2009/02/28

【Computing】本当にそれは安全のためか

◎WindowsXPで、動画のエンコードをセット

かなり時間がかかるので、その間にお出かけ

帰ってくると何故か再起動してる

ポップアップには
「更新適用のため、再起動する必要がありました」

     ,;r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
    ,r'";;;;:::::;彡-=―-=:、;;;;;;ヽ、
   /;;ィ''"´  _,,,,....ニ、 ,.,_ `ヾ;;;;〉
    `i!:: ,rニ彡三=、' ゙''ニ≧=、!´  屋上へ行こうぜ・・・・・・
   r'ニヽ,   ( ・ソ,; (、・')  i'
    ll' '゙ ,;:'''"´~~,f_,,j  ヾ~`''ヾ.  久しぶりに・・・・・・
   ヽ) , :    ''" `ー''^ヘ   i!
   ll`7´    _,r''二ニヽ.     l  キレちまったよ・・・・・・
   !:::     ^''"''ー-=゙ゝ    リ
   l;:::      ヾ゙゙`^''フ    /
   人、      `゙’゙::.   イ



…なんて素晴らしいOSなのでしょう。

2009/02/26

【Diary】ケータイ依存症(笑)

読売新聞:食卓・お風呂でも、子供のケータイ依存“重症”…文科省調査

文部科学省は25日、小中高生の携帯電話に関する初の利用実態調査結果を発表した。
 中学2年の約2割が1日に50通以上のメール送受信を行っており、100通以上やりとりする小学生もいた。
 入浴中や食事中も携帯電話を手放せない子供もおり、子供の「ケータイ依存」が進んでいることが改めて浮き彫りになった。
◎…と言うニュースを、「表に出ないでファミコンばかりやっていた」元・ファミコン依存症の人々が読む訳ですよw
ああ、それよか上の「家に帰ると新聞読むしかやる事が無い」新聞依存症のオトーサンもいますねぇw
風呂に携帯を持ち込むのが問題なら,飯時にテレビ付けっぱなしの家は問題ないんですかね? この基準で行くと,日本国民の半分位が「テレビ依存症」と言う結果になると思うけど。
(ちなみに私の実家は飯時はテレビ消してました)

◎寧ろ問題は
一方、児童買春に悪用されているプロフ(自己紹介サイト)について約7割の保護者がよく理解していないなど、親が子供を守るための基本的な知識を持ち合わせていないことも分かった。
ここじゃないのかねぇ?
若年層文化や先進ITについていけなくて、自分のプライドを保つ為に「卑下する」と言う行動に出る年配者がどれだけ多い事か。
親や大人の「若年層への理解度」の不足を「依存症」なんて差別的表現で誤摩化しちゃいけないと思うんですがねぇ。

◎大切なのは「判らないモノに手を出している事を叱る」ことではなく、「判っているからこそのリスクを理解させる為に叱る」ことじゃないかと。
目的や背景を、あるいはそれらに対する不理解を包み隠したまま「手段」だけを禁じて、それに従順に従ってしまう程、相手はアホではないですよ…と言う事。

2009/02/21

【Diary】宗教勧誘

◎玄関先で煙草を吸っていたら宗教勧誘屋さんがやってきた。
基本的に宗教関係に興味は無い(存在は否定しない)のでいつもは相手にしないのだが、今回は自分が玄関先に居る以上無下に逃げるのも相手に失礼かなぁと思い、相手にしてみる事に。

◎要はキリスト教系の宗教で、やたらに聖書における真理やら人間の善行やら「万人の幸せ」について説いてくるので、一つ一つ丁寧にお相手さし挙げた訳だが、その内容が…

勧誘:聖書にこそ、真理があると思いませんか?

私:聖書の真理と言いますが、新約聖書とクルアーンは基本的に旧約聖書を下敷きにしたもので、基本的にこの3つは同一の事象を取り扱っていますが、その編纂者の視点によって随分と記述や内容が異なってて、それによって価値観も異なっています。
ではなぜ同一の真理を追っている筈のユダヤ教,キリスト教,イスラム教の間の宗教対立が絶えないんですかね? それこそ宗教そのものが真理という言葉を借りた人間の傲慢だと思うんですが、違いますかね?

