2016/03/03

【Flights】ぼくのかんがえたさいきょうのB737NG/MAX

◎FSXにデフォルトで入っているB737−800、個人的には777の次に好きなヒコーキであり、イージーフライト的でありながらそこそこ機能を押さえた作りのおかげでFSXユーザー達の評判も良いようだ。
一方で737の中で私が好きなのは−900ERなので、PC物故割れ前はPOSKYの−700(ルクスエア塗装)と−900ERにデフォルト737のVCを組み込んで使用していた。
その頃は天空開発局は787しか存在を知らなかったのだが、
ふとFacebookを覗くと、新規に作り直した「TDS 737NG」がリリースされているではないか。
しかも、737の次世代機、MAXシリーズまで出ている。
テクスチャファイルに互換性はなく、完全に新規に制作されたモデルのようだ。
リペイントはPOSKYほど充実してはいないが、それでも「−700のルクスエア」と「冗談で塗った自分のリペイント」以外は移行できそうだ。
というわけで「ぼくのかんがえたさいきょうのフリーアドオン機」第二弾はTDS737と相成った。

◎ブッちゃけ、入れるだけならモデルファイルとリペイントを持ってくるだけで済んでしまう。
ただそれだけでは面白くないので、デフォルト737で物足りない部分を追加していこう。
今回改良した点は
・POSKY用に出ているCFM56のサウンドファイルを組み込み(NGのみ)
・デフォルト737のVCでハリボテになっているFMCの活性化

こいつもインストール方法を。今回は前回よりかなり複雑だ。
<下準備>
1)デフォルト737のバックアップ
Simobjectフォルダ内「B737_800」フォルダをバックアップ(デスクトップ等でいい)
2)コックピットアップグレードの導入
FSNDのサイトから「FSX Default Boeing 737-800 Upgraded Cockpit」をダウンロード、インストールを行う。
3)インストールが終わったら、下記のファイルを確保しておく。
(デスクトップ等に適当なフォルダを作ってコピーしておこう)

【Panelフォルダ】
全て
【Modelフォルダ】
B737_800_interior.mdl
…リネームしておくと良い。(末尾に_2を付ける等)
【textureフォルダ】
B737_800_1_C.dds
b737_800_1_LM.dds
B737_800_1_night_C.dds
b737_800_1_T.dds
b737_800_1_T_Bump.dds
b737_800_1_T_Specular.dds
B737_800_2_C.dds
B737_800_2_night_C.dds
b737_800_2_T.dds
b737_800_2_T_Bump.dds
b737_800_2_T_Specular.dds
B737_800_3_C.dds
B737_800_3_night_C.dds
B737_800_4_C.dds
B737_800_4_night_C.dds
B737_800_5_C.dds
B737_800_5_night_C.dds
B737_800_C.bmp
B737_800_Interior.dds
このままの状態だとデフォルト737にもアップグレードコックピットが適用されたままの状態なので、元に戻したい場合は
先ほどバックアップを取った「B737_800」フォルダで上書きしよう。


<導入>
1)AVSIMから737NGのベースファイルを入手と改造
解凍すると「FSX」フォルダがあり、panelやsoundといったフォルダが入っているので、ベースファイルのフォルダに上書きする。(readmeに書いてある)

2)Facebookの737NGサポートページから最新のモデルファイル及びFDEにアップグレード
細かくバグフィックスをしているようなので、モデルは最新にしておこう。
Aircraft.cfgの書き換えを忘れずに。(バックアップも忘れずに)

3)(NGのみ)CFM56のサウンドファイルの組み込みと改造
POSKYarchiveからCFM−56のサウンドファイルを入手してSoundフォルダを上書きしてから、Sound.cfgを開いて一番下に下記を追記。
[NO_SMOKING_ALERT]
filename=CabinAlert

[SEATBELTS_ALERT]
filename=CabinAlert
これでシートベルトサイン・禁煙サイン操作時に音が鳴るようになる。「ぽぉ〜ん」
※MAXでも動作するが、一応まだロールアウト前の機体なので今回は使用しなかった

7)VCの導入
各機体のフォルダの直下に「model」フォルダを作成(MAXは必要ない)し、
<下準備>の3)で確保したVCインテリアのモデルファイルB737_800_interior.mdlファイルを格納する。
各機体モデルフォルダのmodel.cfgを開き、下記を追記。
interior=../model/B737_800_interior.mdl
※アップグレードVCのモデルファイルをリネームしている場合は、その名前を指定すること。
こうすると機体モデルごとにいちいちVCモデルファイルをコピーする必要がなくなる。

8)パネルファイルの導入
この時点でのpanelフォルダをバックアップ(コピー後panel.def等のフォルダ名にしておく)後、
<下準備>の3)で確保したpanelフォルダの中身のうち、panel.cfg以外のファイルを移植
その後panel.cfgを開き、アップグレード側panel.cfgの追加項目をコピペで追記していく。

10)<下準備>の3)で確保したtextureフォルダの中身を移植。
デフォルト以外のリペイントを使う場合は、例によって「texture.cfg」を作成しておこう。詳細は省略。

11)バーチャルコックピットの視点を合わせる
Aircraft.cfgを開き、[Views]の数値をいじってバーチャルコックピットの視点を合わせる。
このとき視点がヘッドレストに食い込むような位置を指定するとコックピットのクリックができなくなるので注意。

◎VCの見た目自体はデフォルト737のそれと同じだが、機能面でアップグレードしているので、ワイパーが使えたり、時間帯に関係なくキャビンライトをオンできたりする。
また従来2D上でしか使えなかったN1スラストの調整やオートブレーキの設定もVCから行えるようになる。
VNAVが使い物にならないとはいえナビゲーションツールとしては非常に便利なHoneywellFMCがVC上から使える。
このFMC、もともと2D用のパネルをVCのゲージとして貼り付けた代物のようで、VC上からでも操作ができ、またHoneywellFMCの特徴である「PCのキーボードを使用した文字入力」もVC上から行えるのだが、文字入力がアクティブな状態だとVCの視点変更ができなくなる不具合がある。
また2DパネルのFMCからの入力は3D側には反映されないようで、両者の入力結果が食い違うとメニューページの一部が表示されなかったりする。
VC側のみ使用している分にはこの現象は出ないので、基本VCで使おう。

◎そして737MAXだが、まあこれは先日800の初号機がロールアウトしたばかりでまだまだ「架空機」の域を出ないのだが、787もそうだったように「架空機の時点から」飛ばせるというのがある意味フラシムの面白みの一つだと思う。
飛ばした感じは737NGのそれとの差は感じられなかった。

◎あと今回、ワイドスクリーンパネル対応の2Dパネルを入れようとしたが、TDS機体との相性が良く無いのか、そのまま導入すると着陸灯が点灯しなくなるという不具合が出た。
なので今回は導入を見送ったが、パネルのテクスチャのみ導入してpanel.cfgを書き換えれば使用できそうな雰囲気もある(4:3と16:9で共通する部分の座標は同じ)ので、後日試してみようと思う。

◎さて、大型機の777、小型機の737が揃ったのであとは中型機なのだが…
TDSの787はVC無し&2Dパネルにろくなものがないし、
SSPの767はJustFlightの757フリーモデルを使えばVC・2Dパネルとも使えるがインストールが面倒だし、767−400は777タイプのコクピットだけどVC無いし…
ペイウェアアドオンを入れても恥ずかしく無いスペックまでPCをグレードアップするまでは、当面これでいくしか無いかな。TDSもそれなりに重いし。

2016/02/21

【Flightsim】ぼくのかんがえたさいきょうのPOSKY(SSP)777−200LR/−300ER

◎FSXのアドオン機・アドオンシーナリを探していたらマルウェアを踏み抜くという大失態をやらかしてしまい、半泣きになりながらZinoの環境再構築を実施。
このためFSXの環境も全てリセットと相成ったわけだが、その中で前回の環境で「インストールはしていたが全く使っていなかった」ボーイング777のインストールを再度実施するにあたり
いろいろ調べていたら、rikooooで気になるパッケージを発見。
POSKYベースなので本来FS9用のはずなのだが、FSX/P3D対応を謳っている上、2Dパネルがどう見てもFS9デフォルト777と異なる。
なんだこれは。

◎rikooooのスクリーンショットを頼りにavsimを漁ったところ、JB 777 Panelに突き当たった。
POSKY777をFSXに突っ込もうと思ったらおそらく真っ先に行き当たるこのページにあるように、通常はFS9の777のファイルを流用してインストールすることになる。
しかしこのパネルは機能的には非常にショボい上、FSXしか持っていないユーザには(本文中にあるように)権利的にも微妙なやり方である。前回塩漬けにしたのもこの機能のショボさだった。
しかしJBpanelならFS9機は必要なく、かつ高機能なフリー777が実現するというわけだ。
rikooooのパッケージは777−200ERだが、私が入れたいのは777−200LRだ。というわけで自分で構築することにした。
また後から判明したことだが、JBpanel自体がGEエンジンに最適化されており、−200LRの他に−300ERにも使用出来る。

◎インストール手順を書くとこうだ。
1)POSKY archiveか天空開発局から777−200LRのベースファイル(今回はワールドライナー塗装)を入手
2)モデルファイルをVC(SP2A)に入れ替え
ワールドライナー塗装のモデルファイルは「OS772LR--L」なので、それに対応した「OS772LR−-L_VC」モデルで上書きする。

3)VCパネルテクスチャー(DXT版)を導入
中身を解凍後、機体フォルダの中に「texture」フォルダを作りそこにコピー。
リペイントテクスチャ(今回は「texture.dream」)の中にtexture.cfgを作成し、以下を記述。
[fltsim]
fallback.1=..\texture
fallback.2=..\..\..\..\Scenery\Global\texture
fallback.3=..\..\..\..\..\..\Scenery\Global\texture
この記述の意味は、「見つからなかったらこのフォルダを参照してね」という、フリーリペイント導入時には定番の記述だ。
これを入れておけば、リペイントを追加した時にいちいちパネルテクスチャーを入れ直す必要がなくなる。

4)SSP2012用のPanel/textureファイルの中身をインストール
これは解凍したファイルをそのままゴソッと上書きすればOK。

6)FacebookのSSP2012−777 supportに上がっているPOSKYユーティリティVer2をインストール
インストール方法はreadmeを参照。一つだけXMLゲージの手修正が必要なので注意すること。

6)FDEのアップデート
これはやってもやらなくてもよい。
POSKYとしての最新版のFDE(Rev.D)はPOSKYarchiveに、
SSP最新版のFDE(REV.G)はFacebookのSSP2012−777 supportにある。
今回はPOSKYのモデルをベースに使用するのだが、どうやらPOSKYモデルとSSP用airファイルは相性問題があるらしく、POSKYモデルにRev.Gを適用すると起動直後にエンジンが止まってしまい、再始動すると今度はセンターのハイドロ系統がまともに動かない。
よって、airファイルはRev.D、Aircraft.cfgの記述はRev.Gを使用する。
なお、Rev.Gに付属しているAircraft.cfgは差分しか記載していないのでいきなり上書きしないように。

7)Panelフォルダのリネーム
「panel.def」でもなんでも良いのでpanelフォルダを別名にしておく。
いつでも戻せるようにするためと、JBpanelに突っ込むPOSKY用ゲージファイルを温存するためだ。

