2007/03/28

【Favorites】コンパクトデジカメへの回帰

◎最近、「モト一応職業カメラマン」の兄とカメラ・写真談義をすることが多いのだが、その兄は一眼レフの機動性の悪さから、コンパクトデジカメへの移行(もちろん、一眼は残して、だが)を検討しているとか。
実のところ私も、仕事の面も含めてコンパクト機があったら便利かな、と思うこともある。 そーいうときはたいがい妻のOptio S4を借りて撮影するのだが、さすがに仕事に持っていく訳には行かない。
コンパクトの撮影うんぬんについてはOptioメインで使っていた頃に散々書いたのでここでは省く(昨年1月あたりの日記参照)が、とりあえずのところで
「記録には向いてるが、作品としての写真には向かない」というのが私の中での結論か。

◎兄の検討候補はGR-DigitalとかSIGMA DP1、PowerShotG7と言うあたり、性能はそこそこ重視するのね・・・といった感じだが、私にとっては光学性能や高機能はどうでもよく、「小型軽量、完全カメラ任せでスナップ写真・記録が撮れればそれでよい」と言うのがコンパクトデジカメに求める点か。 写りや操作性の面ではOptio S4のレベルで十分だが、どうせならもっと小型化してくれても良い。
携帯カメラでも良いじゃん、と思うかもしれないが、携帯カメラはさすがに画素数はともかくそれ以外の面で「スナップ・記録」のレベルに達しているとは到底思えないのだ。(発色だけは派手だが…)
◎パッと思いつくところで条件を書き出してみると
・600~800万画素 1/1.8CCD
・ワイド端28mmからのズームレンズ テレ端F5.6以下
・ISO800相当程度の高感度モード+ISOオート ノイズフリーな常用ISO200程度
・テレマクロ・無限遠マクロ可
・120g以下
…というのが理想か。 CanonのIXY L4なんかは比較的近いが、ワイド端の不足と無限遠マクロ不可という点が気になる。
◎まぁ、私自身は一眼で機動性(と言うより持ち運び)に不満は特に感じておらず、「あったら便利かな」程度にしか考えていないので、妻が今のデジカメに飽きたら自分の好みを吹き込みながら検討するかなw

2007/03/24

【Photo Works】広角レンズにハマる

◎兄に呼び出されて秋葉原に繰り出したついでに、カメラバッグを新調。 これまで使っていたものはよくある肩下げタイプで、「いかにも」な雰囲気と安っぽさ、そして実際使用して2ヶ月で壊れてしまった安物だったわけだが、今回は少々値は張るがツクリがしっかりしたトートバッグタイプのもの。
カメラの収納部分はサブケース状になっており、これを抜き取ればノートPC等のバッグにも使える優れもの。 これでお出かけが楽になる。
・・・と、ついでにレンズ用プロテクトフィルターを3本分購入。 特に前玉がでかい10-22はプロテクトフィルターがないと恐ろしくて使いこなせない。
帰り道にアキハバラデパート跡を通りかかると、まるで廃墟のような雰囲気。

◎今日は10-22mmの初フィールドワークである。 天気が良くなかったのであまり絵的に良いものは撮れなかったのだが、ただ灰皿を撮った、いわゆる「つまらないモノを撮ってしまった・・・」系なのに、妙な存在感を出す。
店の照明もあいまって、なかなか味のある「つまらないモノ」になってくれた。
・・・それをわざわざモノクロ現像する私も私だが。
モト職業カメラマンの兄もここまでの広角はお目にかかったことが無く、独特の感覚を「キモッ!!」などと騒いでいた。

◎このレンズ、何が良いってワイド端16mmの強烈なパースペクティブもさることながら、テレ端35mmというレンジの使いやすさと、Fの明るさだ。
35mmと言うとちょい広めの標準レンズ、パースペクティブも自然な感じになり、「見たまま」の写真が撮れる。
表現手法としての広角域と、記録としての標準域をカバーしているので、望遠での撮影を望まなければ非常に使いやすいズーム域設定なのだ。
また、ワイド端F3.5と言うことで結構明るいので、絞り込むことでデジタル一眼の泣き所である周辺減光をいくらかでも緩和できるのは大きい。

