2006/10/30

【Computing/Column】PC買い替えタイミング

ITmedia:デスクトップは3年で交換すべし――ダウンタイムを減らす5つの方法

◎ほー,と思った。 ここで主張されていることは至極当然であり、電源どうのという点を除けば家庭でも実践できる内容ばかりである。
実は数ヶ月前から妻のPC(DELL Dimension。Pentium4(Northwood)2.00GHz)のCPUファンが異常に高回転するようになっていたので、先日思い切ってケースを開けてみると物凄い埃!!
電源ユニットに掃除機を当てて埃を吸い取り,CPUファンやヒートシンクに詰まった埃を爪楊枝で丁寧に取り除いてやると,PCは何事も無かったかのように静かになった…という体験をしたばかりだ。

◎記事に書いてある「PCは36ヶ月で買い換えろ」だが,これは私の持論でもある。 しかし思い返してみると

1代目PC(PC-9821Xa9):1996年9月→2000年6月 45ヶ月(ただし途中で1回CPU交換)
2代目PC(PC-9821LS150):1997年9月→2000年6月 32ヶ月
3代目PC(PCG-L450G):2000年6月→2002年12月 30ヶ月
4代目PC(InspironX200):2002年12月→現在 47ヶ月
なんと今のPCは、自分ではすごく所用期間が長いと思っていた初代PCを超える所有期間を誇る。

◎さすがに4年前のモデルとなると性能がツラいが、Inspironが明確に重いと感じるようになったのはここ数ヶ月ぐらいの話で、それまではかなり動作も安定し、ストレスを感じることも無かった。 何が変わったかといえばGoogle系のajax系ウェブアプリが増えたこと、Picasa・iTunes・GoogleDesktop等の常駐系ソフトが入ったこと、そして…OSパッチが当たるたびに重くなっている感じがする。(根拠は無いが)
「36ヶ月買い替え」は感覚的なもので自分の中でも明確な根拠を持っていなかったが、やはり妥当なラインなのだろう。
特に最近はネットの速度向上やマルチメディア機能の性能向上が一段落した感じがあり、システムとしての性能向上が求められた5~6年前に比べて随分要求機能の条件は緩和されたと思っていたが、まだ甘かったということか。

◎InspironのCPUは河童PentiumⅢ-ULV。 最新のMeromと比較すると,5世代も前のCPUを使っていることになる。 そりゃ重いわ。
そろそろ買い換えかぁ…
今のところの予定はMac OS X 10.5「Leopard」のリリースとMacBookへのMerom搭載待ちといった感じだが、どれぐらい先になるか…
現実問題36ヶ月でのシステム更新は費用の問題などもあってなかなかスムーズに行くものでもない。
しかし実際冒頭の記事にもあるように、安定したシステムを維持するためには必要な投資であるとも言える。
PCが生活から切り離せなくなった現代、どこまでこの投資額を見積もるか… 稼ぎ頭と大蔵省の苦悩は続きそうである。

【Diary】誰がそれを選んだのか

CNET Japan:「MS 、Vista投入でOS価格引き上げ」:エイサー幹部が指摘

◎まとめると、
XP Home Editon(176.99ポンド)→Windows Vista Home Premium(189.99ポンド)
※Vista Home Basicは機能限定のため比較にならない
XP Professional SP2(289.99ポンド)→Windows Vista Ultimate (325ポンド)
といった調子で、メーカー向けライセンスは更にコストアップが大きいとのコト。 まぁこれが、リテール版の価格で言っているのか、アップグレード前提の値段で言ってるのかは良くわからないが、そういうことなのだそうだ。

◎先日義父と話をしたときも、Officeの価格の高さに不満を述べていらした。
エイサーの件にしろ義父の件にしろ、その主張はもっともだと思うのだが問題は「誰がそれを招いたか」である。
私は何もMicrosoftが独占市場を形成していったときの事業プロセスに文句をつけたいわけではないし、事実上まだ競争原理が残っていたころのMicrosoft製品は、他社に対する優位性もあったと思う。(ネスケとIEを比較すればわかる)
ただ、その後独占市場になった際にじりじりと上がるソフトウェア価格に(多少の文句はつけつつも)金を払い続けたのは一体誰か、ということだ。

◎市場の寡占化による価格の上昇など、当然予測するべきことであり、費用対効果で成果が上がらない(あるいは追加投資した分の恩恵が受けられない)なら最初から製品を購入しなければ済むことだ。
その権限は誰にあるか、紛れも無い消費者自信である。
「買わない」「選ばない」という選択肢を取らなかったという点では、Microsoftの高値商売の遠因は消費者本人にあると言えるのではないだろうか? と私は思う。

◎幸いにして今はWindowsでもOpenOffice.orgや中国製の「Officeそっくりオフィススイート」、家庭用のちょっとした用途に最適なGoogle Docs&Spreadsheet、Macに目を移せばiWorksといった多彩な選択肢が出てきている。
これらを企業ベースで導入するには少々手間がかかるが、個人ベースなら使うのも管理するのも自分自身だ。
まずはそういったところから、費用対効果で最適なアプリが何であるのか、見直してみるのも良いかもしれない。

【Diary】土日鯖落ちの効果

IT-Plus:KDDI、一歩リード・番号継続制で8万増、ドコモは6万減

>ソフトバンクモバイルは非公表だが、計算上、約2万件の純減

◎客足が集中する土日に鯖を落としたことで、流出数をなんとか2万件に押さえ込めた。 MNP施行前にどれだけの契約があったかは判らないが、これなら10月はかなり純減数を圧縮できそうだ。

ちなみにこの鯖落ちについて、孫さんが会見を行っている。
IT-Plus:「良かれと思ってやったが・・・」ソフトバンク孫社長・会見詳報
しかしこの会見で重要なのは謝罪内容ではない。 以下の発表だ。
>新スーパーボーナスで2年間も支払いを拘束されるのがいやだという人に対して1年、1年半のコースを設け、「ゴールドプラン」は他社の携帯にかける料金が高いという声を聞き11月10日から他社と同レベルの30秒21円に下げることにした。

一見改善のように見えるが、「30秒21円」という料金はNTTドコモで最も通話単価の高いプランと同じものだし、新スパボにしても結局ローン単価が上がるだけだ。
ソフトバンクが端末の売価を決定し、かつ売掛金を握るという構図は何も変わらない。
まぁ孫さん・ソフトバンクの事業内容は一切ユーザーのほうを向いておらず(むしろ金ヅル)、重要なのはトレーダーな人たちなので当然ちゃ当然か。 しかしホリエモンでももうすこしユーザに悪行が見えない営業をしてたと思うんだが…

◎そんなソフトバンクの悪行をほうっておけず、ドコモもauも比較広告でのソフトバンク潰しに力を入れるようだ。
IT-Plus:「ソフトバンクは安くない」ドコモが比較広告へ・番号継続バトル続く
>NTTドコモはソフトバンクと自社の料金を詳しく試算した資料や比較広告を作成(中略)。ソフトバンクがドコモ対策として始めた「ブループラン」について、「iモード」通信料や請求書の送付料まで含めて考えると、ソフトバンクが言うように210円安いとはいえないことを明記する。
 さらにソフトバンクが端末を分割払いで販売する「新スーパーボーナス」についても、「端末ゼロ円」というソフトバンクの表示は実際には「頭金」がゼロであることも指摘する。

>一方、KDDIは(中略)「ソフトバンクモバイルの施策について」という内部資料をまとめ、営業担当者への配布を始めた。この資料の中では、ソフトバンクの新スーパーボーナスなどのキャンペーンサービスと定額制プランの「ゴールドプラン」を併用した場合と、au(KDDI)のWINプラン1年目の音声料金をグラフ化して比較し、月間の通話料が比較的多い人でしかもソフトバンク同士の通話が7割以上でないと、むしろ割高になると分析している。
 また、ソフトバンクが2007年1月15日までの期間限定キャンペーンとして「ゴールドプラン」の月額基本料を70%割引することについても、特定期間の契約者のみをその後も長期にわたって他の契約者より優遇することになると指摘、「不当な差別的取り扱い」を禁じた電気通信事業法に抵触する可能性に触れている。

既存の主力2社を本気で怒らせてしまったソフトバンク。 破壊するのは価格ではなく、自分自身の可能性も・・・

【Diary】富士通よお前もか

◎終結していないので当然なのだが、今度は富士通が燃えたようだ。
ITmedia:富士通PCから火花 「ソニー製バッテリーが原因と認識」

バッテリーはソニーが交換対象としているもので、同社は「ソニー製バッテリーパックそのものに起因する問題との共通認識に至っている」とし、詳細な原因を調査している。

DELLのときも、Appleのときも、Lenovoの時も似たようなコメントを聞いたが、
以前のエントリ取り上げた記事で、ソニーはこんな発表を行っている。
(DELL、Apple、Lenovoの)3社以外の350万個については「安心して使っていただくための交換」(同社セミコンダクタ&コンポーネントグループ担当中川裕副社長)としており、回収対象のうち、これまで異常が報告されているのは、バッテリーセル周辺で過剰発熱があった1件のみ、という。

しかし実際このときに「安心して使っていただくため」として危険性を理由にしなかった富士通製でも燃えてしまったので、どこのメーカー製PCだろうと危険性は変わりが無いということを自ら証明してしまったことになる。
Lenovoの件に関しては、「調査中」を理由に詳細鯨飲の発表を避けているが、いつまでその言い訳が通用するやら。

