2009/02/15

【Column】大昔の動画を見ながら思った事

Youtubeより…
昭和30年:日本の道


昭和33年:あの道この道


◎最近こんな感じの動画をよく見ている。 このころ私は生まれていないが、よくもまぁこんな状況から世界の先進国へと成長していったものである。 先人の努力には頭が下がる思いだ。
(といっても団塊の世代ではない。 日本の高度成長期(1955年〜73年)、彼らは8歳〜28歳でしかなく、実際の高度成長・戦後復興に貢献したのはもっと前の世代である)

◎しかし、この動画、ひたすらシニカルに問題点を取り上げて暗に「何とかしろ!!」とでも言いたげだが、当時の日本は国債発行のない収入・支出の均衡財政を取っており、公共投資の財源も限られていた。 上の動画でも「予算が…」なんてくだりが出てくるが,無い袖は触れないのだ。 しかしアナウンサーはそんな事お構いなし、言いたい放題言っている。
当時のマスコミの風潮はこんな風だったのだろう。

◎日本が高度成長期を迎え、国内インフラを整備すると共に国債発行額はあれよあれよと言う間にふくれあがって行った。 今や600兆円を超えている。(まあ額面の多寡や発行の是非は置いといて、事実として)
これも、見ように因っては上の「庶民の目線からのシニカルな報道」の因果応報ではないのだろうか。
均衡財政を続けていれば、赤字国債や財政赤字は免れたかもしれない。 しかし成長率は確実に鈍化し、動画が伝える様な「問題点」はいつまで経っても解消されない。
勿論そうなれば、マスコミは延々とこの問題を取り上げ続けたに違いない。

◎結局の所マスコミは昔も今も「ネガティブ」を捉え、それをセンセーショナルに伝える事ばかりやってきたと言う事だろうか。
人間、モノの短所を見つけるのは簡単だが、長所を見いだしそれを広めるのは難しい。
最近の新聞やテレビはあまりにも不景気報道・日本ダメポ報道を繰り返し過ぎて、肝心の広告主の側のモノが売れなくなった煽りで広告収入がガタ落ちし、自分たちが赤字に苦しんでいるそうだ。
まさに因果応報。 時間のレンジは違えど、両方とも、結局は普遍的には存在しない筈の「善悪」を勝手に判断した結果である。

◎最初の動画も、単に当時の風景を伝えるアーカイブであったなら、私の評価もまた違ったのかも知れない。
…私のモノの見方がひねくれてるだけ、かもしれないけど。

0 件のコメント: