2006/12/30

【Diary】2006年ももうすぐ暮れる

◎今年ももうすぐ終わる。 今年は自分にとってとりあえず「忍耐」(と言うほど大げさでもないが)の1年だった。 結婚生活1年目ということもあってそれまでの自分とはまったく違った生活態様になったし、職場は余計なお世話で「新婚さん向けに」業務を減らしてくれるもんだから、フラストレーションはたまる一方。 救いは、そんな私の窮状を見かねてわざわざタコ部屋に引き抜いてくれた人がいたことと、「どうせ仕事でまともな人事考課がつかないんだから」と(一応)本気で試験対策を行い、一応結果が出たことか。 これで何とか、無事に年が越せそうである。
と言うことで、今日はこの1年間のBlogエントリを振り返りながら、自分の身の回りの2006年を整理してみたいと思う。

◎Diary…今年は何かこう個人も組織もひっくるめて「個々人のモラルの低下」を改めて考えさせられる1年だった気がする。
イイ年こいた大人が永田寿康の日本密告社会化計画の立案と自爆のようなバカ論理を振り回したり、飲酒運転で人をひき殺してみたり、秋田でわが子を殺して狂言を吐いてみたりとと「自分勝手な勝手な理屈」を世間に知らしめ、それを見て育った糞餓鬼が同級生をいじめて死に追いやる ようなことを平然とやる。
あからさまに胡散臭いソフトバンクの商売論理に「0円広告」にコロッと騙されて飛びついてみたり、経営基盤の脆弱なベンチャーに飛びついてはライブドアショック、mixiケツ毛株暴落、と、「それ見たことか」と言いたくなるような出来事も結構あった。
細かい世間的ネタ・日常ネタで印象的なのは
扁桃腺炎症で発熱39度
Inspiron大クラッシュ大会
靖国神社参拝
商業的、そして物理的ソニーボム
といったところだろうか。

◎Music Works…佳作も佳作、新曲らしい新曲は全然作ってない… と言うより、生活の中で音楽に費やせる時間や気力が稼げなくなってるので仕方が無いか。
本当は、YAMAHAがMOTIF次世代機を出してくれたら、大幅に機材の整理をやろうと思ってたのだが、出るものも出ないのでそれも手付かずである。 来年はどうかなぁ。
ちなみに一切合財全部処分!!てのも考えたが、曲こそ作らなくなったがやはり鍵盤が無いとどうにも落ち着かず、気分転換にポロポロ弾いたりしてるので、やっぱり鍵盤は要るな。

◎Sound Works…上記に書いたように今年は楽器・録音関係での私的魅力製品は無かったが、レファを見てると結構D888とか、Cubase4をググってココに来る人もいるようだ。 ほとんど話題にしてないのにね。
自分の中ではiPodの導入が大きく、これのせいで音楽鑑賞のありかたがガラッと変わってしまった。ほとんどレンタル屋も利用しなかった私が、半額セールの時を狙って10枚単位の「大人借り」をするほどになり、リビングオーディオにはDockが繋がれ、車からはカーオーディオ用CDが撤去され、iPod一辺倒の音楽生活になってしまった。

◎Computing…PC周りの話題で記憶に残るのが8月のMS06-042問題か。修正パッチのベータテストを顧客にやらせるようなふざけた市場品質プログラム、そしてそれから数ヶ月続いた「パッチを出すごとに不具合が出る」お粗末なサポート体制を見ていると、いよいよもってMSの企業姿勢にもついていけない感じはしてきた。
一方でAppleは今年は元気だった。 衝撃的なBoot Campの発表、そして待望のMacBookのデビューアップデートと、MSに嫌気のさした私の購買意欲をそそるに十分なニュースが相次いだ。 Leopardは来年3月デビューらしいので、その時期が来たら、いよいよMac環境へ乗換えか。

