2006/07/29

【Sound Works】iPodと1週間

◎iPodを購入して1週間が過ぎたが、断言するがこれはもはや、所謂「ウォークマン」的な携帯音楽プレイヤーとは次元の違う、サーバと呼べるシロモノである。 メディアサーバに携帯性が付いた… そんな感じだ。
手持ちの音楽全部、んでもって写真もビデオも入れられるとなると、一度iPodに登録してしまうと全てがこれ1個で済んでしまうので、あとはリビングオーディオとか、カーオーディオとかの「iPodからの出力を受ける」デバイスさえあれば、それ以外の再生装置は不必要になる。 何せ、全てはそこに集約されているのだから。 写真やビデオも見れるなら、PCすら必要ない。
これがどれだけ便利なことか。

◎私の場合、リビングではDockを利用している。 こうしておけばiPodを置いておくだけでリビングルームで聞けるし、充電も出来る。 Apple Remoteで操作することも出来る。
しかしこのApple Remote、残念ながらMenuボタンに未対応で、プレイリストの切り替えなどはiPod本体で行う必要がある。 ここは改善してほしいところだ。
車のほうは前回書いたAV Connection Kit付属のケーブルがカーナビのTVチューナーに使えたので、カーナビのFMトランスミッター経由で音を鳴らしている。 乗り降りの時にケーブルを挿し直すのが少々面倒なので、できればこれもDockを使ってみたいのだが…iPodの車用充電器って、Dock経由でも使えるのかなぁ?

◎第5世代iPodのウリである写真とビデオの再生機能だが、これも非常に便利。 お気に入りの写真をいつでも見られるので、子供やら恋人やらお気に入りの風景やら…そういったものを入れておいてスライドショー再生させると、ふとしたときの気分転換に良い。
ビデオは今のところ手持ちにそんなに数が無いが、これもお気に入りの動画があったらどんどん入れていけばいいと思う。
ちなみにiPodで再生できる動画はあるていど制約があるが、例えばwmv等の形式でもiPod用に変換してくれるツールが結構ある。 メジャーなのは携帯動画変換君だろうか。 こいつはiPodへの最適化とiTunesへの登録を一気にやってくれる。
液晶に関しては、とりあえずクリアビュー処理されていることもあって、色彩・視野角・明るさ・反応速度ともに十分なレベルだ。

◎iPod自体のプロダクトデザインも秀逸だ。 単純な造形で、色も非常にシンプルなのに全然飽きが来ないし存在感があり、手に持つと思わず見入ってしまう。
デザイン最優先で作られているため、携帯した際の傷の話はよく聞くが、私は保護フィルムを張って、かつ付属のソフトケースに入れて持ち歩いている。 今のところ、傷はついていない。
シリコンケースはともかくとして、それ以外のケース(プラスチックやレザー)に入れるにしても、たった1000円足らずの出費で本体を傷から保護できるのであれば、保護フィルムは貼っておいて損はしない。

2006/07/23

【Sound Works】iPod購入

◎と言うわけでiPodを購入。 60Gの白。
AV ConnectionKitを同時に購入して、写真のようにリビングルームで充電するようにした。
Dockに充電コードとPCコードを同時に指すことが出来ないので、PCと同期を取るときは普通にケーブル直となる。
一見面倒に思えるが、よく考えると【気軽にPCに接続できる】と厄介な問題が発生してしまうことに気が付いたのだ。

◎ウチのInspironはHDDの容量が30G程度しかない。 こんなPCに音楽ボンボン突っ込んでいたらあっという間にHDDがなくなってしまうので、音楽ファイルはネットワーク上にあるNASに突っ込んでいる。 NASの電源は常に入れているのではなく、必要に応じて入れている。
さてNASの電源を入れないままiTunesを立ち上げると、当然ながらファイルが参照できないので警告表示になる。 この状態でiPodを繋ぐと、iTunesで参照できない曲ファイルを消されてしまう可能性があるのだ。 これは困る。 充電目的でPCに繋ぐのも危険なのだ。