8)JBpanelのインストール
インストール方法はreadme参照。
基本の流れはC++ランタイムインストール→ゲージ・モジュールファイルのインストール→panelフォルダのコピー( 上記のバックアップに上書きしないこと!)→aircraft.cfgの手修正、となる。

なお、aircraft.cfgのパラメータは基本SSP777のFDEを優先させるが、
SSPはFS9デフォルト777のパネルを使用することが前提の引数設定のため、そのままだと一部不具合がある。
最低限、以下の引数だけはJBpanelのそれを使うこと。
[fuel]
number_of_tank_selectors= 2
electric_pump=1

[hydraulic_system]
electric_pumps=1

[pitot_static]
pitot_heat=1.000000
[Fuel]はnumber_of_tank_selectorsを2にしておかないと右のウィングタンクからの燃料供給がされなくなる。
また[Fuel]と[hydraulic_system]のelectric_pumpsを1にしておかないとポンプが動かず、特にハイドロはフラップ等への動力供給がされなくなる。
pitot_staticはこれをやらなくてもピトー管が詰まったことは今のところないが、保険だ。

9)POSKYユーティリティ・ゲージファイルのインストール
先ほど温存しておいた「panel.def」フォルダから、POSKYあるいはSSPと名のついたフォルダ類をコピーして「panel」フォルダに貼り付ける。
次にpanel.cfgを開き、「panel.def」のpanel.cfgにある[VCwindow.2]以後の記載を転記する。
(ここは必要無いかもしれない)

10)FSXを一度起動し、「DirectX10 preview」のチェックボックスを外して再起動
ベースとなっているファイルがPOSKYのFS9用なので、directX10が動作しているとテクスチャーが使用できない。よって外そう。

◎こうして出来上がった機体だが、まずはJBpanelの多機能さに驚かされる。
2Dにあるパネルスイッチ類は全て使用可能となっており、燃料・電気・空調・ハイドロ全ての系統を操作できる。
何しろ起動時にエンジン切ると、APUの始動からやり直さないとエンジンがかからないのだw
ただ、全てシャットダウンしても計器盤が消えないので、完全なコールド&ダークは再現できない。
表示関係も充実しており、FMCの設定に従ってMFDにVspeedやフラップインジケータ、着陸時のVREF表示がされたり、NDでテレインやTCAS表示ができたり、
下段EICASで燃料・空気・ハイドロのモニタリングの他、フライトチェックリストまで使える。

◎FMCもフリーアドオンによく付いてるハネウェルFMCより高機能で、SpeedやVrefの計算、アプローチコースのNDへの描画などもやってくれる。
個人的には、ハネウェルFMCでは全く使い物にならなかったVNAVがちゃんと使えて、離陸時の承認高度からの上昇承認さえ貰えればT/Cまでほったらかしにできるし、一度巡行に入ったら降下高度さえ入力しておけばT/Oで勝手に降下もしてくれる。
(IFRで飛んでいると勝手に降下すると怒られるので、T/Oの直前で降下許可をもらう必要はある)
また、オートランド機能も備えており、設置寸前のフレア動作・スロットルオフ・リバースまで自動でやってくれる。横風条件でどうかは試してないが、離陸後A/P Onしたら本当に計器と無線の監視だけでひとフライトが終わってしまう。

◎私自身は2DパネルよりVCで飛びたい人で、なおかつPOSKYのVCはその大半がハリボテなのだが、パネル関係がかなり細かく設定されているので、VCで操作できない部分だけ細かくパネルを呼び出すことで結構ストレスなく操作ができる。(NDやEICASのモード切り替え、チェックリストの操作、FMCなど)


◎POSKYユーティリティの呼び出しにも対応しているので、出発前や到着後に地上支援車両を呼び出して雰囲気を盛り上げることもできる。(画像はテクスチャ欠けにより地上支援車両が真っ黒…w)
ある程度フリーアドオンの導入スキルのある人なら、panel.cfgをいじって通常使用しないメニュー(FMCやPOSKYのデバッグメニュー)を削除したり、
FS9デフォルト777を持っている人ならサウンドファイルをまるごと移植することで独特の排気音を楽しむことができるだろう。
POSKYのモデル・リペイントの出来の良さに比して「操縦系のショボさ」にうんざりしていた人にはオススメの改造メニューである。

2016/01/02

【Flightsim】再びフライトシミュレータにハマる


◎皆様あけましておめでとうございます。
2015年は1回しか更新しなかったこのBlog、もう活動の本拠地がtwitterに移行して長いのでBlogにまとめて書くことも減った…これも時代の流れかなぁ。
そんな感じのゆるい運営ですが今年もよろしく。

◎さて私、割とフライトシミュレータという分野には興味があって、一方で一昔前のフラシム趣味といえば高性能PCやコントローラやソフトやアドオンやと「財産潰す典型」の趣味だったのでなかなか手も出せず、Googleのフラシム機能で遊んだりYS Flight simulatiorで民間機アドオン使って遊んだりしていたのだが、
技術の進歩というのはすごいもので、PCの処理能力は昔とは比べ物にならないぐらい上がってるし、またスマートフォンやタブレットで本格的な民間機系フライトシミュレーションが環境的にもコスト的にも随分気軽に楽しめるようになっていた。
DTMからはほぼ足を洗って、熱中できる興味も最近無いなぁということで、まずは気軽なところからやり始めてみることに。

◎まず最初に手を出したのががX−Plane mobile。 これはMSFS亡き後フラシムの主流になりつつあるX−Planeのスマートフォン版で、レンダリングの美しさと機体の挙動のリアルさに定評がある…という触れ込みだが他を知らないのでよく分からない。
ただ確かに今回紹介する3作の中では最も流麗なグラフィックを持ち、動作もスムーズである。
一方機能面では最低限の機能しかなく、特に航法関係は簡易的なマップとVOR・ILSが使えるというだけで、IFR前提の大型航空機を飛ばすにはまるで向いていない。
またリアルな挙動を実現した引き換えの一つ難点として、着陸判定がとんでもなくシビアで、−200ft/minでも跳ね上がってしまう程のシビアさを誇る。というかPiaggio A.180アヴァンティが軽すぎるだけじゃないか?とも思っているが…
アプリ自体は無料だがセスナ以外の機体は有料。本当は大型旅客機を操縦したいのだが、航法関係がダメダメなので、infnite flightを入手した現在ではとりあえずのんびり飛びたい時に起動する程度にしている。

◎そしてもう一つが私が現在ハマっているInfinite Flight。こちらはVFRはおろか、フライトプランを立案した上での簡易的なIFR飛行が可能な上、追加課金無しでボーイング737や747といった定期航空路線の機材を操縦できる。(課金すると使用できる機体がさらに増える)
海外ソフトである関係上シーナリがアメリカに偏り気味(一部、ヨーロッパや東南アジア、オーストラリアがある)なのと、シーナリがあまり広くないため精々200nm程度の飛行しかできないという難点はあるが、ウェイポイントを繋ぎながら目的空港目指して飛んでいくのはまさに民間機系フライトシミュレータの醍醐味。
NAV・FMCは使えないのでMSFSの様にオーパイ入れたら後はほったらかし、というわけには行かないが、その代わり立案したフライトプランに沿ったガイダンスが出たり、高度の設定はしないので上昇・降下計画は自分で立てる必要があったりと、制約があるからこそのゲーム的楽しみがあり退屈しない。
また難点でもあるシーナリの狭さは、逆に言うと200nm程度の路線は1フライト30分〜40分程度で終わってしまうので、通勤時間の暇つぶしには丁度良い。

◎アプリ自体は600円で、737・747・A321と言ったわりとメジャーな機体が初期セットで使える。
追加のシーナリや機体は有料だが、オンラインプレイの年間課金(6000円)をすると全シーナリと機体が解放される。
シーナリの広さを考えれば737ぐらいが一番良いので、好きなヒコーキの一つである737−900と追加シーナリのために年間課金しようかな、と考え中。
マルチプレーヤやATCでも遊べるし。


◎そして今回手を出してしまったのが、Microsoft Flight simulator X steam Editionである。
まあ何ということはない、steamのセールで500円で売っていたのだ。そりゃ500円なら買うでしょ。積んでも惜しくないし。
しかしフライトシミュレータと言えばコントローラが必要な世界だが、そこは問題無し。
ガラクタ箱をゴソゴソすると、以前YSFlightで使ってたプレステ1用デュアルショックと、USB−デュアルショックの変換コネクタまで転がっている。これはもう「やれ」ってことやね。
FSX自体はもう10年前のソフトなので、たとえ5年前のエントリ機(Zino、AthronX2+4GB RAM+型式忘れたけどIntelチップで無い何ぞのGPU)でもテレインメッシュシーナリやリアリティ設定を下げれば十分遊べるレベルのフレームレートが確保できる。
ATCがスカタンなのは仕方が無い(777を16R/32Lから離陸させようとしたり、羽田の着陸滑走路に04を指定してきたりする)にしても、やはりきちんとした手順でATCと交信しながらIFRで飛ぶのは本格フラシムの醍醐味である。
オーパイ入れるとやることがなくなるのを逆に利用して、片道4時間ぐらいのフライト組んで巡行に入ったら家事をやるとかね。
…実はこの文章も羽田〜高松便を飛ばしながら書いていたりするw

◎さてFSXの楽しみの一つといえばアドオンだが、今の時点ではどうしても欲しかった737-900ERと777-200LRのみ、POSKYの機体を入れて満足している。もともとPCの処理能力が高くないのでPMDGだのLevel−Dだのといった有名どころのアドオンはついていけないし
そこまで投資するほど強烈な意欲も無いし。(POSKYのクオリティがすばらしいというのもある)
一方地形データについては…少なくとも羽田が2006年時点の状態(D滑走路無し、国際タミ無し)だったり神戸空港が無いとかスワンナプームが無いとかいろいろ個人的にやりづらい点はあるので、フリーシーナリで良さそうなのがあったら積極的に入れていこうと思っている。
あとはあれかなぁ、リビングのテレビがやはり若干小さいのである程度解像度を下げないとテキストとか読めないんだよな。
テレビ買い換えようかなぁ…

2015/01/19

【Traffic】上野東京ラインの憂鬱

◎超久しぶりのtrafficタグの投稿。
東京に越してきてから、毎朝の通勤は東京駅から東海道線で余裕の着席貴族をブチかましていた私が最も恐れていた事態が現実になりつつある。
「上野東京ライン」の開通が3月に迫っているのだ。
12月19日のJR東日本のプレスリリースで直通列車のダイヤが発表されていたのを今日知ったのだが、詳細を見てみると…
…まあ行ってしまえば、「東京駅から東海道線に乗っていた人にはなんの有難味もない」ダイヤなのだ。

◎以前このエントリでダイヤ予測をした時、東京始発は残るかと思っていたのだが
その幻想は見事に打ち砕かれた。
今回のダイヤ編成をざっくり言うと

・朝ラッシュを除いて東海道からの車両は全て宇都宮/高崎線へ直通
・一方で宇都宮/高崎系統は上野折り返しが残る
・朝ラッシュ時は上野まで直通
・朝ラッシュ時は宇都宮/高崎からの直通列車の品川止まりがある
・常磐線は朝夕は快速、データイムに中電乗り入れ
…という形になっている。

