2014/07/30

【Computing】OneDriveの容量増加に思う事

The Official Microsoft Japan Blog : OneDrive の無料ディスク容量を 15GB へ増加します

◎少し前からアナウンスが出ていたが、OneDriveの無料利用枠が15GBに拡大した。さらにこれにスマートフォンのカメラバックアップ容量を追加すると18GBとなり、パーソナルデータの格納場所としては十分な容量を持つようになった。
今回の容量増の少し前から、Windows機のローカルファイル(Windowsでしか使用しないという意味での「Windowsローカル」)を順次OneDriveに移行させており、iCloudのフォトストリームや複合機のスキャンデータ等もOneDriveに直接保存するように設定していたのだが、今回の容量増で、「NASとして保存しておきたい大容量のメディアファイル」以外はほぼ全てクラウドストレージに移行した。 ますますWindows機の領分が狭くなりつつあるw
メールデータはプロバイダーメール含めてとっくにOutlook.comに移行済みだし。(Macではプロバイダメールは読み出していない)

◎それと平行してOneNoteの使用も始めている。基本的にパーソナルなノートデータはEvernoteを使っているのだが、通勤途中なんかで思いつく、ちょっとした「仕事面でのアイデア」なんかをiPadで書き留めたり、気分が盛り上がるとMacで追記したりしている。
もともと私自身「会社の外では仕事をしない」主義だし、会社のインフラ的にも情報が外に持ち出せない仕様なのだが、なんやかんや言って(善し悪しは置いといて)頭の中が仕事モードの時はWindowsのお作法のほうが慣れているので、「いつでもどこでも林檎信者でも」MicrosoftのUIでメモが取れるというのは大きなメリットだ。
本当はそこから直接仕事のPCにデータを流せれば良いのだが、それは出来ないので結局仕事場のPCでもう一度打ち込む必要は有るのだが…

◎振り返ってみれば私自身、OneDrive(SkyDrive)が台頭してくるまで、あまりクラウドストレージサービスを使っていなかった。GoogleDriveは持っていたが、ブラウザベースだったり操作性がGoogleのお作法だったりとあまり使い勝手が良くなく、Googleノートブックのサービス終了とともにほとんど放置状態となり、今では誰かとの文書や資料の共有ぐらいの用途にしか使っていない。
景気になったのはApple TVの購入とSkyDriveアプリ登場で、Apple TV導入以後めっきり起動機会の減ったWindows機をどうにか撤去出来ないか(NASに戻せないか)と考えた際に、オンデマンドでの使い勝手はNASよりもクラウドストレージのほうが良いし、いざ使ってみるとMetro UIの使い勝手も悪くない。容量も十分ある。何かの間違いでWindowsタブレットを買ったとしてもそのまま使える、というわけで今回の本格使用に踏み切り、ますますWindows機の起動機会が減る代わりに「いつでもどこでも林檎でも」データアクセス出来るという安心感を得るに至った訳だ。やっと時代が私の要求していたものに追いついて来たという感じ。

2014/07/13

【Gadget】デュアルSIM環境ロードテスト

◎毎度毎度おなじみの中国出張。いい加減慣れすぎて新鮮味もクソも無いのだが、仕事のことは抜きにして今回は大きな目的がある。
先日購入したXperia M2 Dualで、国内ではテスト出来なかったデュアルSIM機としての真価を発揮させるのだ。
(余談だが、うまく行かなかった時のためにXperia Rayも持って行った)

◎実は、日本でM2 Dualを購入したその日に中国SIMの手切りに挑戦したのだが、寸法がまずかったらしくトレイタイプやminiSIMアダプタ経由なら認識したものの、スロットインのM2には装着出来なかったのだ。そのためまずはSIMカードの交換をしようと中国移動の直営店に行くも、話せない中国語ですったもんだした挙句「30人待ち」
やってられるか‼︎ と言うことで、同行している同僚のSIMを買いにいつも使っている街の小さな商店へ。

