2006/02/28

【Diary】ミキシング作業


◎かなり久しぶりだがAWでのミックスダウン作業をやっている。 3年ほど前にパラ録りやって、MOneを使ってのミックスダウンをやろうと思ってどうしても(当時の私には)効果的なルーティングが思いつかず、作業がスッ止まっていたものだが、今日の夕方頃に「ふっ」と思い立ち、「この方法ならイケる!!」と思って作業再開。

◎何に躓いていたのか、と言うと写真のMOneはステレオリミッターの状態なのだが、これをパラのトラックに録音された、パンも振られた複数のソースに対してステレオでかける方法がどうしても思いつかなくて半分あきらめていたのだが、AWのOmni Outがバスアウトにも使える事を思い出し、リミッターをかけたいトラックのステレオ送りを切ってバス1、2経由でエフェクターに送り、エフェクターからの帰りを普通にライブインプットで返す。
これだけのことの答えが見つからずに3年悩んだのか私は…って感じだった。

◎そういやMOneをコンプレッサー目的で使うのも初めてかも。 本来マルチエフェクターなのだが、すっかりリバーブ・ディレイ専用機になっていた…気がする。 AWのマルチエフェクターが比較的使えるのでリバーブ以外の面であまり注目してなかったが、単体コンプレッサー・リミッター・エキスパンダーとしても十分に使えるレベルだ。 現行機のMOne XLも結構投売り的値段で売ってるが、宅録環境を考えるのであれば、これは「買い」かな、と思うわけで。 そういう意味では買ってて良かった。
何気に機材デザインが格好良いのも◎。

2006/02/27

【Diary】頭大丈夫デツカ?

http://www.sanspo.com/sokuho/0226sokuho149.html

◎まぁスポーツ紙の社会面記事がどこまで信頼できるかは微妙なところではあるがコレが真実であれば本当に【アタマ大丈夫か?】である。
自作自演の狂言メールの「書かれている内容は真実かもしれない」って、それはそうかもしれんけど全然次元の違う話じゃないのかなぁ。 と言うか、これが真実であればこれ以上の「捏造の証拠」は無いと思うんですけど。

◎そういえばメール情報源は「ライブドア関係者だ」つって言ってたっけな。 それも騙されていたってことになるんすかね。
調査能力も無しに突撃するのは公党の姿勢としてどうかと思うんですがね。

2006/02/25

【Diary】工業化の現実

◎あまり情報の二次配布は好きではないのだが、内容が内容なのでここでも紹介しておく。
http://app.blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/tb.cgi/50010839

これを見て何を思われるかは皆様の自由だ。
しかし、Google Earthで上海周辺の海の色を見ている限り
ここに書かれている内容が事実無根であるとは到底思えない。

2006/02/24

【Camera】何かが変わった30D

EOS 30Dが発表された。 言うまでも無く20Dの後継機…と言うよりはマイナーチェンジ機と言ったほうが良いだろうか。 はっきり言ってボディの基本的な性能面はほとんど何も変わっていないと言い切っていい変更内容だ。
性能比較表もあるのだが、コレ見て30Dの新品より20Dの在庫放出品や中古品を探したほうが得じゃないか? という気がする。
ISO感度が1/3段ステップで振れる・・・から何? 連写が23枚から30枚に向上・・・したから何? バッテリーが50枚分伸びた・・・( ´_ゝ`)ふーん って感じだ。

◎変更点のほとんどは操作系やアルゴリズムに関わるところ、つまりソフトの仕様変更であり、目玉と言える部分が特に見当たらない。 恐らくCanon側の意向としては「ピクチャースタイル」に目玉を持って行きたいようだが、20Dや30Dをメインターゲットとするハイアマチュアユーザがカメラ任せの現像結果にどれだけ満足するだろうか・・・と言うかRAW現像ぐらい普通にやるだろう。
何せ、KDNユーザの私がやるぐらいなんだから。

◎それでなくてもKDNの性能が20Dに近くなってきて、かつ5Dが出た事でフルサイズCMOS機もアマチュアに手が届く範囲の値段になって来ていて、20Dは連写性能ぐらいしか立つ瀬が無くなって来ているというのに、30Dもほとんど同一では、少なくとも買い換えるユーザはほとんど居ないのではないだろうか。 仮に私が20Dを所有していたら別に買い変える気は起こらないしその分金貯めて5Dでも買ったほうが良い気がする。

◎そういえば、ほぼ同時に発表されたEF-Sレンズの新作、EF-S 17-55 F2.8 USM。 こちらも微妙だ。確かに17-55の全域でF2.8を確保すると言うのはLレンズ系に匹敵する明るさだが、14万もしやがる。 APS系はエントリー~ミドルレンジユーザ向けで、しかも全体で見ればエントリーユーザが圧倒的に多いと思われ、しかもどのみちフルサイズ機系には使い回しの利かないEF-Sレンズにこんな価格を払うユーザがどれだけいるのか疑問だ。 勿論レンズが明るいに越した事はないが、テレ端55と言う微妙な望遠性能も気になる。
むしろFを少し落としてもいいから17-125とか今流行りの18-200とか出せば、もっと売れるだろうのに、と思う。

2006/02/22

【Diary】ブーメラン

◎ここ最近の政局が楽しくて仕方が無い。
2chではすっかり「ブーメラン党」と言う愛称がついた民主党の自爆政局だ。 相手の急所を狙って投げたブーメランが自分の急所に刺さって、しかもそれを相手のせいにしようとしているようだ。
この期に及んで党首討論ですら「口座情報を開示する準備はあるから国政調査権を発動しろ」とうわ言の様に繰り返す民主党の姿勢は、こいつら本当に法治国家の国会議員か? と疑いたくなる。

◎テレ朝だったかの朝の番組でコメンテータ共が偉そうに「問題の本質は武部氏次男に金が渡ったかどうかだ。 メールの真贋よりもそちらのほうが大事だ」とのたまっていたが、「3000万円が渡った」と言う物証となるべきメールの信憑性を立証出来ない以上、その疑惑は
基本的に事実無根であったと言うスタンスに立ち返るのが普通ではないのだろうか。
少なくとも国政調査権などという強制力を発動するべき問題で無く、気になるならば民主党自身が独自調査でも何でもやって金銭を出した記録・受け取った記録の両方を証明するべきではないだろうか。

◎疑惑でも事象でも何でもそうだが、「ある」「ない」の水掛け論になった際、その立証責任は「ある」と主張する側にあるというのが基本原則だ。 これは「無い」と言う事を証明するには森羅万象全てにおいて「無い」と言うことを調査する必要が(極論では)あるためで、「ない」と主張する側にとって「無い」ことを証明するのは事実上不可能かきわめて困難であると言う不公平を生んでしまうからだ。
これを「悪魔の証明」と言うが、民主党はこんな立証責任の原則も知らないで交渉をしているとしか思えない。

◎とりあえず民主党が今要求している「メールの真贋に関わらず、疑惑の調査のために国政調査権を発動する」という要求がまかり通ってしまったら、事実無根の密告で国家が調査権を発動できると言う密告社会化につながる前例を作ってしまう。この危険性を認識できない程頭の悪い人間しかいないのだろうか? 民主党というところは。

◎民主党がもう一つ誤った点は時間をかけすぎていることだ。 武部氏サイドに疑惑に通ずる物証があったとして、民主党側が最初の時点で口座番号や入出金記録まで明確にした時点でそれを全て明確にしていれば、自民党側は事実関係の確認や処理にかける時間も無くそのまま政権交代に持ち込む事が出来たかもしれないのに、やらなくていい情報の出し渋りをした結果自民党サイドに情報隠蔽の時間を与えてしまった。どうやら交渉の基本戦術すら練れないほど頭の悪い集団らしい。

◎武部氏の次男は永田議員に対する賠償請求訴訟も検討していると言う。 国会議員の国会での発言はその責任が問われないと言う議員特権があるものの、国会外でのインタビューでも同様の主張を行っていた為訴訟が可能かもしれないのだとか。
まぁ、当然の主張だろう。
民主党サイドとしてはこの疑惑を追及したい部分はあるのだろうが、先にも言った通り一度矛先を引っ込めて、独自の調査で秘密裏に情報を収集し、確証を得られたところで再度交渉の場に上げる、と言うのが筋だと思うのだが…違うのだろうか。

【Diary】過ぎたるは及ばざるが…

◎興が乗ったのでピュアオーディオの話をもう少し。
この世界,「良心的なレコードメーカーがプレスしたものを音源にした際に,指揮者が振るタクトの風切り音を立体的に感じ取ることが出来る」そうだ。私はオーケストラのホール演奏は何度か行っているが,タクトの風切り音など聞いたことなど無い。タクトの音を聞き取る程感度が高い録音をしているなら,演奏者全員の(荒い)息遣いがゼーゼーハーハー録音されて音楽どころではないはずだと思うのだが…オーディオマニアの用語ではこういった究極の臨場感とも言うべきものを「空気感」という言葉で表している…そうだ。 空気を感じる音が良好なのだ…そうだ。 じゃぁヴォーカリストの声と共に吐き出される空気音を遮断するポップガードを使用するレコーディングエンジニアは全員クビですな。 空気感じれないもんね。

◎これらのオーディオ機器は筐体設計にも非常に気を使っているそうで,内部メカ部の動作振動が音質に影響しないよう徹底して制振設計を行い,かつ振動の入出力を無くすために所謂インシュレータ的な脚によって支持される構造になっている。 シャーシが重く頑丈なのもそのためだとか。確かに振動そのものを電気信号に変換するターンテーブルや,振動によって音を発するスピーカー等はインシュレータの効果はあるだろうが,非接触型読み取りのCDプレーヤーやDVDプレーヤーに微弱な外部振動の影響がどれだけあるんだろうか? オーディオマニアの耳にはそれらの振動をも観測するだけの耳が備わっている、と言うことなのだろうか。 まぁ何せタクトの音が聞こえたり、44/1kHzの1.5ppm(百万分の一)の周期歪が聞える程のS/N比、FFT窓関数を備えた耳である。

◎昨日のクロック・ジェネレータだが、発振子の周期歪率は水晶で0.1ppm、ルビジウムでは0.05ppbだそうだ。 5万円程度で売られているシステムコンポ用発振子のクロック歪は1.5ppmだが、このクロック歪みによる周波数の変動幅は、人間の可聴範囲の下限である20Hzで考えても13.3MHz分だ。20Hzが20.00000013Hzに変動したところで、人間は感知できるのだろうか?できるとしたらそれは13.3Mhzの音が聞こえると言う事にほぼ等しいのだが… 13.3Mhzと言うと短波放送とほぼ同じ周波数だ。 機器から発する電磁波ノイズは言うに及ばず電磁波そのものを耳で捉えることが出来、ラジオ放送や航空無線、船舶無線等は受信機が無くても直接聞くことが出来る。(まぁ、伝送波の周波数だから歪んだサイン波にしか聞えないだろうが…)
ちなみにこれ、ルビジウムクラスだと400GHz分に及ぶ。UHF放送や第2世代携帯電話の発する電波なら余裕でキャッチ可能(耳で!!)。 宇宙電波の観測まであと1歩だ!! 耳を鍛えよう!!

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◎さてそんなことはともかく、昨日紹介した純金製電源ケーブルだが、よくよく考えて見る金より銀、銅のほうが導電率が高いではないか。 端子部分を金メッキにするのは、銀やら銅より金の耐酸化性が高く安定しているからで、被覆線を前提に考えるなら銀やら銅を使ったほうが損失は少ない。
それに導体そのものの電気抵抗を気にして材質を選ぶのなら,材質選定もそうだがオーディオルーム全体を極低音の恒温室にする必要がある。 導体抵抗は温特がかなりあるからね。 特に貴金属は。 理想的なのは機器全体を液体窒素等で冷却してしまうことだが、これだと半導体やトランジスタの動作に影響が出るので、ケーブルだけでもデュワー瓶構造のエンクロージャに入れて液体窒素で満たしてやる必要があるだろう。
そういや空気の温度や湿度によっても音速や周波数特性が変化する。 そうすると恒湿制御も必要になっちゃうなぁ。Ghz級の歪みを検知できる耳なら、温特による音響特性の変化は大変な問題ではないだろうか。

◎更に言えば電源ケーブルでの損失以前の問題で家庭に供給される電源はほぼ例外なく電圧降下を起こしている。 電線で供給する3相交流200Vからコンセントに至るまでに数十メートルの電線やら,サーキットブレーカやら積算電力計やらを経由しているからだ。勿論集合住宅などではその配線長が尋常じゃなく長くなるため,コンセントにテスターを突っ込んでみると96V程度しか出ていない,なんてことも時々ある。(勿論集合住宅全体での負荷によって変動する)つまり電源ケーブルで発生する抵抗値以前の問題で,コンポの1段手前に交流安定化電源をかまして電圧降下を補償して,そこから超高級電源ケーブルでアンプに電源供給すればOKだろう。あ,でも安定化電源はそれ自体が結構盛大な電磁波ノイズを発生させるから,安定化電源はオーディオルームの外に設置して,オーディオルーム全体をシールドルーム化して外部からの電磁波を全部シャットアウトしないとダメですな。