◎Camera…今年はじめて手を出した分野が「一眼レフデジカメ」。 予想はしていたが、やはり一眼レフとなるとその描写・表現力がコンパクトの比ではない。
レンズは結局メインの17-85mmと、モノ撮り用50mmのみだが、できれば広角がほしい。 子供が居ないから、望遠は要らないかなw
撮影練習も兼ねていろんなところに持ち出しているので、必然的にお出かけバッグがカメラバッグになっているのだが、このカメラバッグが「いかにも」な感じであんまりイケてない。 トートバッグ風のカメラバッグとかないのかな。

◎Journey…今年は旅行が多かった。 年頭の京都、旅行じゃないが蘇州の出張、夏には妻の実家の墓参り温泉旅行、秋には北海道も行ったな。
特に印象的だったのは、実は旅行じゃないが中国出張。 マクロでは工業国家を目指しつつも、ミクロな観点で文明的に先進国になり切れなかったり、国家として反日を唱えても日本(あるいはその他の外資)に擦り寄らないと生活ができない、といった「マクロ論理とミクロ論理のジレンマ」をいろんな所で垣間見ることができた。
今年あたり、バリとかそういうリゾート系に行ってみたいと思いつつ、果たしてお金があるのやら?

◎その他…Blogでいろいろ話題にしてきた中で、やっぱり今年1番のネタはこのエントリか。
キ◎ガイが1名噛み付いてきたのだが、おかげで私の中では、「最近の◎◎が腐っているのは本当のこと」が流行語になってしまった。
ちなみにこの人、

昔はアルテック612Aでミックスダウンしてました。雲泥の違いであることは本当

らしいので、是非この人が手がけた作品を教えていただきたいものである。 ここまで言い切るのなら当然この方はプロのミキシングエンジニア、しかも相当商業的成功を収めた方であり、まさか愛知県の片隅のオカルトまがいのケーブル屋の店主などではあるまい。
「あのサイト」と記するぐらいだから、関係者でも無いだろう。 たとえリモートホストから割り出される地域が、「あのサイト」の住所と同一地域であったとしても。

◎と言うわけで今年も暮れて行く。 明日は多分、妻と一緒に年越しライブで2007年をスタートさせることになるので、今年度の更新はこれで最後だろう。
来年も相変わらず、気まぐれ話題・気まぐれ更新、Web界のエアポケットのノリでやっていきますんで、どうかよろしくお願いいたします。

【Diary】大掃除

◎世間は年末、オトーさんは大掃除、という事で我が家も年末大掃除。
自他共に認める「洗剤マニア」な我が家には、ありとあらゆる場面で使う洗剤が揃っている。
掃除の基本は上から順に、洗剤片手に片っ端から磨き上げろ!!


◎…と、足掛け2日間、部屋中のほこりを落とし、1年分たまりにたまった台所の油汚れ(特に換気扇…)と格闘しまくった結果、スッキリ綺麗になったはいいが、どーにも左指の指先がピリピリする。
少しただれた感じもするので、こりゃ明日になったら指先ボロボロだろうなぁw
皆様、洗剤を使う際には手袋をしましょうw

2006/12/29

【Sound Works】ヘッドフォン

impress AV Watch:オーディオテクニカ、極細ヘッドバンド採用ヘッドフォン

◎iPodで使っているイヤフォンがだいぶ調子悪くなってきた(毎日のように使ってればね…)ので、ヘッドフォンを買おうかどうしようかかなり迷っている。 というのも、ヘッドフォンは既に私は2個持っている。
そのうち1個はフォーンプラグ専用なのでiPodには使えないが、もう1個、ATH-M30はミニフォーン対応だし、音は文句無く良い。 ただ、モニターモデルなのでケーブルが長すぎるし、「いかにも」なデザインはどこまでもアキバ民を想像させてしまう。 だめだこりゃ。

◎そうなると表題のリンクに張ったようなコンパクトヘッドフォンの登場となる。 ヘッドバンドが目立たないというのが魅力か。
手持ちのヘッドフォンは2個ともオーテクなので、期待は出来るがモデル毎の当たりはずれがでかいのもオーテクの特徴。
いろいろ考えると、結局軽量密閉型のゼンハイザーPX200とかになるのだろうか。ちょっと値は張るが…
しかしゼンハイザー、モニターヘッドフォンとしてだとかなり高嶺の華だったのが、ポータブルヘッドフォン向けとなると敷居が低く感じる。