勧誘:…
◎まあ、基本的に宗教勧誘をやっている人は「善人」なので、あまり相手をクサすのも申し訳ない感じはするが、
某かの基準に基づいた「善悪」なんて、ちょっと視点を変えるだけで簡単に崩壊してしまうものである。
もしかしたらあの勧誘の人のアイデンティティを崩壊させてしまったかな…とちょっと罪悪感を感じたりw
でもまあ、もうウチには勧誘には来ないだろうなぁ,きっとw

◎そういえば、いつか「あなたは神を信じますか?」という勧誘が来たら、
「ええ、信じてますよ,八百万柱ぐらい」って答えてやろうと思っている。
なんせ日本人ですからwww

【Diary】SH-04Aホットモックについに出会う

◎2/20に正式発売となったSH-04A。 今までコールドモックすら置いていなかった近所のドコモショップだが、流石に「販売しているのに置いてないのはまずい」のか、やっと店頭に並ぶ様になった。 ホットモックも体験コーナーにあったので早速チェックしてみた。

前回懸念していたタッチパネルのレスポンス速度が劇的に改善されており、iPhone並みとは言わないがストレスを感じる事が全く無い。
事前に出回ったβモデルのレスポンスとは雲泥の差で、SH-01Aや03Aのそれよりもはるかに機敏に反応してくれる。
流石に(特許もあるし)マルチタッチと言うわけにはいかず、ピンチ(つまむ)やスクイーズ(伸ばす)という操作は出来ないが、スクレープ(こする)によるスクロール動作はできる。このスクロールは指位置追従型で、iPhoneのように慣性がつくタイプではない。

◎そしてSH-04Aの最たる装備「QWERTYキーボード」だが、試しにメールを作ってみたが非常に打ち易い!! 従来のテンキー打ちが馬鹿馬鹿しくなるほど迅速に文字入力出来る。
ソフトウェアの出来の良さもあって反応速度も迅速で、携帯の文字入力ストレスからは完全に解放された感じだ。
レイアウトの制約で文字以外のキーはFnキーとの併用になってしまうのと、相変わらずケータイ書院の予測変換が鬱陶しいのは気になるがそれでも入力速度はテンキーの比ではない。

◎操作系・UIは基本的にシャープ端末のそれを踏襲しており、今現在SH系を使っている人なら違和感無く使える。アイコンデザインがちょっと判りにくいのが難点だろうかw(使っていれば、すぐ慣れると思うけど)
ただタッチパネル故に操作変更を受けた部分も多々あり、例えばカメラ撮影時は画面の横スクロールでズーム,縦スクロールで露光変更、といった具合になっている。とはいえこれも一度触れば一撃で理解出来るレベルのもので、ここらへんの操作性の判り易さは流石シャープと言った所。
(私が以前P→SHに移ったのも、操作系が良かった(mova時代のPMC端末の操作系に最も近かったのがSHだった)からだが、ここまで操作子がガラリと変わっても根幹の思想が(良い意味で)変わっていない事に好感が持てた。(人に因っては嫌だろうが…)

◎その他細かい所を列挙すると…
・さすがに液晶は非常に鮮明。 携帯によくある「変な青み」(→色温度が高過ぎる)もあまり感じない。
・本体横のオンフックボタンはカメラモードではAFボタンとして機能する。 シャッターはプッシュトークボタン。 勿論画面タッチで撮影も可能。
・モーションセンサー搭載しており、スライドを開かなくても横画面モードに移行出来る。 レスポンス・反応角度はiPhoneとほぼ同じ。
・横画面モードのままカーソル中央キーを押すと、従来のSH携帯に限りなく近い操作系で操作可能。
・充電ホルダの接点が本体横にあったので、充電時は横に立てかけるタイプの模様。(現物は確認できてない)

◎そして気になる値段だが…6万円オーバー!! 流石に高いっ!!
しかしこれは6万円の価値はある。 実際ドコモショップに来ていたお客の殆どは他の端末そっちのけでSH-04Aに人が集中しており、中には「コレ見ちゃうと他の端末が全部霞んで見えるわ」なんて仰る女性もいた。 同感である。
もしかしてドコモショップがコールドモックを置かなかった理由は、「他の端末が売れなくなってしまうから」だったのかもしれない。

◎さて、我が家の大蔵省と交渉するか…

2009/02/15

【Diary】M$が直営店をやる…そうな。

AFP:マイクロソフト、直営小売チェーンを構築へ アップルストアに対抗

米マイクロソフト(Microsoft)は12日、直営店チェーンを構築する計画を明らかにした。元米小売大手ウォルマート・ ストアーズ(WalMart Stores)のデービッド・ポーター(David Porter)氏がこの事業を指揮する。