◎振動だって問題だ。高級オーディオ機器は筐体設計にも非常に気を使っているそうで,内部メカ部の動作振動が音質に影響しないよう徹底して制振設計を行い,かつ振動の入出力を無くすために所謂インシュレータ的な脚によって支持される構造になっている。 シャーシが重く頑丈なのもそのためだとか。確かに振動そのものを電気信号に変換するターンテーブルや,振動によって音を発するスピーカー等はインシュレータの効果はあるだろうが,非接触型読み取りのCDプレーヤーやDVDプレーヤーに微弱な外部振動の影響がどれだけあるのかは良く判らないが、それほどまでに振動を殺さなければいけないのであれば,最早オーディオルームの基礎部分が他の部屋と繋がっていてはダメだろう。 外乱の振動や外壁に当たる風による振動があるからね。 つまりオーディオルーム部分のみ基礎工事からやり直して浮き床構造とし,かつ機材類は全て天井から吊り下げるのだ。 ピアノ線等断面積の小さいものでも良いが,理想は機材の自重である程度伸びはするが弾性限界には達しない伸縮材だ。 丁度バンジージャンプの命綱のようなものを想像してもらえばいいだろう。当然,床や椅子は外乱振動を床から拾ってしまうから、リスナーも天井からバンジージャンプの命綱にぶら下がってもらってその状態で音を聞けば完璧だ!!

◎また、そんな微弱な信号を「空気感」として聞き分けるだけの能力に合わせるなら、やはり部屋の中でスピーカーから放出された音が部屋内で反響するのも問題なはずだ。モニター環境で考えると周波数特性がフラットになりえる範囲で少しライブさを残したほうが音が生きてくるのだが,スピーカから再生される空気感が部屋の残響成分に打ち消されずにちゃんとリスナーの耳に届くようにするには,最早部屋は完全無響化するしかない。 当然床があるとそこで反射するため床も撤去し,その下にも吸音楔が敷き詰めるしか無いだろう。
以上をまとめると、オーディオルームは家屋からセパレートされた浮き床構造体を持つ恒温・恒湿シールドルームで、その内部は床すら無い完全無響質の構造、電源も3相交流からの分岐の時点で汎用電源とは別系統で取り出され、積算電力計・サーキットブレーカを経由して部屋まで純金製のケーブルを最短距離で這わせ、かつ部屋の前段に安定化電源を置いて電圧降下やリップルを補償するようにしないといけない。
部屋の内部は全ての機器が天井から吊り下げられ、ケーブルは全て純貴金属製、もちろん液体窒素冷却が施され、部屋自体の室温も相当低く設定されている。 この中でリスナーは自らの体をバンジージャンプ用のハーネスに巻きつけて天井から宙吊りになり、音を聞くわけだ。 ここまでやれば完璧なはずだ!!

◎ナニ? まだ足りない?

【Diary】ピュアオーディオ

http://www.teac.co.jp/av/esoteric/g0_g0s.html
まず何に驚いたといって値段に驚いた。 民生用のシンクロナイザーで120万円!! こいつぁびっくり。
ちなみにNUENDO用シンクロナイザーのTimeBase、ProTools用シンクロナイザーのSYNC I/Oが共に30万円ちょっと。
汎用で良ければMOTUのMIDI Timepeace AVが7万円ちょっとである。 ポストプロ用シンクロナイザーの3倍近い値段とは…
と言うか、ワードクロック信号の送受信だけならAW4416でも可能なんですけど…

◎能書きを読むと、「ルビジウム」なる高精度発振体を利用して超高精度のクロックを発生させるのだが、その暖気には10分程度の時間が必要になるらしい。 うーん、そういうものなのか。
確かにD/A、A/D変換時にデジタルクロックの揺れが小さいほうが波形再現性と言う意味では(理論的には)有利になるにはなるかもしれないが、少なくともポストプロ用シンクロナイザーにそんな暖気が10分もかかるような発振体を使っているという話は聞いた事が(私は)ない。
TimeBaseやSYNC I/Oを超えるクロック安定性をこいつが持っていたとしても、CDの録音時には必ずこれらのクロックジェネレータから受けた信号で駆動しているのだから、どんなに再生側のクロックが安定していても録音時のクロック揺れによる歪みを補正する事は出来ないし超えることもできない。(ひずんだ状態で記録されているのだから)

◎そういう目でティアックのサイトを見ていると実に面白い。 PA機器にすら実装されていないような回路や仕掛けがバンバン盛り込まれたハイエンド製品が並んでいるのだ。 まぁそれでもアナログの信号系を扱うパワーアンプ・スピーカー・スピーカーケーブル系はまだ判るとして、デジタル系機器になると本当に訳の分からない世界になってくる。 D/Aコンバータの前にサンプリングレートを倍にしてからD/Aするとか(2クロックに同じ信号が入るだけのような気がするが…)、D/Aコンバータを搭載していないにも関わらず筐体はインシュレータで支持されていたり(動作時の振動がどのようにしたら音質に影響するのか、良く分からない…)とか、PA機器すらビックリの仕掛けがたくさん施してある。 あ、そういえば端子部はワードクロックに至るまで全て24金はデフォルトですね。
PA関係機器で24金の端子なんてめったに見ませんが。

◎私も一応音楽とか音響かじってる人間なので音には比較的うるさいタイプではあるが、正直このあたりにくると一瞬では理解できない。 ピュアオーディオ愛好家の人には反感を食らいそうだが、少なくとも21万円もするパワーケーブルとか5万円もするIEEE1394ケーブルとかを見ていると、とにかく「良さそうなもの(本当に良いかどうかは置いといて)は何でも実装してしまう」と言う思想のようにも思える。このあたり、車用のオカルトチューニングパーツに通じるものがあるのかな。
電源回りのチューニングをするんだったらパワーケーブルを変えるよりも、エアコン用の200Vを使うか、少し高めのパワーディストリビュータで100V/100Vの電源トランスを搭載したもの(1次側の電圧降下を補正する)のほうが余程効果がありそうなもんだが…

2006/02/20

【Music Works】The Legacy of Blue Wing Version 1995/2006

Version 1995 (MP3 128kbps・VBR On)
Version 2006(MP3 128kbps・VBR On)

◎Music Worksとしてのアップロードは実に3年ぶりになってしまった。
しかも作品は私の最初期作品である「The Legacy of Blue Wing」の再録版と新録版だ。
どちらも、初期の私が良くやっていた「四つ打ちリズムの上にポップス曲調を重ねる」と言う当時の基本スタイルの上に立った楽曲である。このスタイルは、「Unforgettable Summer Days」ぐらいまではやっていた。