◎現時点でJR東日本から発表されている時刻表は上野〜東京(品川)間の直通列車のみで、
上野折り返しの宇都宮/高崎系統、常磐系統の時刻は出ていない。
が、東京駅基準で発着本数を見てみると、どう見ても現状より増えている…
つまり東京駅始発の列車は全廃される可能性が高いということだ。
(上野東京ラインの開通で東京駅上野方の留置線も廃止されているので、なおさら可能性が高い)

◎ということで、現時点で東京駅から座って通勤している人にとっては極めて大迷惑なダイヤに思える。
宇都宮/高崎方面から東京/新橋/品川に向かっていた人は乗り換えの手間は省けるが、
以遠(例:川崎の東芝)に通勤してる人に取ってみれば、単に立っている時間が長くなるだけだし、
総武/京葉線方面、地下鉄方面からの人はせっかくの始発列車が全廃され立ちっぱなしになる。
また現時点で発表されているのは直通列車のみなので、
今でも夕方に時たま走って迷惑を撒き散らしている「横浜方面から上り(北行)品川行き」という大迷惑列車が増える可能性だってあるわけだ。
都心経由で横浜方面に通勤している人にとっては、実に油断ならない状態に思える。
こればかりは実際のダイヤが発表されないと判らないが…

◎あともうひとつ心配なのが、日本の鉄道は複線の場合進行方向左側のホームを使う。
となると、東京駅の横浜方面の発着ホームは9番/10番線になると思われるのだが、この9番/10番線ホーム、ほかのホームと違って、中央改札に抜ける階段が南側の1箇所しかない。
北側はグランスタダイニングへ降りる通路にモロ干渉してしまうので、階段が撤去されているのだ。
(ここによると、97年に撤去されたらしい)
今でも9番/10番線に列車が着くと、7号車〜11号車あたりの乗客の処理にモタついてホームが混雑している(間の悪いことに、北口通路は工事中で非常に狭い上、当該ホームのエレベーターはB1との連絡も兼ねているのでいつも混雑している)が、今以上に人が捌けなくなる可能性が高い。しかも南行の全列車がこのホームを使用する可能性さえある。
おそらく今後東京駅の最大のネックがここになると容易に予想できるのだが、なぜ東北縦貫線構想が具現化した時にここに手をつけなかったのか…謎である。
まあ、折り返し列車がないということで、もしかしたら特急専用で引き続き使うのかもしれないが…


◎というわけで、新橋方面に向かっている人が上野東京ラインにシフトして混雑緩和することを祈りながら京浜東北に乗るしかなさそうである。
とはいえ京浜東北も上野から乗ってるのか秋葉原から乗り換えてきてるのか微妙だしなぁ…

2014/09/05

【Music Works】Notion for iPad

◎Appleが最近やっているiPadのプロモーションビデオのうち、エサ・ペッカ・サロネンのビデオを見た時から気になっていたのが譜面ワープロアプリのnotion。
音楽制作活動はすっかり疎遠になった(1曲作り上げるだけの気力が保たない)自分ではあるが、今でもたまに頭の中に浮かぶフレーズをGarageBandに留め置くようにはしている。
が、どこまで行っても「ピアノ上がり」な自分、フレーズを譜面という「ビジュアル」に書き留めておきたいなという欲求はずっとあって、notionのビデオを見たときに「お、コレ良いんじゃないか?」と思い立った訳だ。
1500円という価格は(iOSアプリとしては)決して安くはないが、競合する譜面ワープロアプリよりも音が良いということ、何より第一線のコンポーザーが使っているという事が決め手になってえいやっと購入してみた次第。

◎画像に出ているのは、自分の最近お気に入り曲でピアノで弾きたいと思っていたキリンジの「あたらしい友だち」を試しに書き込んでみたところである。(原曲よりキーを1度上げている)
譜面作成の手順は結構簡単で、緑色に表示されているトランスポートバー(で良いのかな)の位置を合わせてパレットからデュレーションを選び、鍵盤を押すと音符が入力される。
入力は単音かコードモード入力で、コードモードの時はノートオフされないので和音の修正が簡単に出来る。また入力中の和音のプレビューも可能。
この鍵盤はベロシティには対応しておらず、演奏の強弱は演奏記号の入力が必要だったり、タイをきちんと入力する必要があったり、トランスポートバーの絶対位置指定が出来ず休符をしっかり入力する必要があったりするのはいかにも「譜面ワープロ」といった風情だ。 Logicでの譜面入力に慣れてるとその融通の利かなさに「あれ?」と思うが、すぐ慣れる。本来譜面ってそういうもんだし。

◎プレイバック機能については、中身的にはMIDIシーケンサーの為、入力した譜面はちゃんと再生出来る。この再生のときに使う内蔵音源はロンドンフィルの音を使っているというだけあって(まだピアノぐらいしか鳴らしてないが)結構音は良い。
スラーやスタッカート、強弱記号や演奏記号にもちゃんと追従して再生するので、自分の演奏意図がちゃんと譜面に反映出来てるかのチェックに使える。
またLogic等DAWベースの譜面作成ではまず出来ない繰り返し記号やコーダへの追従もきちんと行ってくれる。

◎難点があるとすれば内蔵音源のレイテンシーがかなり大きく、書き込みモードをオフにしてもフレーズ演奏には(鍵盤の小ささもあって)まったく向いていないというところか。
(S90XSを接続してMIDIで弾いてみたが、とても演奏出来るレベルではない)
サロネンのティーザービデオでPianist Proとnotionを使い分けていたのもこれが理由であろう。
フレーズは手持ちの楽器や他の演奏系アプリで弾いて、気に入ったらnotionに書き込む。そういう意味でも「譜面ワープロに特化した」機能と言える。
またAudioBusやMIDI出力には対応していないため、内蔵音源しか鳴らす事が出来ない。ここはiGrandとか良い音源がiOSにも出て来ているので、是非とも対応して頂きたいところ。

2014/07/30

【Computing】OneDriveの容量増加に思う事

The Official Microsoft Japan Blog : OneDrive の無料ディスク容量を 15GB へ増加します

◎少し前からアナウンスが出ていたが、OneDriveの無料利用枠が15GBに拡大した。さらにこれにスマートフォンのカメラバックアップ容量を追加すると18GBとなり、パーソナルデータの格納場所としては十分な容量を持つようになった。
今回の容量増の少し前から、Windows機のローカルファイル(Windowsでしか使用しないという意味での「Windowsローカル」)を順次OneDriveに移行させており、iCloudのフォトストリームや複合機のスキャンデータ等もOneDriveに直接保存するように設定していたのだが、今回の容量増で、「NASとして保存しておきたい大容量のメディアファイル」以外はほぼ全てクラウドストレージに移行した。 ますますWindows機の領分が狭くなりつつあるw
メールデータはプロバイダーメール含めてとっくにOutlook.comに移行済みだし。(Macではプロバイダメールは読み出していない)

◎それと平行してOneNoteの使用も始めている。基本的にパーソナルなノートデータはEvernoteを使っているのだが、通勤途中なんかで思いつく、ちょっとした「仕事面でのアイデア」なんかをiPadで書き留めたり、気分が盛り上がるとMacで追記したりしている。
もともと私自身「会社の外では仕事をしない」主義だし、会社のインフラ的にも情報が外に持ち出せない仕様なのだが、なんやかんや言って(善し悪しは置いといて)頭の中が仕事モードの時はWindowsのお作法のほうが慣れているので、「いつでもどこでも林檎信者でも」MicrosoftのUIでメモが取れるというのは大きなメリットだ。
本当はそこから直接仕事のPCにデータを流せれば良いのだが、それは出来ないので結局仕事場のPCでもう一度打ち込む必要は有るのだが…

◎振り返ってみれば私自身、OneDrive(SkyDrive)が台頭してくるまで、あまりクラウドストレージサービスを使っていなかった。GoogleDriveは持っていたが、ブラウザベースだったり操作性がGoogleのお作法だったりとあまり使い勝手が良くなく、Googleノートブックのサービス終了とともにほとんど放置状態となり、今では誰かとの文書や資料の共有ぐらいの用途にしか使っていない。
景気になったのはApple TVの購入とSkyDriveアプリ登場で、Apple TV導入以後めっきり起動機会の減ったWindows機をどうにか撤去出来ないか(NASに戻せないか)と考えた際に、オンデマンドでの使い勝手はNASよりもクラウドストレージのほうが良いし、いざ使ってみるとMetro UIの使い勝手も悪くない。容量も十分ある。何かの間違いでWindowsタブレットを買ったとしてもそのまま使える、というわけで今回の本格使用に踏み切り、ますますWindows機の起動機会が減る代わりに「いつでもどこでも林檎でも」データアクセス出来るという安心感を得るに至った訳だ。やっと時代が私の要求していたものに追いついて来たという感じ。

2014/07/13

【Gadget】デュアルSIM環境ロードテスト

◎毎度毎度おなじみの中国出張。いい加減慣れすぎて新鮮味もクソも無いのだが、仕事のことは抜きにして今回は大きな目的がある。
先日購入したXperia M2 Dualで、国内ではテスト出来なかったデュアルSIM機としての真価を発揮させるのだ。
(余談だが、うまく行かなかった時のためにXperia Rayも持って行った)

◎実は、日本でM2 Dualを購入したその日に中国SIMの手切りに挑戦したのだが、寸法がまずかったらしくトレイタイプやminiSIMアダプタ経由なら認識したものの、スロットインのM2には装着出来なかったのだ。そのためまずはSIMカードの交換をしようと中国移動の直営店に行くも、話せない中国語ですったもんだした挙句「30人待ち」
やってられるか‼︎ と言うことで、同行している同僚のSIMを買いにいつも使っている街の小さな商店へ。

◎この商店、SIMカードの販売やチャージ操作などいろいろ便利にやってくれるのだが、聞くだけ聞いてみた
「微USIMは売ってるか」
「無いけど、これがあるから没問題‼︎」
ドン、と出てきたSIMカッター。これで切れってか。売り物をw
試しに同僚のスマホを人柱にガチャコーンと新品SIMを切らせて見るとあっさり装着、認識‼︎
これなら行けるとばかりに自分の分も新調。元のSIMにはまだ180元前後の残高があったが、有効期限切れも近かったし、素人がSIMを切るな、という授業料だということにしておこう。

◎ということであっさり実現してしまったデュアルSIM環境。ちゃんと双方の電話番号が着信する。SIM単位で着信音を変えられるので、どちらの番号に着信したかもすぐ解る。

これでちうごく滞在中に日本からの連絡が途切れて、帰国後溜まり溜まった着信履歴に頭を抱えることもなくなった。
もちろんこちらから発信する時はどちらのSIMから発信するかを選択できる。SIMには自分の好きな名前を付けられるので、キャリアの名前にでもしておくと間違うことも無い。
もちろん不安なら挿すだけ挿しといてSIMを無効化することも可能だ。
ただ一点、Xperia Ray(Android2.3)では可能だった「連絡先の電話番号を長押しすると番号編集」が出来なくなっているため、ローカルSIMからの国際電話発信時の国番号やサフィックスを付与する為に連絡先からコピペ→ダイアル画面に貼り付けて編集、という手順を踏む必要がある。