◎市場対応の方法を間違えるととんでもないことになる、というのは三菱ふそうリコール騒ぎのときに嫌というほど表面化しているはずなのだが、それを活かしきれて居ない、ということだろうか。

~~~

◎各社のリコール対象個数を並べてみよう。
DELL(発火):420万個
Apple(発火):180万個
Lenovo(発火):52.6万個
富士通(発火)、東芝、日立、HP、ゲートウェイ、ソニー:350万個(ソニー発表個数)

【Diary】土日にシステムを落とすSBM

日本経済新聞:ソフトバンクモバイル、携帯電話の契約を再停止

◎ソフトバンクの割引を「予想外」とするならば、これは「予想内」の範囲でしょう。
ソフトバンク自身は「予想外」と言いたいのだろうけど。

2日連続で契約の受け付けができなくなり顧客の混乱を招いたことで、制度利用者の受け入れに向けた同社の見通しと準備の甘さに批判の声が上がりそうだ。

当然のようにドコモとauは厳重抗議しているが、果たしてそんなことに耳を貸すかどうか。

◎システム停止したのが28日と29日、土日をやり過ごせば移転希望者はガクンと落ちる。
あと2日なんとかごまかしきれば、9月の加入者順減数を見た目上は減らせるのだ。
新スーパーボーナス導入による売り掛け金額Upなど、ソフトバンクは外部向け資料の数値を良くすることに余念が無い。
実体の無い虚業の経済活動を活性化させて、孫さんとしては携帯バブルでも起こすつもりなのかな?

2006/10/27

【Diary】ドコモ、吼える

◎ソフトバンクの数々の悪行(笑)に対し、ドコモの社長が吼えた。
ケータイWatch:ドコモ中村社長、「孫氏の発言には怒りすら覚える」

>中村氏は、「23日夜から言われっぱなしで、怒りすら覚える部分がある」と発言。ソフトバンクの新聞広告を持ち出して、「0円の表記と、孫社長の名前は大きく書いてあるが、大切な条件が小さく書いてある。ソフトバンクモバイルに移動したが、請求書を見て、こんなはずじゃなかったという人が増えることが心配。こういう出し方はフェアなのかどうか」などと語った。
はっはっは、サラ金と同じ広告手法、それがソフトバンクの手法ですよ。 フェアさなんて言ってたら、お金も受けられないでしょう?
まぁでもこれはドコモ・auにとってもチャンスかも。ソフトバンクの嘘がばれて解約も出来ないユーザーを救済できるようなプランが立てられれば、一気にシェアを伸ばすこともできるかも。

◎物まねをされる形になったブループランに関してもきっちり反論している。
200円値引きを強調しているが、ソフトバンクは、10月1日から封書での請求書を100円値上げしており、また、ドコモユーザーの90%が使っているiモードに関しては、ドコモが200円であるのに対して、ソフトバンクは300円。これだけで200円は無くなる。また、200円の割引は頭にかかる割引であり、フルに効くわけではない。こんなことをいうと、すぐに400円に値引きするかもしれないが、現時点でそのままソフトバンクに移ると値上げになる」と反論。

はい、これで我々が試算するまでも無くソフトバンクの嘘確定。 他にも
日本の携帯電話料金が世界一高い料金体系としたことに対しても、「ソフトバンクは、時間帯を4つにも分割し、曜日ごとに料金を切り分けている。どっちの方が複雑なのか。(中略)
また、総務省の発表でも、日本の携帯電話料金は世界的に見ても、決して高くはない」などとした。
 加えて、「固定発携帯電話料金は、3分120円だったものを、ドコモは3分70円、auは3分80円へと値下げしてきた。それに対して、ソフトバンクモバイルは3分120円のまま。これはかなり収益に作用する部分であり、こうした点を言わないことは疑問」などと語った。

と、次々とソフトバンクの嘘を暴いている。

◎順番が前後するが、
>孫社長が「携帯電話会社は儲け過ぎである」と発言したことについては、「ドコモが1兆円、KDDIが5,000億円としたが、KDDIさんも3,000億円程度であり、切りのいい数字でいうこと自体があまりにもいい加減。怒りを覚える」とし、メリルリンチのアナリストの記事を引用して、「日本の携帯電話会社は、MNPに対する懸命な努力もあって、利益水準は先進国中、最低水準にまで下がっている。これが私どもの意見」

大体において、儲け過ぎと非難しておきながら、その設けすぎ企業よりも事実上高い料金をユーザーに押し付けて、さらに儲けようとしているのが孫正義でありソフトバンクである。
別に企業が儲けようとする姿勢自体は当然ではあるが、他人の儲けをこき下ろして自分の儲けを確保しようとするあたりに根性の浅ましさが見えますね。

◎何度も言うが、ソフトバンクがYahooBBで何をやったか、どれだけのユーザーを騙し、迷惑をかけたか、
そしてそれにまったく反省しないソフトバンクが何をやろうとしているのか、消費者はしっかり考える必要がある。
甘言に騙されて店頭に行列を作り、アトから泣きを見る前に。

【Diary】続々・ソフトバンクの新料金形態

◎26日に発表するとしていた新スーパーボーナスの発表がなされた。 一応、プレスリリースを出したことになる。
(珍しい) これによって、店頭では早速【端末代0円】の文字が踊っている。
ケータイwatch:本当におトク? ソフトバンクの「全機種0円」
いきなり否定的な見出しだが、それもそのはず。
ソフトバンクのやることだから当たり前なのだが、これまた嘘というか騙しというか、そういうシステムだからだ。

◎旧スーパーボーナスと違う点は、

>新スーパーボーナスでは、従来最初に店頭で支払っていた頭金が0円となり、頭金も24回の分割払いに変更される。このため、店頭で表示されている「頭金0円」の価格表示は、「頭金が0円」というよりも、「頭金も分割払い」という方が正しいだろう。

この点だ。 従来スーパーボーナスでは頭金を払った上での残りの端末料金を特別割引で相殺するというものだったが、新スーパーボーナスでは頭金数百円を分割で払うことになる。
(以下加筆)このシステム、ユーザにとっては何のメリットも無い(トータルで払う金額は同じ)が、ソフトバンク本体にとっては大きなメリットだ。
一つは頭金分だけ売り掛け金を高く設定できるので、月々の財務諸表上の業績金額を良く見せられ、業績数値からはじき出される株価の上昇が期待できる。
もう一つはソフトバンクが一意的に端末の値段を決定できるため、「代理店側でのダンピング」が行えなくなり、端末販売の利益が増大することだ。(ここは旧スパボも同じ)

◎ケータイWatchでは、
>孫氏がヨドバシカメラの店頭で手にしたパネルには、新規と機種変更が「全機種0円」と記載されていた。しかし、一般的に考えてユーザーが分割払いで購入する商品を「0円」と言うだろうか。そうであれば、クレジットカードで購入した商品はほとんど「0円」で購入したことなってしまう。
というごく正論を書いているが、そういう正論が通用しないのがソフトバンクという会社だ。
しかしユーザーはコロッと騙されて

>大阪の店舗では朝から客が並び、50人待ちの状況になったという。東京および大阪の店舗は、15時から16時の時点で本日中の受け渡しをストップする事態になっており、若い客層を中心に売り場が活気づいているとのこと。

という状況を作り出す。
本当に愚かなのはソフトバンクなのか消費者なのか、少し考える必要があるだろう。

2006/10/26

【Computing】新型MacBookPro

◎12月よりは前に出るだろうと予測していたMacBookProのCore Duo2版が発表された。
Appleによるプレスリリース


変更点は
・CPUの変更
 (15インチ:2.0/2.16GHz CoreDuo→2.16/2.33GHz Core2Duo 17インチ:2.16GHz Core Duo→2.33GHz Core2Duo)
・HDD増量
 (15インチ:80/100GB→100/120GB、17インチ:160GHz)
・メモリ増強
(2.0GHzモデル:512M 2.16GHzモデル:1GB→2.16GHzモデル:1GB 2.33GHzモデル:2GB)
・最大増設メモリが2GB→3GBに引き上げ
・FireWire800ポート追加
・最廉価15インチモデルのSuperDriveがDVD2層記録に対応
といったところで、基本性能の引き上げ以外は特に変わっていない。 ここのところ大きな変更が相次いでいたため、ちょっと地味な印象だ。

◎価格の高さを差し引けば、Radeon X1600の搭載はなかなか魅力的だ。
昔のように、バックライトキーボードとか外した13インチモデルとか出してくれたら、迷わず買いそうなもんだが…
さすがにノートPCに30万円は出せませ~ん。(ちなみにこのInspironで23万)
でもちょっとだけ(,,゚д゚)ホスィ…
Core2Duo版MacBook、早く出ないかな…

【Diary】続・ソフトバンクの新料金形態

◎早速突込みを入れてていただいた(ありがとうございます)ので、提示されたURLに沿ってもう少し検証してみよう。
ケータイWatch:ソフトバンクの「予想外割」は本当に安いのか

◎私の試算で違っていた点は

>スーパーボーナスへの加入にはパケット定額プランへの加入も義務付けられ、これの加算額が4410円、その他のスーパー安心パック、スーパー便利パック等の強制オプションが1335円。

だが、パケット定額プランへの加入は義務ではないらしい。
また他のオプションはゴールドプランの強制ではなく、スーパーボーナスの「自動付与」オプションで、やろうと思えば解約は可能だ。 …やろうと思えばね。
まぁそもそも、スーパーボーナスの縛りがある時点でスーパー安心パックへの加入意義は無い気がするが…
また、ここに書いていなかったがこのオプション代金は「S!ベーシックパック」と「料金明細郵送サービス」が含まれており、一応これをもってパケット通信使用契約となる。

◎次にゴールドプラン自体のサービスだが、
・ソフトバンク端末へのショートメールサービス
・ソフトバンク携帯への「携帯電話番号アドレス」のメールサービス
も無料対象となる。(これはS!ベーシックパックが無くても使える) エリアカバレッジやシェアが極端に低いソフトバンクでこれらのサービスがあったとしてどこまで利用価値があるかは、わからないが。

◎これらの点から試算しなおすと、
基本料金2880+オプション料金1335円+パケット定額プラン4410=8625円。 +(割高な通話料)となる。
…対して変わらんなぁ。
一応「2880円」だけでの仕様も可能だが、2880円に収めるには、他社キャリアへの発信を絶対行わず、指定時間内の通話をせず、メールもネットも使用しないことが条件となる。 …正直言ってこんな縛りのきつい携帯電話、使い物になるだろうか。
マトモに使えるサービスを一通り受けようとするとこういう料金になるわけだ。

◎私のDocomoの契約は、基本料金6600円+オプション400円+パケホーダイ3900円。
この中には無料通話4000円分が含まれ、私の通話料金はその中に納まっている(むしろ余っている)