◎11年前の私の環境は音源がSC-88+MU80+W7、シーケンサはMusicator S-MPUと言うそれはそれは小さな規模のもので、しかも当時はMusicatorからは2ポートしか同時に駆動できなかった為、事実上SC-88+W7で作成した作品だった。実はHP開始した直後ぐらいに一度アップしていたのだが、当時の回線状況が遅い事と、私のPCの処理能力の限界で64kbpsの粗悪な音でしかアップできず、128kbps版もマトモな音質と呼ぶには程遠い代物(当時のエンコーダが酷かった)であるため、最初に録音したMDを元に再録することとなった。 一部過剰なリミッティングが聞こえるのは当時の録音そのままである。
今聴くとかなり単純と言うか稚拙な曲調ではあるが今では絶対やらないような凝ったこともやっており、当時音楽を作る以外に娯楽が無い中で一生懸命音楽を作っていた情景が具間見える。結局この題名で3曲作ったのだが、一番気に入っているのはこの曲だったりする。

◎で、2006年バージョンだが、実はオケの大筋は2003年近傍には出来ていたが未完成のままずーっと放置されていたものを、今回再構築してこの形となった。実はもう1バージョン構想はあるのだが全く製作に着手しておらずいつ作り出すかも今のところ未定。音楽製作システムの刷新を考えているので、それが出来次第着手する・・・かもしれない。

◎両者を比較すると、2006年バージョンは元より更にシンセ臭くなっている。 このオケを作っていた2003年近辺と言うとかなりアンプラグド・コンテンポラリーな音作りに傾倒していた時期(今でも割と)だが、PCMシンセサイザーはその気になればかなり音を生音に近づけることはできても絶対生音と同等になる事はない、と言う限界は見えていた。ならば逆に、「PCMシンセサイザーを中心とした、生音でもない(アナログ的な)シンセ音でもない、PCMシンセサイザーらしい音」と言うコンセプトに振り直し、かつ自分自身の(当時の)スタイルを崩すことのない物、と言う二律背反的な音選びをして、このようなスタイルになった。
ちなみにミックスダウン前のパラ録りは特に行わず、MIDI同期の一発トラックダウンのみでの録音となっている。 これは再初期の環境を出来るだけ再現する事と、その当時のコンセプトを崩さないためである。

2006/02/19

【Camera】ジムカーナ撮影


◎1週間更新をサボった。
一応先週ライブハウスの撮影も行ったのだが、それよりももっと動きのある被写体として
某fkh氏のお誘いで県内某所で行われたジムカーナ練習会を撮影して来た。
これはその際の写真である。
Tv、75mm、F11 1/200 ISO100。 JPG撮影→ナンバー部処理。

◎動きのあるモノの撮影はやはり連写モードが基本なのでRAW記録やRAW・JPG同時記録ではすぐメモリバッファが溢れてしまって連写が生きない。 よってJPG一発撮りだ。
この日は非常に天気が良く、いつもは暗い暗いと文句を言っているEF-S 17-85 F4-5.6 USMでもスローシャッターを切るには減光フィルタが必要な程だった。 ISOを100まで落とし、絞りを3段近く絞り込んでも1/200が限界なのだ。 近距離の被写体を流し撮りするにはもう少し遅くしたいところだが、これ以上絞るとボケてしまう。

◎しかしジムカーナの撮影となるとドリフト時の撮影が難しい。 Tvが速いと止まってしまうし、遅いと被写体がその場で旋回しているのでどうやったってボケてしまう。 まさか被写体と一緒に旋回するわけにも行かないし。
D1のように流しっぱなしで長い距離を走りぬけていくような曲がり方なら流し撮りもできようが、ジムカーナのようにその場で旋回するようなコーナリングが多いとどうしても迫力不足になってしまう。 スピードレンジも遅いし。

◎ちなみに先週のライブハウスの撮影ではImage Stabilizerが非常に役に立った。 シャッタスピード自体は1/30程度しか稼げない(露光を1段落とし、ISO800まで感度を上げてやっとそれ。 露光は適正だと全体が明るくなってしまうので暗くする事自体は表現という意味でも落とすべきではあった)状況だが、手ブレはほぼ皆無。 撮影直前に机が確保でき、肘をついての撮影ができたから、と言うのもあるが、テレ端でのクローズアップ撮影でも被写体をきちんと捉えられる(そして動きも表現できる)
勿論被写体に激しく動かれると亡霊化はするのだが、1/30で局部的に亡霊化するとそれはそれで動きの表現として綺麗な描画を見せてくれる。

2006/02/12

【Diary】サイト大改装

◎Bloggerに移行して以後、全くデザインがかみ合わなくなっていたメインサイト
http://www.terawave.net/amane
のほうのデザインを全面的に変更してみた。
基本的には、Bloggerとデザインを共用化するようにしている。
実質3日程度の突貫工事の為、一部不具合はあるかもしれない。

◎今回変更に至った経緯は他にもある。
プロフィールページにも書いたが、Bloggerは記事がシンプルに読めて投稿も簡単と言うメリットがあるものの、
国産Blogにあるような自動リンク(キーワードリンク)、テーマ分類等が出来ない。
一応、投稿タイトルにキーワードを入れる事で対処はしているが、やはり必要な情報への
ダイレクトアクセスが出来たほうが便利に決まっているので、
Blogの情報集約性とサイトの検索性の高さを融合させる、と言うのを試験的にやって見る事にした。

◎現状分かっている不具合として、2005年12月分の記事へのダイレクトアクセスが出来ない。
リンクURLは合っているので、これはおそらくBlogger側の不具合と思われる。
(あまり安定したBlogでは無いようだ…)

2006/02/11

【Camera】冬の海


◎今日は妻が不在、と言う事でKDNを抱えて冬の海にくりだして見た。 前回夕焼けの撮影に向かったのと同じ東京湾だが、撮影ポイントは微妙に違っている。
天気は昨日同様に快晴、気温も高めで、風景撮影をするには絶好の日和。
現地に着いたのが12時過ぎと、少しベストの時間を外してしまった(光線が弱い)が、それでも撮影を楽しむには十分なコンディションを確保出来た。

と言うわけで今日の1枚目。 護岸ブロックに打ち寄せる波を撮ってみた。
85mm、F5.6 1/4000 ISO200 RAW現像処理。

◎アップロード用にダウンサイジングしてあるので解像力等は参考にならないと思うが、若干周辺減光があるのが分かると思う。 私は基本的に中央重点平均露光を使うので、このような構図で撮影するとややオーバー気味になり、余計に周辺減光が目立ちやすいようだ。