◎一体何を売るの…と思ったら
直営店では同社製のソフトウェアを搭載したパソコンや他社の製品を販売するという
だそうな。
ど〜考えてもブランド力で勝負にならないAppleStoreに対抗出来るとはとても思えんなぁ…w

◎しかも事業責任者は元ウォルマート。 単に他の小売店イジメになるだけの気がするけどなぁ。 専売契約結ばせるとか。
まあ、同業他社を締め出すのはM$のお家芸かw

◎ちなみに2chで秀逸なレスを見つけたので紹介。
97 名前: 名刺は切らしておりまして Mail: 投稿日: 2009/02/15(日) 15:33:08 ID: ORVKfsN2
・なかなか起動(開店)しない
・起動してもエラー(店員のミス)が発生
・購入を希望しても、
 「本当にこれでいいですか?」
 と何度も聞いてくる。
・上記の確認を一度でも断ると
 最初(入店)からやり直し
・店の場所・電話番号が非公開
・高い
・店員の服がダサい。

こんな感じだろ?

【Column】大昔の動画を見ながら思った事

Youtubeより…
昭和30年:日本の道


昭和33年:あの道この道


◎最近こんな感じの動画をよく見ている。 このころ私は生まれていないが、よくもまぁこんな状況から世界の先進国へと成長していったものである。 先人の努力には頭が下がる思いだ。
(といっても団塊の世代ではない。 日本の高度成長期(1955年〜73年)、彼らは8歳〜28歳でしかなく、実際の高度成長・戦後復興に貢献したのはもっと前の世代である)

◎しかし、この動画、ひたすらシニカルに問題点を取り上げて暗に「何とかしろ!!」とでも言いたげだが、当時の日本は国債発行のない収入・支出の均衡財政を取っており、公共投資の財源も限られていた。 上の動画でも「予算が…」なんてくだりが出てくるが,無い袖は触れないのだ。 しかしアナウンサーはそんな事お構いなし、言いたい放題言っている。
当時のマスコミの風潮はこんな風だったのだろう。

◎日本が高度成長期を迎え、国内インフラを整備すると共に国債発行額はあれよあれよと言う間にふくれあがって行った。 今や600兆円を超えている。(まあ額面の多寡や発行の是非は置いといて、事実として)
これも、見ように因っては上の「庶民の目線からのシニカルな報道」の因果応報ではないのだろうか。
均衡財政を続けていれば、赤字国債や財政赤字は免れたかもしれない。 しかし成長率は確実に鈍化し、動画が伝える様な「問題点」はいつまで経っても解消されない。
勿論そうなれば、マスコミは延々とこの問題を取り上げ続けたに違いない。

◎結局の所マスコミは昔も今も「ネガティブ」を捉え、それをセンセーショナルに伝える事ばかりやってきたと言う事だろうか。
人間、モノの短所を見つけるのは簡単だが、長所を見いだしそれを広めるのは難しい。
最近の新聞やテレビはあまりにも不景気報道・日本ダメポ報道を繰り返し過ぎて、肝心の広告主の側のモノが売れなくなった煽りで広告収入がガタ落ちし、自分たちが赤字に苦しんでいるそうだ。
まさに因果応報。 時間のレンジは違えど、両方とも、結局は普遍的には存在しない筈の「善悪」を勝手に判断した結果である。

◎最初の動画も、単に当時の風景を伝えるアーカイブであったなら、私の評価もまた違ったのかも知れない。
…私のモノの見方がひねくれてるだけ、かもしれないけど。

2009/02/14

【Computing】Googleドキュメント(表計算)がiPhone/Android対応

ITmedia: Googleスプレッドシート、iPhoneで編集可能に

米Googleは2月13日、Google DocsのGoogleスプレッドシートがiPhone、Android、Symbian S60携帯で編集できるようになったことを公式ブログで発表した。
 対応する携帯電話のユーザーは、Webブラウザからm.google.com/docsにアクセスしてログインすれば、表計算ファイルのデータの並べ替えや新しいカラムの追加・編集などができる。

◎うん、便利だと思うけど、コピペの出来ないiPhoneでは片手落ちな印象…

◎とはいえGoogleドキュメント自体は凄く便利で私も愛用してる(特にこのBlogの下書きとして。 アイデア貯めておくのにちょうどいい)し、Windows Mobile機ではGoogle Gears経由でオフライン編集もできることだし、iPhoneやAndroidへの対応をどんどんすすめて欲しいものである。
確かに企業のデータをGoogleドキュメントで扱うのは危険性が伴うけど、ビジネスシーンじゃなくても使い道はあるのだ。

