2007/05/31

【Music Works】「秋茜」をLogicで作ってみると…

MP3(160kbps VBR:On)

Logicを購入した際のエントリで「リハビリを兼ねて、外部音源一切ナシで過去曲をリメイクしてみる」の第1弾、「秋茜」の打込み作業が終わったので勢い余ってMP3を作ってみた。 一応予告通り一切外部音源は使わず、MOTIFのマスターキーボード機能のみ利用している。
ちなみにオリジナルの「秋茜」のMIDIデータは一切使っておらず、全て新規で打込み直している。(しかも当時のトラックも聞かず、記憶だけで…)

◎当初「秋茜」はSC-8850とW5(メロディラインのみ)で作っていたが、今回の音色の大半はGarageband Instruments(JamPack含む)である。 前のエントリでも触れたが、Garageband Instruments、とにかく使い易くて高品位。 8850版「秋茜」はAW4416の助けもあって「ちゃんとした音」に仕立て上げたが、そこまでしなくてもいきなりこのクオリティが出せてしまう。 そりゃDTM音源が売れなくなる訳だよ。
一方でEXSP24を使ったのはダンパー反響音までシミュレートしたピアノ音色(これもプリセット!)、チャンネルストリッププリセットでエフェクト設定まで作り込まれたギターソロ、そして「これがなければ私の音楽でない」あのベルの音を再現したメロディラインだ。
(実は事前にW5のハンドベル/クリスタル音色をサンプリングして、EXS24インストゥルメントを作っていた)

◎一通りMIDIトラック作成をし終えて思う事はとにかく作業が速い事。 ステップ入力はMusicator同様のタイ入力で高速入力できるし、何より「安心して」リアルタイム入力が出来る。 Logicのクオンタイズは非破壊編集で、かつ打込むそばからクオンタイズされていくので、ミスタッチさえしなければ、タイミングズレのないデータを作り込んで行ける。
また、MightyMouseの操作性も見逃せない。 トラックボールがかなり柔軟に使用でき、ウィンドウ内の移動や倍率変更、エフェクトパラメータの調整など、マウスでやるには億劫な作業もトラックボールでやると非常に素早い。 残念なのはミキサーパラメータがトラックボールで弄れないことだが…

◎とりあえず今は全部ソフト音源の状態で、ある意味今が一番CPUパワーを食う(このあとオーディオファイル化していくにしたがってCPU消費率は落ちて行く)状態だが、CPUは半分も消費しなかった。 本当に全オケをMacだけで作る事が可能な事が証明されてしまった…
…うーん、やばいなw うちの機材はまとめてお払い箱かぁ?w

【Music Works】モバイル・Logic

◎以前モバイル環境でGaragebandを動かしてみたところ、パワー的に何ら不自由無く使える事が判明して(`・ω・´)シャキーンな感じなのだが、今度はこれをLogicでやってみるとどうなるのだろうか。 基本的にマウスオペレーションのみで音楽制作をするGaragebandと違い、演奏データの入力作業も必要になるLogicでどこまで作り込めるか,その可能性を探ってみた。
ちなみにMacBookのスペックだが、Core2Duo2.0GHz+RAM2G+HDD80G(うち50Gほど消費)、OSは最新の10.4.9である。

◎言うまでもない事だがモバイルで使うという事はCPUパワーに相当の制限がかかる。また外部音源も使用できないので楽曲作りは当然ながらソフト音源頼りということになる。 ここで非常に便利なのがGarageband Instrumnets。 こいつがかなりの実用性を持った代物で、クオリティで言えば所謂DTM音源より遥かに高い。(数十ギガバイトの容量を食うんだから当たり前か…) EXSP24よりCPUを食わないので、アイデアの書留めにはこいつが使える。
ちなみにGarageband Instrumentsの中身自体はEXS24形式のインストゥルメント定義なので、Garageband InstrumentsをEXSP24に読み込んで、フィルター・エンヴェロープ等のエディットを施す事が出来る。

◎もう一つネックになるのが入力方法だが、ここで役に立つのがCapslockキーボード。 これはCapslockをオンにすると画面上にキーボードマップが現れ、キーボードで入力が出来るようになるものだ。 キーボードステップ入力はVer5から実装はされていたが、メニューから呼び出す必要が有る(ショートカットキーが存在しなかった)上にキーコマンドも全て時分で設定する為に実用性のあるものとは言えなかった。
Capslockキーボードの場合、オンオフは1ボタンで済み、ベロシティ・オクターブの切り替えもやりやすい。 そして何より「最初から」スペースバーによるタイ入力に対応している。
完全に個人的好みだが、久しぶりにQY/W5オンボードシーケンサー以来の「完全なタイ入力メソッド」に出会った気分だ。