◎この商店、SIMカードの販売やチャージ操作などいろいろ便利にやってくれるのだが、聞くだけ聞いてみた
「微USIMは売ってるか」
「無いけど、これがあるから没問題‼︎」
ドン、と出てきたSIMカッター。これで切れってか。売り物をw
試しに同僚のスマホを人柱にガチャコーンと新品SIMを切らせて見るとあっさり装着、認識‼︎
これなら行けるとばかりに自分の分も新調。元のSIMにはまだ180元前後の残高があったが、有効期限切れも近かったし、素人がSIMを切るな、という授業料だということにしておこう。

◎ということであっさり実現してしまったデュアルSIM環境。ちゃんと双方の電話番号が着信する。SIM単位で着信音を変えられるので、どちらの番号に着信したかもすぐ解る。

これでちうごく滞在中に日本からの連絡が途切れて、帰国後溜まり溜まった着信履歴に頭を抱えることもなくなった。
もちろんこちらから発信する時はどちらのSIMから発信するかを選択できる。SIMには自分の好きな名前を付けられるので、キャリアの名前にでもしておくと間違うことも無い。
もちろん不安なら挿すだけ挿しといてSIMを無効化することも可能だ。
ただ一点、Xperia Ray(Android2.3)では可能だった「連絡先の電話番号を長押しすると番号編集」が出来なくなっているため、ローカルSIMからの国際電話発信時の国番号やサフィックスを付与する為に連絡先からコピペ→ダイアル画面に貼り付けて編集、という手順を踏む必要がある。





◎お次は電話以上に利用頻度の高いSMS。そもそも現地携帯でなくSIMフリーXperiaにしたのは電話帳の一元化もさることながらSMSで日本語を扱えることだが、
M2 Dualの場合、受信トレイは一つだが発信ボタンが二つあってどちらのSIMから送るかをちゃんと選択できるし、
受信時もどちらのSIMで受信したかが一目でわかるようになっている。流石に電話と違って受信音は選択出来ないが、まあ必要もなかろう。

◎電話、SMSとくれば次はモバイルネットワークだろ‼︎ ということで早速APNを設定(キャリアごとの最適な設定をダウンロードできる)し、神州行のGPRS定額設定を済ませてチャレンジしてみた…のだが、Google系サービスのほとんどが中国では使用出来ないのでほとんど何も出来ないに等しい状態。(端末シェアは圧倒的にAndroidが高いのに‼︎)
先日まではVPN無しで接続出来た「モバツイ」すらも接続出来なくなっているので、端末よりも中国ファイヤウォールの問題のようだ。
結局今の所メールの受信ぐらいにしか使えてないが、どのみち接続はGSMになる(中国移動はTD-SCDMA)のでまともな速度は期待出来ず、この程度で良いのかもしれない。
ちなみにネット周りは二つのSIMのうちWCDMAが使えるのは片方だけ(選択可能)で、もう片方はGSMとなる。自分の場合前述のようにGSMでの使用なのでこの仕様でも問題ないのだが、CDMA2000キャリアが強い国に渡航する時は辛いかもしれない。

◎しかし一方で、さすがはAndroidと言うべきか、スタンドアロンの仕事用デバイスとしてみた場合、ネットワーク、およびプライベートデータに機能を依存しているiOSよりも海外オフラインでの使い勝手がいい。
Google翻訳は言語セット(1言語あたり200MB程度)をダウンロードすればオフライン翻訳可能(画像翻訳および音声出力は出来ない)で、タクシー乗る時とかスーパーで買い物とかでものすご重宝する(もちろん仕事でも)し、
マップはオフラインマップを保存できる(GPSも使えるが方角の特定が出来ない)ので今自分がどの辺りにいるのかも把握できる。
マルチタスク画面(呼び方これでいいのかな)のミニアプリに通貨換算や単位換算を追加可能で、電卓やメモと揃えておけば仕事のちょっとした計算はこれで事足りる。(懐中電灯があればさらに嬉しかったなぁ)

