2006/10/30

【Diary】誰がそれを選んだのか

CNET Japan:「MS 、Vista投入でOS価格引き上げ」:エイサー幹部が指摘

◎まとめると、
XP Home Editon(176.99ポンド)→Windows Vista Home Premium(189.99ポンド)
※Vista Home Basicは機能限定のため比較にならない
XP Professional SP2(289.99ポンド)→Windows Vista Ultimate (325ポンド)
といった調子で、メーカー向けライセンスは更にコストアップが大きいとのコト。 まぁこれが、リテール版の価格で言っているのか、アップグレード前提の値段で言ってるのかは良くわからないが、そういうことなのだそうだ。

◎先日義父と話をしたときも、Officeの価格の高さに不満を述べていらした。
エイサーの件にしろ義父の件にしろ、その主張はもっともだと思うのだが問題は「誰がそれを招いたか」である。
私は何もMicrosoftが独占市場を形成していったときの事業プロセスに文句をつけたいわけではないし、事実上まだ競争原理が残っていたころのMicrosoft製品は、他社に対する優位性もあったと思う。(ネスケとIEを比較すればわかる)
ただ、その後独占市場になった際にじりじりと上がるソフトウェア価格に(多少の文句はつけつつも)金を払い続けたのは一体誰か、ということだ。

◎市場の寡占化による価格の上昇など、当然予測するべきことであり、費用対効果で成果が上がらない(あるいは追加投資した分の恩恵が受けられない)なら最初から製品を購入しなければ済むことだ。
その権限は誰にあるか、紛れも無い消費者自信である。
「買わない」「選ばない」という選択肢を取らなかったという点では、Microsoftの高値商売の遠因は消費者本人にあると言えるのではないだろうか? と私は思う。

◎幸いにして今はWindowsでもOpenOffice.orgや中国製の「Officeそっくりオフィススイート」、家庭用のちょっとした用途に最適なGoogle Docs&Spreadsheet、Macに目を移せばiWorksといった多彩な選択肢が出てきている。
これらを企業ベースで導入するには少々手間がかかるが、個人ベースなら使うのも管理するのも自分自身だ。
まずはそういったところから、費用対効果で最適なアプリが何であるのか、見直してみるのも良いかもしれない。

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