2007/11/29

【Computing】ラップトップ

◎私がInspironをメインPCとして使い始めた頃は「メインにラップトップPC」と言う文化は根付いてなかったが、だいぶその状況も変わったようだ。

ITmedia:ノートPC出荷台数はいつデスクトップを超えるのか

ノートPCの逆転に関して、Gartnerは、少なくとも北米市場では既にシフトが起きていると考えてきた。2007年第3四半期に、ノートPCの出荷台数は市場の52%を占め、一方デスクトップPCは48%だったと(中略)報告している。
 北米市場では、コンシューマー分野が売り上げのほとんどをけん引していると(中略)語り、第4四半期は年末商戦の影響でデスクトップPCとノートPCのギャップが広がると予測している。

特にMacでは、その傾向が顕著なようだ。
@IT:アップル,MacBookが”絶好調”
「MacBook」や「MacBook Pro」の販売規模は、デスクトップである「Mac Pro」およびiMacラインを総じて超えるようになっている。
(中略)
「アップルが8月にリリースした新型iMacは(消費者に)きわめて好意的に受け入れられ、その結果、デスクトップシステムの前年比成長率は31%に及んだ」という。「MacBookおよびMacBook Proに対する需要も、以前と変わらず非常に大きかった。ラップトップの売り上げは9月期にかけて37%増加し、Mac製品の総販売額の62%を占めた」
◎理由はいくつかあるだろうが、一つは「必ずしもPCがデスクトップである必要が無くなった」ことが大きいと思う。
ラップトップとデスクトップの価格・性能的な差が小さくなり、かつ(USB等の普及で)拡張性の差も小さくなってきて、デスクトップのアドバンテージは年々小さくなっている。(少なくともコンシューマ市場で、デスクトップの拡張性や高性能を求めるユーザは多くは無いだろうう。)

◎一方でラップトップには、設置面積が小さく、セットアップが楽(せいぜい電源)で、いざと言う時は可搬性があって、場所も選ばなくて…と、いろいろと「ラップトップならではの付加価値」がある。
Inspironを買う時にも思った事だが、デスクトップPCの為に環境を構築し、PCの利用場所を固定するのは、ユーザーの意識を「PCを使用する」と言う行為に向けさせる…ある種の「心構えと儀式」を要求する、と思う。 コンシューマ市場において、「PCそのものが趣味」とか「趣味の実現にPCが必要」とかいう人でも無い限り、PCを使う為に特定の場所を用意して、そこに移動して…と言うスタイルがどれだけ受け入れられるだろうか。

◎PCを使う事の目的意識が低い人にっての「PCのあるべき姿」とは、リビングで本を読むように、あるいは手芸の小道具のように…もっと判り易いたとえでは「昔のワープロのように」、使う時だけ取り出して、あとはさっさと仕舞ってしまえる位が丁度良いのだと思う。
そして今のラップトップとデスクトップの価格差は、そういった「付加価値」の差として支払う事を消費者に許容させ得るレベルにまで小さくなっている…今ラップトップが売れている理由は、そんなところなのではないだろうか。

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