◎とはいってもやっぱり広角を買ったからにはワイド端で撮影したくなると言うもの。 少し構図を変えるだけで、ファインダーの先の世界の表情が全然別のものに変化する面白みは、一度はまると抜け出せなさそうだ。
左の写真、撮りかた自体はよくある夜間の長時間露光(しかも1秒程度)なのだが、パースペクティブにより光の流れにスピード感が出て、なかなか面白いモノになった。
望遠レンズや標準単焦点によるポートレイトの作品作りも面白いが、私のよーに風景写真がメインだと、パースペクティブを駆使した作品作り、が面白くてしょーがない。

◎また、広角メインで使うと、被写体との距離調整の練習にもなる。 広角は当然ながらレンズそのもので被写体に寄れないので、足を使って被写体との距離をはかることになる。
構図に対する位置要求がシビアなだけに、これはなかなか有効なテクニックの練習になりそうだ。
しばらくは、広角1本でお出かけ、と言う状態が続きそうだ。

2007/03/21

【Photo Works】ついに広角に手を出した

今日の購入品:Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM

◎ついに広角ズームレンズを入手してしまった。 35mm換算16-35mm相当の超広角域レンズだ。
APS-Cサイズの撮像素子を持つKDNだと、35mm換算28mmを上回る広角は、純正だとこれしか選択肢が無い。 他はシグマ/タムロンに10-22が存在するが、社外レンズのAF速度の遅さを考えるとやはり純正、と言うことになる。
しかしこいつ、定価が9万円もしやがる。 実質上、EF16-35 F2.8L USMから蛍石を抜いたようなもので、光学設計がEF-Sとは思えないほど豪華なのだ。
なんとか安く入手できないか…と思っていたところ、超近所のカメラ屋で店頭展示品(といってもガラスケースに入れられていたもの)が7万円前半。 即購入。



◎早速KDNに取り付けて近所の公園に出かけ、ファインダーを向けてみると…それはもう恐ろしいほどパースペクティブが強調された、独特の世界が広がる。 少しパンを振るだけで画面の構成がまったく変わってしまう、こりゃぁ恐ろしい(攻略しがいのある)レンズだ。
私が住んでるあたりは風景が殺伐としてるので、季節柄もあって撮るものといえば空ぐらいしかないのだが、これがまた空を撮ると空が広い広い。
ちらっと現像処理時にモヤ除去してやるだけで、抜けるような青空が得られる。
ワイド端F3.5と比較的明るいので、思い切った絞込みができるのもうれしい。



◎今日は空ばっかり撮影しているが、周囲の木々を入れてあおった感じにすると、パースペクティブの強さが良くわかる。
写真、左側の木は別に倒れ掛かってきているのではなく、広角の歪みでこうなるのだ。
ちなみにカラーバランスは常用のEF-S17-85 F4.0-5.6 IS USMよりも寒色が強めな感じがする。 また全体がアンダー気味に描写されるので、通常ピーカン撮影でやっている1段アンダー撮影だと全体がかなり暗くなった。
適正で撮っても太陽ぐらいしか飽和しないので、露光コントロールはEF-S17-85とは別に考えてやる必要がありそうだ。



◎一方で弱点が無いわけでもない。 夕暮れ撮影で気が付いたのだがワイド端の周辺減光が結構あり、EF-S17-85のワイド端よりもきつい感じがする。
光量があれば絞込みでいくらか改善できるが、夕日の撮影など絶対的な光量が不足してると開放気味にせざるを得ず、減光が目立ってしまうようだ。 …とはいえ、フルサイズ撮像素子だと余計に目立つんだろうなぁ…

【Diary】読み逃げ、だそうで。

ITmedia:「mixi読み逃げ」ってダメなの?