◎ちなみにオープンエアーか密閉型か、という点についてだが、同じ値段で比較するならオープンエアーのほうが「良い音」はするのだがオープンエアーの宿命で低域不足で、また音漏れも避けられない。
密閉型は高域再生特性に劣るものの、ダンピングしづらいので低域が締まり、またエンクロージャー効果で十分な低域を出してくれる。 もともと圧縮フォーマットのポータブルオーディオプレーヤーはただでさえ低域不足の傾向があるので、密閉型のほうが期待は出来る。 しかしこのあたりも好みだろう。(音量にも拠るし…)
ちなみに表題のATH=ON3はオープンエアーだ。

2006/12/25

【Computing】Mac de WInアプリ

◎mycom PC WEBに、Mac上でのWindows関連製品のニュースが並んだ。
mycom PC Web:VMware、Intel Mac用仮想化ソフト「VMware Fusion for Mac」β版を公開

今回公開されたベータ版は、デュアルCPU環境や64ビット環境をエミュレートするほか、CD/DVDへの書き込みやUSB2.0のハイスピードモードにも対応している。Mac
OS環境と仮想マシンの間でファイルやフォルダをドラッグ&ドロップでコピーすることも可能

と、パッと聞くと随分と機能充実な感じがする。 確かにBoot Campのようにシステムの再起動をすることなくWindows環境が扱えるのは魅力だが、PCそのもののソフトウェアエミュレーションという事で、どこまで重たいものなんだろう。
「仮想化技術」は昨今よく聞くキーワードだが、イメージとしては、やっぱり重そうだなぁ。

◎そもそも、動かしたいのはアプリであって、OSでなくてもいい。 そんなことを考えているとこんな記事がある。
mycom PC Web:CrossOver Mac 6.0のリリース候補版が公開
これ、UNIX用のオープンソースWin32互換レイヤー「Wine」をベースにして、Mac OS Xに搭載されるX Window System上でWindowsアプリケーションを動かそうというもの。
過去記事を読んでいるとまだまだ実用には遠い段階のようだが、個人的には仮想化ソフトよりこっちを応援してみたくもなる。
仮想マシンを介さずにWindowsアプリケーションが動けば、まさに「うはwww夢が広がりんぐwwwww」って感じで。

2006/12/22

【Diary】空気は読めず…

◎ソフトバンクの新CMが物議をかもしているようだ。
月がでたでた月がでた:ソフトバンクのあのCMには、明らかな不快感の鍵がある

◎いじめ問題がこれだけ世の中にクローズアップされる中で、ともすれば友達コミュニティからの孤立・阻害を表現するかのようなCMを垂れ流すあたりに、ソフトバンクの「空気の読めなさ」がある。
まぁ、いじめが問題になっていなくても、コレ見て不快感を感じない人もなかなかいないだろうが、
嘘流し0円広告等、国からも同業者からも消費者からも睨まれているソフトバンク、自分たちがどのように周囲から評価されているかを客観的に考えれば、こういう広告企画は出ないし製作もしないし経営もGoを出さない。

2006/12/20

【Diary】相次ぐ訃報

◎青島幸男、岸田今日子の相次いでの訃報に続き…
ニッカンスポーツ:お笑い、カンニング中島忠幸さん死去

。・゚・(ノД`)・゚・。

もう、亀田祭りなんてどうでもよくなりました。(どうせ結果は見えてるし)

◎他人をコキ下ろすしか出来ない芸人が多い中、カンニングは好きだったんですが…残念。
相方の竹山は、事実上のピン芸人になっても「カンニング竹山」でずーっと活動していたのも印象的。
これから、どうなるんだろう。