このためドコモへの支払いは割引を考慮しなければ10900円。
一方ソフトバンクで考えると、私の周りにソフトバンクユーザーが居ないので月の通話料は4000円より高くなる。
1.25倍の5000円として、8625+5000=13625円。
経年割引を考慮しないでこれである。

一応誤解を修正したうえで試算してみましたがどんなもんでしょう?

2006/10/25

【Diary】新・ソフトバンクの料金形態

◎ソフトバンクが満を持して発表した「予想外割」
確かにパッと見は「ええー定額なんだー」と思うかもしれないが、そこはソフトバンクのやること。 一筋縄でいく訳が無い。
YahooBBで彼らがやったことを記憶していれば容易に想像が付く話ではあるが、根拠無く切り捨てるのもアレなのでちょっと分析してみる。

◎まずこの料金プラン、前提として
「2年間の契約と月額基本料9600円のゴールドプランに加入すること」が大前提となる。
孫さんの言う「2880円」 と言う数字は、1月15日までの期間限定に過ぎない。
そして、定額になるのはソフトバンク端末間の通話のみ。 しかもPm9:00~AM0:00の通話が月200分を超えれば30秒21円の延滞料金がかかる。 ちなみに他社端末や固定電話の通話料は他社よりも割高だ。

◎さらに、このプランに加入するには新スーパーボーナスへの加入も必須になる。
新スーパーボーナスの体系が判明しないので正確な予測はできないが、現行スーパーボーナスと基本的な体系が変わらないと仮定すれば、スーパーボーナスへの加入にはパケット定額プランへの加入も義務付けられ、これの加算額が4410円、その他のスーパー安心パック、スーパー便利パック等の強制オプションが1335円

◎しかもこの状態ではパケット通信は行えない(定額プランの契約は、パケット通信の利用契約ではない)ため、メール等を使うにはさらにパケット通信契約料が315円も加算される。
さらにさらに、パケット定額プランと言いつつ使用量が多いとパケット代の加算もあるし、そもそもこの金額は「基本料金」の範囲で、通話料は(上記したように)別途かかる。
スーパーボーナスなので、初期契約時の端末料金は発生しないが、例によって27ヶ月以内に機種変更(事故なども含む)すると、最大4万円の違約金もかかる。

◎まとめると、
普通にパケット定額契約を含めると2880+4410+1335+315=8940. 繰り返しになるがこれは「基本料金」だ。
通話料は別途かかり、「定額」と呼ばれる部分でも最も通話頻度の高い時間帯は月200分、日割りで6分。
もしその時間帯に30分毎日通話すると、月の通話料請求額は27000にも上る。 合計で3万円オーバー
ちなみにこれは今日時点で判明している料金形態での試算であり、オプション契約料が更に上乗せになるとか、所謂通話定額プラン(Love定額やハッピーボーナス)は廃止されると言う情報もある。
このあたり、やはりソフトバンクは肝心なところをプレスリリースせず、いざとなったら代理店の責任に押し付ける、いつもの手法だ。

◎2800円どころか、普通に使うとその10倍近い請求額を食らうことになるソフトバンクの料金プラン。
不当価格表示もよいとこだが、必須項目を基本料金から抜いての「強制オプション契約」なので、「基本料金」の額面としては正しい表示をしている、とでも言いたげだ。
ドコモ/AUの料金プランから200円引くプランもあるが、こちらもオプションの価格で実質値上がりすることは容易に想像が付く。
こんなにステキなソフトバンクのケータイ、あなたもお一ついかがかな?

【Column】「技術力」とは何を指すのか

ITmedia:「過去の事故原因究明が不十分だった」──ソニーが電池問題を説明

>「ソニーのもの作りの力が落ちているのでは」という質問が相次いで出たが、中川副社長は「技術力が落ちたことは全くない。バッテリーの問題は生産工程で起きたこと。それ以外の分野では、業績もかなり回復してきている」などと弁明した。
◎こりゃまた凄いソニー節が炸裂。
まがりなりにも技術者集団を称するなら,自社の「技術力」と「生産」が切り離せない関係にあることぐらい,常識だと思うのだが,ソニーにとって「もの作り」と「生産」は別問題らしい。 「生産」がもの作りで無いとしたら,「もの」はどこで作るんだろう?

◎「技術力」は何も「優れた製品仕様をカタチにする」ことだけではない。
生産現場において「少ない工数で,高い歩留まりを確保でき,生産品質が安定する」ような生産が出来ないと,結果的にそれは供給不足や価格の向上と言うオツリとなってメーカー自身に帰ってくる。(結果的には売れなくなる)
そんなのを「優れた製品」とは言えないし,それらを実現する手段も立派な「技術力」ではないのだろうか。

◎シャープが何故生産現場をブランド化しているのか,トヨタやキャノンが何故生産革新を声高に叫びつづけているのか,ソニーには理解できないらしい。
シャープの例を挙げると、亀山工場稼動前は生産工程における設備・生産・品質確保・コストダウンといったノウハウが第三者を通じて海外流出してしまいアジア系海外企業との価格競争に巻き込まれたため、亀山工場では生産に関わる情報のほとんどをブラックボックス化した。 その内容は徹底しており、外注部品の図面は細分化してメーカを分散したり、生産設備の納入も据付から先の工程は全て内製化したり…社長や総理大臣ですら向上の中枢部の見学は許されなかったと言うエピソードは有名だ。
これらはひとえにシャープが生産工場におけるそれらのノウハウを「もの作りの技術」と認め、自社の技術価値を守るために行っているものだ。 最先端で波に乗る製造業者ほど、生産工程の技術力を重要視しているのだ。

◎一方で「生産工程の問題」と「技術力の低下」を分離してしまうソニー。 これじゃますます「技術力が落ちている」と言われても仕方があるまい。
「技術力」 は何も製品設計者や企画担当者の発想・実現力のみを挿す言葉ではないし、特に「設計者の実力」に偏重したプロダクトデザインに頼っていてはその製品はまず売れない。 いまや市場はスペックでなく、コストパフォーマンスと品質で売る世界なのだから。

2006/10/24

【Diary】MSの次なるターゲット

ITmedia:Vistaのセキュリティ機能に憤慨するサードパーティー各社

◎VistaがOne CoreをOS標準搭載するということが判明した時点で、こうなることはもはや確定していたような感じはするが…

Microsoftが独自のセキュリティソフトウェアをほかのベンダーが無効化できないよう(Vistaに)組み込み、不公正に売り込んでいると非難した。これへの対応策として、Microsoftは、ユーザーがオン状態の保護機能を簡単に閲覧できる機能を無効化する技術情報をセキュリティベンダーに提供すると約束した。
 しかしセキュリティベンダーは、ウェルカムスクリーンに表示されるMicrosoftセキュリティ製品にリンクするアイコンにも難色を示した。Microsoftはこのリンクを除去しない代わりに、ほかのセキュリティ企業へのリンクも張ると約束した。
 最大――かつまだ解決されていない――の争点は、セキュリティベンダーが主張するところの、彼らがVistaの高位バージョンである64ビット版のコア部分(カーネル)にアクセスできない点にある。

結局、オフィスソフト市場やブラウザ市場をMSが席巻した際に彼らが何をしたか、これまでの反トラスト法訴訟の訴状で何が問題とされたか…同じことの繰り返しじゃねぇかとw

◎あえてMSの側に立って考えてみると、自社OSに各アプリケーションの機能を融合して、エントリユーザーがアプリケーションを「選択し、導入する」 と言う手間を省く…利便性を向上するという大義名分があるし、実際(独禁法の精神を無視すれば)ユーザにとって便利なことこの上ないのは事実で、これらの手法が、ある程度の知識レベルを持った人(ギークと言ったら言いすぎだが)のツールでしかなかったPCを、一般的なツールのレベルまで押し下げたの要因と言えば要因なのだ。
今回だって、本来いちいちユーザが導入・管理をしなければならないセキュリティソフトの機能を(ユーザにとっては)OSレベルで実現するのがどれだけ便利かは、考えなくてもすぐわかる。

◎ただ、それは「MSが供給するソリューションの各要素が、それらと競合する製品に対して、優れた製品力を持つ」と言う前提において成り立つ話ではないだろうか。
たとえば第1次ブラウザ戦争におけるNetscapeの反トラスト訴訟の時は、明らかに動作速度や安定性、ブラウザとしての機能性(特に表示面)に劣るnetscapeに対して、素直に「アホか、まともな製品作って出直せ」と思った。
しかし今回は事情が違う。 Vistaはまだ世の中に出ておらず、OneCoreの機能性に関する「市場の評価」はなされていないし、I当時のIEやOfficeと決定的に違う「サードパーティが触れることの出来ない聖域」が設けられているというのは、根幹的なところで「サードパーティ排除の意図をもって製品リリースをしようとしている」と取られても仕方が無いのでは?

◎この記事にのっけにある
不公正な商行為をめぐる独禁法訴訟や競合からの抗議への対処に関しては、米Microsoftはかなり経験を積んでいるはずだ。

ってのもどうなんだろう。本当に「経験がある」のなら、それをプロダクトデザインに活かすのが「経験の活用」だと思うのだが…
私が記憶するには、対処と言うより法廷闘争(あるいはそれを経ての金銭的条件での和解)がメインだった気がするんだけどなぁ。

2006/10/22

【Diary】本当の教育とは何か

北海道新聞:福岡中2自殺 いじめ集団1年前からしつこく 死後「せいせいした」

◎まぁ何だ、この記事を読んで、私としては怒りよりも先に「それ見たことか」と言ったところか。

>自殺後も「せいせいした」「別にあいつがおらんでも、何も変わらんもんね」「おれ、のろわれるかもしれん」などと校内で友人に話したほか、十三日の通夜の席では、笑いながらひつぎの中を何度ものぞき込む姿も目撃されている。

今の教育システムにおいて、学校の中で彼らが学んだことは、これである。
罪の意識も無ければ、人が死ぬことの悲しみも理解できない。 ただ利己的に他者を排除することしか頭に無いのだ。
彼らは最早人ではない。 子供の姿をした悪魔、鬼畜にも劣る存在だ。 コレを許してよいのか?

◎まぁそれでも、彼らは「不幸にもそれらを知らなかった」と言うことにしても良いだろう。
ではそれをどうやって教育するか。
人を苛めることは犯罪であること、罪を犯したものには罰が与えられること…
ここで彼らにそれを、身をもって教え込まねば、一体いつ誰がどうやってそれを彼らに理解させるのか。
本当の更正を望むなら、なおもって厳罰で臨むべきではなかろうか。

【Diary】今日の1枚~Underworld「Everything Everything」

◎今週は2週に一度のレンタル料金半額、ってことで一気に6枚大人借りしてきた中から
Underworld「Everything Everything」をチョイス。