◎それでなくても無線LAN経由の曲同期なので、かなり時間を要した。 700曲の同期で3時間ぐらいか?
しかし同期作業が終わってしまえばあとは楽しく音楽生活だ。 PC無しで、かつCD交換無しでリビングで気軽に音楽を楽しめるし、そのまま持ち出すことも出来る。
さすがにこれだけ容量があると、家中のCDカキ集めて全部ブチ込んでもまだまだおつりが来る。
いろんなところに分散している音楽メディアを一元管理できる、と言うのは実に私好みだ。 これで車に積んであるCDも駆逐できるぜ!!

◎車と言えば車での使用はナビのTVチューナーボックスにビデオ入力用端子があるのでそれを使用することにした。 が、ビデオ端子を飛ばしてオーディオ端子だけ接続するとアースの問題からか音声が出てくれないので、AV Connection Kit付属のケーブルを使用するしかなさそうだ。 明日試してみよう。

2006/07/20

【Diary】iPod

◎中国出張の出張費が帰ってきて、仮払金との差額を見てもいくらかプラスが出たのでここは1発iPodを買うか、と思い立ち、店頭に行ったところでハタと「iPodだけ買っても仕方が無いよなぁ…」と思いとどまった。
ちなみに買おうとしているのはiPod Videoの白だ。 Appleなら白でしょう!! と言うよくわからない拘りでw

◎さてiPodと一緒に何を買わねばならないか? まずはUniversal Dock。 iPodにはこういったクレードルが付属しておらず、ケーブル接続をすることになるのだがそれでは格好が悪い。 やはりクレードルとしてのDockは必要だろう。
お次に電源。 iPodの充電はUSBバスパワーを経由する。 これはUniversal Dockに接続しても同じなので、PCを持ち出さない旅行先・外出先での充電は別途ACアダプターが必要になるのだ。
この二つは、iPod AV Connection Kitに同梱されている。 AV Connection Kitは他にもAV出力ケーブルやApple Remote等がついている。 入出力関係はこれでOKだ。

◎次にケース。 iPodは見れば判るが表面も裏面も滑らかな仕上がりとなっており、そのまま持ち歩くと傷だらけになるのは容易に想像がつく。 よって本体を保護するケースが必要になるが、これがまた各社いろんなタイプを出している。
大別すると、 ・皮製のケース ・プラスチック製ハードケース ・シリコンケース ・保護フィルム に分かれる。 魅力的なのは保護フィルムなのだが、気泡が入らないように貼るのも難しいし、背面の金属部分は湾曲しているので完全にカバーできない。
シリコンケースとプラスチックケースは着脱が大変でUniversal Dockの使用が厳しくなるし、皮製はデザインがいまいち。 Apple純正の皮製ケースは良い感じなのだが、いかんせん高い!!
…というところで考えていくと、保護フィルム+Apple製iPodソックス(靴下!!)が最も良いのではないか? という結論に至ってしまった。 それも何か違う気がするが… デジカメによくある巾着袋みたいなやつがあると良いんだけどな。

◎また、マストアイテムではないのだが車積用FMトランスミッター。 単純に音声出力端子につなぐトランスミッターから、Dockコネクタ接続のシガライター電源ソケット一体型、さらには昔のCDプレイヤーによくあった本体ホルダーのくっついたものまで各種ある。 8のダッシュボード周りはモノを置く場所が無いので、買うならホルダー一体型のタイプか、FMトランスミッターごとグローブボックスに放り込んでしまうか、である。
どうせ私は車内の灰皿を使わないので、ナビから引き回している携帯電話用ケーブル(使えなくなった)と同じ要領でCENTERボックスにケーブルを引き回して放り込む、ってのも手だな。