>(読み逃げ禁止を提唱する)ユーザーは、「足あとが付いているのにコメントやメッセージがないとがっかりする」と言う。そのユーザー自身は、自分のページに付いた足あとをすべて踏み返したり、日記にコメントをもらった場合は、その人の日記を訪問してコメントを返したりといった行為を半ば義務として行い、相手が同じことをしてくれるのを期待しているようす。彼らにとっては「踏まれたら踏み返す」「コメントをもらったらコメントを返す」が当然のマナーで、無言で立ち去るのはマナー違反ととらえているようだ。

( ´_ゝ`)ふーん…
ってか、相当重度のネット依存症ですなぁ、こりゃ。
表に遊びに行けば? と言いたいところだが、果たしてこんなんで友達が居るかどうかも疑問…


◎このユーザーの根底に見えるのは「自分がこういうことをやったんだから、相手は自分に対するレスポンスを返して当然」という、人間関係構築における自分勝手な認識である。
友達づきあいでもオフィシャル関係でも、リアルでもネットでも何でも、モノゴトを進めるのに最終的な切り札は「自由意志によるコミュニケーションと信頼関係」だと思うのだが、こんな「自分の意見中心」に考えている奴に、何が悲しくてわざわざ人間関係構築をしてやらなければいけないのだろう、と逆に考えてしまう。

◎で、こーいう意見を「ネチケット」とか「マナー」とかいう単語を付けて既成事実化…と言うか思考停止に陥ってる時点でまた痛いなぁ。 たいがいの場合、これらの単語を付けてくる状況って、マナーでもエチケットでも何でもない「俺ルール」の押し付けなんですけどね。
「マナー」も「エチケット」も、周囲を不快にする可能性を排除するための概念であって、テメェを不快にしないための排除概念じゃないはずなんですけどね…

◎いっぺん、リアル社会で「筋を通して」ボケとか氏ねとか消えろとか、言われてみれば? って思ったりする。 どーいう反応示すかなぁ。

2007/03/18

【Journey】偕楽園

◎すっかり気候が春めいてきたので、水戸偕楽園の梅の監視に行ってきた。 茨城に越してから毎年恒例行事となっている…って、去年とまったく同じ書き出しだなぁw ちなみに去年のエントリはコレ
今年はゲストにk-gotoh氏を迎え、3人で行くことにしたのだが当日は朝から雨模様。 なんてこったい。 しかし雨にもめげず風にもひるまずたとえ火の傍水の脇。
去年の函館に比べれば全然問題ないよね!!」と言う何の根拠も無い自信と共に出発。この3人、「3秒黙ったら死ぬ」と言わんばかりに寄り集まるとマシンガントークが止まらなくなる。 特に私とk-gotoh氏は妻おいてけぼりのハイブロウトークを展開しながら、車は一路水戸へとひた走る。

◎雨の偕楽園もなかなかに風情があるのだが、千波湖畔には寒くて立っていられない。 早々に梅園に突入。 酷寒の影響で梅がさっぱり咲いていなかった去年と違い、今年はほぼ満開。 ただ白梅がほとんどで、紅梅はあまり見られなかった。
ところで上の梅の写真は私が撮ったものだが、ふと横を見ると妻が「距離をとりつつテレマクロで撮影」と言う小技をいつの間にか習得している。 ぬぬぅ、背景整理のワザを身に付けたか妻。 私も負けてはいられない、秘密兵器(でも1万円以下)の50mm単焦点で対抗だ…と思ったが、まさかこんな天気でもISO100 F3.2で1/4000上回るとは思わなかった。 以前ジムカーナの流し撮りに挑戦して以来、久しぶりに「NDフィルター欲しい」と思ってしまった。

◎傘を差しながら公園内を歩くのもアレなので、ふとした思い立ちで今まで立ち寄らなかった「好文亭」に立ち寄ってみる。 雨降りにこーいう「和のココロ」はよく似合う。 雨天の鬱蒼とした光と、日本家屋特有の陰影がなんともいえないコントラストを醸し出す。



◎しかし神は存在した。 好文亭を回っているうちに雨雲はすっかりどこかに消えてしまい、抜けるような晴天になったではないか。
強烈な日差しが好文亭の屋根を照らし、急速に蒸発する水分が屋根から立ち込める。
思わずカメラを取り出し、モノクロ現像にセットしてベストショットをじっと待つ。 結果、空の光と建物の影と、立ち上る湯気が織り成す一瞬を切り出すことが出来た。