◎お次は電話以上に利用頻度の高いSMS。そもそも現地携帯でなくSIMフリーXperiaにしたのは電話帳の一元化もさることながらSMSで日本語を扱えることだが、
M2 Dualの場合、受信トレイは一つだが発信ボタンが二つあってどちらのSIMから送るかをちゃんと選択できるし、
受信時もどちらのSIMで受信したかが一目でわかるようになっている。流石に電話と違って受信音は選択出来ないが、まあ必要もなかろう。

◎電話、SMSとくれば次はモバイルネットワークだろ‼︎ ということで早速APNを設定(キャリアごとの最適な設定をダウンロードできる)し、神州行のGPRS定額設定を済ませてチャレンジしてみた…のだが、Google系サービスのほとんどが中国では使用出来ないのでほとんど何も出来ないに等しい状態。(端末シェアは圧倒的にAndroidが高いのに‼︎)
先日まではVPN無しで接続出来た「モバツイ」すらも接続出来なくなっているので、端末よりも中国ファイヤウォールの問題のようだ。
結局今の所メールの受信ぐらいにしか使えてないが、どのみち接続はGSMになる(中国移動はTD-SCDMA)のでまともな速度は期待出来ず、この程度で良いのかもしれない。
ちなみにネット周りは二つのSIMのうちWCDMAが使えるのは片方だけ(選択可能)で、もう片方はGSMとなる。自分の場合前述のようにGSMでの使用なのでこの仕様でも問題ないのだが、CDMA2000キャリアが強い国に渡航する時は辛いかもしれない。

◎しかし一方で、さすがはAndroidと言うべきか、スタンドアロンの仕事用デバイスとしてみた場合、ネットワーク、およびプライベートデータに機能を依存しているiOSよりも海外オフラインでの使い勝手がいい。
Google翻訳は言語セット(1言語あたり200MB程度)をダウンロードすればオフライン翻訳可能(画像翻訳および音声出力は出来ない)で、タクシー乗る時とかスーパーで買い物とかでものすご重宝する(もちろん仕事でも)し、
マップはオフラインマップを保存できる(GPSも使えるが方角の特定が出来ない)ので今自分がどの辺りにいるのかも把握できる。
マルチタスク画面(呼び方これでいいのかな)のミニアプリに通貨換算や単位換算を追加可能で、電卓やメモと揃えておけば仕事のちょっとした計算はこれで事足りる。(懐中電灯があればさらに嬉しかったなぁ)

◎そんなわけでほとんど万歩計と化していたiPhoneを尻目に結構大活躍だったXperia M2 Dual、図体のでかさとタッチパネルの精度の悪さ(これはAndroid全体の問題だと思う)には最後まで慣れられなかったが、ボディの薄さとデザインのシンプルさもあいまって、なかなか「持っていて気持ちの良い」端末だった。
データ通信させていないため電池の保ちもかなり良く、電話かけまくっても充電は2日に1度で十分だった。(電池の容量がでかすぎるからか、PCだと超充電が遅いという難点はあったが…)
多種多様なアプリを入れる事を想定しない、電話プラスアルファの端末としては非常にバランスが良いので、海外出張が多い人にはオススメである。

2014/06/10

【Gadget】Xperia M2 Dual

今日の購入品:Xperia M2 Dual D2302 (Black)

◎5月の末にExpansysでの取り扱いが始まり、日本の携帯ショップへの入荷もそろそろではないかと思っていた矢先、秋葉原の某携帯ショップにて発見したので即購入。
念願のデュアルSIM端末である。
前回のrayは約3万円(@型落ちの白ROM)で購入したが、今回は新品で4万円。Expansysより1万円高いが、送料と関税考えればトントンだろう。

◎別に国内で使用する分には、Androidのベースバージョンが2.3であること意外rayで特に困っていなかったが、以前のエントリで書いたように、仕事で海外に行く機会が増えてくると、日本の番号と中国の番号を排他使用せざるを得ないシングルSIM機では国境を越えるたびにSIMの差し替えが必要になり結構面倒な思いをしていた。
が、これで晴れて一台の端末で双方の電話番号をハンドリング出来るというわけだ。

◎さてそのM2 Dualだが、最近のXperiaらしく、以外とデカく、Z系列とほぼ同じ、面積だけならiPhone5sより一回り大きい。 これでも画面サイズが5インチ無いのだから、最近日本で主流のトップモデルはどれだけ巨大なんだろうと逆に思ってしまう。(一応、Z1f等のコンパクトモデルはこれより小さい)
一方で厚みはiPhone/rayより薄く、持った感じはちょっとしたファブレット端末のようだ。
というか、一時期ファブレットのデュアルSIMモデルにしようかと思ったこともあったが、しなくてよかったと心底思ったw

◎液晶は4,8インチもある割に960×540と、画面サイズの割に解像度は低め。また色域が結構狭いようで、かなりハイコントラストな映り方をする。これがM2だけの特性なのかXperia全体の傾向なのかは解らないが、iPhoneと比較するとそのさは明らかだ。
勿論ミドルレンジモデルなのだから、トップモデルたるiPhone5sと比較するのはフェアではないが、解像度が似通った前世代機のiPhone4Sでもここまでのハイコントラストではなかったと思う。(iPhoneは白がションベン液晶だったが)
こんな液晶なので、カメラで撮影した画像もまるで昔のガラケの写真のように見えてしまうが、PCで見ればわかるが写り自体が決して悪いわけではないのだ。コスト相応、と言ったところか。

Xperia M2 Dual
iPhone5S


◎先に書いてしまったが、カメラについては8MP相応の写りといったところで、可もなく不可もない仕上がり。Rayのカメラも8MPだが、RayよりF値が明るいようで、画処理もあいまって全体的に明るめに映る。また暗部ノイズもRayより少ない印象。(むしろ暗所撮影時は液晶側のダイナミックレンジの狭さが問題になるレベル)
とはいえ同じ8MPのiPhone5sカメラと比較するとやはりダイナミックレンジに明確な差があり、やはりコスト相応と言ったところか。
ちなみに機能面ではタッチフォーカスや連写、HDRといった機能がちゃんとあり、スマートフォンのカメラとして困ることはまず無いだろう。

◎その他の機能面としていくつか列挙すると…
・ウォークマンアプリもちゃんと装備。メディア転送のMedia Goがクソなのを除けば悪くない。ちなみにiPhone用イヤフォン使用可。
・国内ガラパゴスモデルと違って余計なプリインストはほぼ皆無に近く、社外品はFacebook、Twitter、Evernoteぐらい。
・日本に流通しているのは中国市場向けの並行輸入品なので、プリインストIMEは中国語。OS自体はちゃんと日本語をサポート。
・スタミナモードで待受3日前後の電池保ち。体感的にスタミナオンで特に不満はないので、Wi-Fiの再設定が煩わしくなければ常時Onで問題なし。
・iPhoneとのBluetoothペアリング可能。というかこのテスト自体がiPhoneからのテザリングで実施。
・ストラップホールもちゃんと装備。

◎気になるデュアルSIMの仕様としては、スロットはどちらもmicroSIM仕様で、WCDMAに対応するのはどちらか一方となる。
対応周波数は900 (Band VIII), 850 (Band V), 1900 (Band II), 2100 (Band I) MHz。
技適が取得出来ていないのできちんとテスト出来ていないが、ドコモFOMA SIMでの動作は確認。認識しなかったら4万円のゴミになっちまうな…と心配したが、ちゃんと動いて一安心。
私の場合使うのが主に中国になるので、GSMが動けば問題はないのだが。
デュアルSIM機としての使い勝手は次の海外出張で、かなー…

◎と言うわけで、肝心の電話としての使い勝手をテスト出来ていない現状ではあるが、液晶性能が存外に低いこととやたらめったらサイズがでかい事以外は概ね満足できるし、3万円前後と言う価格を考えれば特に不満のない、「よく出来た3Gスマートフォン」である。
カメラ性能さえちゃんとしてればE1 Dualの方が良かったけど…
日本の市場においても、ガラケからのステップアップユーザに対して、高性能を求めないエントリユーザに対して、こういうモデルを積極的に売る事でシェアとれると思うんだけどなぁ…

2014/03/28

【Gadget】SIMカードサイズ変更(副題:怪我の功名)

◎それは突然やってきた。
天気のよい有給、春の陽気に誘われてチャリで散歩に出かけ、ランチを済ませて帰ってくると、rayの液晶がいきなり逝っていた。
「はい?」
逝っていたのは液晶の表示部だけで、タッチセンサーはちゃんと反応しており、ロック解除も出来る。
が、何しろまともに映らないのではそれ以上の操作が出来ん。
ああ、イヤだなぁ。 miniSIMへの合法的交換の為に買い替えを検討していた矢先にこれか…

◎とはいえとりあえずrayが無いと電話も出来ないのでドコモショップへ。
店員の兄ちゃん「今日はどのようなご用件で」
俺「いや液晶まともに動かないんですよ、ホラ」(動作を見せる
店「あーそれだと修理するしかないですねー」
俺「ええ」
店「お預かり修理となりますと、中のデータのバックアップをお取りいただく必要があるんですけれども…」
俺「ど な い せ え ち ゅ う ね ん」

出来るもんならやってみい

◎しばらく待ったら担当のねーちゃんが出てきた
ね「…あーこれは修理ですねー。データのバックアップは…」
俺「だからどないせえちゅうねん」
ね「そうですよねぇ(笑」
解ってるなら聞くなっちゅーの

で、しばらく待ったら代替機がやってきた。よりにもよってrayの白w
俺のより奇麗じゃないかw
ね「rayありましたんで、この機種で表示させながらUSBデバッグモードに入れられれば
バックアップ取れるかもしれませんね〜」
とりあえずやってみる
ね「…ダメですねー」
やっぱりダメか。

◎というかまさか代替機がrayが来るとは思ってなかった。実はドコモショップに向かう道すがらに
「ここでminiSIMガラケか3Gスマホでも来れば、合法的にSIMカードサイズ変更できるんだよなぁ…」
先日ドコモショップに果敢に挑んだら断られたので、修理にかこつけて変更できれば御の字と思っていたらまさかrayが来るとは。 何とかしたいなぁ…
ダメモトで言ってみた。
俺「このray、海外で使うんでSIMロック外してあるんですけど、もし単品交換になった場合SIMロックってどうなります?」
ね「あーその場合無料でSIMロック外しますよ〜」
俺「そうですか。 これ海外でも使うんで必要なんですよね。ところで今中国で使おうとしてる端末、SIMカードサイズ合わないんですよ」
ね「あ、そうなんですか」
俺「先日ここで相談したら交換先端末の技適照合が必要って言われたんですけど、現物無いですけどSIMカード交換できますか?」
ねーちゃん、奥に走る
ね「今問い合わせたら、可能との事です〜、早速手続きしますね〜♪」
やった! 先日のにーちゃんと違って頭が柔らかい!