2006/07/14

【Diary】東京ディズニーランド

◎中国出張中ずーっと休日出勤を続けていた反動でこの3日間お休みを取っていた(確信犯的6連休!!)のだが、その休みを利用して東京ディズニーランドに行ってきた。
まぁ、少し前に保険契約でタダ券貰ってたんでね…
しかしディズニーランドも久しぶりだ。 前の日記をひっくり返すと…1999年!! 7年ぶりか…でもその前に行ったのも7年前なんだよな。 7年周期でディズニーランドに行くのか私は?
(ちなみにディズニーシーは一昨年行った)

◎さすがに平日、しかも学校も夏休み前ということで人手はそこそこ。 それでも閑散としているというよりは「よくお客が入っている」といった風。 おまえら働けよ。 違うか。
修学旅行や団体客もいっぱいいる。 お、そこに見えるは中学生カップル。 おまえら青春してるか~ひゅーひゅー…なんて言ってたら妻に一言「彼らの倍は生きてるんだよね…」 …何かこう、立ち直れないショックを受けた気がした。

◎7年ぶりという事で、アトラクションの内容の大半も忘れてしまっていて、スペース・マウンテンがあんなに恐ろしい乗り物だったとはついぞ忘れていた。 あんなコースレイアウトだったっけ…? 必要以上に背丈がある私にはあの迫り来る鉄骨も怖いのだがレイアウトを忘れているとあの暗闇の中予測の付かない方向に振られるのが怖い怖い。
それに比べりゃビッグサンダーマウンテンなんぞ屁。 たいがいのジェットコースターに乗りなれている私である。
ちなみにスプラッシュマウンテンでお約束どおりズブ濡れになった。 カメラバッグに被害が無かったのが幸いか。

◎今、ディズニーランドはその象徴であるシンデレラ城内のアトラクションを改装中である。 Top写真はそんなシンデレラ城の夜間ライトアップを撮ってみた。
記念写真的に妻を立たせて撮影もしてみたのだが、こういうときはシンクロ撮影が役に立つ。 背景を長時間露光しておいて、後幕に合わせてフラッシュを発光して手前の被写体を露光する。 最近はコンパクト機でもシンクロ撮影は出来るが、後幕の場合長時間露光中に被写体に動かれてもほとんど影響を受けない。(先幕だと尾引いてしまう場合がある)
ISO1600+大口径露光+後幕フラッシュ、これは一眼にしか出来ないなぁ。

◎しかしまぁディズニーランド、よく考えるとスペースマウンテンなんてのは83年の開業当初からあるので足掛け23年稼動していることになるが、まぁ塗り直しとか定期清掃をやっているとはいっても基本的に綺麗で、とても20年以上前の遊園地の施設とは思えない。 もちろん開園当初からするといろいろリニューアルしたり統廃合されたりしているとはいえ、20年間このクオリティを保ち続けるのは並大抵では無いだろう。 Posted by Picasa

2006/07/13

【Diary】虚珍

  ○ わっ
 /\
ノ >  

 ●
  ●  ミ  ヽ>
   ●     )
    ●   ○)ヽ
     ●        うわぁわぁわわ
      ● ○ ○    )
       ● ● ●  /ヾノ 彡
             ● ⌒○ 
              ●   あひあひあぁ
               ● ミ              おっひょっお
                ● ○ノ V        ○ノ 
                 ● `ー´      彡 )ヾ
                  ●         >´
                   ●   ○
                    ● ○ ●
                     ●    ●        /__   ひぃぃ
                            ●      \_
                             ● ミ    ノ○
                              ●   彡   
                               ●        、 ,
                                ●       `l´
                                 ●      ,,,,,, ぼず

…というわけで胸のすくような8連敗3発。
阪神戦だけで勝っているというのが個人的にはどうも気に食わないんですが。

…伊武雅刀の「子供達を責めないで」の歌詞を改変してやろうかと思ったけど
うまく文面が思いつかないのでたった一言
「誰が何といおうと私は虚珍」が嫌いだ 私は本当に虚珍が嫌いだ~~~