◎さらに神は存在したのか、この日だけで「あの」鉄道マニアがこよなく愛する583系に、2度も遭遇してしまった。 おそらくは梅まつりの波動輸送で尾久から出張ってきたのだろうが、1度ならず2度までも遭遇できるとは…
隠れ(てない?)鉄道マニアな私とk-gotoh氏はまたもやそこで妻おいてけぼりのハイブロウトークを開始。
もちろんこんなレアもの車両が走る沿線には鉄道マニアのカメラの砲列が並ぶのだが、我々はそんな「鉄道マニアを眺める」のが面白かったりする。

【Photo Works】Picasa Web Album

◎Googleの提供する写真管理ソフト、PicasaのWebアルバムサービスであるPicasa Web Albumを始めてみた。 前回の更新から左下のバナーに追加したので気がついた人も居るだろうか。

◎そもそもの動機はBloggerとの画像連携が出来ないかと思って始めたものだ。 Bloggerの画像投稿は、Blogger自身のサーバに保存されるが、ユーザ自身はその利用状況を確認する手段が実質上ない。(Bloggerの機能により、Blogの構成ファイル自身を他サーバに移管するようにすれば可能)
一応「Camera/Photo Works」というエントリも作っていて、このBlogを「写真を発表する場」として捉えているので、エントリ検索以外の何らかの形で纏める手段が必要だったのだ。

◎で、 このPicasa Web Albumだが、先に言ってしまうとBloggerとの直接の連携機能は無い。 公開アルバムに貼り付けた画像はURLが公開されるので、そのURLをBloggerエントリに貼り付けることでBlogへの画像埋め込みは可能だが、Picasa本体の「Blog This!」のような「写真からエントリを起こす」機能は今のところ無いようだ。
ただしBloggerもPicasa Web Albumも、同一のGmailアカウントでの管理なので、今後の機能拡張によっては実現してくる可能性は十分あると思う。(Googleの提供する各種Web/アプリケーションサービスは、相互の連携が逐次強化されている)

◎Picasa Web Albumへの写真アップロードは、基本的にはPicasaのフォトライブラリから好きな写真を選んでアップロード、と言う手段を取る。 このとき特定以上のファイルサイズの写真は自動的にリサイズされる。(デフォルトは1600×1200Pix)
Web Album上での画像管理はPicasa本体のそれに似ていて、フォルダに相当する「アルバム」を作成し、その中に写真を登録することになる。 またWebアップロードした写真の公開/非公開をアルバム単位で設定することが出来る。
私のよーに撮った写真をのべつまくなしにアップロードするならアルバムはひとつで良いし、何かしらテーマ毎に管理したいならアルバムを複数作ればよい。

◎とりあえずはBloggerアップ写真の公開場として使っていくが、また面白そうな機能が見つかったらレポートしよう。

2007/03/09

【Diary】Macくんとパソコンくん

ITMedia:「Macくんとパソコンくん」、日米文化の違いへの配慮

>この世界的キャンペーンは、米国企業の間で国外市場向けに広告キャンペーンを改良する動きが高まっていることを反映している。国際市場の消費者に働きかけようとする企業は増えており、文化の違いに対処するために難しい調整が必要になることがある。基本コンセプトから始めて、それを各地域に合わせるのは、「1種類の広告や画像を買って、それをただ世界中のあらゆる国で使うよりも効果的だ」

◎世間では評判がイマイチらしいこのCMだが、私はそれほど不快に思っていない。 むしろこういうことをしたほうが、AppleらしいといえばAppleらしい。 IBM PCをボーボー燃やす宣伝で喝采を浴びたことのある企業なのだから。

◎私にとってはこの宣伝の主人公はどっちかというとパソコンくんである。彼の「事実はそうであるけれど、指摘されるとおそらく誰も認めたがらないであろう」姿をアイロニカルに表現するさまは、なかなか見ていてほほえましい。
それにMacくんはパソコンくんを貶めることも、嘲笑することも、哀れむことも無いし、うそも誇大も言ってない。(※1)
できることは殆ど同じだが、そのプロセスアプローチがともすれば滑稽に写るパソコンくんに、ひたすら困惑している。 この困惑こそが、パソコンくん…というよりWindowsに踊らされる我々消費者の真相を表している。