◎そんなわけでほとんど万歩計と化していたiPhoneを尻目に結構大活躍だったXperia M2 Dual、図体のでかさとタッチパネルの精度の悪さ(これはAndroid全体の問題だと思う)には最後まで慣れられなかったが、ボディの薄さとデザインのシンプルさもあいまって、なかなか「持っていて気持ちの良い」端末だった。
データ通信させていないため電池の保ちもかなり良く、電話かけまくっても充電は2日に1度で十分だった。(電池の容量がでかすぎるからか、PCだと超充電が遅いという難点はあったが…)
多種多様なアプリを入れる事を想定しない、電話プラスアルファの端末としては非常にバランスが良いので、海外出張が多い人にはオススメである。

2014/06/10

【Gadget】Xperia M2 Dual

今日の購入品:Xperia M2 Dual D2302 (Black)

◎5月の末にExpansysでの取り扱いが始まり、日本の携帯ショップへの入荷もそろそろではないかと思っていた矢先、秋葉原の某携帯ショップにて発見したので即購入。
念願のデュアルSIM端末である。
前回のrayは約3万円(@型落ちの白ROM)で購入したが、今回は新品で4万円。Expansysより1万円高いが、送料と関税考えればトントンだろう。

◎別に国内で使用する分には、Androidのベースバージョンが2.3であること意外rayで特に困っていなかったが、以前のエントリで書いたように、仕事で海外に行く機会が増えてくると、日本の番号と中国の番号を排他使用せざるを得ないシングルSIM機では国境を越えるたびにSIMの差し替えが必要になり結構面倒な思いをしていた。
が、これで晴れて一台の端末で双方の電話番号をハンドリング出来るというわけだ。

◎さてそのM2 Dualだが、最近のXperiaらしく、以外とデカく、Z系列とほぼ同じ、面積だけならiPhone5sより一回り大きい。 これでも画面サイズが5インチ無いのだから、最近日本で主流のトップモデルはどれだけ巨大なんだろうと逆に思ってしまう。(一応、Z1f等のコンパクトモデルはこれより小さい)
一方で厚みはiPhone/rayより薄く、持った感じはちょっとしたファブレット端末のようだ。
というか、一時期ファブレットのデュアルSIMモデルにしようかと思ったこともあったが、しなくてよかったと心底思ったw

◎液晶は4,8インチもある割に960×540と、画面サイズの割に解像度は低め。また色域が結構狭いようで、かなりハイコントラストな映り方をする。これがM2だけの特性なのかXperia全体の傾向なのかは解らないが、iPhoneと比較するとそのさは明らかだ。
勿論ミドルレンジモデルなのだから、トップモデルたるiPhone5sと比較するのはフェアではないが、解像度が似通った前世代機のiPhone4Sでもここまでのハイコントラストではなかったと思う。(iPhoneは白がションベン液晶だったが)
こんな液晶なので、カメラで撮影した画像もまるで昔のガラケの写真のように見えてしまうが、PCで見ればわかるが写り自体が決して悪いわけではないのだ。コスト相応、と言ったところか。

Xperia M2 Dual
iPhone5S


◎先に書いてしまったが、カメラについては8MP相応の写りといったところで、可もなく不可もない仕上がり。Rayのカメラも8MPだが、RayよりF値が明るいようで、画処理もあいまって全体的に明るめに映る。また暗部ノイズもRayより少ない印象。(むしろ暗所撮影時は液晶側のダイナミックレンジの狭さが問題になるレベル)
とはいえ同じ8MPのiPhone5sカメラと比較するとやはりダイナミックレンジに明確な差があり、やはりコスト相応と言ったところか。
ちなみに機能面ではタッチフォーカスや連写、HDRといった機能がちゃんとあり、スマートフォンのカメラとして困ることはまず無いだろう。