2006/07/09

【Diary】そういえば…

◎上海→香港の手荷物検査で手荷物をご開帳されたとき、
・ノートPC
・カッターナイフ
・30cmスチール定規
・USBケーブル
・USBメモリー
・南京錠とワイヤー
・ペットボトルのお茶
が、次々と出土したけど何も言われなかったなぁ

いつでもテロ起こせそうな荷物構成だったんだよなぁ…今から考えると。

◎同じく上海⇔香港往復時のお話。
機内食タイムとなり、CAのおねーちゃんが席に来て「Chicken or Fish?」と尋ねるので「Chicken」と答えると
出てきたのは、鶏肉をフリッター状に上げたものをご飯に乗せた丼モノみたいな飯。
で、帰りの便でおねーちゃんに「Pork or Fish?」と聞かれて「Pork」って答えたら、同じものが出てきたw
きっと見た目が同じで肉は違うんだ!! と思って食ったけどどう考えても同じ肉。
いや、今から考えると、アレはそもそも鶏肉だったのか? 実は行きの時点から豚肉だったんじゃないのか?
というわけでこの日、昼飯と夕飯は同じものしか食ってません。

【Diary】蘇州写真館2

◎引き続き蘇州の写真。 1エントリあたり5枚までしかアップできないので。

現地の集合住宅。 写真じゃ分かりにくいが、かなり汚い・・・
一体何人で住んでるのやら?











その集合住宅にくっついてる市場。 スーパーとかで買うより全然安いが、鴨の頭だの牛のペニスだの、あやしい食材がいっぱい売ってる。





新区商業街(さんえーじぇ)
まだ夕方なので人通りは少ないが、路上駐車の車でいっぱい。
タクシーはここを全力で走っていく。





これがお世話になったスーパー。 お菓子やら洗剤やらシャンプーやら、出張に必要なグッズはここで買い込む。 現地の愉快なお菓子やインスタント食品をあさるのもまた楽し。

ただ、鮮魚売り場だけは行かないほうがいい。 死にそうになれる。



ホテルから見た三香道(San Xiang Ru)の夜景。 蘇州の夜は早いぞ。

2006/07/08

【Diary】蘇州写真館

◎と言うわけで、携帯で撮り溜めた蘇州の写真をいくつか放出。

ホテルから眺めた蘇州市行政服務中心。 ちなみにこの部屋は23階。







ホテルのロビー。 前半はこのロビーだったのだが、ある日突然閉鎖されて工事に。 と言うことで後半の日程は別のロビーを使っていた。









チセンネルガイド…ではなく、チャンネルガイド。











新区商業街(さんえーじぇ)の街で見つけた張り紙。
「天ぶら」「釜坂」に注目。







◎同じく商業街で見つけた「ゴルショップ」
他にも「新しく煮るレストラン」とか「フォーュー」といった非常に怪しい日本語看板がいっぱいある。

【Diary】帰ってきたぞコンチクショー

◎実際の帰国から2日ほど経ってしまったが、延べ18日間におよぶ中国出張を終えて無事帰宅。

◎香港ツアーから帰ってきて以後、ストレスなのか疲れなのか風邪なのか、ひどく喉が腫れ上がりセキが止まらない状態が(いまだに)続いていた。最初は風邪かな? と思っていたのだが熱も出ないし鼻水もない。
そんな状態で迎えた7/6、起きる時間を1時間間違えたことに気づかずレストランに行って係員に不思議な顔をされたり、迎えの車が来る30分前にチェックアウトをしにいったら中国人の大行列に巻き込まれ30分間を行列だけで食いつぶしたりと言うアクシデントがありつつともかく車に乗り込む。 全部で6人いたので、2台の車に分乗。 私はサンタナの助手席に乗り込んだ。