◎そしてCPUパワーに関しては…スクリーンショットを見てもらえば判る。EXSP24を2発、Garageband Instrumentsを6発立ち上げ、EQ/ダイナミクス/空間系等をいくつかインサートした状態のCPU消費量がこんなもんである。(全トラックが発音状態にあること、一切フリーズ処理していないこと、バッテリ駆動状態であること(メニューバーアイコンで判る)にも注目してほしい。
単純見通しでソフトシンセ8発+オーディオ8発程度なら余裕で処理できそうだし、ソフトシンセをフリーズトラック化すれば更に多くのソースを処理できるはずだ。勿論AW程パワフルな環境はちょっと望めないが、そもそもAWでも全トラックのEQ・コンプを全部同時使用している訳ではないので、実用的には全く問題ないレベルと言い切ってしまっていいと思う。

◎バッテリに関しては…実は最近Logicの作業もBlog書きも、バッテリ駆動で行っている. 家で作業がはかどらない時はMacBookを持ち出して近所のスタバで作業したりするが、2時間程度(一つの楽曲に集中してられる時間がそんぐらい)ではバッテリはまだまだ余裕で、そこからコーヒー飲んでBlog原稿書いてそれでやっと帰ってきたりするぐらいだ。 一応公称6時間程度のバッテリ寿命と言われているが、Logicの環境でも3時間程度のドライブは出来るということだ。

◎さらにここまでの記事(あるいは写真)において、オーディオインターフェースは一切使っていない。 自宅の音楽環境で作業する時はemi2|6を介するが、本体オーディオでも特に何も変わらない。(音質的な差はあるかもしれないが、最終的なバウンスはD/A変換無しで行うので影響が無い) これらを総合すると、「MIDIキーボード利用時の迅速性」以外の面で、モバイル環境における「失われる点は何も無い」と言い切ってしまっていいと思う。
モバイル環境,とは何も自宅の外とは限らない。 リビングルームで、ダイニングテーブルで、ベッドの上で音楽制作が出来る…つまり私が数年前から突き当たっていた「環境を限定される、という壁」が取り払われたということだ。

◎私がDAWを遠ざけていた理由、そしてノートPCでの環境に傾倒した理由は「場所や環境を限定されたくなかった」からだが、やっとそれが実現する世の中になった,ということだろうか。 ここまでの実用性を備えているなら、LogicというDAWの世界に軸足を移しても良いな,というのが正直な感想。
…そういや、Windows環境だとどうなのかな。 15万円程度のノート+SONERorCubaseで、はたしてここまで出来るのだろうか。
…ガクシさーん、出番ですよ〜w

【Diary】下北沢の夜

◎猿、違う去る5/27に東京ポルチカ歌劇団とハッチェル特急楽団という夢のような(あるいは地獄のような?)ジョイントライブを見に下北沢へ。
実に個性のどぎつい2バンドが共演。 両者をつなぐキーワードは「コケッコー」
…これ、暁テル子の「ミネソタの卵売り」のワンフレーズなのだが、ポルチカもハッチェルもレパートリーにこれが入っている。

◎まずこちらが東京ポルチカ歌劇団。 「うたと踊りの素敵な夜」と言うコンセプト通り、クラシカル・コミカルな楽曲に乗せた楽しいショーを見せてくれる。 前回プーク人形劇場でやったときよりもハコが大きい分音がきちんと伸びており、「ミニマムながら良好な音を出す」ドラムも今回はパワフルにやってくれて聞く方は大満足。 逆にフロントの二人の動きが結構激しくて、1時間のライブ大丈夫かいなと心配してしまうぐらい。

◎一方こちらはハッチェル特急楽団。 今回は何故か最初からお客さんがノリノリで、本人達もそれに煽られるかのよーにのっけからノリノリのステージング。 「黒いゴッドファーザー」の「幸せになぁ〜!!」がバカウケ。 何も長調でゴッドファーザー・愛のテーマを演奏せんでもw
そしてなによりハッチェル氏のステージングで最も面白いのはその「顔芸」である。 こればっかりは音楽だけ聞いていても伝わらない。

◎そして最後は当然のようにこういう大惨事になる。 ハッチェルが「卵売り聖者の夜は更けて」を演奏しなかったので何かやるなと思ってたが案の定。 ハッチェル+ポルチカの大編成で「卵売り聖者の夜は更けて」の演奏だ。 ここまでくるとステージも客席も大熱狂。
結局2時間半近く笑いっ放し(本来ポルチカは笑うもんじゃない感じもするが…)の大満足ライブであった。
次回は6月にハッチェルが公演やるな…また行くかw

【Sound Works】MWシリーズ

◎n12/n8と同時発表されたのがMWシリーズの新型。 入出力数により12/10/8のバリエーションが有り、12と8にはSPXリバーブ搭載機もある。 以前紹介したMW12/MW10のマイナーチェンジで、Cubase AIのバンドル、1-Knob Compressorの搭載などの新機能がある。