◎その他の機能面としていくつか列挙すると…
・ウォークマンアプリもちゃんと装備。メディア転送のMedia Goがクソなのを除けば悪くない。ちなみにiPhone用イヤフォン使用可。
・国内ガラパゴスモデルと違って余計なプリインストはほぼ皆無に近く、社外品はFacebook、Twitter、Evernoteぐらい。
・日本に流通しているのは中国市場向けの並行輸入品なので、プリインストIMEは中国語。OS自体はちゃんと日本語をサポート。
・スタミナモードで待受3日前後の電池保ち。体感的にスタミナオンで特に不満はないので、Wi-Fiの再設定が煩わしくなければ常時Onで問題なし。
・iPhoneとのBluetoothペアリング可能。というかこのテスト自体がiPhoneからのテザリングで実施。
・ストラップホールもちゃんと装備。

◎気になるデュアルSIMの仕様としては、スロットはどちらもmicroSIM仕様で、WCDMAに対応するのはどちらか一方となる。
対応周波数は900 (Band VIII), 850 (Band V), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz。
技適が取得出来ていないのできちんとテスト出来ていないが、ドコモFOMA SIMでの動作は確認。認識しなかったら4万円のゴミになっちまうな…と心配したが、ちゃんと動いて一安心。
私の場合使うのが主に中国になるので、GSMが動けば問題はないのだが。
デュアルSIM機としての使い勝手は次の海外出張で、かなー…

◎と言うわけで、肝心の電話としての使い勝手をテスト出来ていない現状ではあるが、液晶性能が存外に低いこととやたらめったらサイズがでかい事以外は概ね満足できるし、3万円前後と言う価格を考えれば特に不満のない、「よく出来た3Gスマートフォン」である。
カメラ性能さえちゃんとしてればE1 Dualの方が良かったけど…
日本の市場においても、ガラケからのステップアップユーザに対して、高性能を求めないエントリユーザに対して、こういうモデルを積極的に売る事でシェアとれると思うんだけどなぁ…

2014/03/28

【Gadget】SIMカードサイズ変更(副題:怪我の功名)

◎それは突然やってきた。
天気のよい有給、春の陽気に誘われてチャリで散歩に出かけ、ランチを済ませて帰ってくると、rayの液晶がいきなり逝っていた。
「はい?」
逝っていたのは液晶の表示部だけで、タッチセンサーはちゃんと反応しており、ロック解除も出来る。
が、何しろまともに映らないのではそれ以上の操作が出来ん。
ああ、イヤだなぁ。 miniSIMへの合法的交換の為に買い替えを検討していた矢先にこれか…

◎とはいえとりあえずrayが無いと電話も出来ないのでドコモショップへ。
店員の兄ちゃん「今日はどのようなご用件で」
俺「いや液晶まともに動かないんですよ、ホラ」(動作を見せる
店「あーそれだと修理するしかないですねー」
俺「ええ」
店「お預かり修理となりますと、中のデータのバックアップをお取りいただく必要があるんですけれども…」
俺「ど な い せ え ち ゅ う ね ん」

出来るもんならやってみい

◎しばらく待ったら担当のねーちゃんが出てきた
ね「…あーこれは修理ですねー。データのバックアップは…」
俺「だからどないせえちゅうねん」
ね「そうですよねぇ(笑」
解ってるなら聞くなっちゅーの

で、しばらく待ったら代替機がやってきた。よりにもよってrayの白w
俺のより奇麗じゃないかw
ね「rayありましたんで、この機種で表示させながらUSBデバッグモードに入れられれば
バックアップ取れるかもしれませんね〜」
とりあえずやってみる
ね「…ダメですねー」
やっぱりダメか。