◎するとこの運転手(30歳ぐらいの男性)が飛ばす飛ばす。 途中、同じ黒のサンタナに抜かれたことに逆上し、上海市に入るまでの1時間の間ずーっとデッドヒートを繰り返してくれる。 とにかくこいつら速度が何km/h出ていようと1台分の隙間があれば割り込むし、ブレーキは寸前に全力で踏むので怖いの何のって。
と、サンタナ同士の競争に気を取られていたのか高速の分流を間違えそうになり、本線上で全力ブレーキ踏んで急停止!! そこから90度回頭して本線を突っ切り分岐に向かう・・・ていうか後続の車がこっちに迫ってくるんですけどぉぉぉぉおお!!
…ふぅ。
こんな感じの運転が2時間半におよび、寿命を2週間分ぐらいすり減らしながら浦東空港に到着。 死ぬかと持った。

◎それにしても浦東、使いにくい空港だ。 あれだけだだっ広いのに出発ロビーとサテライトを結ぶ通路は1本しかなく、パスポート・コントロールの窓口も数が少なく大行列。 手荷物検査の金属探知機は指輪にすら反応してほぼ全員がお立ち台行き。 荷物は当然の権利のようにご開帳。 これが延々続くものだから、制限区域まで行くのに1時間近く時間を要した。
またラウンジの位置が分かりづらく(搭乗前の通路の脇にあり、免税店とはフロアが違う上、階段は各ゲートに通じる階段を利用するため、免税店のエリアにはラウンジが無いように思ってしまう)、ラウンジからボーディングブリッジまでの間にはムービングウォークが無いため延々歩かされる。 まぁそれでも、ラウンジで食ったパンはうまかった。

◎浦東空港から2時間半のフライトを経て成田に降り立ち最初に思ったことが【空港がきれい】
成田の入国を経て建物の外に出て最初に思ったことが【空気がきれいで、湿気も少ない】だった。
日本は湿気の多い国とは言われているが、中国のそれに比べればもうぜんぜん、天国に思えてくるw
外の道路でクラクションを鳴らしまくるバカもいないし、歩行者がいきなり道を渡ることもないし、そもそも無理に割り込んでこないし・・・
家に帰って食した日本米がどうしようもなく旨く感じたのであった。

◎というわけで延べ18日間に及ぶ中国出張。 中国と言う国家、確かに建物や自動車、携帯電話やPCといったミクロな視点では大きな経済成長による先進国化が進んでいるが、人や風土、風習といったマクロな視点から見るとまだまだ後進国と言うか、文明国家からはかけ離れた部分があるのは確かだなぁ、と言うのが正直な感想だ。
貧富の差はさらに拡大していて、たとえばウチの工場で働いている作業者の給料は日本円に換算すると5万円にも満たなかったりする。 これでも労働者階級の給料としては比較的良いほうらしく、実際のところもっと貧乏な人もいっぱいいる。
そうかと思えば、サンタナ以外の車に乗っているのはアッパーミドル以上の中産階級もいれば、年収数千万数億と言う上流階級もたくさん存在しており、日本以上に所得格差がはっきりしている。

◎さらに言うと、蘇州にいる限りはここが共産主義国家であることをほとんど意識することが無い。 労働者階級は普通に企業に勤めて賃金をもらい、その企業も国営でなく私企業だ。 貧富の差が発生したり、競争社会になったりと言う減少は資本主義・民主主義のそれなのだが、蘇州は(そしておそらく上海も)そういった姿が普通に見られる。
もはや共産主義・社会主義といった言葉や姿勢は形骸化しており、これ以上企業進出が進んで経済的に潤ってくると、中国共産党の下にいること自体が無意味になり、やがては独立・・・といった未来像も見えなくも無い。
もちろん、そういった絶対矛盾を抑え込み、民衆を隷属させるための共産党であり、名前だけの共産主義を引いているのだが。

2006/07/03

【Diary】地獄の香港日帰りツアー

◎なんか前エントリのコメント,誰が投稿したかは判っていて,おそらく私だけが大爆笑するネタですので
周りの人,あまり気にしないでいいですよw
とりあえずそれらの質問には「我々に拒否権はありません」と答えておきましょう。w

