマウスはガッチリホールドして使うものではなく、軽く転がすように使うのがいい事に気がついた。具体的に言えば、手首をしっかり机に下ろして手を支え、指は軽く添えて手の中でマウスを転がすように使う。と、あまり手も疲れないし、MagicMouseのウリであるマルチタッチ操作にすぐ移れる。特に2本指スワイプによるフルスクリーンアプリケーション間の移動が非常に便利。(タッチパッドでは3本指スワイプ) MightyMouse+TigerのExposéでの切り替えも便利だったがそれ以上だ。 この動作は是非iOSにもフィードバックしてほしい。

◎一方で、MagicMouseにちょっと不具合がある。MagicMouseが原因なのかBluetoothが原因なのか判らないが、一度接続をロストすると再接続までに手間がかかる。その間、マウスがまともに動かない(タッチ関係はいっさい効かなくなる)という現象に、ここまで2回遭遇した。何かと無線のやり取りも多いし、ペアリング等を行っている様子も無いので、それが原因のような気もするのだが…(もしかしたら隣の部屋か下の部屋で同じように使っていて混線している? Bluetoothの有効範囲はそれほど広くないはずだが…)

◎とりあえず当面の間はGaragebandのミュージックレッスン機能で遊んでみようかと思う。(今回Logicはインストールせず、次バージョンリリース待ち) iPhone4Sも出た事だし、早いところ環境を整えていきたいものである。

2011/10/06

【Apple】合掌

MSN:前アップルCEO、スティーブ・ジョブス氏死去


ともかくもコンピュータ業界を牽引した偉大な人物が失われてしまった。 ただただ合掌。

私はAirという、ジョブス最後のDNAが息づいた製品を手に出来た事を幸運に思う。
そして、iPhoneも手にしようと誓う。

2011/09/30

【Apple】Macbook Air購入


購入品:Macbook Air 13” (1.8GHz Corei7/SSD256GB)、Magic Mouse

◎というわけで4年振りのメインマシン入替。 Pro15インチと最後まで悩んだのだが、使い慣れた13インチというサイズとSSDの高速性、何よりi7マシンで15万円以下という価格に惹かれて購入。
マウスも前回Mighty Mouseをケチッてワイヤードにしたら不便だったので、今回はちゃんとワイヤレスに。

◎では早速移行アシスタントで環境移行…と思ったらいきなり障害が。何度やってもMacbookを認識しない。 Macbook側も認識しない。 調べてみたところ、Lionの移行アシスタント、なんとLeopard以前からの移行に未対応なのだw OSアップデートをケチったツケがこんなところにも。
仕方が無いので手動での環境移行に着手。 とはいっても、移行させたいのはSafari、Mail、ことえりの辞書ぐらいだ。
(iPhotoとiTunesのライブラリは、NASの移動に伴い今回新規で構築することに。)

◎しかしここで大失敗をやらかす。 SafariとMailの移行はうまく行ったのだが、ことえりのプロパティリストを強引に上書きしたら、辞書ツールが起動しなくなってしまったw 初期状態のプロパティリストを残していなかったので元に戻すこともできず、結局OS Xごと入れ直すことに。
光学ドライブの無いAirでのリストアはネット経由になる。 Command+Rで再起動し、SSDを消去(この時、SSDの高速性を実感…)、その後LionをDL/インストールして、再起動後iLifeをApp Storeから再インストールし終了。 Air購入最初のユーザ情報入力でApple IDと紐つけられているので、プリインストアプリのライセンス情報もちゃんとある。こりゃー、便利だ。

◎その後は特にトラブルも無く環境移行終了。早速使い始めているが、何しろOSを2世代すっ飛ばしたので、「操作系こそ似ているがほとんど別物のOS」を触っている気分w LionからExposéがMissionControlに統合され、MagicMouseからスクイーズボタンが消えているというのに、ふとした拍子にマウスを握ってしまう癖がw
しかしこのMissionControl、便利だ。というかLionのマルチタッチジェスチャとの組み合わせが絶妙。三本指によるスライドは勿論、散らしてExposéデスクトップ、集めてLanchPadという割当は実に直感的。

◎Lionは基本マルチタッチ・タッチパッドでの使用を想定しているというが、そうは言いつつMagicMouseとのコンビネーションも良い。スクロールや画面切り替えといった高頻度操作はMagicMouse、Exposé系の低頻度操作はマルチタッチという使い分けが自然に割り当てられていて、難しいことを考えなくてもあっという間に操作に慣れる。TigerのExposéの時点で感動モノだったが、仮想デスクトップまでの統合をAppleがやるとここまで使いやすいものになるのかと関心。

◎ハードウェアに関してだが、やはりMacbookからの乗り換えとなると短いキーストロークがやや気になるがすぐ慣れるだろう。何よりも薄く、軽い。閉じておくと、数える単位が「台」でなく「枚」になりそうな勢いだ。かねてからPCはその「見た目の煩雑さ」からインテリアに溶け込む存在にはなり得ない(だからこそデスクトップPCを使わない)と提唱している私だが、部屋の中でのAirの存在は本当に絵になる。開いていても、閉じていても。
Macbookを買ったときにも思ったことだが、また一つ、自分が理想としていたコンピュータを手にしたのかもしれない。

以下メモ書き:
Safariの環境移行…ユーザ/ライブラリ/Safari内のプロパティリストファイル(.plst)全て
Mailの環境移行…ユーザ/ライブラリ/preference/com.mail.apple.plist および、ユーザ/ライブラリ/Mailフォルダ全て
アドレスブックの環境移行…アドレスブックを起動し書き出し→読み込み、もしくはvCardで書き出して読み込み
ことえり辞書…ユーザ/ライブラリ/Dictionary/ユーザ辞書