◎というかまさか代替機がrayが来るとは思ってなかった。実はドコモショップに向かう道すがらに
「ここでminiSIMガラケか3Gスマホでも来れば、合法的にSIMカードサイズ変更できるんだよなぁ…」
先日ドコモショップに果敢に挑んだら断られたので、修理にかこつけて変更できれば御の字と思っていたらまさかrayが来るとは。 何とかしたいなぁ…
ダメモトで言ってみた。
俺「このray、海外で使うんでSIMロック外してあるんですけど、もし単品交換になった場合SIMロックってどうなります?」
ね「あーその場合無料でSIMロック外しますよ〜」
俺「そうですか。 これ海外でも使うんで必要なんですよね。ところで今中国で使おうとしてる端末、SIMカードサイズ合わないんですよ」
ね「あ、そうなんですか」
俺「先日ここで相談したら交換先端末の技適照合が必要って言われたんですけど、現物無いですけどSIMカード交換できますか?」
ねーちゃん、奥に走る
ね「今問い合わせたら、可能との事です〜、早速手続きしますね〜♪」
やった! 先日のにーちゃんと違って頭が柔らかい!

◎という訳で、合法的にSIMカードのサイズをmicroSIMに変更する事に成功!
これでデュアルSIM機が使える! (前にも言ったが技適とSPモードの絡みで、日本で使う気は無い)
ちなみにrayはminiSIM(通常サイズSIM)なので、一年位前に買っておいたmicro→mini変換アダプタをかまして使用。
(500円もした割には)アダプタの工作精度が甘く角部が干渉してたが、ヤスリで角Rを削り落としたら問題なく認識。
手数料2100円+修理代金がいくら来るか解らんが、(ドコモポインヨで相殺する予定)、中古端末に手を出したり下手なSIMカッターでブッ壊すよりは安価(再発行にも金かかるし…)にSIMの変更が出来た。

◎さて、あとはXperia M2 dualの流通を待つばかり。

2014/03/16

【Gadget】デュアルSIM機


Sony mobile(Global) Xperia M2 dual


◎またまた2週間ほど中国に出張してきたが、その出張の直前に気になるデュアルSIM機が発表された。
前作Xperia Mのサイズを少し拡大し、プロセサ・カメラ画素数・及びLTE対応のアップデート、Mで2モデルに分かれていた周波数帯を一つにまとめたモデルで、iPhone以外の携帯端末で久しぶりに本気で「欲しいな」と思ったモデルである。
Mも悪くないのだが、カメラ画素数がrayより劣るのはちょっと…ね。
rayのカメラ、結構使うし。

◎私は海外出張する際、日本で使っているXperia rayに ChinamobileのSIMカードを挿して使っている。
(rayはSIMフリー化対応済み)
Chinamobileの端末自体はSIMのチャージ用に持ってはいるのだが、rayを使うことで電話帳を一元管理でき、発信前に国番号をいじるだけで日本と中国の連絡先を簡単に切り替えられるので重宝している。
が、難点が一つ。中国にいる間、ドコモの番号が使えないのだ。
中国でドコモローミングの電話をかけると物価が全然違うためローカルの人にはとんでもない迷惑がかかるので、やはり中国の回線はそれはそれで必須。一方で日本の仕事で付き合いのある人はドコモ番号しか知らないので、たまにドコモに差し替えて確認するといつも不在着信履歴が残っていて申し訳ない気分になる。
ドコモSIMを差したrayと現地携帯を同時に持っていればこの問題は解決するが、電話帳は別になるし、そもそも現地携帯は中国語か英語しか扱えないのでメール一つ使えない。ローカルメンバーとのやり取りはメール(SMS)を結構使うので、これも大きな問題。
そこで日本語が扱えるデュアルSIM機が欲しくなってくる訳だ。