◎という訳で、合法的にSIMカードのサイズをmicroSIMに変更する事に成功!
これでデュアルSIM機が使える! (前にも言ったが技適とSPモードの絡みで、日本で使う気は無い)
ちなみにrayはminiSIM(通常サイズSIM)なので、一年位前に買っておいたmicro→mini変換アダプタをかまして使用。
(500円もした割には)アダプタの工作精度が甘く角部が干渉してたが、ヤスリで角Rを削り落としたら問題なく認識。
手数料2100円+修理代金がいくら来るか解らんが、(ドコモポインヨで相殺する予定)、中古端末に手を出したり下手なSIMカッターでブッ壊すよりは安価(再発行にも金かかるし…)にSIMの変更が出来た。

◎さて、あとはXperia M2 dualの流通を待つばかり。

2014/03/16

【Gadget】デュアルSIM機


Sony mobile(Global) Xperia M2 dual


◎またまた2週間ほど中国に出張してきたが、その出張の直前に気になるデュアルSIM機が発表された。
前作Xperia Mのサイズを少し拡大し、プロセサ・カメラ画素数・及びLTE対応のアップデート、Mで2モデルに分かれていた周波数帯を一つにまとめたモデルで、iPhone以外の携帯端末で久しぶりに本気で「欲しいな」と思ったモデルである。
Mも悪くないのだが、カメラ画素数がrayより劣るのはちょっと…ね。
rayのカメラ、結構使うし。

◎私は海外出張する際、日本で使っているXperia rayに ChinamobileのSIMカードを挿して使っている。
(rayはSIMフリー化対応済み)
Chinamobileの端末自体はSIMのチャージ用に持ってはいるのだが、rayを使うことで電話帳を一元管理でき、発信前に国番号をいじるだけで日本と中国の連絡先を簡単に切り替えられるので重宝している。
が、難点が一つ。中国にいる間、ドコモの番号が使えないのだ。
中国でドコモローミングの電話をかけると物価が全然違うためローカルの人にはとんでもない迷惑がかかるので、やはり中国の回線はそれはそれで必須。一方で日本の仕事で付き合いのある人はドコモ番号しか知らないので、たまにドコモに差し替えて確認するといつも不在着信履歴が残っていて申し訳ない気分になる。
ドコモSIMを差したrayと現地携帯を同時に持っていればこの問題は解決するが、電話帳は別になるし、そもそも現地携帯は中国語か英語しか扱えないのでメール一つ使えない。ローカルメンバーとのやり取りはメール(SMS)を結構使うので、これも大きな問題。
そこで日本語が扱えるデュアルSIM機が欲しくなってくる訳だ。

◎しかしデュアルSIM端末を導入するにあたってひとつ障害がある。rayはminiSIM機なので、イマドキの携帯電話を使用するには、SIMカードの交換をするか、市販のSIMカッターでmicroSIMサイズに切り飛ばす必要がある。しかし流石に何度も使わないSIMカッターに金だすのもアホらしいし失敗のリスクもある。そうなると合法的にSIMカードのサイズ変更をドコモに申し込むしか無いのだが…
私は考えた。
持っているChinamobileのSIM自体はローミング非対応の動感地帯なので、デュアルSIMの恩恵を受けるのは日本国外だけである。というかドコモはIMEIでSPモード系アプリを弾く仕様なので日本でグローバルデュアルSIM機をドコモ運用するメリットは全くなく、使う気もない。
そもそも日本でも中国でも通信機能自体はアテにしていない。 私のドコモ回線は3Gな上普段はパケット通信を殺してるし、
中国はそもそも日本と通信互換性が無く(TD-SCDMA)、GSMの低速回線で出来る事はSMSとモバツイ程度だ。
やりたい事はとにかく、中国でドコモの通話回線を活かしておきたい、それだけなのだ。

◎…という論理武装をしてドコモショップに出向き、microSIMカードへの交換を持ちかけてみた。
結果は…
「あーそれでしたら、お使いになる端末の技適証明をお持ちになられたら交換致します〜♪」
あのな、日本で使う気無ぇって言ってんじゃん。なんで端末の証明が必要なんだよ?
「まあどうしてもというのなら問い合わせてみますけど…」
実機が無い状態なのでそれ以上突っ込むのは止めたが、何と言うかマニュアルの対応よねえ。
結局、素直にXi機に一度機種変更するか、ヤフオクあたりでmicroSIMのガラケ買って、それをタテに入れ替えるしかないのか? それだったらSIMカッター買った方が安いしなぁ…うぅむ。
まぁXperia M2 dualの発売まではまだ時間があるので、のんびり考えよう。

◎ところで。
Xperiaのグローバルモデルはエントリからハイエンド、3GもLTEも幅広くラインナップを持っていて、その中でもフラッグシップのZ2以外は全てデュアルSIM機があるのだ。もちろん中身も相当洗練されている。
それだけ世界市場、国家間をまたがる利用形態に力を入れているのだが、日本のブランドでありながら日本では大画面オンリーのハイエンド一辺倒、かつ無能なキャリアの論理でiPhoneの当て馬的扱いとなっている。ソニーモバイル自身も日本市場は最初から頭数に入れていないだろう。
(同じことはソニーエンタテイメントにも言える)

◎そこへ来て技適適合端末が無いとSIMの交換に応じないとか、そもそも日本でデュアルSIM機が出回らないこと、もっと言えば技適という海外規制との相互証明制の無い規制を強いている事自体、顧客の利便性やメーカの自由度よりも官僚的な利権を重視する旧電電公社・キャリアの姿勢の現れのように思えて仕方が無いのである。あんまりこういうアプローチの思考は好きではないが…
だからこそソニーには、グローバル市場での成功というバックボーンと、iPhoneという黒船にやりたい放題やられているという現状を持って、日本の携帯市場のあり方を変える先鋒に立ってほしいと願う訳である。
まあ、ソニーモバイル自体日本の会社なのか? と言われると微妙だけど。(未だに登記上の本社はソニエリ時代の本社だったルンド)

2013/11/28

【Gadget】 iPhoneの実勢価格を調べる

◎きっかけはツイッターで見かけたのこの記事だった。
新華経済:日本人はなぜ「サムスン」より「アップル」なのか?―中国メディア

記事中では日本における反韓感情や、Appleのブランド力(と日本人のブランド好き)によるもの、操作性の差によるiPhoneの優位性について触れ、
ツイッターではサムスンへの悪感情や日本人の同調圧力についての意見が出ていたが、
曲がりなりにも中国出張を繰り返しマーケットの状況を肌で見ていた身としては少し違う感想を持った。

「日本だと、iPhoneが安いからじゃないか?」

◎中国市場におけるiPhoneの販売価格は、かなり高い。
サムスンのGalaxy S4が中国移動通信版(TD-SCDMA)で4000元前後なのに対して、iPhone5cの16Gが4500元。5sとなればそれ以上だ。
香港でも似たようなもので、基本「iPhoneはトップブランド、次点がソニー、サムスンはそこまでの価格にはならないが機能的に同等で、背伸びをすれば買える値段設定」という所に落ち着いている。
では日本ではどうなのか。

◎私自身の感覚では「下手をすると日本ではiPhoneが一番安いんじゃないか?」と思っていたので、
この際なので2013年冬春モデルの販売価格を調査してみた。
が、日本はSIMロックでキャリアが実売価格を決定する上、回線契約のバーターとして端末代金の一部をキャリアが肩代わりする商習慣があるため、これを考慮した「実質負担金」で考える必要がある。
しかもこの実質負担金が契約形態によって違うため、それらすべてをマトリックスにする必要がある。
とりあえず、顧客が2年間で支払う端末代金を調べてみた。

◎で、調べた結果がこれだ。

トップモデルのiPhone5s 64Gを基準として、顧客の2年間の総支払額が基準を上回るものを赤く塗ってみたが…
なんと大半のモデルでiPhoneより高いという結果になってしまった。特にドコモの高さが際立つ。
一番高いモデル基準でこれなのだから、その他のiPhoneを選択する分にはさらに安くなる。
まさに日本は「iPhoneが一番安い」と言っても過言でない状況なのだ。

◎実はiPhoneやXperia Z1、Galaxy Note3といった「複数キャリアで販売されている端末」ですら、一括購入の価格がキャリアにより異なっている。 iPhoneの一括購入価格がとんでもない価格に設定されて市場から総スカンを食らったのは記憶に新しいところだ。
ただでさえ端末の価値に応じた価格設定がされていない上に、その価格がキャリア(売り手)の都合で決められているというのも、私が普段批判している「日本の携帯電話市場の歪み」の一つと言えるだろう。

◎更に言えば、多数の人が望む機能…端的には
・不必要な機能を搭載していない(その分安価な)端末
・操作が容易で解り易い端末
・コンパクトな端末
・安価な端末
…といった要求を、日本市場で満たしているのはiPhone5cなのである。
現状の端末仕様を比較してみると良い。ソニーが「コンパクト」と言い張るXperia Z1fですら、iPhoneより大きく分厚く重いのだ。
ブランド力だけでなく、多数の顧客が望む「必要な特性」を満たし、かつ最も安価な端末。これが売れない訳が無い。

◎逆の言い方をすれば日本におけるGalaxyはSBMがiPhoneの価格を破壊した上、ドコモにより「iPhoneへの当て馬」に仕立て上げられてしまった事が悲劇と言える。
ワンセグ搭載の為にシングルプロセサに換えられたり、誰が見るのか謎なNoTTVへの対応を強いられたり。
自社のセンスでの広告すら許されず、勧進帳のような製品紹介で何も伝わらない広告を強いられたり。

更にはプラダフォン山田やツートップ加藤といった無能経営陣、(直接関係ないが)ナントカ藤間のような無能マーケティング部隊により「iPhone対抗!」「サムスンとの蜜月関係!」ばかりが前面に出て、挙げ句の果てにはツートップ戦略により「日本の端末メーカを撤退に追いやった悪役」に仕立て上げられた為、完全に顧客にそっぽを向かれてしまった。 これは嫌韓感情というよりマーケティング戦略を完全に間違えたドコモの罪である。
(ついでに言えば、「価格の歪み」が最も大きいのもドコモである)

◎もし、中国市場のように、「iPhoneが高価」かつ「iPhoneより少し安い価格帯」で、「サムスンが本当に訴求したかった商品魅力をきちんと伝える」マーケティングが日本で展開されていたら、少し事情は違っただろう。

2013/11/24

【Apple】SIMフリーiPhone発売の衝撃

◎誰も予想していなかったタイミングで、誰も予想していなかったものが発売された。
Apple Store SIMフリー版iPhone5s
Apple Store SIMフリー版iPhone5c
ドコモがiPhoneを発売したことで、日本でSIMフリーiPhoneを流通させるメリットはかなり小さくなっていたが、あえてこのタイミングで市場に出してきたのは何故だろうか。

◎SIMフリーによってユーザが得られるメリットは何か、考えてみると
・通信事業者と端末を切り離し、ユーザが自由にそれらを選択出来る
・海外で現地のSIMカードを使用する事により、高額な通話/データローミングを回避できる
…といったところだ。 このうち1点目については、日本の大手キャリアが全てiPhoneを扱うようになったことで、ユーザはキャリア選択の自由を得ている上、日本はキャリアとの継続契約のバーターに端末代金の一部をキャリアが肩代わりする為、コストの面でもキャリアに縛られているほうが有利である。
【各キャリアにおけるiPhoneの販売価格と2年間ランニングコスト】

