2007/05/20

【Diary】真実はどっち?

◎JASRACがらみのニューススレを読んでいて、気になるレスがあったのでちょっと紹介。

2ちゃんでは「JASRAC=叩くもの」という捉え方があまりにも一般的になりすぎたせいか、一部に行き過ぎた誤解がある。

その1
【誤解】JASRACのせいでコピーバンドの活動が阻害される。
 →通常はライブハウス側が著作権使用料を支払っている。
【誤解】JASRAC管理曲でなければ自由に使ってよい。
 →著作権が存続している曲であれば、それぞれの著作権者の許諾が必要。
【誤解】洋楽であればJASRACは関係ない。
 →洋楽であっても、国際条約および日本国著作権法に基づく著作権が発生する。その著作権を、その洋楽の本国の著作権管理団体と提携して、JASRACが管理している場合がある。
【誤解】自分の曲を自分で演奏しても使用料を払わなければいけないのはおかしい。
 →今は手続すれば免除される。ちなみにこれは玉木氏の功績。信託すると自由に使えなくなることがあるというのは著作権管理、JASRACの業務、などに関わらず一般的なこと。
【誤解】私的録音補償金はJASRACが回収している。JASRACに返還請求しようぜ。
 →私的録音補償金は私的録音補償金協会(sarah)が徴収している。返還請求もsarahにする。
【誤解】CDの価格が海外に比べて高いのはJASRACのせいだ。
 →著作権料はCD価格の6%。JASRACが受け取る手数料はCD価格の6%のさらに7%。JASRACが徴収をやめても、3000円のCDならば2820円にしかならない。他の原因を探せ。
【誤解】iTMS Japanのダウンロード料が海外のiTMSより高いのはJASRACのせいだ。
 →著作権料はダウンロード料の7.7%。JASRACが徴収をやめても、150円のダウンロード料であれば138.45円にしかならない。他の原因を探せ。
【誤解】補償金を払えばコピーし放題、Winnyやり放題。
 →私的録音補償金は著作物の利用許諾料じゃないから、だめ。
【誤解】iTMS Japanのサービス開始が遅れたのはJASRACが妨害したからだ。
 →著作隣接権者がゴネたのが原因で、著作隣接権を管理していないJASRACは関係ない。
【誤解】JASRACには会計監査が入っていない。
 →入ってるよ。
【誤解】著作権管理を行っている団体はJASRACしかない。また、著作権管理団体は日本にしかない。
 →音楽著作物の管理団体であれば、日本には他に5社程度(弱小だが)。海外でも1国に少なくとも1団体はある。
【誤解】右翼の街宣車からも取れよ。
 →著作権法38条1項の規定により、とれない。
【誤解】JASRACは財務状況を公開していない。
 →している。JASRACのサイトを見ましょう。


◎真実の程はどーだか知りませんが、とりあえず嘘ではなさそうですねぇ。
私は国内のCD価格が高いのは中間卸業者や流通業者のバックマージンが大きいのが要因だと思ってますが…

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