◎ただまぁ、そういう風な皮肉を受け入れられず、Macくんが得意満面にしているように見える人も当然居るわけだが、私は比較の結果をアイロニカルな困惑、と言うオチに持っていったというこのCMの、そして表現手法やオチを各国の事情に合致させていくという取り組みは、十分評価されて良いと思う。
目くじらを立てる前に、パソコンくんの姿を、一度自分に照らして考えてみるのも悪くないのでは?

(※1)ウィルスは大丈夫、は誇大じゃないのか、とツッこまれそうだが、確かにMOABが示したような脆弱性の問題はあるものの、ターゲットリスクの少なさや、(MSと比較しての)事後対応のありかた等を見てると、少なくとも「この宣伝を流している時点では、トータルリスクとしては安全」と捉えてよいのではないだろうか。
脆弱性の有無とリスクファクターの代償は、比例はするがリニアではない。 事実2000年代前半までは、Windowsのセキュリティ・リスクやそのコントロールは「警鐘こそされていたが認知はされていない」状態で、今ほどトータルリスクが高い状態ではなかったのだから。
今後攻撃者が増えれば、それだけMacのリスクファクターも増大する。 そのときは、そのときだ。

2007/03/07

【Diary】ざるうどんの週末

◎「我輩は猫である。時と場合によっては熊にしか見えないかもしれないが、正真正銘の猫である。
我輩は都内某所の神社を根城とする野良猫であるが、何分この体型ゆえ神社の階段を上がるのも一苦労である。
しかし人間供はそんな我輩の何が珍しいのか、喚起の声を上げて近づいてきては我輩の腹を撫で、またあるものは「カメラ」と呼ばれる何やら怪しい機械を我輩に向けてはパチリパチリと音を立て喜んでいる。 いったい何が珍しいのか我輩にはとんと見当がつかぬ。」
…とでも言い出しそうな、まるまると、本当にまるまると太った猫である。


◎というわけで先日、お誘いもあり都内某所に散歩に出てきた。 主目的は最近兄がはまっている「うまい饂飩屋ツアー」である。 兄はもともと麺類好きなのだが、都心のうまいうどん屋2件紹介したところ、11年に及ぶダメ人間生活中に身につけたフリーライターの血が騒いだらしく、毎週のように都内の饂飩屋を食べ歩いているそうだ。

◎今回案内されたのは「釜竹」なる場所で、もともと蔵だった場所を店にしているのだが、裏の建物が高級老人ホームで、この建物の脇は日本庭園になっている。
縁側の席は庭園に面しており、天気の良い日は麗らかに照る庭園を眺めながら饂飩を食せるわけだが、席の趣、と言う点では圧倒的に蔵の中が良い。

◎で、この店、太打ち・細打ちの笊饂飩と、あとは釜揚げ饂飩のみ、と言うかなり硬派な店になっている。
東京で食える「うまい饂飩」、しかも水締めはざる1本となれば、挑戦しないわけには行かない。
早速太打ち笊を注文。 兄は細打ち笊。


◎で、出てきたのがこれ。
つけダシにつけてズツと行ってみると、関東で食える饂飩とは思えない麺の適度な固さと味わい(かみこむとほんのりと味が広がる。 何の味かは不明)があり、かなり美味だ。
そして何よりダシがうまい。 濃さも絶妙で、薬味のねぎを浮かべた状態で、普通に飲める。
希釈しないで飲めるつけダシは実に貴重だ。

◎ただ私の場合、さぬきうどんの「コシ・ねばり」が基本になってくるので、そういう意味では粘った感じはしない。
この点は最近急上昇中の神保町「丸香」をさらにシンプルな方向に振ったような感じで、丸香の麺でも相当「洗練された」印象があるがここはそれ以上だ。
しかしこれは、丸香も同様に「釜揚げ状態では麺そのものの食感が乏しい」ことを同時に示しており、事実釜揚げを注文した妻はちょっと微妙だったそうだ。 実際食ってみると、ちょっと微妙かも。

◎食後は楽しいお散歩タイム。 途中の神社で猫を撮ったり亀を撮ったり鯛焼き食ったり…といった感じ。
その中で撮った1枚がこれ。
お散歩モードだったので50mm単焦点を持っていかなかったのだが、被写界深度による遠近感を出すなら、持って行っておけばよかったとちょっと後悔。

2007/03/04

【Diary】最近のボクワタシ

◎仕事が忙しくなると反動で遊びに行きたくなる、ということで最近はしょっちゅう出かけている。
お出かけルックは、上から下まで黒装束にこれまた真っ黒超ロングコートを羽織り、手持ちの荷物は一眼レフだけ。 こんなに怪しい奴がいるだろうかw
…まぁ、お出かけと言わず、通勤もその格好なんだけど。 違うのは荷物がカバンかカメラか、だけ。
そもそも、黒い服しか持ってないし。


◎一眼を持っていれば、写真も撮りたくなるというもの。
気になる風景があればパチリパチリと撮っている。
もともと私はFinePixの頃から「モノ考えないで撮る」人だったのだが、EOSになって拍車がかかった感じ。
1年の間に、カメラ取り出し→撮影までの手早さや、片手でレンズを交換するすべまで身に着けて…

◎腹が減れば、当然めしも食う。
今日のめしは久しぶりの麺通団。
また麺に少し変化があって、硬さが和らいでその分コシが強くなった。
「硬い=コシ」ではないという典型の麺。 それでいてガシガシとした「田舎臭さ」が残ってて、丸香の洗練麺とは違った魅力がある。

【Diary】東京ポルチカ歌劇団

◎んで今日は新宿の人形劇場で東京ポルチカ歌劇団のライブ。
ここはもう、多くを語るよりも公式サイトでメンバーのいでたちを見るのが一番理解が手っ取り早い。

◎今回のハコは子供向け風な(絵本とレトロファッションが融合したような)小劇場で、その小さな小さなステージにポルチカ歌劇団が良く似合う。
当然、爆音は出せないハコなのだが、音楽自体が爆音系じゃない…というより小音量でこそ成り立つ音楽なのでまったく問題なし。

◎ハッチェルにしてもそうなのだが、こーいうアンプラグドな音楽こそ、実は本当に難しかったりするのだが、ここも演奏レベルが非常に高い。 特に「小音量なのにしっかりとした音を出す」ドラムと、「やはり小音量なのに腹に来る音を奏でる」アコベが秀逸。 ボトムラインがしっかりしているバンドは、やはり聞いていて気持ちが良いものだ。

◎初夏にはハッチェルとのジョイントライブもあるそうなので、また足を運ぼう。

【Diary】ハッチェル特急樂團

◎さる2月24日、津田沼にてハッチェル特急楽団のライブに足を運んだ。
このバンド、才人ハッチハッチェル氏が主催するカントリー調のバンドで、プロフィールには
「オリジナル曲はもとより、古いジャズナンバーやクラシック、世界の名曲を独特のトンチソースで料理」
とある。
ちなみに写真右側、バンジョー構えたナイスガイがハッチハッチェル氏。 このひとフィドル(ヴァイオリンの変形)も弾く。と言うかもともとヴァイオリン奏者で、「同じ弦だから」と言う理由でバンジョーを弾き始めたそうだ。

◎彼らのやる音楽はどんなのか? もうこれは曲名を見れば一撃である。
「西酒場警察」
「白鳥はつらいよ」
「卵売り聖者の夜は更けて」… もうだいたい想像がついたと思う。
これらをカントリー調で元気に、かつ高速展開ノンストップである。
ハッチハッチェル氏のフリ(この人、劇団員だったんじゃなかろうか?)と歌も良い感じで、格好いいんだか何なんだかよくわからないが、休憩挟んでひたすら笑いっぱなし。

◎ちなみに会場となった津田沼タンポポカフェ、ここもかなり怪しい空間なのだが、目玉メニューのムシドリ丼、これがうまい。