◎今日の2枚目。 少し高いところから海全体を撮影。
17mm、F10、1/2500、ISO200、RAW現像処理。

先程の周辺減光が更に際立って出ている。 全体的にアンダー気味に見えるのは現像時にそういう処理をしたからなのだが。
APS系は周辺減光が厳しい、と言うのは聞いていたが結構ハデに出るものだ。
前回「杞憂に終わるかな」と言ったが、一応撤回しておこう。
もう少し絞りを開ければ改善出来たかもしれない。

◎ワイド端の歪みについては正直よく分からない。 寧ろ、27mm相当の画角で歪まないほうが珍しいんじゃないか? と言う気もしないでもないが。
こういう撮影をするとなるとやはり広角側27mm相当ではちょっと不足を感じる。 EF-Sでは10-22(35mm換算16-35mm)と言うのがリリースされており、これの評判が結構良いらしいので、機会があったら買ってみようかな、とも思う。
お散歩撮影で使うなら17-85でも十分なレンジは確保できているのだが。

◎今日の3枚目。 テレマクロ撮影に挑戦してみた。
85mm F5.6 1/1600 RAW現像済。
これだけ天気がよいと数段絞っても十分なTvは確保できそうだが、あえて前開放で奥行き感を出してみた。
前回やったときもそうだがテレマクロ撮影の場合AFフレームの設定をちゃんとやってやらないと、奥ピンになってしまって手前の物体がボケたりする(特に開放で撮ると…)が、今回は花のディティールまでちゃんと描画できているようだ。
ボケ味描画はさすがに大型撮像素子の面目躍如と言ったところか。
ちなみにこいつも若干ながら周辺減光の影響を受けている。 ボケ描写部で減光しているのであまり気にならないが。

◎と言う事でテレ端、ワイド端、テレマクロの3パターンの作品を見てみたが、KDN+EF-S17-85 F4-5.6 IS USMの性能としてド晴天時の周辺減光の特性が見えてきた。 APS系撮像素子+ISによるレンズの暗さと言う点で、かなり厳しいといえば厳しいのかもしれない。
まぁ、値段相当・機能相当と言う事を考えると決して悪いレンズではないのだが。
(そんな良い描画がしたけりゃ10数万出してLレンズ買え、その前にフルサイズ系のボディ買え、ってこと)

◎とりあえず周辺減光に関しては測光モードをきちんと使いこなして、露出を正常露出に拘らないで撮影する、という点のほうが重要な気がする。 私は結構アンダー気味の撮影をするクセがあるようだが。(アンダー系・ハイコントラストの画が好み。 現像時点でも気がつくとそういう処理をしていたりする)

◎さて、明日は激しく動く被写体、しかも暗いライブハウスと言うかなり厳しい条件での撮影に挑むことになるのだが、果たして結果はどうなるか。 ちょっと楽しみである。

2006/02/10

【Sound Works】MOTIFの次を考える

◎唐突だが私は今年YAMAHAが恐らくMOTIF ESの後継機を出すと確信している。 理由は製品リリース周期だ。 YAMAHAのワークステーション・シンセサイザーは、大体2年~3年周期でそのフラッグシップモデルをリリースして来た。
ここ最近を見てもMOTIFが出たのが2001年、MOTIF ESが出たのが2003年だ。 2005年はフラッグシップ機のリリースは無かったので、出るとしたら今年の3~4四半期頃ではないかと睨んでいるのだ。

◎PCによる音楽製作環境が主となった現在でも、ワークステーション・シンセの市場は意外と元気だが、モデルを見ていると各社のワークステーションに対する考え方が浮かび上がってくる。
ワークステーションの代名詞ともいえるKORGは、本当の意味で【1台で音楽作成を完結させる】と言う明確なコンセプトを持っており、CDライティング機能、HDR機能等を貪欲に取り入れてきた。 オープンアーキテクチャーによるソフト機能拡張まで可能にしたOASYSは正にそんなKORGの思想の典型だろう。
Rolandは音楽作成と言うよりもライブパフォーマンス等に力を入れる事、そして【使いたい音色がすぐ呼び出せる音色ライブラリー】としての性格が強い。 SRXでの音色拡張等もその典型で、ソフトシンセでは管理が難しい膨大な音色ライブラリーを構築させることに主眼を置いているようだ。 が、PCとの親和性はそれほど高いとは言えないようだ。

◎ではYAMAHAはどうか。
YAMAHAがMOTIF以後徹底しているのは【基本機能の充実】【楽器としての完成度の高さ】、そして【PCとの親和性の高さ】ではないだろうか。 AWM2音源はEX5で開拓した【線の太い音】を継続しているし、サンプラーはループスライス/リミックス等音楽作成用の機能を充実させている。 シーケンサーはループ/パターンシーケンサー機能を搭載し、アルペジエイターも強力だ。
これらの充実した機能を、高い信頼性と素直で分かりやすい操作性(まぁ、マニュアルが判りにくいのが難点だが)にまとめあげている。
ただこれだけでは単に【小さくまとまったシンセ】でしかないのだが、そこにPCとの親和性と言うファクターが絡んでくる。

◎MOTIFにおいても最初からPC用音色エディター、サンプル波形用波形編集ソフト等を同梱し、PCでMOTIFをコントロールすると言う側面と、MOTIF側が持つリモートコントローラによる「MOTIFからPCをコントロールする」と言う両方の側面を併せ持っていた。
これがMOTIF-Rack、MOTIF-ESとなるとマルチモード機能が一気に引き上げられ、マルチティンバー外部音源としての使い勝手を向上させると共に、mLanやStudio Connections等によるPC~シンセサイザー間のコミュニケーション手段を着々と整えてきた。

◎これらの状況などを鑑みると、非常に大胆な予測(というか要望)ではあるが、01Xの機能を一部統合するというのはどうだろうか。
01Xの持つフィジカルコントロール機能とデジタルミキシング機能をシンセサイザーに統合し、シンセそのものをPCのオーディオI/Oとして動作させてしまう。 こうすると、ミックスダウンをPC側・シンセ側どちらでやるにしてもCPU負荷を相当低減させることができる。
(シンセ側で行うならミキシングの為のリソースを削減できるし、PC側の場合音源部のマルチが強力かつmLANによるパラアウトが可能なため、ソフトシンセやプラグインエフェクトの為のリソースを低減できる)
DAWのフィジカルコントロールも含めて可能なシンセとPCがIEEE1394ケーブル1本「のみ」で結ばれるなら、これほど強力な音楽作成ツールは無い。