◎しかしデュアルSIM端末を導入するにあたってひとつ障害がある。rayはminiSIM機なので、イマドキの携帯電話を使用するには、SIMカードの交換をするか、市販のSIMカッターでmicroSIMサイズに切り飛ばす必要がある。しかし流石に何度も使わないSIMカッターに金だすのもアホらしいし失敗のリスクもある。そうなると合法的にSIMカードのサイズ変更をドコモに申し込むしか無いのだが…
私は考えた。
持っているChinamobileのSIM自体はローミング非対応の動感地帯なので、デュアルSIMの恩恵を受けるのは日本国外だけである。というかドコモはIMEIでSPモード系アプリを弾く仕様なので日本でグローバルデュアルSIM機をドコモ運用するメリットは全くなく、使う気もない。
そもそも日本でも中国でも通信機能自体はアテにしていない。 私のドコモ回線は3Gな上普段はパケット通信を殺してるし、
中国はそもそも日本と通信互換性が無く(TD-SCDMA)、GSMの低速回線で出来る事はSMSとモバツイ程度だ。
やりたい事はとにかく、中国でドコモの通話回線を活かしておきたい、それだけなのだ。

◎…という論理武装をしてドコモショップに出向き、microSIMカードへの交換を持ちかけてみた。
結果は…
「あーそれでしたら、お使いになる端末の技適証明をお持ちになられたら交換致します〜♪」
あのな、日本で使う気無ぇって言ってんじゃん。なんで端末の証明が必要なんだよ?
「まあどうしてもというのなら問い合わせてみますけど…」
実機が無い状態なのでそれ以上突っ込むのは止めたが、何と言うかマニュアルの対応よねえ。
結局、素直にXi機に一度機種変更するか、ヤフオクあたりでmicroSIMのガラケ買って、それをタテに入れ替えるしかないのか? それだったらSIMカッター買った方が安いしなぁ…うぅむ。
まぁXperia M2 dualの発売まではまだ時間があるので、のんびり考えよう。

◎ところで。
Xperiaのグローバルモデルはエントリからハイエンド、3GもLTEも幅広くラインナップを持っていて、その中でもフラッグシップのZ2以外は全てデュアルSIM機があるのだ。もちろん中身も相当洗練されている。
それだけ世界市場、国家間をまたがる利用形態に力を入れているのだが、日本のブランドでありながら日本では大画面オンリーのハイエンド一辺倒、かつ無能なキャリアの論理でiPhoneの当て馬的扱いとなっている。ソニーモバイル自身も日本市場は最初から頭数に入れていないだろう。
(同じことはソニーエンタテイメントにも言える)

◎そこへ来て技適適合端末が無いとSIMの交換に応じないとか、そもそも日本でデュアルSIM機が出回らないこと、もっと言えば技適という海外規制との相互証明制の無い規制を強いている事自体、顧客の利便性やメーカの自由度よりも官僚的な利権を重視する旧電電公社・キャリアの姿勢の現れのように思えて仕方が無いのである。あんまりこういうアプローチの思考は好きではないが…
だからこそソニーには、グローバル市場での成功というバックボーンと、iPhoneという黒船にやりたい放題やられているという現状を持って、日本の携帯市場のあり方を変える先鋒に立ってほしいと願う訳である。
まあ、ソニーモバイル自体日本の会社なのか? と言われると微妙だけど。(未だに登記上の本社はソニエリ時代の本社だったルンド)

2013/11/28

【Gadget】 iPhoneの実勢価格を調べる

◎きっかけはツイッターで見かけたのこの記事だった。
新華経済:日本人はなぜ「サムスン」より「アップル」なのか?―中国メディア

記事中では日本における反韓感情や、Appleのブランド力(と日本人のブランド好き)によるもの、操作性の差によるiPhoneの優位性について触れ、
ツイッターではサムスンへの悪感情や日本人の同調圧力についての意見が出ていたが、
曲がりなりにも中国出張を繰り返しマーケットの状況を肌で見ていた身としては少し違う感想を持った。

