2013/04/16

【Music Works】Garageband for iOS

◎先日通勤途中にふっと音楽のネタが思いつき、随分前にダウンロードしていながらあまり使っていなかったGarageband for IOSでネタを作り込み始めた所、意外にハマり込んでしまい、気がついたら曲の骨格が出来上がってしまっていた。



曲の善し悪しというより、このレベルの音楽がスマートフォンで作れてしまうという事に隔世の感を覚える。
(まあ、元々はGarageband for iPadでiPad専用アプリケーションだったのだが…)

◎作りかたはそう難しくない。メロディを適当にピアノで打ち込んだ後、コード決め(そのまま白玉になっている)をエレピで行い、他のパートをSmartInstrumentsでコードをなぞって行っただけだ。
Garagebandで一番面倒なのがドラムの打ち込みだが、これはドラム画面で指二本タップ(一定のリズムでタイコを叩き続ける)で使用する楽器をドカドカと打ち込んだ後、ピアノロール画面で不要な音の消去/ベロシティ調整をやる。パーカッションはSmartDrumを使用。
頭と途中に入って来る民族楽器風のフレーズのみ、Mac版GaragebandのApple Loops(cafファイル)を読み込んだものだ。
今回は内臓音源とApple Loopsのみ使用したが、本来Garagebandは簡易的なDAWである。であるからして、手持ちのギターをオーディオインターフェース経由で録音したり、鼻歌を直接Garagebandに録音して、オケを作り込んでいくことで作曲する事も可能だ。

◎しかしまあ冷静になって考えてみれば、十数年前の音楽制作環境と言えば大掛かりなPCで外部音源を鳴らし、不安定なシステムと格闘しながら録音したりして作ったものだった。あの頃の環境が、スマートフォンの中に収まる。しかも内臓音源のクオリティは、当時の外部音源のそれより遥かに高く、そのインターフェースは当時のそれよりも遥かに直感的・音楽的だ。

◎また、この音楽製作は、「iOSでなければ」出来ない事だ。AndroidやWindows(Windows8におけるmodern UI含む)は、あろうことかMIDIを「レガシーなもの」として切り捨てた。しかし、コンピュータ・ミュージックとMIDIは不可分なものであるし、MIDI自体がレガシーであっても、その実装次第ではここまでクールなアプリケーションを作る事が出来るのだ。

◎仕事だなんだでなかなかゆっくり音楽を作る時間も気力も取れないが、これなら手持ちのスマートフォンで、電車の中や、ベッドで寝転がって音楽が作れる。これも時代の、テクノロジーの進化である。

2013/04/09

【Traffic】湘南新宿ラインと東北縦貫線

◎仕事で栃木県某所に出張する事になり、前からちょくちょく終業後新宿池袋方面に抜ける為に利用していた湘南新宿ライン(宇都宮系統)に長距離乗車することになった。 神奈川県から宇都宮の近所まで、片道2時間(快速だった)。 帰りは直帰で池袋まで2時間(鈍行だった)。 あまり宇都宮とか高崎とか縁のない場所だったので距離感がイマイチ判っていなかったが、いざ乗って判った。遠いね、栃木県w

◎あまり良くわかっていなかった頃は「要は東北線と埼京線繋いで連絡運転してるだけだろ?」と思ったが、池袋抜けると大宮までほとんど専用線(貨物線)なのねw 特に池袋から赤羽までノンストップ、墜落インバータを響かせながらの激走は笑ったw 移り変わって行く沿線風景や、大宮を過ぎた途端に一気に地方の電車の雰囲気になる車内など、2時間乗りっ放しでも全然退屈しなかった。
もともと15両もズラズラ繋いで田園風景を突っ走る姿がいかにも「列車」って感じで趣があって、割りと嫌いじゃないなこの雰囲気。セミクロ車に乗って行くと更に列車度感満点。18キッパーが鈍行で旅をしたがる気持ちがちょっとだけ判ったw