◎また、PC側で動作させるエディターに関しても、音色作成やオフライン波形編集に限定せず、シンセ側の全パラメータをリモートコントロール出来るようにしてみてはどうだろうか。
例えばシーケンサ。 先述したように強力なパターンシーケンサを搭載してはいるが、シンセ単体ではどうしてもディスプレイの情報量不足やマウス/キーボード等が使用できないことによる作業的ストレスは大なり小なりある。
またサンプラーにしても、現状ではTWEで編集した波形をMOTIFに取り込む・キーバンクを作成する、等の作業はMOTIF側で行うことになり、シーケンサーと同様の「操作子の不足」と言う問題が発生する。
これらを解消する為に、PCにシンセサイザー側のほぼ全パラメータ(MIDIポートに関する設定だけはいじらせてはいけない。 これをやると、接続が保証できなくなからね)にアクセス・編集するリモートコントロールエディターを同梱するわけだ。
勿論PC側の画面に映し出された設定や設定値を変更した場合はシンセそのものがその動きに追従し、またシンセ側の操作子を操作した場合はエディター側もそれに追従する。 PCとシンセがお互いハンドシェークの状態となり、リアルタイムで両者を同期させながら「そのときやろうとしている作業において都合の良いほうの操作子」を使用して作業を行える環境を構築する、というわけだ。

◎これらはいずれも、従来のPC~シンセ間には無かった関係だ。 PCにはPCの優れた点、シンセにはシンセの優れた点があり、これまではどちらかというと「可能な範囲でお互いが補完するが、基本的には独立した存在」と言うスタンスだった。
しかしシンセがPCからの編集を受け付ける範囲を極力拡大しつつ、シンセ自身がPCをコントロールするための操作子・機能(ミキサー等)を持てば、両者の関係は独立でなく共栄共存、むしろ融合に近くなって来る。
音楽製作にPCの存在が切り離せなくなった今、シンセの側も自分の存在を主張して孤立化していくよりも、上記したような機能を積極的に取り入れながらPCとの「真の融合」…ソフトウェアの追加だけでは不可能なフィジカルな部分での統合環境化を目指していくのが良いのではないかと思う。

◎YAMAHAがどこまで「PCとワークステーションシンセの共存」を考えているのかは判らないが、01Xのような「PCとの融合を見据えた製品」を目指した製品作りをしていると願いたいし、何より今年の末頃には、それが具現化されていて欲しいと願う。

2006/02/09

【Diary】珍客

◎その電話がかかってきたのは快適に睡魔さんが襲ってきた10時半ぐらいだった。 03から始まる見た事もない番号。
出ると、何故か大岡山の交番だった。
「あの~、Tさん(仮名)て方、ご存知デツカ?」
ええ知ってますよ。 それが何か?
「実はですね、Tさん飲み過ぎてウチの交番でブッ倒れて、ウワゴトのようにAmane(仮名)さんの名前を呼ぶのでお電話差し上げたんですが、身元引き受けのほうをご依頼できないかと…」
…逝けと? 俺に? この時間から大岡山に逝けと?
色々考えたが結局逝く事にした。 高速に乗る寸前に電話がかかってきて、身柄を田園調布の警察署に身柄を移しておくから、田園調布署に来て欲しいとのこと。
しかしウチから田園調布署。 ナビに計らせると距離は46kmほどある。
部屋を出るとき時計を見たら11時。 夜で道が空いているとはいえ果たして何分で着くか。
考えても仕方が無いのでとにかく車を走らせる。

◎車を走らせている間、T君のことを少し考えた。
少なくとも奴は呑み会の企画はやるが自分はそんな呑めんかったはずだし、酒で失敗したとかいう話は㌧と聞いた事が無い。
彼は人一倍長い学生生活を送っている(まぁ、博士号目指せばね…)のだが、何か研究室でイヤな事でもあったのだろうか。
…などと考えながら、RX-8は常軌を逸した速度で爆走。
とても速度は言えないが、 都心環状線に抜けた時点でまだ15分しか経過して居なかったと言うことだけは報告しておこう。
結果的に、田園調布に着いたのは11時35分。 40分を切ってしまった。
しかし私は考えた。
よく考えたらここは警察署だ。
なんぼなんでも茨城から田園調布40分以内は速すぎる。
少し知恵の働くお巡りさんなら、 私がどのような速度で走ってきたか悟られるかもしれない。

◎そんなことはどうでもよく(なら書くなよ)警察署に入ると、T君が確かに「潰れている」
しかも何故かゲタ履きだ。 この寒いのに。
所持品と身元引き受けの書類を書いて、声をかけるとムクリと起きてふらつきながらも立ち上がる。
一応意識はあるようだ。
「頼むから車ん中で吐くなよ」と念を押しながら車に押し込み、何はともあれ我が家に強制連行することに。

◎帰りは1時間程で到着。 あらかじめ妻に私のベッドを空けておいてもらったので、そこでとにかく寝てもらうことにした。
どうやら話を聞くと、研究室のコンパで学会発表が終わってハイになった大酒呑みの後輩に付き合ってたら自爆したらしい。
しきりに謝っていたが「ええからはよ寝ろ」と私の部屋に押し込み、私は妻と一緒に就寝。
今朝早くに私が起きると、別にええのに同じ時間に起きてくる。
しかも水分補給に、いうて置いといてやったアクエリアスも全然減ってないではないか。 遠慮せんでええと言うとるのに…
しかし汗によるアルコール分解は盛大に行われたらしく、私の部屋の酒臭い事酒臭い事。

◎にぎにぎと朝飯を食い、私は出勤の時間なのでとにかく風呂に入ってアルコールを抜けよと忠告して出社。
すると10時過ぎに妻からメールがあり、帰宅の連絡を受けた。
それにしても意外に長居していたんだな、と思ったら、どうやら妻と話し込んでいたらしい。
その中で判明したのは、履いていたゲタは自分のものではなく、店の下駄を拝借してきたそうな。
そりゃそうだろう。 この酷寒の中ゲタ履く奴はそうそうおるまい… ましてT君にそんな趣味は無かったはずだ。

◎しかしアトから考えて見ると、彼と私が共通で知っている知人が、実は溝ノ口に済んでいる。
最初からその人に振れば良かったのかもしれない。
とはいえ、なかなか楽しい体験をさせてもらった。 長話に付き合った妻はめっぽう疲れたらしいが…
珍しい経験と、珍しい客の一幕であった。

2006/02/08

【Sound Works】MW10/MW12

◎今年のWinterNAMMでYAMAHAが唯一リリースしてきた新製品、MW10/MW12. ミキサーにUSB オーディオI/Oを統合したとのことだが一体どの程度の製品なのだろうか。