「日本だと、iPhoneが安いからじゃないか?」

◎中国市場におけるiPhoneの販売価格は、かなり高い。
サムスンのGalaxy S4が中国移動通信版(TD-SCDMA)で4000元前後なのに対して、iPhone5cの16Gが4500元。5sとなればそれ以上だ。
香港でも似たようなもので、基本「iPhoneはトップブランド、次点がソニー、サムスンはそこまでの価格にはならないが機能的に同等で、背伸びをすれば買える値段設定」という所に落ち着いている。
では日本ではどうなのか。

◎私自身の感覚では「下手をすると日本ではiPhoneが一番安いんじゃないか?」と思っていたので、
この際なので2013年冬春モデルの販売価格を調査してみた。
が、日本はSIMロックでキャリアが実売価格を決定する上、回線契約のバーターとして端末代金の一部をキャリアが肩代わりする商習慣があるため、これを考慮した「実質負担金」で考える必要がある。
しかもこの実質負担金が契約形態によって違うため、それらすべてをマトリックスにする必要がある。
とりあえず、顧客が2年間で支払う端末代金を調べてみた。

◎で、調べた結果がこれだ。

トップモデルのiPhone5s 64Gを基準として、顧客の2年間の総支払額が基準を上回るものを赤く塗ってみたが…
なんと大半のモデルでiPhoneより高いという結果になってしまった。特にドコモの高さが際立つ。
一番高いモデル基準でこれなのだから、その他のiPhoneを選択する分にはさらに安くなる。
まさに日本は「iPhoneが一番安い」と言っても過言でない状況なのだ。

◎実はiPhoneやXperia Z1、Galaxy Note3といった「複数キャリアで販売されている端末」ですら、一括購入の価格がキャリアにより異なっている。 iPhoneの一括購入価格がとんでもない価格に設定されて市場から総スカンを食らったのは記憶に新しいところだ。
ただでさえ端末の価値に応じた価格設定がされていない上に、その価格がキャリア(売り手)の都合で決められているというのも、私が普段批判している「日本の携帯電話市場の歪み」の一つと言えるだろう。

◎更に言えば、多数の人が望む機能…端的には
・不必要な機能を搭載していない(その分安価な)端末
・操作が容易で解り易い端末
・コンパクトな端末
・安価な端末
…といった要求を、日本市場で満たしているのはiPhone5cなのである。
現状の端末仕様を比較してみると良い。ソニーが「コンパクト」と言い張るXperia Z1fですら、iPhoneより大きく分厚く重いのだ。
ブランド力だけでなく、多数の顧客が望む「必要な特性」を満たし、かつ最も安価な端末。これが売れない訳が無い。

◎逆の言い方をすれば日本におけるGalaxyはSBMがiPhoneの価格を破壊した上、ドコモにより「iPhoneへの当て馬」に仕立て上げられてしまった事が悲劇と言える。
ワンセグ搭載の為にシングルプロセサに換えられたり、誰が見るのか謎なNoTTVへの対応を強いられたり。
自社のセンスでの広告すら許されず、勧進帳のような製品紹介で何も伝わらない広告を強いられたり。

更にはプラダフォン山田やツートップ加藤といった無能経営陣、(直接関係ないが)ナントカ藤間のような無能マーケティング部隊により「iPhone対抗!」「サムスンとの蜜月関係!」ばかりが前面に出て、挙げ句の果てにはツートップ戦略により「日本の端末メーカを撤退に追いやった悪役」に仕立て上げられた為、完全に顧客にそっぽを向かれてしまった。 これは嫌韓感情というよりマーケティング戦略を完全に間違えたドコモの罪である。
(ついでに言えば、「価格の歪み」が最も大きいのもドコモである)

◎もし、中国市場のように、「iPhoneが高価」かつ「iPhoneより少し安い価格帯」で、「サムスンが本当に訴求したかった商品魅力をきちんと伝える」マーケティングが日本で展開されていたら、少し事情は違っただろう。