◎この湘南新宿ライン、宇都宮・高崎系統でそれぞれ日中6往復している列車のうちの2本が割り当てられている。ラッシュ時間帯は勿論本数はもっと多いが割合的にはこんなもんだ。 宇都宮線高崎線夫々で見ると30分に1本しかないので、もっと増発出来ない物かと思うが、線路容量や乗り入れ路線との兼ね合いでこれが精一杯なのだろう。(埼京線の合間を走ったり、蛇窪信号所で横須賀線と平面交差したり…)

◎さて、話題は少しズレるが、現在「東北縦貫線」の工事が進められている。これは東京駅〜上野駅間の分断路線を再接続して、宇都宮・高崎線と東海道線を接続しようと言うものだ。これが完成すると、湘南新宿ラインのみならず上野発着系統も横浜方面への直通が可能になる…のは良いのだが、湘南新宿ラインと違って大半が既存の列車線を使うので、現在ある列車の大幅な改変…東海道・宇都宮・高崎各線の大幅なダイヤ改正が行われる事になるだろう。JRから詳細の発表は(当然ながら)まだ無いが、どのようになるのかは非常に興味深い所である。

◎これについて興味深いページを見つけた。
中央大学の鉄道研究会が東北縦貫線開通時のダイヤについて考察しているのだ。
http://chuo4409rfc.web.fc2.com/katsudou/kenkyu06_jyukansen.html

東京駅基準で見ると、

・00分、30分に特急始発
・普通列車はx3分発のパターンダイヤで6本/分
03分発、23分発、33分発が宇都宮系統、13分発、43分発、53分発が高崎系統
・1時間に2本、品川止まりが入り込む
…となっている。
一見、湘南新宿を経由しない列車は全て品川に直通するように見えるが、これを大宮基準で見ると、大宮発の上野方面列車は10本ある。
東京に乗り入れるのは品川折り返し含めて8本。2本はどこに行った?
…実はこの2本、現状のダイヤには存在しない2本(現状ダイヤで大宮発昼過ぎの宇都宮線/高崎線列車は各4本の計8本)な上、この2本、
なんと赤羽折り返しになっている。赤羽着12:57と13:27。そして何故か、「上野折り返しが存在しない」。なんだこりゃ?
この2本、どうやらこのまま上野まで走らせると上野着が13:07/13:37となり、常磐線特急の乗り入れの支障になると判断されたようだ。
しかし、平日昼間に2本増発する意味も、それを赤羽で止める理由も判らない。上野まで直通させても、地平ホームに入れてしまえば問題ないではないか。

◎これをベースで考えるなら、個人的にはトータルの本数は変えずに
・東京での接続列車は毎時4本(宇都宮2本、高崎2本)とし、残りの4本は上野で折り返す
・東海道線の毎時6本中、2本は東京折り返しを残す
・上野折り返しになって空いたスジを使って、常磐線の特急毎時2本及び普通列車毎時2本を品川折り返しor
東京終着・品川回送折り返しにする
が妥当な所ではないかと思っている。理由は
・湘南新宿とセットで考えた時に、高崎系統の直通先の偏りを無くして平均化
・長年培われている東京始発/上野始発乗客にとっての利便性(着座機会)の大幅な低下の防止
・常磐線快速直通機会の増大と乗り換え利便性の拡大
・上野(高崎/宇都宮線)及び品川(常磐線)折り返し設備の有効活用
といった所だ。
さらに反対方面で考えた場合も、宇都宮方面2本/高崎方面2本/常磐方面2本+特急、と、直通先が平均的に分散化される。

◎そして何よりも、定時パターンダイヤとはなっていない宇都宮・高崎・常磐線の各路線のパターンダイヤ化が必須になる。と言うか、湘南新宿ライン含めて複雑な乗り入れ関係を持つ以上、高崎線・宇都宮線のほぼ白紙大幅ダイヤ改正は避けられまい。
しかし上記の案で行けば、大宮からの南行は宇都宮・高崎夫々で「東京方面2本、上野止まり2本、池袋方面2本」で、10分間隔(かつ直通先は30分間隔)のパターンダイヤに出来得る。
横浜からの北行も「東京止まり1本、東京経由直通2本、池袋経由直通2本」×2のパターンダイヤに出来る。上記の「理由」にパターン化による直通先の判りやすさという側面も出来て来ると思うのだがどうだろうか…