◎まず最初に言える事はこいつはフィジカルコントローラーにはならないという事。 構造を端的に言ってしまえばアナログミキサーのステレオアウトと2tr InにUSBオーディオI/Oをくっつけたようなモノで、オーディオI/Oの性能としては2In/2Outになる。
このような構造なので、ミキサー部の機能は複数の器材の入力端子をまとめる「モニ卓」としての性格が強い。
ちなみにチャンネルファンクションとしてはF・Q固定の3バンドEQがついていたり、プリポスト切り替え可能AUXが2系統あったり、ソロでPFLが選べたりと、見た目の割には凝っている。

◎何に使えるんだ? と言う気が最初はしたが、よくよく考えて見ると私もAW4416導入前はMD4をモニ卓としてステレオアウトをPCに送り、PCからの帰りは2tr Inに入れていた。 この事を考えると、一応いっぱしのオーディオI/O(ドライバが「OS標準のドライバ」としか記載されて居ないが、おそらくWDM/Sound Coreを使用するのだろう)なので単なるオンボードサウンドカード等に比べればA/Dの質もパフォーマンス(レイテンシー等)も全然良好なのはずなので、 所有器材が1台か2台、オケ作りは基本的に外部音源で行い、たまに生音(たとえばギターやヴォーカル)等をDAWに入れて編集をかける、といった使い方に割り切ってしまえば、非常にコンパクトにシステムをまとめる事が出来る。

◎また、流石にバスパワーでの駆動は無理だろうが、外部音源が用意できるならノートPCと併用しての出張録音にも使える。 もう少しオーディオI/Oの入力数が欲しいところではあるが、「オケは既に完成しててボーカル入れの録音をやる」と言うだけのためにAW4416をかかえて出張した経験が有る私としては、コレがあればどれだけ便利だったか…とかちょっと考えた。
高い機能を期待しなければ、結構使えるシロモノなのかもしれない。

◎ただ、一つだけ不可解なのはMW12においてグループバスの出力をUSBに持って行く事が出来ないことだ。ブロックダイアグラムを何回確認してもそのような経路が見当たらない。
私のように古いタイプのMTR(MD4)に慣れている人間にとっては、「グループバス=レコーダ録音用バス」と認識しているフシがあり、実際のところグループバスで録音ソースを選択できるようになっていれば、録音時に「録りたいソース」以外のソースをミュートさせなくても欲しい音だけがレコーダに流し込める。(と言うか、AW4416での録音はそれが基本)
このグループバス、単にバスアウトに出力するためだけについているようなものだ。 一体何に使えというのだろう…?

2006/02/07

【Sound Works】古典的作業

◎手持ちのシンセサイザーの波形サンプリング作業が続いている。 買ったばかりのカメラを弄るのもいいだろうが、いかんせん平日の夜では何も出来ない。 三脚でも買ってきて夜景撮影でもするか? しかし外は雪が降り兼ねないほど寒い。 よってこんな日は自室にこもってサンプリング作業を続けるのである。

◎今やっているのはドラム系ワンショット・サンプルのサンプリングだが、ワンショットといいつつもディケイの長い波形(シンバル等)の場合ループが設定されているものがあり、やはり録音後ループ探しの作業が入る。
よくよく考えて見ると音源からオーディオI/Oまでに最低1回D/A変換され、かつオーディオI/O内でレートコンバートまで行われているので波形の再現性が良いとは到底思えず、実際波形の形状だけでループを設定すると必ずプツプツと歪みが発生してしまう。
昔も今も、ハードウェアシンセサイザーのサウンドプログラマー達はこんな地道な作業を日夜続けているのだろう。

◎ループを設定するにあたってはまずループの範囲を波形単位でつかむ必要がある。 音量のうねり、低域のうねりが大きいものは比較的周期を見つけやすいが、高周波が高速でうねる波形はかなりしんどい。 シンバルで何回投げ出そうと思ったことか。
この時点でループポイントを設定してループOn/Offを切り替えながら再生し、まずはうねる周期性がループのOn/Offで変化が無いかどうかをチェックする。 この時点でループ折り返しの歪みが出ていてもかまわない。

◎次に波形表示倍率を上げて、同一の波形形状となっている部分を探す。 これはループポイントに設定しようとしている位置から前後5周期ぐらいの波形を見て、それらの形やレベルの相似性を確認して行く。
最後にループポイントの最終決定だが、ゼロクロスポイントを取るというのは勿論として、そのゼロクロスする際の信号の起点と終点、この位置が合って居ないとプツプツとした歪みの原因になってしまう。

◎逆に完全なワンショット波形だと、ループ設定の必要はないがエンドポイント7の設定が難しい。 ゼロクロスポイントで取れば良いじゃないか、と思うかもしれないが、無音を録音して波形表示の縦軸倍率を上げると必ずノイズが乗っている。 耳には無音(と言うより再生機器のフロアノイズレベルを下回るレベル)ではあっても、デジタル伝送では必ずジッターも乗って居る。ワンショット波形の終端部分には、ほとんどの場合このジッターに影響されたひずんだ部分があるのだ。 別に残したままでもレベルが非常に低いので聴感上問題ないが、ハードウェアサンプラーで使う関係上1バイトでも軽くしたい。しかしむやみにきると余韻が無くなる。 このサジ加減も、頭を悩ませるところだ。

◎今時サンプラーといえばハードディスク・ストリーミングによるソフトウェアサンプラーが当たり前で、容量にモノを言わせた良質のサンプリングCDが星の数ほど売られている。ハードサンプラーにしたってフレーズやビートの取り込み→切り刻んでのリミックス、と言うのが普通の使い方だが、今時楽器音の再現のためにハードサンプラーを使おうなどと考える古典的な奴は、おそらく私しかいないだろう。 わっはっは。 笑わば笑いなさい。

◎さて、今やっている器材は発表されたのは8年近く前のモデル、音源機構事態は10年以上前のPCM音源であるから、フィルター等の影響を全て取り払った状態でFFTに通すと16kHz以上の高音がスパーンと切れている。 つまり32kHz/16Bitサンプリングだ。(もしかしたら12BItかも…それはないか) しかし、それでも魅力的な音を出す音源である。。
スペックや数値では語れない魅力がある、それが【楽器】なのだなぁ…と、しみじみ思うのであった。

2006/02/05

【Camera】KDN片手にお散歩


◎と言うわけで購入翌日早速晴天の元KDN片手に撮影散歩へGo。 取り立てて被写体になりそうなものがあるわけではないのでとりあえず近所の公園へ出かけて風景や草花をパシパシと撮りまくる。
判っていたとはいえ、やはりコンパクトとは比べ物にならない表現能力の高さに驚く。
例えば左の写真だがあえて手前側の草木をボカして前後方向に奥行きを出して見たりした。
KDNは「撮って出し」のJPGでもそこそこの画質を吐き出してくれるがやはり好みの写真に仕上げるならばRAW撮り+現像処理が面白い。 と言うか、それこそ「記録作り」でなく「作品作り」な感じがするのだ。
この写真も少しだけ輝度とホワイトバランスを弄っている。 まぁ、ホワイトバランスなんぞほとんどの場合オートで撮るので、それをアトから「撮影時の状況にあわせて修正」できるのはうれしい。