【SIMフリーiPhoneを各キャリアで運用したときの2年間ランニングコスト】
MVNO事業者により回線負担を低減させるという方法もあるが、この方法も通話料金や通信速度の面で難点があるため、オールマイティな「電話・通信端末」としての使い道には向かない。
【日本通信SIMでSIMフリーiPhoneを運用した際の2年間ランニングコスト】
つまり普通の人には、今更SIMフリーiPhoneが出たところでそれをわざわざ購入する理由は無いのだ。

◎一方で、海外に出る機会の多い人にはかなり魅力的な端末になる。
通話にしろ通信にしろ、ローミングは非常に高い。参考までにNTTドコモの中国におけるローミングコストは
・通話:国内75分/円 日本125円/分 海外265円/分 着信145円/分
・通信:海外パケホ 最大2980円/日
というとんでもないコストになってしまう。また、電話をかける相手からしてもこちらへの電話は国際電話の扱いになる為これまた(現地の物価で)通話料が高く、自分にとっても相手にとっても気軽に利用できるものではない。
このため、特にプリペイドSIMが容易に入手できる国では現地のSIMカードと適当な(安価な)端末を買ってきて現地専用電話を確保する訳だが、日本語が扱えないため端末機能が理解できなかったり、電話帳の管理が面倒になったりという不便がある。

◎ここで普段使い慣れた端末を利用できれば飛躍的に利便性が高まる。私自身、昨年から何度も中国への出張を繰り返しているが、今年になってからXperia rayのSIMロックを外して現地のSIMカードで運用しており、特に電話帳の一元管理という点で非常に便利である。

◎日本ではこれまで、この利便性を実現する為にはNTTドコモのスマートフォンのSIMロックを外すか、高価な海外SIMフリー端末(場合によっては日本国内で使用できない)を利用するしか選択肢が無かったが、ここにAppleが自らSIMフリー端末を販売する事で、いわゆるBOYD(Business on Your Device)用途での需要を喚起する事が出来る。
今回AppleがSIMフリー端末を売る事にした真の狙いは、こういったある種のニッチ層までも含めて日本市場を攻略する戦略なのだろう。

◎そもそも3キャリアが同じ端末を売る事になった時点でSIMロックの必然性は薄れていたし、あれだけ自社サービスでの囲い込みにこだわっていたNTTドコモの陥落によって、「キャリアの要求仕様にあわせて端末を作り、キャリアに売ってもらう」というメーカの隷属構造も意味をなさなくなった。
そして今回のSIMフリー端末販売。 これは最早キャリアとメーカの力関係が逆転した事を如実に示している。
私が期待しているのは、この時流に乗ってこれまでキャリアの仕様に辛酸を嘗めていたグローバルメーカーが主導権を取り戻し、「端末の利便性に立脚した」魅力的な端末が日本市場に投入されて行く事だ。 そうなれば、ユーザにとってもメーカにとっても、しいてはキャリアにとっても「自由な競争」が実現するものと思っている。

2013/11/11

【Maclife】 iPhone5s

購入品:iPhone5s 64G silver

◎iPhone4Sの購入からちょうど2年が経過、いい感じで電池もヘトヘトになってきていたので、中国出張からの帰国を機に購入。
4S買ったのがちょうど2年前の11月、月々割が終わるので、買い替えにはちょうどいいタイミングだった。
前回はブラックだったが今回はフィレット部の質感が良かったのでシルバーを選択。透明感のあるホワイトフェイスは、どことなくかつて持っていたiPod 5thを思い出す。
とはいったって純正カバーで結局ホームボタン以外のフィレットは隠れちゃうんだけどね!w

◎4sと比較して、まずその軽さに驚かされる。4sが歴代iPhoneの中でもかなりの重量級だったことを差引いても軽い。
しかし軽くてもその質感は失われておらず、きっちりと詰まった「中身」を感じることが出来る。
一方で4sまであった外周のアルミバンパー(兼アンテナ)が無くなっているので、しっかり握っていないとすぐ落としてしまいそうだ。
そこで純正カバーの登場である。本革のカバーは適度な硬さと肌触りで、「手に吸い付く」という表現がピッタリくる使い心地。4sの時からカバー類は純正を使っているが、今回のカバーもいい感じである。
ただ難点として、純正Dockは使えなくなる。ここは失敗だった…

◎パフォーマンスは…正直よくわからない。4sにiOS7突っ込んだら流石に動作に引っかかりを感じていたのでそれは解消されたが、もともとOSXもiOSも、「速さを実感しにくい」OSだけに、よくわからないw
電池も、へたってしまった4sからの乗り換えなので良く分からないが、それでも4s購入直後より保つかなあ、と言った感じ。

◎それよりも今回最も進化を感じたのがカメラである。画素数こそ4sから変わらないが、イメージセンサの大型化とレンズの明るさ向上、プロセサ高速化の恩恵で、ダイナミックレンジや高感度時の低ノイズ性が明らかに向上し、HDR撮影時のブレも小さくなった。
何せ、一眼レフでもキツかったライブハウスでの撮影が出来てしまうのだ。
また今回5s専用機能のバーストモードとスローモーション動画撮影、これも面白い。120fpsのフレームレートは伊達ではなく、誰でも簡単に微速度撮影やマトリックスごっこが楽しめる(笑)
このへんはおいおい使い道を考えていくことにしよう。

◎そしてもう一つはiLife・iWorkソフトウェアの無料解禁である。私はMacのほうには今はiWorkは入れていないが、Mac側でもiWork on iCloudを介することで、シームレスにワープロや表計算といったアプリを使えるようになり、iOSデバイスの使い出がぐっと広がった。
私自身は手持ちのデバイスでは仕事をしないポリシーだが、Blogの下書きや日常の書き物、計算と言った「ライトユース」なオフィスソフトとしてiWorkはとても手軽に使える。MS-Office程膨大に多機能でなく、まさにライトユースにはぴったりなのだ。このBlogの下書きも、半分以上はiPhoneから書いているのだ。

◎さて、次はiPadだな…一時期タブレットから離れてたけど、やはり寝床端末として、お茶タイムの暇つぶしとして、やはりタブレットが欲しくなってきた。(私はノートを持ち歩かない)

2013/09/23

【iPhone】ドコモがiPhoneを売る理由

○iPhone3Gが日本に上陸してから5年、やっとドコモからもiPhoneがリリースされた。 元々長年のドコモユーザーで、4Sを買うまで悔しい思いをした結果「妥協の産物として」SBMの回線を購入した私としては、本来手放しで喜ぶべき事象である。
しかし実際は、ドコモ回線をiPhone化するどころか、長年使ったドコモ回線を解約しようかと思う位に、「ドコモのiPhone」に興味が示せず、むしろ嫌悪感すらある。何故だろうか。あれほど焦がれていたのに。

○実のところ、今回のiPhoneリリース前に私はこんなことを言っていた。
https://twitter.com/pianist_danna/status/122247850078904320

天文学的確率でiPhoneがドコモで使用可能になったとしても、ガラスマの倍近い金額を吹っかけられる可能性が。 それぐらい信用できないし、そうしたとしても驚かない
https://twitter.com/pianist_danna/status/142060759009067008
仮に出るにしても初期のBlackBerryやHTC端末のような色物扱いされても驚かない。MMS非対応とか。
これらは1年以上前のツイートだが、実際その通りになってしまった。販売価格はハネ上げられ、サービスは中途半端な状態からスタート(これは他キャリアもそうだったが)
そして何より驚いたのが今回扱うショップを限定している事だ。 山手線内側の地下鉄駅前という立地条件にも関わらず、ウチの最寄りのドコモショップはiPhoneは予約含めて取り扱いを行っていない。お陰で他キャリアショップが盛況な中、完全な閑古鳥だ。
このような事が今までドコモが取り扱ってきた「自社ファミリーの新製品」…まして先日のツートップ戦略(笑)で、極論サムスン端末であっただろうか?
一方、この売り方には既視感がある。先のツイートでも指摘している、HTCやBlackBerry、 ガラケ時代の「pro」シリーズでやってきたことだ。

○これだけでも、ドコモが如何にiPhoneを「売りたくないか」が判る。
それはそうだろう。 他社より高いARPUを設定してもツートップや月サポという過剰経費に食われて増収減益決算が続くドコモにとって、今や収益のカギはコンテンツ・サービス収入しか無い。一方でiPhoneはそれらのコンテンツビジネスについては、ドコモに何ら利益をもたらさない。
未だにiモードの成功体験から抜けられず「土管屋としてのビジネススタイル」が確立出来ていないドコモに取って、iPhoneを取り扱うという行為は自分の首を絞めるのだ。
特に(恐らくは政治的な側面から)余りにも大規模な設備投資により「始まる前から失敗が確定している」NoTTVなどは風前の灯火であろう。

○さらにもう一つの危険性として、「ドコモの要求仕様に何ら合致しない」iPhoneという端末が売れてしまった場合、ドコモ要求仕様に合わせる事が端末メーカの利益にならないという証左となってしまう。こうなると、最早ドコモが持っていた「端末メーカへの政治力」は失われる。
それでなくてもツートップという愚策によってファミリー企業に冷や水をぶっかけた上、ドコモ自らが自社の要求仕様に価値がなかった事を証明してしまったら、ドコモに追随を余儀なくされていたメーカー…特にソニモバが黙っていないだろう。
今回ソニモバが海外モデルと同じ「Z1」という型番でキャリアの発売前から国内プロモーションを始めたのはその布石と見ている。

○だからこそ、ドコモは本音ではiPhoneを売りたくないのだ。
では何故今回iPhoneを取り扱う事にしたのか。 キーになるのは、ツートップ策以後の、親会社NTTの動きである。

NTT社長「『さみしい』が率直な気持ち」 国内電機スマホ断念
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL050PE_V00C13A8000000/
国内電機メーカーにスマートフォン(スマホ)の開発を断念する動きが出ていることを「『さみしい』、『残念』が率直な気持ち」と述べた。7月31日にはNTTグループとともに携帯事業を伸ばしてきたNEC(6701)がスマホ事業から撤退すると発表している。
NTTからしてみれば、ドコモがツートップでやったこと、そしてその責任を「メーカの品質」に責任転嫁したことは、親会社NTTが育ててきた「電電公社ファミリー」に泥を塗る行為でしかなく、下手をすればNTT本体のビジネスにすら影響を及ぼしかねない、政治的には軽率な行為であった。
この報道の後NTTは自社のドコモMVNOを利用したiPhoneパックを発売したり、副社長がドコモでの取り扱いについてコメントを出したりと外部からプレッシャーをかけていた。
ツートップ戦略は増収減益によるドコモ本体へのダメージの他、親会社NTTを怒らせるという政治的ダメージをも負わせたと私は見ている。

