【Diary】神保町トワイライトゾーン
◎k-gotoh氏からのお誘いを受けて神田神保町界隈を散策。
と言うか、街角散策の場を神田神保町に設定するあたり、k-gotoh氏もなかなかのキワモノである。 同調する私も同類だが。
◎神保町と言えば言わずと知れた本の街であり学生街。 JR御茶ノ水駅前の界隈から靖国通りには楽器屋が並び、靖国通りの南側には古本屋街にすずらん通り、白山通りに足を運ぶと古風な建物と安価な飲食店と卑猥な書店が立ち並ぶ都心屈指の怪しいゾーン。(ちなみに、有名な「天麩羅いもや」もここにある)
しかしこの町の本筋は裏通りにこそある。 白山通り、文化会館の裏手には実に怪しい古本屋が多い。
狙い済ましたような陳列を眺めていると実に楽しい。
「現代ドイツ史を学ぶ」と書かれた書棚にはヒトラーとナチズムの解説書がズラッと並び、その下の段はレーニンやらトロツキズムの研究やら…
ヨーロッパの古代歴史コーナーにあったのは「拷問の歴史」… あぁでも、進駐軍専用列車の解説本はちょっと興味があったぞw
◎k-gotoh氏が「お勧めの店がある」と言って出向いた先はすずらん通りの裏道、おおよそ地元民でも通らないような薄暗い路地の先にある喫茶店。
これがまた、低い天井にブリキ細工のライトシェードのかかった裸電球、レンガ造りの壁に削り無垢の柱と言う何ともいえない雰囲気で、コーヒーの香りに混じって、うまそうなカレーの匂いがする(これ、重要)。
そこでブレンドコーヒーを飲みながらタバコを燻らせる… うわぁ、完璧にURCレコードの世界を地で行ってるよw
頭の中にはあの湿っぽく退廃的な音楽がグルグル回る。 静かな恍惚が意識を飛ばす…気がついたら寝そうな勢い。
何をしていたわけでも会話が弾んだわけでもない(もちろん、黙っていたわけでもない)のに気がつけば1時間近くも居座ってしまった…
何かこう、エンドルフィンに近いような物質が延々脳内から分泌されるような、そんな危険で怪しい喫茶店である。
…次行くときは、カレーを食おうw
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