◎レンズに関してだが、初心者の私にとっては35mm換算136mm/開放F5.6でも被写界深度がシビアで、何度か妻を生贄モデルにポートレイト撮影に挑んだがことごとく前ピンになってしまった。 まぁ、ピンがシビアと言うよりAFフレームをマルチのままにしていたので手前の服にピンが合ってしまったのと、背景との距離が撮れず絞りを全開放していたからなのだが。 ううむまだまだ全然腕が足らん。 修行せねば。
しかしそんなことを抜きにしても35mm換算28mm~136mmと言う焦点距離はかなり使いやすいと言うことに気がついた。 お散歩レンズにはぴったりだ。 ISもバッチリ効いており、曇天気味等光量が怪しい場面でもきちんと補正してくれている。 最初買おうとしたシグタムよりは2万円高い買い物になったがこれはこれで良かったのかも。




◎さて今日のメイン写真はコレである。 私はもともとデジカメを最初に所持した時からの「夕焼け撮影マニア」なのだが(これは実は妻も同じ) 今回酷寒の中千葉県某所の海岸に出て見ると、水平線の下から照らされた夕日に映し出された富士山が美しくて思わずパチリ。やや絞込み気味で撮影していることもあってテレ端撮影だがほぼ全域描画出来ている。(細かい解像力とかの話は私はよく分かっていないので割愛) 暗くてしかも撮像素子が(コンパクトよりはマシにしても)小さいデジカメの周辺減光を気にしたが、これを見る限り杞憂に終わりそうだ。 もしかしたら当たり玉を引いたのかもしれない。
(レンズって結構個体差あるという話ですからねぇ)


◎そして今日の馬鹿写真がコレ。 某海岸に寄り集まっていた猫たちを連写で追いかけていたのだが、動きを止めた猫が首だけ振った瞬間を捉えてしまい、まるで首だけが「ぎゅいいぃぃん」と回転しているかのように見えるのがあまりにも笑えたので掲載することに。
曇天などシャッタスピードの稼げない環境で動く被写体を追うとこういうことは往々にしてありえる事ではあるのだが、首だけが回っているのがあまりにも可笑しい。

◎それにしても思ったのは「写真ってかなり面白いんだ!!」と言うことを再認識したということか。
被写体選びやシャッターチャンス、そういったものも確かに写真にとって重要なファクターではあるが、それらを「どう撮るか」…画角をどう切り取る? パースペクティブは? 距離感は? 流動間は? 考えるべき事はいろいろあり、またそれらは、「見る人がどう見るか」「撮った人が何を伝えたいか」にとって様々に変化してくる。 自分の思い通りに撮ったものが良いものとは限らないし、逆もありうる。狙い通りに行かない事だってたくさんある。 それらを積み重ねて「より良い作品」を目指して行く事が写真の楽しみなんだな、と言う事を思い知ったのであった。

◎と、言うわけで当分、週末はカメラバッグをかかえて歩く日々になりそうである。

2006/02/04

【Camera】買ってしまったKDN


◎と言うわけでEOS Kiss Digitalを買ってしまった。 レンズは散々悩んだ挙句、純正のEF-S17-85 F4-5.6 IS USMと相成った。 ボディは黒。 まぁ銀でも黒でもどっちでも良かったのだが店員に聞いたら「銀の在庫が無い」と言われて黒に決定。
しかし、見てもらうと判るがレンズがIS付きのため存外に太く、結果として随分とレンズがでかい頭でっかちな印象になってしまった。 ま、しゃーないか…

◎しかしまぁ、ソフトウェアインストールに時間のかかることかかること!! 15分近くはかかったのではないだろうか。 大半はEX ZoomBrowserのプラグイン関係のようだが。
バッテリーの初期充電をやっている間にPCの側の整理とインストールを済ませてしまおうと思ったら、先に充電のほうが終わってしまったではないか。

◎と言うことで買ってきたのが今日の夕方なのでまだマトモに撮影テストが出来ていない。 マクロテストなどもやってみたのでそれはおいおい公開して行きたいと思っているが、とりあえず軽く弄った感想としてはさすがに純正レンズとなるとAFの速度が速い事。 精度はよく分からない。 タムロンやシグマのレンズを検討していたときによく発生していた「AFの迷い」はほとんど発生せず、スパッと一発でAFを決めてくれる。 またサーボAFの追従性も良さそうで、シャッタスピードさえちゃんと稼げる環境であれば動く被写体もバッチリ捉えられそうだ。

◎明日体調がある程度戻っていたら、KDN小脇にかかえて散歩に出かけてみようかな…

2006/02/03

【Diary】扁桃腺炎症

◎異変を感じたのは2日の朝方だった。
モノを飲み込むと異物感がある。 でも特に気になるわけでも無いのでそのまま会社に出社。
(前日色々あったといえばあったのだが…)

◎これが、時間が経過するにつれどんどんと痛みが酷くなり、定時頃には同僚に【なんか顔赤いよ】と言われる始末。
別にフラフラするわけでもないし気分が悪いわけでも無いのでただの風邪だろう…と思って帰宅、熱を測って見ると
なんと39度。 こいつはやばい、本核的に風邪だ!! という事で全身厚着モードに突入、大汗をかきながらその日は就寝。

◎で、今日。 朝起きると扁桃腺の痛みは更に酷くなっており、もはや自分の唾液が飲み込めない状態。 しかもそういうときに限って唾液の分泌が盛んに行われる。 水を貼ったボウルを常に持ち歩き、一定時間毎に唾液を吐き出すしかなく…
妻も体調を崩している(先週の週末の無理がたたった)ので二人仲良く病院へ。 内科医に診断してもらうと
【扁桃腺が炎症起してますね~ それで熱も下がんないんですね 風邪じゃないですよ コレ】
とりあえず、風邪とかインフルエンザの類では無いらしい。 ちょっと安心。

◎しかしモノが食えない飲めない事態をどうすればいいのか。
とりあえず今日は点滴1本ブチ込んでもらい、空腹感をごまかす為にゼリーだのプリンだのおかゆだのといった流動食チックなシロモノを細々と食うしかない。
しかも、この炎症が治まらない限りどうやら熱も下がらないらしい。 2日続けて39度だ。
しかし人間39度も熱が出ていても意識は結構はっきりしているものだ。 このへんが、風邪との違いなのかな。

◎つーわけで今日は節分だというのに恵方巻も食えず…