◎というわけで国外退去が目的の地獄の日帰り香港ツアー,7時にホテルを出て2時間ほど高速に揺られて浦東(PuDong)国際空港まで行くのだが,寝ようとしていたらハコバンのリアシートに座った為に高速のギャップに揺られてムチウチ起こしそうになった。
浦東で速攻チェックインしようとしたら,パスポートコントロールがすごい行列!! 制限区域に入るのに30分以上を要した。
出発ロビーに店らしき店が見当たらなかったので制限区域内に売店ぐらいあるだろう~とタカをくくっていたのだが,いざ入ってみると店が無い!! 免税店ですらバッタモンを平気で売る国だから,カフェも信用ならず,ホテルから持ってきた水だけ持って速攻でボーディング…と思ったら,1時間も遅延しやがった。 このあたりはかなり書きたいことも有るので今度Trafficエントリでまとめて書こう。

◎飛行機はエアバスの短距離型で,中国東方航空のチープな色彩とあいまって今にも墜落しそうな雰囲気。
国際線路線なので機内で酒も飲めるし機内食も出る。 が,座席にある雑誌は各座席でバラバラだし,ヘッドフォンがまったく無い。
おそらく中国人がヘッドフォン持って行っちゃうんだろう。 だもんで,機内のテレビの音声はスピーカーから流れるので眠れたもんじゃない。
だいたい,中国人はシートベルトサインが出ていようがたタキシング中だろうが離陸着陸状態だろうがお構いなしにシートを倒し,テーブル広げてPCを開く。 滑走路を撮影してたバカもいたな。

◎さて2時間半のフライトで香港国際空港に到着。 詳しくはTrafficエントリで書くが,到着するといきなり地下鉄に乗せられた。
空港が異常に広いのでターミナルビルまでの移動手段としてある(ちょうど,成田の第2にあるシャトルみたいな感じ)のだが,最初は面食らった。
出国審査を終えて到着ロビーに出たら,1本タバコを吸って即出発ロビーへ移動,チェックインを済ませる。 出発ロビーにも結構お店やレストランはあるのだが内部が充実してるらしいので速攻でイミグレーション。 結局香港に滞在した時間は30分ほどだったw
浦東と違って出国審査は実にスムーズで,あっという間に終了。 制限区域内に入ると店舗がぶわーっと立ち並び,フライトまで2時間ほどあったのでショッピングを楽しんだりスタバでコーヒーを飲んだりした。
それにしても浦東とえらい違いである。 浦東の空港は広いのだが逆に「ただ広いだけ」で,とにかく不便極まりない(おそらく成田のそれを超える…)のだが,香港は設備も整っているし配置も導線も判りやすく,なおかつ綺麗。 空港内でタン吐くやついないし・・・
食料品は日本と同じような値段で同じようなものを売っており,スタバのコーヒーとかでも安心して飲める。 同僚と二人で文明の味をかみしめてしまった。 何せ蘇州で口に出来るのは日本人街の料理とお茶とコーラとクッキーだけだもんなぁ…
搭乗ロビーから香港の高層マンションや町並みが見えたとき,帰りたくなくなってしまった。 帰り先が日本だったらいいけど,またあのチープな飛行機で,戻り先は蘇州だもんなぁ…

◎帰りの飛行機は行きとまったく同じ機材だが,香港ディズニーランドからの帰り客でごった返し,行き以上に中国人がやかましかった。
ガキが多いもんだからマナー違反は行きどころの騒ぎではない。 離陸の直前(ホントにタキシングの終了間際)にスチュワーデスがシートを戻すのに走り回っていたっけ。 もちろん離陸(というか足が地面から離れた)ら速攻でまたシートは全開で倒された。
おまえら,シートベルトサインの意味判ってるか?
体はかなり疲れていたがやかましくて眠れたもんじゃない。

◎ということで強行軍を押し,なんとか11時過ぎ,ホテルに帰着することが出来た。
蘇州での生活が(無意味に)長くなってしまったせいか,香港のきらびやかさが心底うらやましくなってしまった…
プライベート旅行で来てもいいかな,ぐらいの勢いである。
とりあえず今回の日帰りでTrafficの空港雑感ネタはいろいろ仕入れられたので,帰国後ゆっくり書くことにしよう。