2006/12/18

【Diary】今日の1枚 :大江千里「Avec」

◎何だかんだ言って日本のポップス界にずーっと存在し続けるシンガーソングライター、大江千里の5thアルバム。 1985年の作品。
このCDを買ったのは確か12年前、学生寮のボロ部屋で、ポータブルCDにヘッドフォンを突っ込んでひたすらコレを聴いていた記憶がある。

◎実は私は1st、2nd、4thを除く全アルバムを持っていたりするのだがw その中で1枚選べと言われたらこの1枚を選ぶ。
LPからCDの過渡期に、一斉にCD化されたため、LPイコライジングの音がそのまま入っており、今の音では考えられないようなサチュレーションしたヴォーカル、ハイの落ちた丸みのある音像がそのまま楽しめる。
一言で言えば、やっぱり80年代の音がするのだ。 例えば先日のはっぴいえんどのように、過去作品のプレセンスを蘇らせるようなリマスタリングとは無縁の、「CDである必要すらない」ぐらい素の音が入っている。

◎そして楽曲は不思議とその音像にぴったりはまる。 ジャケットがそうであるように、歌詞もメロディもサウンドも、どこかに優しさと暖かさがある。 本作と、その前の「乳房」は、それらの前後のポップで軽快な楽曲とは対極の、風景画的な浮遊感のある楽曲が多く、ただ流していても、逆に聞き入っていても、心に響くものがある。
どんな状況で聞いても楽しめる1枚だが、あえて状況を限定するなら、ちょうど今の季節の夜汽車だろうか。
恐ろしいほどハマってくれる。

【Diary】濃すぎる休日

◎そもそもなんでこんなことになったのかは良く判らないのだが、ナックN沢、k-gotoh両氏をはじめとした、ステージアクターと客の関係であり、直接的関係の無い音楽仲間であり、写真のようなイラストに感動を覚え、「華やかな大通りより退廃的な裏町がいい」と言い切ってしまうような面子ばかりが6人も集まって花やしきを襲撃すると言う大惨事な休日と相成った。

◎何が濃いってまずビジュアルからして濃い。 私も含めて、6人中4人が服装上から下まで真っ黒だ。 しかも膝丈のロングコートやらトンビやらマントやら…
あとから自分で写真を撮って、それを見返して、「こいつら絶対タダモンじゃねぇ」的な雰囲気を存分に醸し出している。
しかしてそんな集団がローラーコースターに終結し、「売れない新人アイドルの恒例行事」というお題で奇声を発して歌いながら疾走する。 怪しすぎる。

◎自分に誇りを持った偏屈が集まるとこういう大惨事になるんだぞという典型を見るような休日ではあったが
とりあえず楽しいじゃねぇかコンチクショーw
と言うわけで次回会合は利根川を越えて、楽器持参でやりますかw

【Diary】神保町の隠れ家

◎神保町「ラドリオ」

表通りから1歩踏み出した裏路地にその店はある。
その日は妻が朝から出掛け、私はすることも特に無かった。外を見れば冬の陽気が差し込み、ちょっと散歩するにはちょうど良い塩梅。

◎あの店に行こう。
行く先もする事も決めていないが、バッグにカメラを詰め込み、私の足は自然と神保町に向かう。
目的があるとするならば、この店に行くことだけだ。

◎最初に断言しておこう。
一人で行って、本も読まずにコーヒー2杯だけで1時間も過ごせる店を、私は他に知らない。
決して薄くは無いが、後味が切れるあっさりとしたブレンドコーヒーと、派手さは無いがじっくり辛い「喫茶店のカレーライス」。
これらを食みながら、ゆっくりと煙草を燻らせ、ブリキの照明を見上げながら、頭に浮かぶ様々な想いをメモに書き留める… 本当にこんな程度のことしかしていないのに、
あっというまに時間が過ぎる。
「居心地が良い」と言う言葉では形容できない空間が、この店にはあるのだ。


◎辺りを見回せば、静かに談笑する男女、本を読みふける初老の紳士、何かを一生懸命書きとめる大学講師…
店も、珈琲も、客も皆、街のどこかに置いてきた何かが、ここにはあるような気がするのだ。