ライブアルバムってことで一応クラブ・アンセムばっかりになってるが、個人的にゃUnderworldは夜中にマッタリ聞くのが実はちょうど良いぐらいじゃないかと思ったりする。
「A Hundred Days Off」なんてその代表格。
とはいえ、この「Everything Everything」までの、ダレン・エマーソンが居たころのUnderworldはフロア映えする攻撃的なサウンドがあるのも事実。

◎収録曲中でお気に入りを言うなら…月並みだけど「Rez/Cowgirl」かなやっぱ。大音量で聞けば脳汁出るし、小音量で聞くと間違いなく寝るw
実はトランス・ミュージックは眠たいときに最適だ!! 一気に寝れるw

2006/10/21

【Diary】Bloggerメンテナンス

◎Bloggerのメンテナンスを実施。
今回はタグのスタイル変更と過去記事のラベリング。
これまで記事引用部は自分でイタリックに変更していたが、これをスタイルで統一、ついでに罫線も追加した。
これで少しは強調されるかな?

◎で、ラベリングに関してだが、一応2週間ぐらい前からこのBlogも晴れてBlogger Bataに移行した。
結構長かったな…
Blogger Bataになったことで、従来使用できなかったラベル(タグ付け)が可能になったが、先日のアップデートで記事編集時に過去記事のラベルを一括変更できる機能が付いた。
そこでさっそく過去記事のラベリングと、ラベル別のリンクを作成してみた。 トータル230件分ぐらいのラベル打ちを一気に実行できる快感ったら。

◎と言うわけで、【Diary】エントリ以外は全てタグ打ちました。
過去記事を読みたい人はどうぞ。
一部、ラベルの2枚貼り記事もあります。

【Column】MNPとソフトバンク

◎MNPの施行が間近に迫っている中、インフォプラントとアップデイトのMNP意識調査が相次いで出てきた。
ケータイWatch:MNP意識調査、利用意向は3.4% (アップデイトの調査結果)
ケータイWatch:インフォプラント調査、MNP利用意向は8.9%
調査母体によって結構バラツキはあるものの、過去の調査結果も含めて平均5~6%ぐらいのユーザーはMNPによる乗り換えを考えているようだ。

◎アップデイトの試算では、

>ドコモとauユーザーでは契約年数と移行率は関連がないが、ソフトバンクユーザーは契約年数が長いユーザーのMNP利用意向が高い」としている。これらの利用意向を踏まえた結果、同社では「現在のシェアは、ドコモ54%・au27%・ソフトバンク19%だが、MNP対策開始後はドコモ56%・au35%・ソフトバンク9%になる」としている。

とのこと。 ドコモ→auの顧客流出よりも、ソフトバンク→ドコモの顧客流入のほうが圧倒的に多いことになる。
興味深いのはソフトバンクユーザーが「契約年数に関係なくMNP乗り換えを希望している」 と言うところで、これはスーパーボーナスへの契約変更時にそれまでの経年割引がチャラになるという点だろう。
同じチャラになるんだったら、サービス/エリアカバレッジに優れたau/ドコモに切り替えたほうがマシ…といったところか。

◎ソフトバンク、そもそもボーダフォン時代からマトモな事業者とは言えなかったが、これまたマトモな事業者でないソフトバンクの傘下になって、輪をかけてマトモでない事業体になろうとしている。
いやむしろ、マトモな神経を持ち合わせなかったもの同士だから買収が成立したのかな?w
料金形態の簡素化と価格破壊を引っさげて移動体通信業に参画したのに、スーパーボーナスはこんな状態だ。
ケータイWatch:「スーパーボーナス」で予想外の混乱

◎価格破壊もできていない(ハッピーボーナス利用者にとっては月額が結局上がりえる)し、端末料金を分割した分料金形態は更に複雑になっている。 孫さんが最初に言ったことは何一つ実現されていないことになる。
(ちなみに、基地局の年内倍増と「ドコモを抜く」も実現は絶望的。 必死でホームアンテナを配ってるらしいが、それは基地局といわんだろう…)
そしてユーザーに対しては
>ソフトバンクでは、9月1日にスタートした「スーパーボーナス」についてプレスリリースを発表していない。
>ユーザーが不利益を被る可能性があるにも関わらず、事前告知やプレスリリースを出すことなくルールを変更した。

といった調子。
ハッピーボーナスも廃止→復活と相成ったが、ソフトバンクの広報は最初から廃止も復活も明言せず、「代理店が勝手にやったこと」と言い張っている。 スーパーボーナスが既に9月ぐらいから契約を取っていたことも同様だ。
ソフトバンクは基本的にプレスリリースを出さないことで、制度変更の「証拠」を残さない体制のようだ。
このあたりのいい加減さ…というか自分から「見限ってくれ」と言わんばかりの姿勢が、MNPの意識調査にモロ反映されていると言っていいだろう。

◎ここまでしてまでソフトバンクがスーパーボーナスを事実上標準化したい意図は何か?
従来、携帯端末はインセンティブモデルでの商売をやっているので、端末代金のほとんどをインセンが賄っているといっても、一応は代理店と利用者との間に「売買契約」が必要なので、最低1円は顧客に支払わせていた。
しかしスーパーボーナスの場合端末代が基本料金に月賦で組み入れられるため、ソフトバンクとの回線契約さえあれば、端末の売買契約は必要ない。 つまり端末の無料配布(これは売買行為ではない)が可能なわけだ。
YahooBBで街角でモデムを配り歩いていたパラソル隊、今度は携帯を配る姿が目に浮かぶ。
スーパーボーナスの複雑さが理解できない老人や素人や子供をターゲットとして契約を増加させたい…と、 そんなところだろう。(ついでに言えば、子供は端末を破壊しやすいので、さらにお得)

◎結局MNPにおいて、ドコモとauは既存ユーザの囲い込み&新規ユーザへのアピールと言う戦略を取ったが、ソフトバンクだけは既存ユーザを切り捨ててでも「新規ユーザーを(強引にでも)引き込む」と言う戦略に出ていることになる。
MNP自体は11月の中盤にでもなれば落ち着くだろうが、そのあとソフトバンクがどういう営業戦略に出るか、ちょっと注目してみたい。

<チラシの裏>
ドコモユーザーとしては、800MHz周波数帯の再編議論の際に散々ゴネまくった挙句Fomaデュアルネットワークの構築を半年遅らせてくれた(本来、901isはデュアル対応端末のはずだった)ソフトバンクへの恨みは深いわけです。
散々既存事業者をつるし上げておいて、イザ自分の番になったら既存事業者よりもだらしない商売しか出来ないソフトバンク…まぁ、多寡が知れてると言うことなのかな。

【Computing/Column】MSの事例に見る、顧客への情報開示のありかた

◎本当に月例行事と化して来たMSのパッチ不具合,今月もやってくれちゃった.
ITmedia:MS,月例パッチの一部不具合を修正

>「MS06-061」のパッチでは脆弱性に対する防御は提供されるが、Microsoft XML Parser 2.6のキルビットが正しく設定されなかった。改定版では正しく設定されるようになっている。
 改定版パッチを適用する必要があるのはWindows 2000のユーザー。それ以外のユーザーはインストールする必要はないという。
今までのように顧客情報を破壊してくれちゃったりシステムを不安定動作させたりと言う「悪質なミス」ではないのだが,ともかくこれで4ヶ月連続.
MS06-042騒動に比べれば全然対応はマトモなんだが…

◎パッチひとつまともに作ることが出来ないのだから,新製品なんぞリリースしようものなら当然こういうことになる,
iTmedia:「IE7の脆弱性」情報は不正確 -MSが見解
デンマークのセキュリティ企業がIE7の脆弱性を報告したことを受けてのMSの見解.

>正式リリースしたばかりのInternet Explorer 7(IE 7)で脆弱性が報告されたことについて、Microsoftは10月19日、この問題を調査中であることを公式ブログで認めた。ただ、問題はIE 7に存在するものではないと説明している。
ブログによれば、IE 7に脆弱性があると伝えられたことは「技術的に不正確」であり、実際に脆弱性が存在するのはOutlook Expressのコンポーネントだという。
うーん,問題点がIEなのかOEなのかと言う問題でなく,リリースして約1日経過したかしないかの製品でいきなり脆弱性が発見されることが問題なんじゃないのかなぁ?

◎個人的な見解だが,MSの広報姿勢は,技術集団/技術者集団の性格が強すぎるのではないかと思う.
優秀な(偏屈な)技術者であればあるほど,物事をコト細かに,そして正確に把握・報告しようとし,また細分化した分類よりも上位の概念で一括りに語られることを嫌う.
これ,要素設計や詳細分析においては重要な概念だが,要素が集合した「パッケージ」としてみた場合,この思想がかえってアダとなることも有る。

◎車で例えれば,エンジンがかからなくなったとき,たとえ故障の原因が電気系統だろうがカブリだろうがなんだろうが,エンドユーザーにとってみれば「故障」と言う一括りの概念しかなく,修理担当エンジニアがいくら原因を説明しても「故障は故障,なんでもいいからさっさと直してよ」と言い放つだろう.
エンジニアにとってこれ以上ムカつく言葉もないだろうが,逆に考えればエンドユーザーは車を「構成要素の集合体」とは見ておらず,パッケージとしての「車」を重視している,ということも出来る.

◎つまり今回のMSの見解って,「車は動かなくなったけどエンジンは問題ありませんので」つってるようなもんなのだ.
技術者同士の会話ならそれでいいかもしれないが,エンドユーザーに対してその説明では通用はしないだろう.
原因がエンジンだろうが何だろうが車が動いてくれなきゃ困るのと同じで,原因がIEだろうがOEだろうが,パッケージとしての製品がちゃんと動いてくれなきゃ困る…と言うのが消費者の心理だと思うんだけど…
誤解の無いように言っておくと別に詳細な原因報告を【しなくていい】とは思っていない。 主客転倒じゃないか? というわけだ。

2006/10/19

【Computing】iPodにWindowsウィルス混入 原因は製造工程のWindowsPC・・・

ITmedia:Video iPodにWindowsウィルス混入

◎最初見出しだけ見て「Zune売り上げ増を企むMSの工作か?」 ってな電波を想像したが、よーく読むとこういうことらしい。

同社によれば、2006年9月12日以降に購入されたビデオiPodの1%未満に、契約メーカーの現場でRavMonE.exeウイルスが混入。iPod nano、iPod shuffle、Mac OS Xは影響を受けず、現在出荷されているビデオiPodにはウイルスは含まれていないという。同ウイルスは現行のウイルス対策ソフトの最新アップデートで駆除が可能だと同社は説明している。
