【Sound Works】リハスタ録音
◎縁あって、知り合いの某バンドのCD作成に向けての録音を行うことになった。 …といって企画が持ち上がったのが夏頃、1回目のミーティングが10月上旬でありながら、いろいろと都合が付かずに結局「最初のセッション」が先週になってしまった。
◎とはいえ私自身バンドの録音は初めてと言う事もあり、今回はリハスタでのバンド練習に立ち会い、試験的に録音をしながらセッティングを詰めて行く段取りで、まず今回はリハスタの環境把握とマルチマイク+ギター+ベースの「疑似一発録り」を試す事に。
リハスタの設置機材自体は聞いていたものの、接続状況等が全くわからないので「手持ちのありったけのシールドケーブル」とAWとヘッドフォンを持ってスタジオ入り。
◎今回は自前でマイクを持ち込まなかったので、マイクはキック1本と、ベーシスト/ギタリスト/ドラマー用コーラスマイクの計4本で、ドラム用のマイクを立てられていないが、マルチマイク録音の練習としてなら全然問題ない。 これらのマイクはミキサーセクションにラックマウントされたMackie Onyx1640に立ち上がり,それをアフターフェーダ位置からダイレクトアウト経由でパッチベイから取り出せるようになっていた. つまりヘッドアンプはモニ卓のものが利用できるということだ。
◎渡りに船とばかりにマイクソースをパッチベイからAWのラインインに突っ込む. AWはヘッドアンプの質があまり良くない分,モニ卓のヘッドアンプが使えるのはありがたい.
一方でギター/ベースはマイクが確保できなかったのとそもそもセッティングが面倒(笑)という事で,アンプの出力をラインで取り出してAWに直接立ち上げ. …手抜き過ぎ? でもまぁ「演奏者が意図する出音」をほぼ確実に拾える方法はこれがBetterかな…と.
◎AWのインプットセクションのセッティングだが、どういう音が録れるかの確認がメインなのでEQは行わず、ノイズゲートの代用としてエキスパンダーをセット。 レシオ1:3.5程度、アタック最速リリース70msec程度で、Thresholdを様子見していく。
本来はノイズゲートでやるべき事だが、私はノイズゲートの設定が下手なのだw
あとはトラックキュー信号をレコーダモニターチャンネルに立ち上げて,ステレオバス経由でスタジオモニターに戻せばセッティングは終了.
…あ,そういやクリックもスタジオモニターに戻したら,爆音(超高周波)が出て全員耳がキーンとなったんだっけw
◎あとは録るだけである. 今回は本番録りではないので,レコーダーを延々回しつつ,録られている音の様子を見ながらインプットチャンネルの(おおまかな)セッティングを出す…のだが、だんだん飽きてくる.
ふっと横を見ると,YAMAHA S80が置いてあるではないか.
早速遊び心発揮. スタジオモニターのラインインにS80を立ち上げ,演奏にあわせてオルガンをかき鳴らす… って,こんなことやるレコーディングエンジニア,普通いねーよなw
まあレコーディングは「関係者全員の良好なコミュニケーション」があって初めて成り立つものだから,その程度のお遊びも必要…ってことで.
◎日が明けて、録れたモノをベースにラフミックスを出してみた所、ドラム用マイクをキックしか立てなかった事もあって全体的にオフマイクだが、それが却ってライブ的雰囲気を出すのに一役買っている。 本来コーラス用に立てたマイクなので、コーラスが入るとどうしてもドラムのレベルが低くなるのは避けられないが…
でも今回は特にオフマイクにおける回り込み・カブリの関係とその「面白さ」を知るには非常に良い経験になった。
次回のセッションではヴォーカルも参加するとのことなので、こちらも今回用意出来なかったスネアマイクやオーバートップを用意して、実地の録音に近い一発録りのシミュレートをしてみようと思う。
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