◎写真の佇まいを見て、惹かれるか、引いてしまうかは人それぞれ。
しかし何か心に響くものを感じたならば、一度足を運ぶことをお勧めする。

2006/12/16

【Diary】今日、悟ったこと

◎世の中、必死な人ってのはいるもんだなぁ。

まぁ、気がつかなければそれで良し。
当事者が幸せなら、それでいいんでしょうね。

2006/12/14

【Computing】頼むから、真面目にやれ

ITmedia:Mac版Officeの脆弱性、アップデートで修正……実は「間違い」
ITmedia:Office for Macのアップデート、実はまだ未検証――人的ミスで誤って公開

◎最近影を潜めていたM$のアップデート不具合、今度はMac用アプリで発生っすかー。
これ、何が悪いんだろ。 単純にケアレスミスでアップデートを発行した社員なのか、そういった未承認パッチをやすやすとアップロードさせてしまうMSの審査・管理体制に問題があるのか、そもそも品質保証・顧客サポートそのものに問題があるのか…

【Diary】終わるときは造作も無い…

夢が砕ける瞬間

顔面強打・裂傷及び打撲により当分入院が必要と思われます。

合掌。

2006/12/12

【Car】あれはきっと道路事情のせいだ、と思いたい風景

◎私の通勤路はかなり道が悪い。 どのぐらい悪いかと言うと、舗装路にもかかわらず轍にはまるとそこから脱出することが厳しく、8の大径+高扁平タイヤでは暴れるハンドルを押さえ込むのに精一杯というぐらいだ。 慣れたけど。
そんな土地なので、バブル期のおっさん向けヨタ車のようなフワフワ足の車は良くハネる。 あのころの車にアブゾーバはあって無いようなものだから、まぁギッコンバッタンと振り子のようにハネ回る光景をそこかしこで見かける。

◎で、今日見かけたのはセプター。 北米カムリを逆輸入した、まさにバブル一直線時期の香り漂うヨタ車だ。
これがまた、異常にハネる。 何もギャップに跳ね上げられたときだけではない。 加速、減速の度に「ギャップでも踏んだのか?」と思うほどハネる。 その撥ねっぷりは、ことあるごとに車の裏側が見える程。

◎荷重移動でのサス変異を支えられない程なので、おそらくは年式も古いしアブゾーバが抜けきっているのだと思うのだが…
さすがに私も、荷重移動でハネる車は初めて見た。
たいがいの車で酔わない自信のある私だが、アレの後席は乗りたくないな…

2006/12/10

【Diary】加湿器

◎本格的な冬になり、部屋が乾燥してきた折に妻が加湿器が欲しいと言い出した。
私は部屋の空気が乾燥しているほうが良い(音響機器が多いこともあって…)ヒトなので全然気にしなかったが、乾燥は女性のお肌や健康によろしくない。 と言うことで速攻で買いに行く。

◎私にとって加湿器と言うとイオン交換水にセラミックヒーターを突っ込んで沸かすタイプしか思い浮かばなかった(同様に、除湿機と言われると冷凍機からの冷媒をコイルに流して氷結させるタイプ…)が、家庭用の加湿器には主に3タイプある。
一つ目はスチーム、これはそのまんまお湯を沸かして蒸気を放出するもので、加湿速度が速いのと基本的に蒸気なので清潔なのが利点だが消費電力がでかく、湯沸しポット同様内部の清掃も必要になる。
二つ目は超音波式で、水に超音波を加えて霧状にするもので、消費電力が小さくメンテナンスフリーだが水中の成分全てを放出するため霧の清潔度が保障できない欠点があり、特に「クリーンさ」を謡う最近の空調機の潮流には逆行している。

◎で、今回買ってきたのが3つ目の「気化式」で、簡単に言えば湿った洗濯物に扇風機を当てるようなものだ。 気化現象を利用するため加湿速度が遅いが、送風機にヒーターをセットすることで気化速度を速めるモノ(ハイブリッド方式というらしい)もある。
フィルタ(ここに水を吸い上げて気化させる)の定期交換は必要だが、水中のミネラル分はフィルタに析出するので清潔さも保たれる。