○そしてこれらの迷走ぶりと、「殿様商売」という単語に揶揄されるドコモの身の程知らずなビジネス戦略が、私に嫌悪感と失望感を負わせていたのだろう。
ともあれiPhoneの発売は現実として始まった。
ドコモとしては意図的に売らない事で「たいして売れなかったのでやっぱ撤退します」ぐらいの軟着陸を目指しているのではないかな、と勘ぐっているが、
私は逆に徹底的に売れて、ドコモが日本の携帯電話市場を歪めてきた「仕様の押しつけ」「望まないサービスの押しつけ」という呪いを解放させて欲しい。
判で押したような同じデザイン・同じサービスの端末を横並びで売るのではなく、メーカが各々のフィロソフィを持って製品を作り出して競争する、その方が確実に市場は面白くなり、製品の魅力は増して行く。(Xperiaはグローバル市場を相手にする事で自社のフィロソフィを確立した)

【iPhone】iPhone5S/5Cに思った事


○なんだかんだで順当に発表されたiPhone5sと、結局はリーク情報通りに出てしまったiPhone5c。そしてその急激な変化がユーザを動揺させたiOS7。京は銀座に出かけてこれらの変化がいかようなものかを見てきた。

○まず5S。基本的なデザインはiPhone5から変更が無いが、全体的に5よりさらに金属感が増し、前回私がちょっと不満だったブラック(グレー)モデルの質感が大幅に変わった。「スペースグレー」という名前の通り黒というよりグレー主体の色合いになり、光沢を持つフィレット部はよりメタリックな光沢を放つようになった。
iPhone5の頃にAppleは自社製品の能書きに「腕時計のような」「工芸品のような」という表現を使っていたが、5sのデザインモチーフはまさに腕時計のそれであろう。
今回新たに加わったシャンパンゴールドも最初は違和感しか無かったが、金の腕時計をモチーフにしたと考えれば納得は行く。まあ、金時計程「うるさく」はなく、嫌みな感じはしない。

○そして今回新型の5c。最初はプラスチック(ポリカーボネート)ボディということで安っぽさを懸念して居たが、実際触ってみると「触感」としては安っぽさは全く感じない。恐らく内部フレームとポリカボボディを密着させているのだろう。既存のプラボディ端末にある、「触って判る中の空洞感」が全く無く、見た目にも触った感じにも「ソリッドな」質感を持っている。
見た目の安っぽさはどうしようもないが…
5sより重いとして批判の対象になっている重量についてだが、4sユーザーからすれば軽いもの、というか、特に重さが気になるような重量ではない。
中身については完全にiPhone5なので今更語る事も無い。

○iOS7については、私のiPhone4Sには既に導入済み。
まあなんというか…旧来のiOSからすると完全に「別物」である。デザインのみならず、操作系も結構変わっているので、iOS6基準で考えてしまうと「使い難い」と思うかもしれない。
が、頭を一度リセットして、これが初めてのiOSだと思えば、 ーMicrosoft Officeが2007で操作性を完全に刷新したときと同じようにー 操作性を一から見直した上で、初めて使う人も使いこなしている人も「フラットに」使いこなせる操作性である事に気づく。
Officeの時もそうだったが、ヘビーユーザーにとっての操作性が必ずしも万人に、殊にエントリユーザにとっても使い易い物ではなく、むしろエントリユーザを基準に置くならばヘビーユーザーが好んで使う「効率の良い操作性」は、「多少効率が落ちてでも、判り易くシンプルな使い方」に収束して行くという考え方を見る事が出来る。

○全体を通している事は、Appleは今回のiPhone/iOSでまたひとつファッションブランドへの方向性を進み始めたな、という印象。5Sの目指している物は高級な工芸品、5cはサブブランド的な「ポップな」製品、そしてiOSは恐らく今まで誰もアプローチしようとしなかった「工芸品的側面を持つオpレーションシステム」、という方向性を持ったんだな、というのが私の感想。
スティーブ・ジョブス時代から、マーケティング手法の面でアパレル・ブランドを意識した取り組みはあったが、現体制になってそれを製品にも生かして行こうという「方向性」が、ジョブスの死から2年経って、やっと見えてきたか、というところだ。
勿論ジョブス時代の常に刺激的かつ革新的な製品の出し方も良かったが、今Appleが進んでいる方向性も私は嫌いではない。何故ならコンピュータというものそのものが、ある種進化の行き詰まりに直面してきているからだ。

○携帯電話というデバイスは、種々に存在していたスタンドアロンのデバイスをどんどんと吸収し、PCが持ち合わせていた「情報を受ける・発信する」という側面をも取り込んだ事で今のスマートフォンという形に落ち着いた。携帯電話がその途上にあるうちは何か別の物を取り込む…「別のもの(例えばカメラ)のあり方が変わる」という形での革新性を示していたが、正直もう取り込むべき概念が品切れになってきている。
ソフトウェアを活用しての「デマンドの取り込み」…例えばPassbook等の変化はあろうが、それは見え難く、また使ってみないと判らない。
人は何だ彼んだ言いつつも目に見える「ハードウェアの革新」を無意識に求めており、Appleはその潮流に「必要充分なリソースを持ったハードウェア」を持って乗る事で革新性を示してきた。
(概念の革新性だけなら、日本のガラケのほうが余程革新的だ ガラケに足りなかったのは、概念を実現するに足りる信頼性のあるハードウェアリソースである)

○もう取り込むネタが無い以上、次にやって来る革新はGoogle Glassに代表されるような「デバイスそのもののあり方の変化」だが、残念ながら今はまだウェアラブル・コンピュータを実現出来る程にはハードウェアの技術革新が進んでいない。
ラボラトリーで実現可能でも、それで世の中を変えるには「ビジネスとして成り立つ実用性」が無ければ意味が無い。
私はまだGoogle Glassはその段階に達していないと見ている。(あくまで今の所は、だ)
ならば、と今Appleがやろうとしていることはビジネスの強化である。 具体的には「技術の革新性に頼らない、自社ビジネスの付加価値の向上」である。これはこれで評価したいし、元々「技術だけで付加価値を示してきたわけではない」Appleだからこそできるビジネススタイルだ。

○とりあえず早く11月が来て欲しい所である。(11月に買い替え予定)

2013/08/28

【Music Works】Logic Pro X

◎人が中国出張してる間に何気にバージョンアップしたLogic Pro X。 帰国してさっそくアップデートしてみた。(MainStageも)
今回は恐らくVer8でのシングルウィンドウ導入以来の大幅な変更となる。というかLogicって基本的に偶数バージョンで大きく変わるのだが、今回はスキンを初めとした操作性に関する部分での変更が大きく、より「Appleのソフトウェア」という側面が強くなり、Appleが他に開発してきたソフトウェアの操作・概念を大きく取り込んだものになった。
今回大幅に変更されたスキン関係は、よく見るとそのレイアウトはGaragebandのそれがベースになっていることが判るし、
SmartControlは、MainStageのコントローラアサインメントをほぼそのままLogicに移植したものとなっている。
まだ触っていないが、Remote Logicを使う事で、iOS版Garagebandの操作性までも取り込んでいる。
Ver8でシングルウィンドウスキンが導入された際も、当時のiLife/iWorkの概念を大きく取り入れていたが、今回は更に踏み込んでAppleプロダクト化↓と言って良いだろう。


◎スキン絡みでもう一つ大きく変わったのがミキサー。ミキサー周りはVer7の頃から殆ど変更がなかったが、パーツのレイアウトこそ変わらないものの、それぞれのパーツは写実的な、モダンなものに変更された。特にレベルメータは従来のニキシー管風のものから通常のLCDタイプに、レベル(数値)表示も見やすくなった。
また今回小さいけれどうれしい変更がゲインリダクションインジケータの追加。前からあったEQのカーブ表示と合わせて、ミキサーセッティングの監視がより楽になった。
またプラグインのオンオフ/セッティング/タイプ変更がマウスオーバーで選べるようになり、並べ替えもドラッグだけで行えるようになったため飛躍的に操作性が上がっている。

◎その他の新機能の能書きについては公式ページに譲るとして、個人的に最大の変更点は今回新音源のDrumkit Designer。
中身は最近流行のドラム音源をまるごと入れたようなもので、通常のステレオミックスダウン音源の他、一つ一つのマイク(スネアの裏表、オーバートップ、アンビエント等)を個別に調整したり、
ドラムキットを構成する打楽器のピッチ/共鳴調整、果ては打楽器そのものを入れ替えてオリジナルのドラムキットを作る事も可能。
特にオーバートップやアンビエントマイクは、従来のサンプル音源ドラムにはなかった空気感を簡単に再現してくれる。(各打楽器マイクへのカブリまで再現する芸の細かさ!)
アンビエントマイクのルームタイプがステレオ/モノラルしか選べないとか、ドラムの種類そのものがそれほど多くないという難点はあるものの、
カブリやアンビエントを含めたマルチマイクドラムをMIDIベースで、追加音源無しで扱えること、そしてそのクオリティの高さは脱帽モノ。
正直これだけのためにバージョンアップをしても良いぐらいだ。

◎あともう一つ地味に大きな変更点がTrack Stack。従来からあった「フォルダ」の拡張で、従来の「フォルダ」は複数トラックのリージョンを見かけ上一つのトラックにまとめるものだったが、今回のTrack Stackは、言うなればグループバスの導入である。
内部的には集約対象のトラックの出力を全て特定のAUXにまとめた上で、見かけ上「集約先のAUX」にトラックを集約させるというものだが、
従来のフォルダと違う点として、集約先のトラック自体をオーディオトラックとしてプラグインを使用出来る事、
集約先のトラック自体にMIDIリージョンを持たせられる点だ。
特に後者はDrumkit DesignerのProducer kitや、UltraBeatのマルチ出力をこれによって実現している。

◎そしてもう一つ、Flex Pitch。 ロクなピッチ補正プラグインを持たなかった事が従来のLogicの弱点だったが、プラグインではなく編集機能としてピッチ編集が出来るようになった。
Flex Pitchをオンにするとオーディオトラックのピッチ解析が行われ、解析結果がピアノロールの形で波形の上に重ねて表示される。あとはピアノロール上で基準ピッチの補正の他、アタック/リリース部のピッチドリフト補正/ビブラート(同一母音内のピッチの揺れ)等を補正できる。
これらは「歌い手のクセ」を残したまま、音ハズレを許容範囲に収めるという芸当が出来るという事だ。
また「Pitch」と名前がついているが、タイミング補正も出来る。
ちなみにビブラート/ピッチドリフトを「0%」に設定すると、初音ミクごっこができるし、アタック側のピッチドリフトを極端な値に設定すればPerfumeごっこ(中田ヤスタカごっこ)も出来る。

2013/08/09

【Maclife】Apple TV

◎前から買おうかどうしようかずーっと考えていたApple TVをついに購入。
というのも6月に新居のエアコンを新調したらヨドバシのポイントが10%も還元され、ほとんど追加料金無しで買えるぐらいのポイントになったので、これ幸いと購入…
…と思ったらここんところの円安差損でケーブル代含め3000円程発生。
まあ、3000円で買えれば安いもんか。

◎日本ではあまり有効なコンテンツがないApple TVを何故態々買ったのか?
それはAirPlayのためである。
ウチにはリビングオーディオと呼べる環境は既に無く、普段はTVに接続してあるZinoからTVで音声を出すか、Mac/iPhoneからの音声をJANBOXで鳴らしていたのだが、これもある意味妥協の産物。
最初にiPodに移行してからずっとやろうと思っていた「手元のiPodライブラリの楽曲をリビングで鳴らす」がやっと実現出来るようになった訳だ。
…Airmac Expressを買えばすぐ実現出来た事ではあるが、流石にAirPlayのレシーバとしてだけに8000円は高過ぎるだろ…と。
その点Apple TVはさらに2000円程高いが、ポイントで買ってるし、AirmacExpressにはない付加機能がいろいろあるのでお得ちゃお得である。