まぁUpdateを怠った製造メーカーの責任ではあるけれど、生産現場にまでWindowsが入り込んでいる…と言うかセキュリティ面でぇは必ずしも安全とは言えないWindowsに依存しなければならない製造現場の現状と言うのが恐ろしいやら悲しいやら… そりゃあ工程治具といえども汎用OSを使ったほうが操作性互換っつー意味でOJTが楽になる、と言うメリットはあるだろうけどさ…

◎とはいえウチの会社にも製造現場にWindowsPCなんて山ほど転がってるし、特にPC周辺機器は検査工程で画像を出さなきゃいけないので、やっぱりWindows機を使うことになる。
やっぱり、せめて工程管理責任者がUSBメモリにパッチ入れて工程中のPCにインストールして回らないとダメなのかな…
そういう手間を月1回平然と発生させておいて、安全性や堅牢性の向上を謳うMS。
なかなかステキなセキュリティポリシー、顧客管理ポリシーである。

◎ちなみにiPodがらみでこんな記事もあった。
ITmedia:iPod難聴を防ぐ「80×90」ルール」
博士課程の学生100人を対象に行われたこの調査では、大音量と考えられるレベルの80%の音量で音楽を聴いている人は、「1日に90分未満」を守るべきだという結論が下された。

とのことだが、時間的なものはともかく、80%の音量って、かなりの音量よ?
そんな大音量で聞いてたら、iPodでなくても難聴になるわなぁ…
自動車通勤の私は、このリスクは対象外だなw

2006/10/18

【Diary】絶望の中で死を選んだ中学生

◎連日マスコミを賑わす福岡いじめ報道。
個々のニュースを追っているとキリが無いのでまとめページを参照していただくと良いが、私も連日激しい憤りを感じている。 もっと先にBlogにあげようかとも思ったが、何を書き出すか整理がつかなかった次第。

◎結局この子は自分の境遇を誰にも理解されること無く、叫びのような遺書のみ残して死んでいった。 学校生活において最も信頼されるべき「教師」に裏切られた彼の絶望はいかばかりであったか。
教師は言う。「一生かけて償います」
しかしその舌の根も乾かぬうちに「体調不良」で姿を消し、挙句の果てには入院した。
少年には「偽善者になれない偽善者」などとほざいておきながら、口先の謝罪をして自らは保身のため病院に逃げ込む。 本当の偽善者はどっちだろう。
週刊新潮は明日の号で顔写真と名前を公表するという。 マスコミの取材構成・人権侵害は考え物だが、この件に関してはどんどんやればよい。 世間に徹底的にいじめられて、自らの身を持って少年の絶望を体験するが良いだろう。

◎そして校長は校長でこれまた口先だけの謝罪をしておきながら、学校の責任回避に躍起になり、遺族からは距離をとり始めた。 こいつもまた保身のみを考える偽善者だ。
ちなみにこの校長率いる三輪中学校は、かつて別の教師が別の女子生徒をいじめていたことも発覚している。
そのほか数件のいじめが報告されているが、いずれも教育委・文科省への報告はなし。
教師と校長と学校が一体になって生徒をいじめ殺す異常学校、それが三輪中学の正体と言わざるを得ないし、何もそういった体質は三輪中学に限った話ではない。
年間数百件の小中学生の自殺が報告されていても、文科省に報告された「いじめによる自殺件数」は2000年以後、ゼロだったのだ。 全国の小中学校・教師が全て異常化しているといっても過言ではないだろう。
中にはまともな学校、まともな教師はいるだろう。 しかし良い先生が一人居れば、腐った先生は10人居る、と言うのが実情、と考えるのが妥当だろう。 それぐらい、学校・教師の不祥事が多すぎるのだ。

◎我々(私にはまだ子供は居ないが)は、そういった異常学校に子供を通わせ、外道教師に教えを請うと言う危険性を、しっかり認識する必要がある。 親としても、誰を信じればよいのだろうか。
しかし難しいのは一意的に学校・教師を規制や規則でガチガチに縛り、親が優位に立つようなシステムにすることは、それはそれで問題がある、と言う点だ。
義務教育だからと給食費を払わない親、クラスの雰囲気に問題があるからとクラス替えを要求する親、至って正常な範囲の教育的指導すら「いじめ」とクレームをつける親・・・ 教師が腐っているのと同様に、 親の側も腐っていることもある。
裏切る教師と利己的な親に囲まれ、子供たちは一体何を信じて、何を頼りに成長すれば良いのか… 結局一番の被害者は、子供たちなのだろう。

◎しかし、子供は天使でない。 絶対的加害者の子供が居る。 今回の自殺の大元、いじめに加担した糞餓鬼どもだ。
あえてこいつらは子供と呼ばない。 餓鬼と呼ばせていただくが、
今まで数多くのケースがそうであったように、この事件から糞餓鬼どもの存在は忘れられて欲しいかのように、報じられることはない。 おそらくそれは学校内部でも同じで、彼らがどういう罪を犯し、どういう罰を与えられなければならないか、は全く論じられることはないだろう。
いじめは犯罪であり、それによる自殺は殺人にも匹敵する重大犯罪であること。
法治国家においては、罪を犯したものには相応の罰・制裁が加えられること。
今、彼らに教えなければ、一体誰が教えると言うのか。
「将来性」や「更正」と言う理想論に振り回され、女子高生コンクリート殺人やマット死事件、葬式ごっこ事件の悲劇をまた繰り返すつもりか。

私は偽善者と呼ばれても構わないから、この糞餓鬼、外道教師どもに鉄槌が下ることを心から願う。

2006/10/16

【Car】RX-8 40,000km突破

◎RX-8の走行距離が40,000kmを突破したので定期点検に行ってきた。
オイル交換、プラグ交換、定期点検、タイヤローテーション、といったメニュー。
ロータリーのプラグは20,000kmで換えないと、それ以上はイリジウムでも保たない。 ちなみに計算すればわかるが出力軸回転回数ごとの着荷回数をカウントすると、レシプロ4気筒エンジンの80,000km走行に相当する。

◎今回はサービスキャンペーンによってトレーリング側プラグは無料交換だった。 同時にECUの書き換えが行われたが、どのような内容で買い換えられたかは不明。
ECUが書き換えられたことで、前回発生した始動直後のハンチング現象が若干見られた。 アイドリング振動も少し大きくなったようだがやはり水温が上がると再現がなくなる、 しかも期間が経つと、水温が低くてもハンチングも振動も起こさなくなる。
おそらくはECUの学習効果だろう。
サービスキャンペーンの目的自体は冷間始動を繰り返した際のカブリ対策らしいので、おそらく燃調を薄い側に持っていったのだろうとディーラーは言う。
8のECU、書き換えるたびに燃調が薄くなっていくなぁ・・・

◎プラグの現物を確認したが、前回20,000km交換時点よりもカーボンの付着が多かった。 あまり回せていない証拠だろう。
これから冬場だし、少し回し気味に走ってやるか・・・

2006/10/15

【Diary】今日の1枚

Kyoto Jazz Massive「CrossBread」
最近はJAZZ系を中心にクラブシーンのCDを良く借りてくる。 私自身はクラブ行かないんだけどね。
こいつは今回の北海道旅行のお供に借りてきたもの。

◎クラブシーンのJAZZ…アシッドジャズと言えばいいのか? このへんに関して私は完璧に素人だが、U.F.OにはまってからこのテのCD・アーティストが芋ヅル式に出てくる出てくる。 ほとんどのアーティストがDJ(ま、クラブだから当たり前か)やっていて、V.Aアルバムも良く出しているので、そこにあるクレジットをもとに次を借りてくる→(゚д゚)ウマー、んでまた次のCDへ… ってな感じだ。
勢いあまってジャミロクワイまで借りてきてしまったじゃないかw

◎このテのCDは何が良いって、肩肘張らずにただ「流している」だけでよいと言うことだw クロスオーバーやフュージョンのように音楽そのものを聞かせることが目的で無く、BGM的(って言ったら言葉が悪いか?)にダラダラ流しておけるのがグー。
カーステレオのお供に最適。 特にこいつは夜間走行中に流すとハマるハマる。
まぁ、こういうのとBoom Boom Satellitesを交互に流す私もどうかしてるか。

2006/10/13

【Computing】Google Docs&Spreadsheet

◎Googleが以前買収していたWritlyが「Google Docs」に名を変え,Google Spredsheetsとの統合サービスとなった。 Gmailアカウントを持っていれば利用可能だ。
この文章を打っている時点ではまだベータテスト段階で,日本語化もされていない(日本語文章の編集は可能)が,どうやら外部Blogサービス(主にBlogger)への記事投稿も可能になりそうだ。
うーむ,ついにブラウザで,かつ(ユーザにとっては)無料でドキュメントエディター/表計算を扱える時代になったか…

◎このDocs,ちょっと使ってみた感じではスタイル編集や箇条書き,インデントの設定ができ,更に「Insert」機能を使って画像やハイパーリンク/ブックマーク, 組み込み表,ページ区切り/水平線の等を追加できる。
Microsoft Frontpageのエディターに近いと言えばイメージしやすいだろうか。
(つっても,普段からFrontpageをエディターにしていたのは私ぐらいだろうなぁ,きっと)
また複数ユーザによるコラボレーション作業も意識されており,先述の「Insert」でのコメント挿入機能や,自動バックグラウンド保存,その履歴/差分の参照の機能がある。
文書の書き出しはWord,リッチテキスト,OpenDocument,PDF,HTMLで行える。 Docsの内部ではHTMLで文書保持をしているようで,HTML形式の直接編集(タグ)も可能だ。

◎操作系に関してはGoogle SpreadSheetやBloggerのエディタ等に準じたものになっているが,まだ細かいとところで統一化されていない部分があり,このあたりは今後の変更で改善されていくものと思われる。
ただ,Docsに限らず,Ajax系Webアプリケーション全体の問題だが操作に対するレスポンスが遅めだ。 Ajaxはユーザが何かしらの操作を行うごとにサーバと通信する為,処理はリアルタイム(バックグラウンド)で行われ結果も迅速に(画面遷移を経ないで)得られるメリットがあるが,バックグラウンド処理に食われてユーザ操作のレスポンスが低下してしまう。
特にDocsやSpreadSheetの場合,コラボレーション作業をサポートする為にほぼリアルタイムで文書の更新を行っているためか,キー入力に対する反応にやや難がある。 キーレスポンスだけなら,GoogleNotebookのほうが速いのだ。

◎とりあえず、Microsoft Word/Excelや、OpenOffice.orgを引っ張り出すまでも無い簡単なエディター用途にはぴったりだと思う。 自分に照らして考えると、レスポンスの問題もあるのでBlogの下書きはNotebookを利用することになりそうだが・・・
また、ブラウザさえ動けばOSや機種、環境を限定しないので、自分のPC以外(出先とか)でも作業できると言う点も大きい。
ちなみにこの「ブラウザさえあれば作業環境を限定しない」と言う点は、他のGoogleツール関係を組み合わせるとさらに強力になってくるが、そのへんの話題はまた後日。