◎気化式加湿器は水蒸気の状態で水分を放出するので湯気が見えず、風も冷たい。 加湿速度が遅いとなっていたが、実際に設置してからの水の減りようを見ていると結構な効率で気化できているようだ。 1時間ほど稼動させて妻の部屋に入ってみると、なるほどそこそこの湿度が保たれていた。(職業柄、湿度には敏感なのだ)
考えても見れば、気化を利用すると言うことは周囲の温度・湿度に応じて気化速度が変わるため、「暖められた乾燥空気」が周囲にあれば、それだけ気化速度は上がるし、周囲の湿度が上がれば気化速度も落ちるので最適湿度を保ちやすい。
意外と、優れた形式なのかな、気化式。 温度が下がりやすいのが難点だが・・・

2006/12/09

【Diary】次世代ディスプレイ

ITmedia:ソニー、FEDの事業化検討へ新会社設立

>技術を切り出し(カーブアウト)、外部の資金を活用して成長するベンチャー式の形態をとった。事業化の可否の判断に基づき、ソニーは買い取り・吸収や他社との合弁設立、事業売却などを検討していく。

うーん、事業化できるかどうかの判断がつかないまま別会社を設立するってどういうこと? 遅々として開発が進まないので、親会社にリスク回避で切り出されただけのような気がするのは私だけ?
そういえCanonも、SED技術を切り出して東芝と合弁会社作って「2005年に出す!!」いうて、「コストが合わん」 と言う理由でどんどん延期した挙句、いつのまにか「高画質を売りに」 と言う方向にいきなり振って2007年末まで伸びた
次世代ディスプレイ技術はどこも欲しい(Canonは従来ディスプレイ事業に手を出しては失敗し、SONYは液晶の自主事業を断念した)が、リスクが高すぎるので別会社化、あわよくば本体に吸収、ダメなら切り捨てて本体へのダメージ無し、といったところだろうか。

◎SEDもFEDも本来はCRT技術の延長にある。 CRTは陰極からの電子ビームを画面走査させていたが、SED・FEDは画素ごとに陰極をズラッと並べて電子ビームを画面にぶつける。
CRTと同じ原理なので高画質、CRTの製造技術を応用できるので低コスト、電子走査空間が必要ないので薄型…と、経営陣にとっては耳聞こえの良い話だが、実際のところ画素分ズラッと並べた電子放出電極の特性を揃えるのは一筋縄では行かない。
この点においてSEDもFEDも苦しんでいるそうで、1歩先を行くSEDは周辺諸国への技術流出対策で特許も出せない状態らしい。

◎Canonはコストを理由に再三の発売延期をしたが、個人的にはこういうものは「どんなに高くてもいいからとにかく出す」ことがまず第1歩ではないかと思う。 まずは製品の形にして、実際に工場を動かさなければ、低コスト化は狙えない。
それに、早く製品化しないと、既存のプラズマも液晶もどんどん価格が下がっている。 こいつらは当然ながら量産効果による低価格化によるものなので、時間が経てば経つほど「新技術」と「既存技術」のコスト差が開く一方なのだ。
まぁ、良い意味でも悪い意味でも利益主義で、やるからには即事業化できなきゃ気がすまなかった当時のCanonの経営陣(今は違う)からすれば、テストヘッドとしての製品化なんて許されなかっただろうけど…

2006/12/05

【Diary】商品。

ITmedia:横綱はDS Lite、大関はmixi ─ヒット商品番付

◎まぁ年末恒例、判定基準が良くわからないこのテのランキングだが、とりあえず首をひねるのが

東前頭3:王ジャパン+ハンカチ王子 西前頭3:荒川静香

こいつら、商品だったのか…

◎それ以前に、なんでこの話題がITmediaに載るのか謎なんだけど。
そもそもITmediaの国内記事って、面白くもなんとも無い記事が多いんだけどね…

【Diary】人は何故ストレージを求める

CNN Money:Seagate CEO: I help people "watch porn"

◎ニュース先は英語なので気合で読んでほしいが、ハードディスク製造販売大手のSeagateのBill Watkins氏のインタビュー記事、見出しにあるようになかなか強烈だ。

"We're building a product that helps people buy more crap - and watch porn."