【Computing】抱き合わせ

◎もう一発M$ネタ。
ITmedia:Adobe幹部の「Silverlightは尻すぼみ」発言、MS幹部が非難

4カ月前にリリースされたSilverlight 2は1カ月で1億インストールを超えたとし、「尻すぼみ」というギャレット氏の発言は「空想の世界に生きているようだ」と主張している。またNBCがオリンピック特設サイトにSilverlightを採用したことなどを挙げ、メディア企業の間でも同技術の普及が進んでいると述べている。

 さらに同氏は、Adobe AIRが「Adobe Media Playerなど人気アプリケーションにけん引されて」1億ダウンロードに達したとするAdobeの主張に疑問を投げ掛けている。「AdobeはAIRをAdobe Readerに積極的にバンドルしており、ユーザーがAIRのインストールを拒否する手段はない」とし、「『人気アプリケーションにけん引されて』という主張は真実たり得るだろうか」と指摘している。


…この人、自分で言ってて自分の論理展開の無理に気がつかないのだろうか。
Winupdateで導入されてしまうSilverlightと、Readerを入れようと思ったら入ってくるAIRと、次元がどう違うのか理解できませんな。
そもそも、単体製品だったIEを「OSの一機能」とかいう名目で強制的に導入させて「シェア99%!!」なんて喜んでたのはどこの企業だったかな。
(IE自体が悪い製品ではないけどね)

◎まあ、こういう世界に生きる人たちは自分のやってる事をまともに顧みると何もできなくなってしまうから、仕方が無いのかな。
でもそういう傲慢さが、今の世界的不況の根底にあると思うんだけどなぁ…

【Computing】Win7の乗換時期

ITmedia:Vistaにすべきか、Windows 7を待つべきか――移行に悩むユーザーへ

「社内でWindows 2000を運用しているのであれば、できるだけ早くWindows 2000ベースのPCをWindows Vistaに移行すべきである。Windows 2000の延長サポートが2010年4~6月期に終了するため、自社の重要なアプリケーションがもうすぐサポートされなくなる恐れがあるからだ」と同氏は指摘する。

 しかし、「Windows Vistaへの移行準備中あるいは移行中の企業であれば、Windows Vista SP1の導入を継続すべきである。Windows Vistaの移行を開始したばかりの企業の場合は、Windows Vista SP2のテストと導入を計画すべきである(SP2は2010年4~6月期にRTMの予定)。Windows VistaとWindows 7の互換性が高いため、現時点でWindows Vistaに移行すれば、将来はWindows 7へ容易に移行できる」(同氏)

 Windows XPを利用しており、次にどのOSに移行するか迷っているユーザーに対しては、「Windows Vistaを省略するリスクを考慮に入れること。現時点でWindows Vistaを導入すれば、将来的にWindows 7への移行が容易になるということを忘れないでいただきたい」とシュースター氏は語る。

 「現在、Windows XPを利用しており、Windows 7が登場するまで待つつもりであれば、Windows Vistaを省略するリスクを考慮した上で、現在利用可能なβ版を使い、自社環境でのWindows 7の早期評価の準備をするといい。Windows VistaとWindows 7の互換性が高いため、Windows Vista上でアプリケーションのテストおよび修正を行えば、Windows 7の導入が容易になる」

 しかし、Windows XPからWindows 7に直接移行する時期まで待つつもりだというユーザーに対して「そういった企業では、アプリケーションがWindows XP上でサポートされなくなり、Windows 7でもまだサポートされないという状況に直面する可能性がある」とシュースター氏は警告する。


◎長ったらしいので要約すると、
・今使ってるOSに関わらず、とりあえずVista買っとけや
・Windows7待ち? そんな連中のサポートなんかしてやらないよ 嫌ならVista買え
…の2点しかない。
世の中、設備投資の抑制でWinXPどころかWin2000ベースのインフラ環境になってる企業もあるというのに…(しかも結構大手)
MSのウリは後方互換性の大きさではなかったのかな〜?