2006/10/12

【Diary】ウォン高とワロス曲線

朝鮮日報:「日本製品と競争できない」 ~「円安発輸出不振」で韓国経済界が悲鳴

去年ぐらいから騒がれているウォン高が、一層深刻な状況になっているらしい。

>経済界では「円安発輸出不振」を訴える悲鳴が出始めている。現代証券のアナリストであるソン・サンフン氏は「為替レートが100円=830ウォンだったころ、韓国製品は日本製品よりも価格競争力で10%程度優勢だったが、為替レートが700ウォン台に下落すれば価格競争力が完全に相殺される」と指摘した。

韓国の経済は貿易輸出、かつ低価格路線で成り立っているので、ウォン高によって価格競争力が無くなってしまうと、品質やブランドイメージの点で日本製品との競争に勝ちづらい、というわけだ。

◎私は経済には疎いため何故ここのところウォン高が続くのかが判らないが、一つは韓国の貿易黒字額に対するウォンの貨幣価値が過剰に低いと見なされ、複数の投機筋から安値でウォン買い→高値でウォン売り、という構図を描かれていると言う側面があると思う。
さらに、今年頭ぐらいから騒がれている「ワロス曲線」によって確実に小金が稼げるため、余計にウォン買いの投機が止まらないわけだ。
日本がかつて円買い攻勢にさらされた際、1日1兆円規模(分1億とかそんな異常なペース)で円を売り浴びせた通称「日銀砲」のような大規模市場介入をして、投機筋側の利益を食いつぶせれば別だが、
ワロス曲線に代表されるような小規模な介入を繰り返すだけでは投機筋側の潤沢な資金力に勝てず、ただ介入資金を浪費するだけ…という状態になってしまうと思うのだが。

◎しかもその小規模介入によるワロス曲線は、今も続いている。
米Yahoo! ファイナンスによるUS$~KRWの為替レートチャート
見事なワロス曲線… 冒頭の朝鮮日報も

>今月2日の午前中、ソウル外為市場で円・ウォン為替レートが100円=800ウォンを割ったが、800.93ウォン(午後3時基準)で取引を終え、800ウォンのラインを何とか守り抜いた。
…こんなことを言っているようじゃダメでしょう。
本気で介入する気が無いのか、それとも介入する資金が無いのか…でもワロス曲線だってある程度の資金力が無いと無理な話だしなぁ。

【Computing】毎月恒例? MSアップデート不具合

CNET Japan:MS、セキュリティアップデートの自動配信に不具合

 WindowsおよびOffice双方の緊急パッチを含む今回のアップデートは、Microsoftのウェブサイトから手動でダウンロードすることができるが、10日遅くには複数の自動化ツールで配布できるようにしたいと、同社は述べている。現在、Microsoftの技術チームが、アップデート過程で発生した問題を解決するため、「24時間体制で作業している」という。
 「『Microsoft Update』プラットフォームに技術的な問題が生じたため、10日にリリースしたセキュリティアップデートが、Microsoft Updateをはじめ『Automatic Updates』『Windows Server Update Services』『Windows Update v6』で利用できなくなっている」

3ヶ月連続で、アップデート関係で不具合出てるね…

とりあえず、

真 面 目 に や れ 。

ITmediaによると、一応、現在は復旧してるそうです。

2006/10/11

【Diary】mixi、どこへ行く

◎鳴り物入りで株式上場し、いきなり超高値をつけたmixiの株が下げ止まらない。
今日だけでも10万円の下げ、上場直後の終値からすると106万円の下げとなる。
総株発光数は70,500株なので…740億。 ちょっと想像がつかない額だ。

◎まぁ上場直後は進行IT企業への期待感から高値がつくのはあたりまえで、その後適正価格に向かってじりじりと下がるのが普通だろうが、mixiの場合はここのところ暴落が続いている。
理由は簡単だ。 一般の新聞やテレビでは絶対報道されない、 わいせつ写真流出事件だ。

◎2ch等を見ないと事件の概要がわからないし、ネットがらみの相同なので2chが悪者扱いされている感じがするが、
今回の流れは

・三洋電機のアホ社員が自分の彼女の猥褻写真をPCに保存→Shareで写真とメールが流出。
個人情報判明

・メールの個人情報とmixiの登録情報が合致。
mixiユーザーでないとこの作業は出来ない

・女性属するコミュニティに写真を爆撃。
これもmixiユーザーで無いと不可能。

流出はその後であって、あくまでこれはmixiの個人情報管理の甘さから発生した騒動なのだ。

◎mixiに情報登録をする際には、このような案内が出ていた。

mixiでは「お知り合いがあなたを発見しやすいように、本名で登録して身近な交流を広げましょう。」とあるように本名での登録を推奨しています。
 本名であれば、交友が中断していた過去の友達や、お互いにmixiを始めたことを知らない現在の友達からコンタクトがあるかもしれません(名前で検索する機能を備えています)。現実の交友関係を広げたいのであれば、しっかりと本名を入力するべきでしょう。また、本名であるほど他のユーザーから信頼が得られやすいという傾向も伺えます。


しかし、免責事項にはしっかりとこう記されている。

11. 免責 以下の場合は、第三者による個人情報の取得に関し、弊社は何らの責任を負いません。(1)
ユーザーご本人が弊社サービスの機能または別の手段を用いて第三者に個人情報を明らかにした場合
(2)
ユーザーが弊社サービス上に入力した情報等により、個人が識別できてしまった場合

つまりmixiは、さも本名で登録しないとサービスが満足に受けられないと言う印象を与え、運営として本名登録をリードしておきながら、そこで本名を登録した場合に発生するリスクに関しては一切責任を取らないと言うことを明記しているのだ。
判りやすく言えば

個人情報入力した時点で、全部オマエラの自己責任 m9(^Д^)プギャー!!

ってことだ。 あえて不快に見せるため、大きくしてみた。

◎さすがにマズいと思ったのか、mixiは本名登録に関する記載を少し変更した。

本名で登録すれば、お知り合いがあなたを発見しやすくなり身近な交流が広がります。反面、全く知らない人にも本名がわかってしまう可能性があります。本名での公開に抵抗がある場合は、アルファベットやカタカナ表記にするか、友人同士で通じる呼び名などをご入力ください。
※本名での登録は強制ではありません。
※自分以外の名前を付けると「なりすまし」や「騙り」行為と見なされてしまう場合がございますので、十分ご注意ください。

しかしこの記載は別ページに飛ばないと読めない上、リスクに関する記載も弱い。
また、免責事項に関しては何も変わっていないので、結局プギャーな状態には何ら変わりが無い上、
既存会員(私も含めて)には何のアナウンスも無い。

◎今回の事件はmixiの本人確認の甘さや個人情報管理、危機管理対応のなってなさが見事に露呈し、mixiのビジネスモデルであった
・招待制で本名登録を行っても安心できる
・本名登録のため、検索が容易で、コミュニティが活発化させられる
…という点が見事に崩壊したことを示している。
今後、本名以外での登録が増加すれば、コミュニティの沈静化・規模縮小や、それにともなう退会者の増加もあるだろう。
会員数を確保しなければ、広告が収入母体のこの会社は打撃を受けることになる。 株式市場にはそれを見抜かれ、上場時の期待感・投機熱はすっかり冷え込み、株価は暴落の一途を辿っているわけだ。
さて、mixi、これからどこへ行く。

◎トップには、2chで見つけたmixiの個人情報管理の甘さを端的にあらわしたイラストを掲載させていただいた。
(問題があるようなら消します)

2006/10/10

【Journey】酷寒の函館

◎一夜明けると台風接近で大嵐。 なんてこったい。
しかしそんなことではへこたれない。 ホテル朝食は朝市に変更できるので早速函館朝市へ。
しかしまぁ朝の7時から、しかも雨降って風吹いて寒いのに観光客がいるわいるわ。ここでは本来ではご飯を買ってそこらの魚屋で具材を買って自分で丼を作る「勝手丼」がウリらしいが我々は指定された店で指定されたメニューを食することに。

◎三色丼を頼むと、出てきたのはイクラとウニとイカのどんぶり+ホタテの味噌汁。 朝から食うにはちょっと重たいメニューだよなぁ。 でもこれが(゚д゚)ウマー。
ウニなんて何年も食えなかった(嫌いだった)のに、ここで食うウニは(゚д゚)ウマー。

◎朝飯後は妻の友人と合流して函館めぐり。 それにしても寒いっ!!
五稜郭タワーに上がってみたり、ベイエリアをうろついてみたり、元町あたりを散策してみたりしたのだが、とにかく寒くてそれどころでない。
本州からすれば5度以上も気温低いのだからそりゃ当然か。

◎いろいろ見て回った中ではやはりハリストス正教会が印象に残る。 キリストの生誕から復活までを描いた内部の装飾は圧倒的。
蝋燭が灯され、厳かな雰囲気に包まれる。
これ天気よかったら最高だったんだけどなぁ… でも教会内部だと、かえって曇り空のほうが薄暗くて雰囲気出るかな。

◎函館港に戻ってきたところでかつての青函連絡船「摩周丸」を改装した青函連絡船記念館に足を運ぶ。
私の心のふるさと香川県にはこういう連絡線の記念施設とかが無いので、船を丸ごと記念館に仕立てたこの施設は非常に興味がわいた。
何せ当時の座席とかがそのまま残り、操縦室(と言えばいいのか?)や通信室と言った施設は部屋ごと残されているのだ。
車両甲板に立ち入れなかったのは残念ではあるが…
何しろ「船に列車を積んで」海を渡っていたのだ。 なんかこう、ワクワクするものがある。
青函トンネル開通で便利な世の中にはなったが、失われた風景に思いをはせるのも良いものだ。

◎と言うわけで全行程が終了。 夕方に妻の友人と別れを告げて空港に向かう…途中のコンビニで道産子の心の友「ヤキソバ弁当」と「カツゲン」を買ってみた。
カツゲンがどういう飲み物なのかわからないので妻と二人で半分こ。
飲んでみたところ…こりゃうまい。 イメージとしては、濃い目に割ったカルピスと言うか、ヨーグルト味のハイチュウを液体化したというか…そんな感じ。
乳酸飲料を景気よく飲むと腹を下すので私は半分ぐらいにしておいたが、確かにこりゃうまい。
こういうのが生き残るなら、北海道で未だにアンバサが売っているのも頷ける。

◎さて、また行きたいな北海道。
次は道東目指して突っ走るってのもよさそうだ。 美瑛・富良野はもう一度行ってみたいし。
何年後になるか判らないが…

【Journey】函館の夜

◎函館山の散策が一段落して下界に降りてみると、遠くに函館の教会群が見える。 これは堪能せねばなるまい!! ってんで、どうせ迎えのバスは20分以上来ないので散策してみることに。
闇に浮かぶ教会もなかなか美しい。
小雨がぱらつき始めて気温も下がってきたが、雨に濡れた石畳がまた風情をそそる。