訳せば、「我々は人々より多くのガラクタ(糞)を買い集め、ポルノを見るのを手伝っている」そうだ。
まー確かに、否定できない事実ではある。

◎他にも辛辣だが、意外と核心を突いた発言が多く、なかなか楽しめる。

2006/12/04

【Column】複合機を買う

◎年賀状シーズン企画第2弾で,複合機の話.
ここ最近急速に市場が拡大している(らしい)インクジェット複合機, 値段もこなれているし,単体プリンタが「単機能機としてはありえないほど」設置面積を食うようになった。 そして何より「年賀状ぐらいしか使い道が無い」であろう単体プリンタよりは、使い出がある。
年賀状用途で使うなら、様々なネタをスキャンして組み合わせてオリジナル年賀状を作る、といった用途にも大活躍だ。

◎プリントエンジンは殆ど単機能機の使いまわしで,紙パスに起因する細かい差を除けばスピードも画質も単機能機と差はない. ということは前回同様,お買い得は4色・5色の高生産性モデルということになり,特にコピー機としての使い勝手を考慮すると,5色の大容量黒搭載機が最もお買い得ではないだろうか.
ちなみに,スキャナが上に乗ると言う構造上,メンテナンス性はあまり良くない. ウチの複合機など,スキャナをがばっと上に上げるので,なかなか重たい.

◎一方でスキャナ部は結構重要だったりする. まずスキャナの構造がCCDかCISかでだいぶ違う. CCDは解像度や画質,ダイナミックレンジの点では優れているが光路を折り曲げる構造上,横方向の読取倍率の点で不利になる. 以前ウチの複合機(CCD)で倍率測定をしてみたところ,A4で約1mm伸びていた. また強力な白色光源を要するのでウォームアップに時間が結構かかる.

◎CISは小型のPDをズラーッとラインアレイで並べた構造で,光源~原稿~センサの距離が近く,光路も折り曲げないので横方向倍率に優れるが,CCDに比べるとどうしても画質で落ちる. これはPDのダイナミックレンジもそうだが,1列のPDでRGB3色を読む為に高速でRGB各光源を明滅させるため,R,G,Bの各読取位置が1/3ドットづつズレるのだ.
出来るだけシャープに引かれた横の黒細線を読み込むと,ズレているのが判ると思う.

◎もう一つCCDとCISで大きく違うのが照明及び焦点の深さで,CIS系はちょっとでも原稿が浮くとすぐ暗くなる. 単体CISスキャナがフィルムスキャンになかなか対応できなかったのもこのためで,CISは照明や焦点距離に対する要求が非常にシビアなのだ. このため、例えば本の見開きコピーなどをやると、CISでは中央影で惨憺たる結果になったりする。
物理解像度に関してはCISもCCDもそれほど大差は無いが,正直なところCISスキャナは「モノクロ文書のコピー,あるいはFaxの送信用」ぐらい割り切らないとお勧めできない.

◎そしてコピー機能に関してだが、まず前提として「カラーコピーは絶対に色がずれる」事を認識しておく必要がある。色味もそうだし、CCDモデルなら横の倍率が、CISモデルなら縦の色がズレる。このためどうやったって原稿よりは劣化する。
…この時点で「高画質チューニングのプリントエンジン」があまり意味を成さないことが判るだろうか。 Canonの複合機の宣伝でプリントアウトした写真をうれしそうにコピーする場面があるが、わざわざ劣化版を作ってどうする? もう1枚打ち出せばいい話じゃないかw