◎個人的にはこれ、Win2000のサポート切れ(2010年4月ぐらいからか)にWin7のリリースが間に合わない事に対する防波堤のような気がするんだけど。
…意図的にWin7のリリースを2011年位に設定→2010年4月までにXPの販売を打ち切り、とやったらもう最強。
まあそんなことしたらモバイルPC市場が一気に冷え込むだろうけど。

2009/02/07

【Diary】伊東に行くなら

ホテルサンハトヤ・歴代CM



伊東に行くならハ・ト・ヤ♪ ってなもんで、ハトヤホテルの歴代CMを紹介しているページなのだが、この初代CM、どういう訳だか反転映像を使っているらしい…

・初代CMのホテル外観↓


・その後、カラーになった(ハト編)CMでのホテル外観↓


最初は撮影方向が違うのかと思ったが、ホテル上の「ハトヤ」の文字が両方とも建物の奥側にあるので、やっぱりこれは反転映像だよなぁ…
(撮影方向なら、どちらかの「ハトヤ」の文字が建物の前縁に来る筈)
なお、私はハトヤどころか伊東にすら行った事はありませんw

◎極めてどうでも良い事だが、会社のまわりでハトヤの宣伝を知っているかどうか調べてみた所、20台前半の大半が知らなかった…
世代ギャップをちょっと感じました。
…関東地方以外の人にはまったく判らんネタだけども。

2009/02/03

【Diary】Androidが日本に来る時

ITmedia:Google「Android」、近く日本語に対応、「日本の携帯をオープンに」

◎Googleにもっとも期待したい事…と言うかやって欲しくない事は「日本の通信事業者がこれまでやってきたサービス展開の二の舞を踏んで欲しくない」と言う事か。
具体的に言えば「器は用意するけど、中身と配布は勝手にやってね」と言う、ローンチの責任放棄だ。
特にドコモにこの傾向が酷く、iアプリ、iチャネル、プッシュトーク、音楽配信サービス(名前も憶えてないよ)等枚挙に暇が無い。 これは別にドコモと言うより「脳味噌技術筋肉」な日本企業全般に言える事なのだが…

◎どうもプラットフォーム技術というとそれ自体が金のなる木のような扱いを受けるが、プラットフォームは所詮器である。 本来ユーザに訴求力を持つのはプラットフォームの上位にあるアプリケーション層、あるいは下位にあるインフラストラクチャ層なのだが…
携帯で言えば「シンビアンだから」「WindowsMobileだから」端末が売れる訳ではない。 極端ユーザーにとってはそんなもの、何だっていいのだ。
それらのプラットフォーム上で動くアプリケーションがユーザの体験を促し、
プラットフォームを下支えする通信設備や販売網といったインフラがユーザの信頼を高める。
至極当たり前の事なのだが,どうも技術者ってのはこういうのを見失い易い。

◎そんな中で異端児と言えるOS X iPhoneは、Macがそうであるように、プラットフォームがハード仕様もUIも取り込んでプラットフォームとアプリの境界線を曖昧にし、更にはiTunesを通じてサービス展開のインフラストラクチャまで取り込んでしまった。(マーケティング視点で言えば、通信インフラまで取り込んでいる)
要は極限までプラットフォームもマーケティングも全て「クローズド」にすることで成功した例なワケだが、流石に汎用プラットフォームたるAndroidにここまでを要求するのは無理があるし、要求すること自体が間違っているだろう。

◎むしろAndroidがやるべき事は「オープンの弱みをカバーする」ことだろう。 具体的に言えばGoogleがしっかりとローンチとしてのアプリケーションとそれを展開するインフラストラクチャといった「初期段階でのマーケティング体制」をきちんと整えることだ。
それが出来れば、オープンアーキテクチャの強みである「サービス展開や機能増強の垣根が低い」と言う点を活かしたマーケットの拡大を行って行けると思う。
…まあ、これ、任天堂がやってることなんだけど。

◎幸いAndroidにおいては「Android Market」といったサービスアグリケータが既にあるし、「日本語化だけではない」という幹部の発言もある。そしてこれまでGoogleが行ってきたアプリケーション層での実績を考えれば、期待をしていいんじゃないかと思う。
…少なくとも、Googleは技術脳味噌筋肉馬鹿の企業ではない。 それは今までのGoogleの歴史が物語っている。
iPhoneのような異次元の存在でなく、かといってWinMobileのようなビジネス一辺倒でもない、「ライフスタイルにとけ込むスマートフォン」の姿を見てみたい。 そのときこそ日本のガラパゴス文化の転換点になるだろう。

2009/02/02

【Diary】チェンジ!!!!