2013/11/24

【Apple】SIMフリーiPhone発売の衝撃

◎誰も予想していなかったタイミングで、誰も予想していなかったものが発売された。
Apple Store SIMフリー版iPhone5s
Apple Store SIMフリー版iPhone5c
ドコモがiPhoneを発売したことで、日本でSIMフリーiPhoneを流通させるメリットはかなり小さくなっていたが、あえてこのタイミングで市場に出してきたのは何故だろうか。

◎SIMフリーによってユーザが得られるメリットは何か、考えてみると
・通信事業者と端末を切り離し、ユーザが自由にそれらを選択出来る
・海外で現地のSIMカードを使用する事により、高額な通話/データローミングを回避できる
…といったところだ。 このうち1点目については、日本の大手キャリアが全てiPhoneを扱うようになったことで、ユーザはキャリア選択の自由を得ている上、日本はキャリアとの継続契約のバーターに端末代金の一部をキャリアが肩代わりする為、コストの面でもキャリアに縛られているほうが有利である。
【各キャリアにおけるiPhoneの販売価格と2年間ランニングコスト】

【SIMフリーiPhoneを各キャリアで運用したときの2年間ランニングコスト】
MVNO事業者により回線負担を低減させるという方法もあるが、この方法も通話料金や通信速度の面で難点があるため、オールマイティな「電話・通信端末」としての使い道には向かない。
【日本通信SIMでSIMフリーiPhoneを運用した際の2年間ランニングコスト】
つまり普通の人には、今更SIMフリーiPhoneが出たところでそれをわざわざ購入する理由は無いのだ。

◎一方で、海外に出る機会の多い人にはかなり魅力的な端末になる。
通話にしろ通信にしろ、ローミングは非常に高い。参考までにNTTドコモの中国におけるローミングコストは
・通話:国内75分/円 日本125円/分 海外265円/分 着信145円/分
・通信:海外パケホ 最大2980円/日
というとんでもないコストになってしまう。また、電話をかける相手からしてもこちらへの電話は国際電話の扱いになる為これまた(現地の物価で)通話料が高く、自分にとっても相手にとっても気軽に利用できるものではない。
このため、特にプリペイドSIMが容易に入手できる国では現地のSIMカードと適当な(安価な)端末を買ってきて現地専用電話を確保する訳だが、日本語が扱えないため端末機能が理解できなかったり、電話帳の管理が面倒になったりという不便がある。

◎ここで普段使い慣れた端末を利用できれば飛躍的に利便性が高まる。私自身、昨年から何度も中国への出張を繰り返しているが、今年になってからXperia rayのSIMロックを外して現地のSIMカードで運用しており、特に電話帳の一元管理という点で非常に便利である。

◎日本ではこれまで、この利便性を実現する為にはNTTドコモのスマートフォンのSIMロックを外すか、高価な海外SIMフリー端末(場合によっては日本国内で使用できない)を利用するしか選択肢が無かったが、ここにAppleが自らSIMフリー端末を販売する事で、いわゆるBOYD(Business on Your Device)用途での需要を喚起する事が出来る。
今回AppleがSIMフリー端末を売る事にした真の狙いは、こういったある種のニッチ層までも含めて日本市場を攻略する戦略なのだろう。

◎そもそも3キャリアが同じ端末を売る事になった時点でSIMロックの必然性は薄れていたし、あれだけ自社サービスでの囲い込みにこだわっていたNTTドコモの陥落によって、「キャリアの要求仕様にあわせて端末を作り、キャリアに売ってもらう」というメーカの隷属構造も意味をなさなくなった。
そして今回のSIMフリー端末販売。 これは最早キャリアとメーカの力関係が逆転した事を如実に示している。
私が期待しているのは、この時流に乗ってこれまでキャリアの仕様に辛酸を嘗めていたグローバルメーカーが主導権を取り戻し、「端末の利便性に立脚した」魅力的な端末が日本市場に投入されて行く事だ。 そうなれば、ユーザにとってもメーカにとっても、しいてはキャリアにとっても「自由な競争」が実現するものと思っている。