◎そんなものを重視するよりは、カラーコピーよりはるかに多いであろうモノクロ文書コピーの生産性を考えたほうがいい。 一部のFax搭載モデルはADF(自動原稿送り装置)がついているが、これがあるだけでもコピーの生産性は随分上がる。 勿論プリントエンジンが速いに越したことは無いし、モノクロスキャンの速度が速ければなおさらだ。
ちなみにDFはスキャナとしての動作時も当然威力を発揮する。 最近の複合機はスキャンした画像をAcrobat経由しないでPDF化できるので、何かと煩雑になりやすい文書関係をPDFですっきり整理・管理するのにちょうど良い。
使おうと思えば、各種請求書や領収書など、実生活でも応用が利く。

2006/12/03

【Diary】神保町トワイライトゾーン

◎k-gotoh氏からのお誘いを受けて神田神保町界隈を散策。
と言うか、街角散策の場を神田神保町に設定するあたり、k-gotoh氏もなかなかのキワモノである。 同調する私も同類だが。

◎神保町と言えば言わずと知れた本の街であり学生街。 JR御茶ノ水駅前の界隈から靖国通りには楽器屋が並び、靖国通りの南側には古本屋街にすずらん通り、白山通りに足を運ぶと古風な建物と安価な飲食店と卑猥な書店が立ち並ぶ都心屈指の怪しいゾーン。(ちなみに、有名な「天麩羅いもや」もここにある)
しかしこの町の本筋は裏通りにこそある。 白山通り、文化会館の裏手には実に怪しい古本屋が多い。
狙い済ましたような陳列を眺めていると実に楽しい。
「現代ドイツ史を学ぶ」と書かれた書棚にはヒトラーとナチズムの解説書がズラッと並び、その下の段はレーニンやらトロツキズムの研究やら…
ヨーロッパの古代歴史コーナーにあったのは「拷問の歴史」… あぁでも、進駐軍専用列車の解説本はちょっと興味があったぞw

◎k-gotoh氏が「お勧めの店がある」と言って出向いた先はすずらん通りの裏道、おおよそ地元民でも通らないような薄暗い路地の先にある喫茶店。
これがまた、低い天井にブリキ細工のライトシェードのかかった裸電球、レンガ造りの壁に削り無垢の柱と言う何ともいえない雰囲気で、コーヒーの香りに混じって、うまそうなカレーの匂いがする(これ、重要)。
そこでブレンドコーヒーを飲みながらタバコを燻らせる… うわぁ、完璧にURCレコードの世界を地で行ってるよw
頭の中にはあの湿っぽく退廃的な音楽がグルグル回る。 静かな恍惚が意識を飛ばす…気がついたら寝そうな勢い。
何をしていたわけでも会話が弾んだわけでもない(もちろん、黙っていたわけでもない)のに気がつけば1時間近くも居座ってしまった…
何かこう、エンドルフィンに近いような物質が延々脳内から分泌されるような、そんな危険で怪しい喫茶店である。
…次行くときは、カレーを食おうw

【Diary】饂飩屋にて

◎かなり久しぶりに神保町 丸香にて昼飯を食そうと出向くと、かなりの行列。 ここってそんな大流行りしてた店だっけ?
今日は土曜の半ドンで、腹をすかせた学生も中で饂飩を食っている。
私と妻はごった返した店の中に席を確保すると、隣は近所と思しき中学生の集団だった。

◎彼らは若くて育ち盛り、饂飩3玉食うわ食うわ。
まぁ、食うのは良いのだが
左手を下ろし、右肘を張り、釜揚げ饂飩をつけ出汁に流し込んではズルズルと見事な犬食い。
まるで4歳児かそこらの食事風景を見るかのよう。 涎掛けが必要なぐらいではないかと言うぐらい。

◎一体誰がどういう教育をしたらああいう「汚い食い方」が出来るのだろうか。
学校で教えないからか? いやいや違うだろうに。
普通に家で食事をしていれば親が躾ける話である。 であれば親が相当の馬鹿か、親と一緒に食事をしていないかの
どちらかである。

◎まぁ、馬鹿も無礼も不躾も、いつの時代もあるもので、我々や我々の上の世代が例外とは思わない。
しかし、だからこそこれから親となる(であろう)我々が、後世を躾けていかなければならないのだろうが…