日経アイ:シリーズ:米大統領選と日米関係(9) オバマ政権下での日米関係を考える・その3(2009/2/2)

◎不景気偏向報道まっさかり、椿事件絶賛継続中の大手マスゴミ総スルーの可能性が極めて高いので後半を全文掲載。

昨年末に来日したジョン・ハムレ元国防副長官やジョセフ・ナイ米ハーバード大学教授ら民主党の外交ブレーンたちは日本での政権交代の可能性をにらみ、日本の民主党の外交・安保政策や日米同盟に関する見方について情報収集・分析を急ピッチで進めている。

 日米地位協定の見直しや、思いやり予算の大幅削減、さらには沖縄米軍に関する「有事駐留論(有事の際だけ緊急駐留を認め、平時は日本国外に駐留を求める)」――。

 日本の民主党内から聞こえてくる意見、アイデアはどれも皆、ナイ教授ら米外交戦略家から見て、「日米同盟を弱体化させるもの」としか映っていない。「彼らが本気ではないことを望む」(シーファー前駐日米大使)という声は米共和党だけでなく、民主党にも共通した思いなのである。

 多くの報道によれば、米民主党の外交ブレーンは日本の民主党指導部に対して、早期の訪米、そしてバイデン副大統領ら米政府要人との面会を要請したとされている。そのバイデン副大統領は中国との定期的な戦略対話に自ら「座長」として出席すると主張。仮に副大統領の構想が現実のものになれば、それだけでオバマ政権の対日、対中政策のバランスは大きく変わりかねない。

 日米間には国務副長官・外務次官による「日米戦略対話」のほか、外務・防衛担当4閣僚が一堂に集まる「2プラス2」があるが、米中戦略対話を米側が現行の財務長官から副大統領に「格上げ」すれば、それだけで米政府内の「親中派」は勢いづくからだ。

 こうした舞台裏での勢力争いを踏まえ、ナイ教授らは日本の民主党に早期訪米を促した。だが、その誘いのベースとなっているのは、必ずしもオバマ政権が日本の民主党を「次期政権与党」と見なしたという外交辞令でもなければ戦略的判断でもない。むしろ、同盟管理の観点から見てあまりにも「現実離れ」した要請を日本の民主党に突然、言い出される前に水面下で議論を重ねておき、日米同盟に大きな空隙(くうげき)が生じないようにするための「予防外交」の一環と見なければならない。

 「チェンジ(変革)」を標ぼうし、世界中の期待を一身に集めているかに見えるオバマ政権。だが、こと日米同盟についてオバマ政権のブレーンたちは少なくとも日本の民主党が望んでいるような「チェンジ」を求めてはいないのである。


◎ぶはははは。 日経にここまで書かれちゃあねぇ…
ちなみにこの記事,前半のヒラリー方針転換に関する記事も興味深いです。
バイアメリカンなんてな保護貿易主義に突っ走ろうとするアメリカ民主党ですら,日米同盟を軽視出来ない現実がある訳で。
…別に「日本が凄いから」じゃないですよ。 念の為。

2009/02/01

【Diary】2008年の携帯電話 世界シェア

ITmedia:2008年の携帯端末市場、2位Samsungがシェア伸ばす
◎アメリカの調査会社のプレスリリースから起こされた記事なのだが、数値を並べられてもピンと来ないのでグラフ化してみた。

◎面白いのは、日本のガラパゴス端末よりも遥かに機能に乏しい端末がトップシェアを占めつつ、下位はガラパゴス端末に無いネットワーク機能を備えたスマートフォン、という(日本市場から見れば)両極端なシェア分布になっていることか。
そして日本のメーカーはシャープが唯一食い込んでいるだけで他のメーカはまったく見当たらず、寧ろこのトップシェアに食い込んでいる企業(特にトップ5)はどれもこれも日本市場では煮え湯を飲まされていることからしても、日本の携帯市場・ケータイ文化の特異性が際立ってくる。

◎ガラパゴスの話をするとすぐ「日本の技術は世界標準から立ち後れている!!」という話になる。 しかし端末機能から考えれば別に日本の端末が技術面で「立ち後れている」わけではない。
そもそも「世界標準」たって、3G携帯の標準規格でサポートされてるのはせいぜい音声通話とSMSぐらいだし、その「世界標準端末」を国内に普及させようとしたボーダフォンがどうなったかを見れば、決して「技術」の問題ではない事は明白だろう。
どちらかと言えば若年層の発言力・マーケット牽引力がやたらに強い日本の事情がそうさせた、といった方がまだ納得がいく。
オトナは喋れればいいんだからGSM端末でも買うだろうが、コドモとスイーツ(笑)に売れなきゃ日本の市場じゃうまく行かない。
携帯市場の中心を形成する「世代」が違う事が、日本と世界の携帯事情の最大の違い・ガラパゴス化の要因だと思うのだが、どうだろう?