◎さてこのApple TV、NFLやWSJといったネットワークブロードキャストを除くと、アクセス出来るコンテンツは基本iCloudのそれになる。具体的には
・iTunesで購入し、iCloudの同期対象になっている音楽・ビデオ・ポッドキャスト等
・フォトストリーム
…となる。初代Apple TVは本体に膨大なストレージを持ち、母艦iTunesのデータを片っ端から吸い上げて再生する仕様だったが、今回の奴はデータの実体はiCloud側にあるというわけだ。
(Appleは仕様を公開していないが、Apple TV側のローカルストレージはかなり小さいものだろう)

◎単体ではこれだけだが、ホームシェアリングが設定されたiTunesが起動していれば、iTunes側のコンテンツをリアルタイムにネットで吸い上げて再生してくれる。
また、iOSデバイス/Mac側のAirPlay出力先をApple TVに設定すれば、デバイスの音楽/動画を再生してくれる。
面白いのは「ミラーリング」も含めたAirPlay時の挙動で、これがローカルコンテンツ再生時の挙動と差異がほぼ無いこと。
唯一違うのはApple Remoteでのコントロールが出来ない事だが、ここでApple Remoteの代わりにiPhoneに「Remote」アプリを組み込むと、本当に挙動に差異が無くなってしまうw

◎音楽再生だと再生元がどこであろうとアルバムアートワークや曲名・プログレスバーが同じように表示され、手元のiPhoneで曲コントロールが可能。
写真や動画のミラーリング再生ではTVに映し出された写真や動画をiPhoneで選択・コントロールするなど、使っている状況だけを見ると完全にiPhoneがリモコンになっている。
…実際はiPhoneからデータは再生されているのだが。
ヤマハだったかが自社技術でiPhoneを事実上のリモコン化させるAVレシーバーを開発していたと思うが、それどころの比ではない。 見た目だけは完全にiPhoneがリモコンだ。
iPhone自体がコンテンツ再生・データ送信をしているので電池が減って行くという難点はあるものの、「完全なシームレス環境」を実現してるのは凄いの一言。
下手にAirPlayで外部スピーカに再生させるよりも俄然使い易い。

◎もう一つ、Mountain Lionの機能である「MacのAirPlayミラーリング」だが、こちらでミラーリングされるのは画面情報のみで、その状態ではApple TV側のコンテンツ再生は全て停止される。(音声も)
私は今の所これの有効な使い道が見当たらないが、これもiPhotoやApertureで写真編集をやる人等には重宝されるだろう。感覚的には液プロへの画面表示をワイヤレスでやるようなもんだ。
個人的にはミラーリングでなく拡張デスクトップとして機能してくれると非常に有り難いのだが…

◎そんなわけで購入前には半信半疑だったApple TV、いざ導入してみると超絶便利なデバイスであることが判った訳だが、お陰でウチのサブ機であるinspiron Zinoの出番が無くなってしまったw
まあ、Zino自体購入してもうそろそろ3年になるわけで、そろそろ次の環境構築を検討せねばならん時期に来ているので、丁度良い切欠かもしれない。
…ああ、また金が飛ぶなぁ…

2013/05/09

【Music Works】 久々の新曲「僕の知らない誰かが」


◎何年振りの新曲だろう… と言うか、この曲自体Garageband for iOSをダウンロードした直後に作り始めて、気がつけば2年近くが経過していたという…

確かこの曲を思いついたのは2年程前、三社祭に向かう電車の中でのことだった。
頭の中がどういうスイッチングしたのかは判らないが
「僕の知らない誰かが君を連れ去って行く それでも僕は生きて行こう 泣きながら 笑いながら」
こんな感じの言葉のフレーズが頭を過って、それを膨らませて作ったのがコレ。
Garageband for iOSの「あまり多様なコードを使えない」という制約がかえって良い方向に働いて、結果的にかなりシンプルな曲になった。

◎しかしPC使用のDTMではReal Guitarを使用しないとなかなか表現できないアコースティックギターの表情が簡単に出せてしまう(特に今回はオートプレイをそのまま使用)のは驚き。基本ピアノ弾きでギターを生で演奏する事が出来ない私にとってこのアコギのクオリティは有り難い。先のエントリで書いたがこれでも22.05kHzのサンプルなのだ。

◎この曲作成したのは間違いなくGarageband for iOSなのだが、一応今回アップロードするにあたって一度Logicに書き出し、メロディラインの音色の変更のみ行った。元曲は良くわからないシンセの音色で鳴っているのだが、やはり私の曲はメロディラインがこの音色でないとw

2013/05/04

【Music Works】Garageband for iOSに見るソフトシンセの構造

◎技術の進歩というものはありがたいもので、今やスマートフォンで作曲が出来る時代である。しかも、内臓音源のクオリティもなかなか悪くない。
最近使い倒している中で、Garageband for iOSのスマートギターが、ギターの音域外だとパワーコードストラミング音が出たり、ベロシティによるマルチサンプル再生に対応していたりと、音色クオリティや表現力と言った意味では既にかつての「DTM音源」を凌駕するレベルに有る事に気がついたのだが、これをモバイルデバイスで実現させるカラクリに少し興味を持ち、波形解析をしてみる事にした。


◎波形解析と言っても別に難しい事は何も無く、SmartGuitarを含んだ曲ファイルを書き出してLogic Proで読み込み→音源をEXS24に切り替えてEXS上にサンプルを展開→EXSのエディタでゾーンやマッピングを確認するだけのことだ。
が、ここで面白い事実に気がついた。波形ファイルが一つしか無いのだ。その波形がこれ。

SmartGuitarにおいてこの単一のサンプルファイルの鍵盤やベロシティによって波形の読み出し位置を変えることでマルチサンプル発音を実現しているわけだ。確かにこの方法だとファイルを細分化するよりもストレージメモリの使用量を削減出来る。
ちなみにサンプルレートは22.05kHzと意外に低いが、サンプル数が多いため容量としては26Mにも及ぶ。

◎ここで興味深いのは、一つ一つのサンプルは発音から消音まで収録されていること。PCMシンセサイザーでは一般的なループ処理がない。EXSエディタで確認してみたが、サンプルの再生でループは行っていないのだ。当然そんなことをすれば26Mもの波形容量を食ってしまうのも理解できる。ちなみにピアノは100M近くに及び、こちらもノンループ。(ただしダンパーオン音色はない)
サウンドクオリティをそこまで高くする必要がないはずのソフトにしてはかなり贅沢な仕様だが、何故このような仕様にしているかを考えてみるとスマートデバイスアプリならではの苦労が分かる。サンプルのループ処理を行うと、確かに波形容量が減らせるが、発音エンジンにエンベロープを組み込む事が必須となる。メモリの負荷が減る代わりに、プロセサの負荷が増えてしまうのだ。

◎ただでさえ電池駆動時間という制約のあるスマートデバイスでプロセサ負荷を増やすのは好ましくない。一方でワークメモリの負荷に関しては、ソフトシンセでは一般的な技術であるストレージからのストリーミング再生を行う事で負荷分散を図れる。(GarageBand for iOS起動直後に曲を再生すると、ストリーミングが追いつかず音色のアタック部分だけが再生される)。
通常のソフトシンセはHDD等のストレージメディアからストリーミングを行うためそちらの負荷がかなり高いが、基本フラッシュストレージのiOSにおいてはストリーミングによるリード負荷はそこまで高くない。
GarageBand for iOSはこう言った事を行う事で、決して能力が高いとは言えないモバイルプロセサでのDTM環境を実現しているわけだ。

◎この「プロセサの制約を波形容量で解決する」手法は、GarageBand for iOSに限らずソフトシンセでは一般的に使用されている。ハードシンセのように高速な読み出しメモリや発音処理専用のプロセサを持てず、ワークメモリの容量制限と限られたプロセサリソースを有効に活用するために、ハードシンセ程制約がないストレージを活用して発音処理にかかる処理を引き下げている。
別の言い方をすれば、ハードシンセが音声処理で表現している部分を、ソフトシンセでは波形容量で表現しているのだ。
一般的なソフトシンセではこの波形容量による音色の切替は「演奏時の不自然さ」として現れやすいのだが、もともと高度な演奏を要求出来ないGarageband for iOSが(多少ストレージを食う事になっても)この仕様としたのはプロセサ処理の効率利用という意味では非常に合理的な設計思想だと思う。

2013/04/16

【Music Works】Garageband for iOS

◎先日通勤途中にふっと音楽のネタが思いつき、随分前にダウンロードしていながらあまり使っていなかったGarageband for IOSでネタを作り込み始めた所、意外にハマり込んでしまい、気がついたら曲の骨格が出来上がってしまっていた。



曲の善し悪しというより、このレベルの音楽がスマートフォンで作れてしまうという事に隔世の感を覚える。
(まあ、元々はGarageband for iPadでiPad専用アプリケーションだったのだが…)

◎作りかたはそう難しくない。メロディを適当にピアノで打ち込んだ後、コード決め(そのまま白玉になっている)をエレピで行い、他のパートをSmartInstrumentsでコードをなぞって行っただけだ。
Garagebandで一番面倒なのがドラムの打ち込みだが、これはドラム画面で指二本タップ(一定のリズムでタイコを叩き続ける)で使用する楽器をドカドカと打ち込んだ後、ピアノロール画面で不要な音の消去/ベロシティ調整をやる。パーカッションはSmartDrumを使用。
頭と途中に入って来る民族楽器風のフレーズのみ、Mac版GaragebandのApple Loops(cafファイル)を読み込んだものだ。
今回は内臓音源とApple Loopsのみ使用したが、本来Garagebandは簡易的なDAWである。であるからして、手持ちのギターをオーディオインターフェース経由で録音したり、鼻歌を直接Garagebandに録音して、オケを作り込んでいくことで作曲する事も可能だ。

◎しかしまあ冷静になって考えてみれば、十数年前の音楽制作環境と言えば大掛かりなPCで外部音源を鳴らし、不安定なシステムと格闘しながら録音したりして作ったものだった。あの頃の環境が、スマートフォンの中に収まる。しかも内臓音源のクオリティは、当時の外部音源のそれより遥かに高く、そのインターフェースは当時のそれよりも遥かに直感的・音楽的だ。

◎また、この音楽製作は、「iOSでなければ」出来ない事だ。AndroidやWindows(Windows8におけるmodern UI含む)は、あろうことかMIDIを「レガシーなもの」として切り捨てた。しかし、コンピュータ・ミュージックとMIDIは不可分なものであるし、MIDI自体がレガシーであっても、その実装次第ではここまでクールなアプリケーションを作る事が出来るのだ。

◎仕事だなんだでなかなかゆっくり音楽を作る時間も気力も取れないが、これなら手持ちのスマートフォンで、電車の中や、ベッドで寝転がって音楽が作れる。これも時代の、テクノロジーの進化である。