◎などと、妄想がどんどん膨らむのであったw
(最初は埼京線の優等列車を全廃して宇都宮か高崎どちらかの湘南新宿ラインを埼京線経由にして全体を増発したらどうか、とかまで考えたw)

2013/04/01

【Diary】15年目の桜

◎今日から新年度…といっても私の職場は12月決算な上、あんまり決算とか年度末とか意識するタイプの仕事ではないのだが、ともあれ新年度。街には真新しいスーツに身を包んだ新社会人が行き交う季節になった。 というか、「真新しいスーツに身を包んだ新社会人」を見たのが何年振りだろうかw 茨城生活じゃ全然そんなの見なかったもんなーw

◎帰宅途中にスーパーに寄ると、新社会人とおぼしき女子集団が一生懸命調味料や普段使い野菜を買いあさっていた。今日から親元離れて一人暮らしか大変だなー…なんて微笑ましく眺めていたが、よく見ると野菜や調味料といったものを物凄く慎重に品定めしている。中には目をひんむいている子もいる。ああ、そうか、地方から出てきて、物価の高さに驚いてるのかw
私は茨城生活の頃からここのスーパーで買い物してたから程度は知ってるが、確かに都心外から比べるとここの物価はおしなべて高い。とはいえ歩いて5分もかからない所にもう1軒スーパーがあって、そっちは安いから、お金のない間はそっちで買い物した方が良いよ〜w 成城石井程じゃないけどここもそこそこセレブな人が買い物に来るとこだからw がんばれw

◎しかし思い返してみれば私も東京に出てきてもう15年になる。 単身パック一人分とシンセサイザーだけ持って、最初に入ったのは昭島の、六畳一間の独身寮。初日だけ布団引いて寝たら案の定体が痛くなって翌日早速粗大ゴミからパイプベッドを拾ってきた(つい2週間前まで使っていた!)とか、立川で自転車買って漕いで帰ってきたとか、まず最初に買った家具がテレビ台とカラーボックスだったとか、生まれて初めて携帯買って1週間で落っことして生まれて初めて親に借金したとか…いろいろ懐かしいなぁ。
あの六畳間には半年しか居なかったけど、間違いなく今の自分の基礎はあの六畳間にある。今、このBlogを打つとなりの部屋は丁度あの時と同じ畳敷きの六畳間。こんな所に生活に必要な荷物全部詰め込んで、トッ散らかった部屋で一人過ごしていたんだな…と、ふと懐かしくなる。

◎今年はもう散り始めているが今年も桜が奇麗に咲いた。実は私にとってこの桜の季節は、「一番苦手」な季節でもある。「春憂い」という言葉(俳句の季語だったか)があるが、かつて心療内科にかかって抗鬱剤治療を始めたのがこの時期、それ以来、どうにも春先の時期は気分が不安定になる。
それと、思い返せば心療内科受診も含め、自分の人生の様々な転機はいつも春先で、いつも「腹立つ位に桜が奇麗に」咲いていた。たとえそれが嬉しい変化でも悲しい変化でも、いつもそれは桜の時期で、毎年変わらず美しく桜の花が、かえって諸行無常というか、「世は並べて事も無し」というか、そんな「ヒトがヒトとして生きる馬鹿馬鹿しさ」を教えられているようで、なんとも言えない気分になる。 桜が散ってしまうと、いつもの「頭の悪い私」に戻るのだが…

◎まあ今年に関して言えば年が開けたらいきなり住まいも仕事も新生活、そのどちらもに振り回されて「躁状態か」というような3ヶ月を過ごしてきたのだから、ふっと気が抜けて憂鬱になったりするのも、まあ仕方が無いかな、と。
最近やっと仕事も暮らしも落ち着いて、土日はヒマを持て余す程度にはなってきたので、またボチボチと東京暮らしを充実させて行きたいものである。
15年前に胸に抱いた「これからの期待」に背かないように。