アトで聞いたのだがこのあたりは建築文化財の保存地区に指定されているそうで、家の改築もままならないそうである。 景観保護のためとはいえご苦労な話である。






◎函館は路面電車の町である。 この路面電車がまた風情があってよろしい。
私は路面電車というものに乗ったことが無い。 これは早速載らねば!! と言うことで乗ってみる。
そういや昔住んでた岡山県には路面電車があったよなぁ、確か… 1回も乗らなかったけど。
夜の街を走る路面電車。 速度はゆっくりで、客もまばら。
なんか車内だけ昭和に逆戻りしたような雰囲気だ。
なんかこういうのも、いいなぁ。


◎さてその日の晩飯は市街地の居酒屋とあいなった。 函館は海産物豊富な街なので、魚がうまいうまい。 エビカニ大好きな妻はカニの剥き身とブリの刺身で恍惚としているw
私は話のタネに「鳥串」を頼んでみたら、 うーんこれはどうみても豚串だよなぁ。
食ってみると、やっぱり豚肉だ。
どうも南北海道の一部の地域では豚肉を刺した物体を 「鳥串」と呼ぶらしい。
そういや函館のハセガワストアの「焼き鳥弁当」は豚肉だとか。
なんで豚肉なのに鳥呼ばわりするのか…うーん謎だ。
このあと豚マヨ丼を頼んでみたのだが、これでもかというぐらい量があり食べきるのに一苦労した。 うまいんだけど量ありすぎ。 居酒屋のメニューじゃないよコレw。

3日目:酷寒の函館に続く・・・

2006/10/09

【Journey】洞爺湖~昭和新山~函館

◎一夜明けると曇り空。 台風が近づいているそうで、本州は大嵐だったとか。
幸い札幌は薄く日も差す天候。 朝餉を食んで、さっさと出発。
何しろ今日は函館まで走らなければいけない。 寄り道なし・渋滞なしでも4時間半はかかる長距離ドライブだ。

◎札幌から走ること2時間、虻田洞爺湖インターで降りて洞爺湖に着く。
平日で天気もあいにくと言うことで、あまり観光客の姿が無い。
昔は洞爺湖も水が澄んで綺麗だったそうだが、近隣の温泉宿の生活廃水で随分と水が汚れてしまったらしい。 薄霧の向こうに見える中島は幻想的ではあるのだが…
ちなみに遊覧船で中島に行くと、ジンギスカンをやっていたそうだ。 時間が無いのでパス。

◎洞爺湖から数分車で走ると昭和新山に着く。 昭和新山が噴火で形成されたのは昭和52年…つまり私の同期じゃないかw
山の高さは侵食等で年々低下はしているものの、火山活動自体は活発らしく、もうもうと煙を上げていた。
2000年には有珠山の西側でも噴火が起こったそうで、洞爺湖に抜ける道の途中では焼け野原の中を噴煙が上がる姿が見えた。


◎そんな昭和新山だが、山の横にはお土産店をはじめとした集落(?)がある。 そこでひときわ異彩を放った看板がコレ。

半額

一体熊の何を売っているんだろう…
かなり気になって、店の人に聞いてみようかとも思ったが、まるで店と一体化しているかのような威風堂々としたマタギ風の店主に圧倒され声をかけることすら出来なかった。
一体何を売っているんだ。 熊半額。

◎そんな昭和新山を離れて一路函館へ。 昼飯のホタテラーメンが異常に量が多く妻は夢の中だ。
高速は国縫までしか行ってないので、そこからは国道5号をひた走ることになる。
噴火湾を左手に見ながら海岸線をひた走る。 ごくたまに函館本線の列車も通っていくが結局2時間走って旅客列車は特急1回しか見なかった。 他は全部貨物。 さすが弩級ローカル線王国北海道だw
森の道の駅から函館の手前までは妻に運転を交代。 対向車を怖がって左に寄る癖は抜けないが、 全体的に運転はうまくなってきていると思う。 本人は必死のようだが…

◎寄り道で時間を食ったが5時過ぎに函館に到着。 ホテルチェックインを済ませて小休止。 日没を待って函館山に登ろうとすると「夏季マイカー規制中」とのこと。つっても冬場は雪が積もって、山登りなんか無理じゃないの?
と言うことで函館山ロープウェイで頂上へ。

◎函館山の夜景は日本3大夜景に数えられるだけあって非常に美しい。 札幌から見た夜景は広大さと明るさもあって「凄い」といった印象だが、函館のソレは両サイドから回り込む海岸線の闇と、街の明かりのコントラストが何ともいえない風情を出している。 うまく言葉では説明できないけど…
ちなみに函館山の山頂展望台にはスナックコーナーもあり、夜景を楽しみながらコーヒーブレイクもできる。

函館の夜編へ続く… Posted by Picasa

【Journey】札幌を歩く・後編

◎テレビ塔まで来たところで腹が減ったので昼飯に。
せっかく札幌まで来たのだから、話題のスープカレーなるものを食してみることに。
このスープカレー、札幌を中心にブレイクしているそうで、市内だけでも数百軒のスープカレー店があり、「リトルスプーン」なるチェーン店(香川県で言うはすい亭みたいなもんか?)もあちこちに建っている。 さぬきうどんと同じく、ご当地B級グルメなのだ。
実際食ってみると、カレーと言うより韓国風雑炊(クッパ?)に近い感じがする。 ただスープは肉や野菜からとった物で、スパイスはちゃんとカレーのそれを使っている。(,,゚д゚)ウマー。
そして中には野菜がゴロゴロと。 本当にゴロゴロと入っているのでスプーンで食うのにはちょっ
と苦労する。 ちなみにこの具材はダシ取りに使ったものとは別調理らしく、しっかり味がする。

◎札幌の夜は早い。 この時期にはもう5時過ぎに日が沈んでしまう。
妻の友人には旧庁舎などを案内してもらって市内観光を楽しみ、日没前に解散。
ホテルチェックインを済ませ、日が沈みきるのを待って藻岩山に上ってみた。
おおー、なかなかの夜景。 札幌市は面積が広大なので、圧倒的な夜景が見れる。
それにしても寒いっ!! 大げさに思えた長袖を着てきたが、いやぁ寒いの何の。
夜景撮影をしようにも手が震えてブレが収まらない。 特にナイトショットモードの長時間露光を余儀なくされている妻は辛そうだ。
私はKDNのISO1600をフルに生かして夜景撮影に挑む。 それでも1/2秒ぐらいがやっとかぁ… 単焦点の広角があればもう少し楽なんだろうけど。
そりゃ3脚があれば夜景でも星空でも撮影OKだけど、ジャマだ!!w
ちなみに2枚目の写真はススキノ中心部を気合のズームショット。 このくそ寒い中、テレ端F5.6のズーム撮影…よくブレなかったもんだ。

◎晩飯はお約束の札幌ラーメン。 ここまで来たら当然味噌バターコーンラーメンでしょう。 私は普段ラーメンあんまり食べないけどね。
ちなみに近所の駐車場を見たら、「普通車 20分 90円」…安っ!!

2日目・函館移動編に続く・・・ Posted by Picasa

【Journey】札幌を歩く・前編

◎10/5~10/7にかけて、休暇を利用して北海道に行ってきた。 と言っても観光目的と言うより、妻が友人に合うに当たって私は運転手だw
友人は二人居て、一人は札幌近郊在住と言うことで1日目は札幌。 移動はレンタカーだ。

◎新千歳空港に降り立ったのが10時前。 レンタカー屋で手続きを済ませ、借り受ける車を見ると、なんとなく予想はしていたが三菱COLT。
ま た お ま え か ! !
ただし今回のはスポーツモード6速AT搭載モデルだ。 シフトロジックが通常と逆(押し込んでシフトアップ、引いてシフトダウン)には慣れがいるが、 パワーはそこそこあるし足も必要以上にフワフワしていないので乗りやすい。
後でわかったことだが、もう少し高速走行の燃費が良ければなぁ。 リッター10kmも走ってくれない。 ただ平均速度は140kmを超えている。 飛ばしちゃいけないんだよ。

◎スポーツモードATに気をよくして爆走したらあっという間に札幌に着いてしまい、待ち合わせの時間まではまだ時間があるので学生のフリをして北大の敷地をうろつく。
私は大学と言うもの自体に通っていない(高専卒)ので、キャンパスライフというものがどーいうモノなのか良くわからないが、うららかな秋の陽気に誘われて、学生たちは道端の芝生でジンギスカンを…って、こういうものなのか?w
ただ、学校自体は本当に立派。広々とした緑豊かな敷地と、威風堂々とした校舎(って言えばいいのかな)を見ていると・・・ あー、私のイトコが浪人重ねてまで北大に行った理由がわかる気がする。(ちなみにそのイトコは現在北海道開発局の役人)

クラーク先生は言いました。
「少年よ、大志を抱け!!」
うむ、大志を抱こうじゃないか。
…実現するしないは別にしてねw

◎正午過ぎに妻の友人に合流。 札幌市内を案内してもらうことに。
前回の北海道旅行でも札幌は来ているのだが、夜に着いたのでススキノ近辺でラーメン食っただけだったのだw
まずは「日本3大がっかり名所」のひとつである時計台
周囲をビルに取り囲まれるその姿はがっかりするに十分。 納得のがっかり具合。
しかし、札幌市内のど真ん中に建っているという時点で、「雄大な草原のど真ん中に時計台が…」ってそりゃ過大妄想でしょうよw
写真はあえてビルが入っていないアオリの構図を選んでみたので、どれぐらいがっかりできるかは実際に行って確かめてみてほしい。 期待がでかいほどがっかりできるw
建物自体は好きだけどね。 私は。

◎んでお次はさっぽろテレビ塔。 東京タワーの特別展望台から上を切り飛ばしたようなデザインだ。 上に上ってみたが、塔から見渡す札幌の町はなかなか壮観。
結構、でかい街なのね。
しかし普通日本の大都市ってのは海沿いに出来るもんだけど、札幌には当然海が無い。
そういえば札幌駅も別にターミナル構造ってわけじゃないしなぁ。
どういう経緯で街が発達したのか、ちょっと興味がありおりはべりいまそかり。

◎あえて写真は撮ってこなかったが、今さっぽろテレビ塔では公式キャラクターの「タワッキー」を追いやって、「非」公式キャラクター「テレビ塔のテレビ父さん」がブレイク中だ。
塔の下にテレビ父さんショップがあり、修学旅行? で来ているらしい女子中学生に大人気。
このテレビ父さん、なかなかの脱力具合と電波系テーマソングがイカしている。

後編に続く・・・ Posted by Picasa

2006/10/06

【Diary】函館より

◎実は10/5より妻の運転手として北海道に行ってます。 函館のホテルでネット環境を確保したんですが、これがなんとフロントからADSLモデム(ルータ)を借りてきて、それで有線接続すると言うかなりの力技。 いろいろホテル泊まっていろいろネット環境は使ってきたけど、モデムごと貸してくるのは初めてだw

◎関東近辺は豪雨だそうだがこちらはまだ雨は小降り…というよりほとんど降ってない。
Top写真は函館山から撮影した夜景の色温度をいじったものだが、中央部が少しだけ雨粒で滲んでいるのが判るだろうか。 逆に言えばこの程度しか降っていない。
晩飯は街中の居酒屋で刺身(゚д゚)ウマー 豚丼(゚д゚)ウマー。 南北海道では何故か鳥串と呼ぶ豚串(゚д゚)ウマー。

◎細かいレポートは帰ってきてから、と言うことで。 Posted by Picasa

2006/10/03

【Computing】Mac OS X向けExploit Code

CNET JAPAN:Mac OS Xの脆弱性を悪用したエクスプロイトコードが出現