2011/09/22

【Favorites】通信端末に対する雑感

◎きっかけはtwitterにおける私の発言であった。→twitter発言

そもそも、311のような苦難を経験していながら、緊急時に通信端末に求められる「確実な回線確保」「稼働時間」「危険情報の受信」といった機能に劣るスマートフォンに、「乗り換える動きが加速する」こと自体がまったく理解できない。
細やかながらフォロワーさんから反応があり、私自身もこれについて一度ネタにしているいつかきちんとまとめておこうと思いながら半年が経過していたので、ここで一度まとめようと思う。 半年ぶりの更新ネタとしてw

◎まず前提として、以下の記事。 ケータイWatch:ドコモの発売済みスマートフォン、今夏に緊急地震速報対応へ
NTTドコモは28日、2010年度の決算を発表した。都内で行われた会見では、業績の発表に先立ち、東日本大震災に関連する同社の取り組みが紹介され、その中で、今夏にも既存の同社スマートフォンでは、緊急地震速報を配信する仕組みである「エリアメール」に対応することが明らかにされた。 (中略) 山田氏は「夏モデルでも最初から対応して販売しろ、と思われるかもしれないが、スケジュールが間に合わない見込み」と述べ、今夏発売の機種であっても発売後に対応する形になるとの見通しが示された。Android以外のスマートフォンについては、特に触れられなかった。
ドコモの決算資料27ページに明確に【夏から】と書かれている。(端っこに小っちゃく(夏~冬)と逃げは打ってあるが) さて、世間はもう鈴虫が鳴き台風が訪れる季節なのだが、一向にこの進捗は聞かれない。 ドコモの頭の中は未だに夏らしい。 世間はとっくに【秋】と言うのだが。

◎ドコモのこの発表は、明確に「311」を意識している。地震に関する意識の高まりを受けて、ガラケでは既に対応していた「緊急地震速報」をスマホに搭載させる「姿勢」を見せることで、市場評価を受けたかったのだろう。 しかし実際は一向に搭載される気配はない。 せめて自分達が示したスケジュールを達成できないのなら遅延予定を示すのが誠意と言うものだろう。 そうでなければ、まるで「地震」と言う火事場に乗じたポジショントーク、言い換えれば詐欺に近いではないか。

◎311は「緊急時において通信端末に求められるもの」を明確に示してくれた。 人は災害に見舞われると、自分の身の安全が確保できたら次は「不安の解消」の為に安否の確認・発信をしたり、被害状況の確認をしたりする。 災害の常で電話網は輻輳で使い物にならない中、
・遅配はするがリジェクトは無かったiモードメール
・当時のスマホではまだ少数だったワンセグによる情報確認
・twitterによる情報発信
・緊急地震速報による地震への備え
が、被災者の「安心」を提供したことは間違いない。(勿論、基地局の被害状況にもよるが)

◎そしてもう一つが「使用可能時間」の問題。 私は幸い被災時に電源には困らない環境に居たので、即座に充電環境を確保できた。 W-CDMA端末ではありふれたコンパクトな純正充電器で、コンセントさえあれば充電出来る。 一方スマホ持ちの人は時間の経過とともに次々と電池が切れていった。(特にiPhoneユーザーが顕著だった)充電器を貸与することも出来ず、バッテリパックを持っていない人はただうなだれるしか無かった。 突然情報を断絶された絶望はいかばかりだったか。

◎311を通じて私に芽生えた危機意識、それが上記twitterに書いた
・通信が確保される事
・十分な稼働時間が確保される事
・必要な情報を受信できる事(この場合、地震速報、テレビ報道、ネットワーク)
の3点である。 そして残念ながら、今「スマートフォン」において、これらを十分満たし得る端末は存在しない。 通信確保が問題ないドコモですら、稼働時間は完全に不足していたり、モデルによってはワンセグ自体対応していないと、片手落ちもいいところ。結局これらの条件を満たし得るのは、所謂ガラケしか無かったのだ。

◎しかし311から半年が経ち、夏モデルスマホは順調に売れている。私の周囲でもスマホ持ちがどんどん増えてきた。 彼らは当然のように職場で充電しそのまま離席している。 緊急地震速報も鳴らない。(なまず経由の人は居るが明らかに遅いか、煩わしい)。 あれだけの災害を受けても、危機意識は芽生えなかった、と言う事なのだろうか? 私にはいまだに理解できない。
勿論、携帯電話を持つに関して「とにかく繋がること」「緊急時でも使える事」と言う「ケ」な理由でなく、「遊べる」「楽しめる」「カッコイイ」といった「ハレ」の理由で選ぶこと自体は否定するつもりは無い。 しかし、「ハレ」を優先するあまり「ケ」を軽視するのでは、あの地震の教訓は何だったのか?

◎最初にあげたように私は基本ドコモユーザでありながらドコモの企業姿勢、特に経営やサービスに関する姿勢は一切評価も信頼もしていない。少なくとも「ハレとケ」で考えるなら、ドコモにハレの要素は一切期待できない。しかし同時に「ハレ」の理由に対する憧れはある。正直、Medias WPへの乗り換えを真剣に検討してもいたのだ。
しかしそれはやっぱり、「満たすべきものを満たしてから」初めて手にしていいものではないだろうか。 快適に住む以前にまず部屋に壁と屋根が必要なように。 警備員を雇う前にまず戸にカギをつけるように。

◎…と、以上あくまで私の主観で書いたが、如何なものだろうか? 結論としては「少なくとも今現在のスマホは、携帯端末として求められる真の性能を満たしていない」為に、その性能の確保と、「ハレ」の性能の確保は切り分けて、相応のコストを支払うべき、というものである。