2006/07/01

【Diary】中国雑記

◎というわけでオーバーステイ1日目になってしまった。 明日は地獄の香港2時間滞在ツアーで,出発7:00で帰ってくるのが23:00という超強行軍。 買い物をしているヒマすら無いだろうなぁ…

◎ところで今回の出張目的は新製品の立ち上げ支援と言うことで,生産現場のほうにも足を運んでいる。 中国でのモノづくりというのは本当にビバ人海戦術といった感じで,日本では考えられない作業者数を投入して生産量を上げている。
たとえばひとつの製品を作るのにトータルの組み立て時間が1時間として,一人5分の待ち時間でライン生産をすると必要な作業者数は20人だ。 ここで一人あたりの作業時間を2.5分にして,作業者の数を40人に増やせば生産量は倍になる。(生産ラインへの投入ピッチが倍になるので) 中国の場合はこれが80人,160人…と倍々ゲームで増えて,とんでもない人数の組み立てラインを使ってとんでもない台数を上げるのだ。

◎新製品の立ち上がりとなると工程上のトラブルもつきものだが,これも人海戦術でなんとかしてしまう。 ひとつの変更点の確認に5分を要するなら,確認工程の人数を5人に増やせば1分で終わる(というか同時に5台処理できる)…といった感じだ。
そんなに人をどこから調達してくるんだよ? という感じだが,月100人単位で採用をしていっても人余りが起こることは無い。 一人一人の人件費が異様に安いし,人の入れ替わりサイクルも早い(平均1.5ヶ月とか…)ので何ら採用しても採用しても取りすぎにならないのだ。

◎で,そんなある意味使い捨て的な工場作業者となると,言っちゃ悪いが教育レベルも高くない。 彼(というか大半は「彼女」)らは,算数ができないのだ。 負の値の足し算引き算がまったく出来ず,「(-2)-(-2)」という引き算を,余裕で「-4」と答えてしまう。
小数点の扱いも怪しいもんだ。
識字率もあまり高くなく,自分の名前ぐらいしか字が書けないという人も結構居るらしい。
ラインスタッフ等のコントロールする側の立場にある(学歴のある)中国人や現地駐在の日本人は,そういった中国ならではのトラブルに日々頭を悩ませている。 工具は全部ワイヤーつけとかないとすぐ無くなってしまうし,工場内の部品置き場や廃材置き場には警備員が普通に立っている。
現金を持たせるとトラブルの元になるのか,会社の中での売買行為(たとえば食事や飲み物など)も全てIDカード管理で給料天引きだ。

◎3000人もいるのだから, 朝夕の出退勤風景はものすごいことになる。 昼休みにもなれば,蟻塚に迷い込んだかのごとく民族大移動が起こり,終業のチャイムが鳴れば砂糖にたかるアリのように(黒髪だからよけいそう見える…)更衣室につながる階段に人がなだれこむ。
会社の外側の車寄せには何十台もバスが並び,それがひっきりなしに出入りする。 駐輪場も結構大きく,自転車や電動自転車であふれ返る。 この工場は昼夜動いているので,出勤者と退勤者が入り乱れて(瞬間的には敷地内に7000人近くいることになる…)もう大騒ぎだ。 右を見ても左を見ても人人人。(というかおねーちゃん)。 まぁ,そのおねーちゃんのファッションセンスが,どう見ても「市民プールで遊んでかえる女子中学生」に見えて仕方が無いのだが。

◎もちろんそんな人ばかりで工場が動いているわけでもなく,それらをコントロールする人もいる。 彼らは普通に現地の大学を出たインテリ層で,学歴も教養もしっかりしているのだが,そうはいっても日本人は日本じゃヒラでも現地じゃ役付きだ。
まぁ考えてみれば現地人3000人超に対して,それをコントロールする日本人赴任者は20人いないんだから… ある意味すごいいびつな人材構成だなぁw