Exploit Codeの流出自体はそれほど珍しい現象ではない…っつーかWinユーザならもはや「ゼロデイアタック」と言う言葉と同じぐらい日常茶飯事な事例だが、記事にもあるようにMac OS Xでゼロデイエクスプロイドコードが発見されると言うのはかなり珍しい。(ちなみに、コードが作成された時点でパッチが無かっただけで、現時点ではパッチがある)

◎記事中にあるリンク記事を読んでいると、Appleのセキュリティ対策は「拙速よりも巧遅」と言うスタンスが見えてくる感じがする。
例えば4月のこの記事:Macにパッチ未公開の脆弱性 の末端の一文だ。

>(AppleのBud Tribble氏(ソフトウェア技術担当バイスプレジデント)は)「われわれの目標は、すみやかにパッチを投入することだ。どこまで早くできるかは、得られる情報の量や取り組む部分の複雑性など、さまざまな要因によって変わってくる」

と、必ずしも迅速な対応が保証されているわけではないと言うことを素直に認めている。 この数ヵ月後にMSが立て続けに2回、拙速なパッチアップデートによりOSの機能に不具合をもたらしてしまったのとは対照的だ。

◎もちろんこのAppleの姿勢に問題が無いわけではない。 Mac OS Xの安全性は今のところ「悪意のあるユーザに狙われるリスク」がWindowsより格段に低いと言う前提に成り立っており、Exploid Codeが流出した際の危険性もWinに比べれば全然低いから、パッチアップデートを急ぐ必然性が低いと言えば低い。 Windowsを基準に考えれば、「そんな悠長にやっていて大丈夫なのか?」とは当然思うし、「経験則的に攻撃されたコトが無い」以外、Appleはソレに対する回答が出せないはずだ。

【Diary】GT4

◎最近シニカルな話題が多いので、たまには息抜きでどうでも良いことを。

◎1ヶ月前のエントリでゾンタでぶいぶい言わせていたが、その後の走りこみでエリーゼでも欧州選手権・ニュル4時間耐久も余裕で勝てるようになった。 単にヘタだったのね…OTL
ザウバーメルセデスC9をゲットし、GTワールドチャンピオンシップに勝利、その後は耐久レースに没頭する毎日って感じ。
エル・キャピタン耐久でゲットしたTOYOTA 88C-Vを酷使中。 いやーいいねぇCカー。
オーバーテクノロジーの結晶って感じがしてグー。
富士1000km耐久とかだと、ホントにCカー時代の耐久レースを思い出す。 富士のレイアウトがABコーナー改修後ってのがちょっと気に入らないけど…
と言うか富士、ホントに80年代はあのABコーナーの無い、危ないコースでレースやってたんですねぇ。

◎最近は耐久レースが楽しい。 え? あんなダラダラ走り続けるだけのレースの何が面白いんだって?
そりゃやっぱりタイムアタックでしょう。 耐久レースだけにタイヤモハードコンパウンドを選ぶし、あまりズリズリ滑らせまくるとタイヤ磨耗が速い(Cカーだと、低速ギアでの立ち上がりで普通にホイールスピンする)ので、いかにタイヤをいたわりながら速く走るか… と言う「タイヤマネジメント込みのタイムアタック」がかなり楽しい。
例えば88C-V、Fハード/Rスーパーハードの組み合わせだと、ちゃんと走れば11秒台の前半に行けるがこのペースで回るとタイヤは15周程度で限界に達する。 ここで、タイヤの寿命を20周に設定して(15秒台狙いぐらいなら余裕)、その上でどこまでタイム縮められるか… 13秒台狙いのラップで20周持たせることはできたが、それ以上になってくるとキツい。

◎とりあえずフォーミュラレースやりたいんだけど、そのためには24時間耐久やらなくちゃいけないからなぁ…
どうしようかな。

【Diary】Zuneの目指すビジネスモデル

◎Zuneの発売まであと1ヶ月ちょっと(日本はいつかは判らないが)となってきており、Zuneに関する分析記事や機能紹介記事も目立ってきた。
少し前のエントリでも触れたが、なんだかんだいってZune、「普通の携帯音楽プレイヤー」として考えるなら、そこそこ売れる感じはする。(と言うより、ある程度売れてくれないと、iPodユーザとしてもちょっと不安になる部分があるのだ。)
ただ、現状のZuneは「iPodの追撃」に関しては不安要素がいくつかあるのも事実だ。
それはどのような点なのだろうか。

◎1)既存のオンライン楽曲ライブラリとの整合性
ZuneはiTunes Music Storeで購入したDRMつきAACの再生機能がない。AppleのFeir Playがプロプライエタリ技術であるために仕方が無いっちゃ仕方が無いのだが、iPodユーザがZuneに買い換えると、iTMSで買ったコンテンツはZuneMaketPlaceで購入しなおす必要が出てきてしまう。果たしてこの仕様が受け入れられるか。
特に音楽配信事業に関しては事実上Apple/iTMSの寡占状態にあるため、新規ユーザはともかく既存ユーザは、Zuneに移行しようと思うとどうしてもこの点が足枷になるはずだ。
例えばZuneMarketplaceでiTMS楽曲を買い取ってくれるとか、無償とは言わないまでも割引購入できるとか、そういう「ライブラリごとZuneに置き換えてしまう」戦略を取るというのも一つの手段なのではないだろうか。

◎2)Podcast未対応
ちょっと致命的と思えるのがこの点。 言うまでも無くPodcastの市場は爆発的に拡大しているというのに,どうやらZuneのライブラリ・ソフトウェアにはアグリケータ機能は実装されず,ユーザーが何らかの手段でダウンロードしたPodcastを再生できるにとどまる。(と言うか,それが出来ない携帯音楽プレーヤーってあるのか?)
誰がそんなめんどくさいことをするのだろうw
iPodの、他携帯音楽プレイヤーとの相違点の一つがここであり、ZuneがもしiPodユーザを食う気があるのなら、この点を無視するわけにはいかないと思うのだが。

◎3)「利用者任せ」の無線LANビジネスモデル
ZuneにはIEEE802.11gが搭載され,Zune間での楽曲ストリーミング等の機能が搭載されると推測されているが,正直言って、これを使ってユーザーに何をさせたいのか,と言うのがイマイチ見えてこない。
MSはえてしてユーザーエクスペリエンスのアピールが舌っ足らずな傾向にあるが,再生中,或いはライブラリ内コンテンツを周囲のZuneに飛ばせることが,ユーザにとってどれだけの恩恵を預かれるものなのか,MSからの定義は明示されていないのが現状だ。
「こういう楽しい機能があって,こういう楽しい体験が出来ますよ」とアピールすれば良い話なのだが,残念ながらMSはそういうアピールは下手だ。


◎もちろんこれらの点は、「現状で見えない」だけであり、将来的なZuneの展開戦略にはこれらの取り込みがある、と言うことも十分考えられる。
むしろ、
ITmedia:Zuneが倒すのはiPodではない?
にあるように、新規顧客と、非iPodの既存ユーザが取り込むことが第一目標とすえているのだろう。
そういう観点で見ると、Zuneは無線LANを除けば手堅いちゃ手堅い,無難なつくりに落ち着かせているようだ。
まぁ、新規顧客の開拓に関しては、MSお得意バンドル商法をもってすればたやすく達成できるだろうし…んでまた反トラスト法訴訟起こされたりしてw

◎ただ、Zuneも価格がネックになっている。 一説によると、1台あたり50ドルほど赤字が出る可能性もあるとか。
ここらへんは量産効果やコンテンツ収益(この場合、 配信する音楽)で補填する計画なんだろうが、新しく立ち上がる音楽配信サービスがどこまで収益を上げられる…と言うより、「Zuneを買ったそのユーザーからの回収」が行えるのだろうか。
…まぁ、PS3や「半年でiPodを追い抜く」と豪語したかつてのウォークマンよりは、現実味がありそうだけどw
実はZuneに最も戦々恐々としてるのは、Appleではなく、SONYだったりしてw

【Diary】オーマイニュース

◎初日からネラーに壮絶に釣られて苦し紛れの言い訳に終始し、案の定左マイマイ「市民派」ネタメディアとして一部の人にはすっかり市民権を得て、マスゴミ倫理懇にすら「勝手な思い込み」と書かれる始末のオーマイニュースだが、
朝鮮日報にこんな記事が。
朝鮮日報:オーマイニュース、北朝鮮に75万ドル提供

> オーマイニュースが北側に渡した資金に対し、統一部の関係者は「平壌マラソンの成功のために北側に支援したものと聞いている。事業者側が話をしていないため、われわれも詳しいことはよく分からない」と話している。
 同大会の開催に向け北側と交渉した「南北が共に生きる運動」のイ・ドンヒョン代表(当時オーマイニュース副社長)は「ノーコメント」ととしている。
 なお、イ代表と共に北側との交渉に当たったオーマイニュースのパン某取締役とは、いまだに連絡が取れていない。

◎まぁ、ノムタン政権をとっとと終わらせたいハンナラ党としてはノムタンの支持母体の一つであるオーマイニュースでつつくのは当然の戦略だろうし、朝鮮日報の基本スタンスとしてもノムタンには反旗を翻す立場ですからね。
ただ、そうはいってもマスコミがこういう記事を書くってコトは、デジタルメディアに反発体制を取る既存メディアって言う構図は、かの国でも変わらないのかな。

◎さてところで鳥越編集長。 この件に関して日本語オーマイニュースではどういう立場を取るのか、ちょっと聞いてみたい感じはしますね。

2006/10/02

【Computing】Mac OS X 10.4.8

◎Mac OS Xのソフトウェアアップデートが行われ、バージョン10.4.8になった。
ITMediaの記事
Leopardのリリース直前という事で、変更点は主にセキュリティ系なのだが、ITMediaの記事には触れられていない重要な変更点が一つある。 それが【Rossetaの高速化】だ。

◎MYCOM PC Webで、Rossetaのベンチマークテストを行っている。
Mycom PC Webによるベンチマークの結果

>CPU Testでは、Rosettaモードにおけるスコアが約29%増と、ネイティブモード(約6%)に比べ大幅アップ。Rosettaの根幹ともいえるバイナリ変換効率を測るとき、CPU Testが重要な指標になることを考えると、その差は大きい。Thread TestとMemory Testはほぼ横並びだったが、QuartzGraphicsTest(約23%増)とUser Interface Test(約38%増)など、描画関連のスコアが伸びている。
◎主要なOS X対応アプリはUniversal binary化しているとはいえ、まだまだRossettaを活用するユーザーも多いことだろうし、互換性の確保という点でやはりRossettaは重要なコンポーネントだ。
(惜しむらくはIntel版がClassicを持たないことか…)
また、たった6%ではあるが、ネイティブモード自体のパフォーマンスも向上している点も見逃せない。
次期OS発表の直前でもしっかりとこういうところの作り込みをやる、というところは評価できると思う。
…パフォーマンス最適化なんて無縁のアップデートを繰り返し、ただひたすら重くなるどっかのOSに比べればw