◎ミキサーとしての構成も多少変更されており、前回記事にした時に「不可解だ」と書いたバス構成が変更され、USBへの送りはステレオバスでなく専用レコーディングバスとなり、選択ソースのみをUSBに送り込む事が出来るようになった。 と言うかレコーディング環境で使う卓なら、それが普通だと思ったのだが。
もともとMWシリーズは「高い機能を要求しなければ、シンプルでよく出来たモニ卓」というのが私の中での評価だったが、今回の信号整理で使い易さが増した、と考えて良いと思う。 メイン作業をDAWで、かつフィジカルコントロールを考えない人には丁度良いと思う。

◎ユニークなのは8Inタイプはスタンドが有るという事。 ヴォーカルブースやステージでのモニ卓に使える,ということである。 8in機にリバーブがあるのも、ヴォーカル録り時のモニター返しにリバーブをかけられる点で評価できる。(カラオケと同じ理屈で、薄くリバーブをかけてモニターを返すと、ボーカリストは歌い易くなる) それだけのためにリバーブを積んだのか、という感じがしないでもないけど…

2007/05/30

【Sound Works】YAMAHA n12/n8

◎YAMAHAから「デジタルミキシングスタジオ」と銘打ったn12/n8なる製品が発表された。
最初は01X的なフィジカルコントローラ+ミキサー+オーディオI/Fかと思ったのだが、どうもそうではないようだ。 ちなみにYAMAHAの能書きには

「音にこだわるプロ/アマチュアミュージシャンに、快適で創造的な音楽制作環境を提供する」ことをコンセプトに開発された、ハードウェアとソフトウェアがパッケージされたレコーディングシステムです。
とある。

◎まず、n12/n8にフィジカルコントロール機能は無く、あくまでCubase AIの外部ミキサーである。ブロックダイアグラムを見ると判るのだが、チャンネルダイレクトI/Oは送りがポストEQ、戻りがプレEQと、チャンネルファンクションが排他使用になっている。丁度カセット・MDのMTR(YAMAHAだとMD4とか8とか)のミキサー部分のみを切り離し、レコーダ部をCubase AIに置き換えた様な構成になっている。

◎さてn12/n8側でミックスダウンをするとして、入力数の少なさも気になるが、それ以上にチャンネルファンクションの3バンドEQ(MIDスイープ)およびコンプが何やら怪しい。 「Sweet Spot Compressor」と名打たれたそれは、パラメータが「MORPH」と「DRIVE」の二つしか無い。 DRIVEのほうはスレッショルドとゲインの連動なんだろうなと容易に想像がつくが「MORPH」が怪しい。 レシオ、ニー、アタック、リリースをプリセットした上でそれらをつまみの位置によりモーフィングさせていく、ということなのだろうか。
どーいう効き方をするのか判らないが、どこまで使えるシロモノなんだろうか…?

◎とどめに、こいつはステレオバスのチャンネルファンクションがフェーダ以外存在しない。 EQすらかけられないのだ。 ブロックダイアグラムを辿る限りステレオバスの信号を再度DAWに戻してCubase AI側でマスターEQ/マスターコンプは可能なようだが、ルーティングが非常に複雑になるし、そもそも廉価版のCubase AIはライブインプットに対応しているかどうかが判らない。 ライブインプットに対応していなければ、n12/n8のマスターアウト信号はどうやってバウンスすれば良いのだろうか。

◎結局のところ、こいつをレコ卓(ミックスダウン卓)として使おうと思うとチャンネルファンクションが貧弱過ぎたり、入出力数の少なさ及び排他使用という性格がジャマになってしまい、カセットMTR以上のことは出来ないと考えたほうが良いかもしれない。
じゃあ使えないのか、と言うと実は有効な使い道がひとつある。 それはモニ卓としての使用だ。
実はn12/n8はモニター系がかなり充実しており、AUXもモニター系として準備されている(つまりプリフェーダ)。 これを利用すれば、演奏者への返しとミキサーオペレータへの返し信号で別々のミックスを作れる。 トークバックマイクも備えている。
ミックスダウン用途ではまったく役に立ちそうにないが、かつてAWでモニ卓をやろうとして苦労した経験のある私としては、モニ卓と割り切って使うならそれなりに魅力的かもしれない。
…ただ、16万円という価格に納得ができれば,の話だが…

※本記事は間違いを指摘されたのでいろいろ訂正してます。
1)内部ミキシングエンジンはデジタルなのでDAWとのルーティング上、A/D、D/Aは通りません。
2)ご指摘の通り、DAWでのソフトミックスは可能で、メイン信号及びパラアウトを受けるモニ卓としての利用ができました。
 (当初カセットMTRの構成を想定したので,DAW側は全トラックパラ出し→n12/n8側Mix、しか考えてなかった)

【Sound Works】。・゚・(ノД`)・゚・。うえええん

◎あまりDAWのプラグイン拡張に興味が無い私が、猛烈に興味を惹かれるプラグインを発見。
SSL:LMC-1 Listen Mic Compressor
最初社名を見て冗談かと思ったが本家本元Solid State Logic社が提供するコンププラグイン。 まともに買ったら天文学的値段のするSSL社の卓プリアンプのシミュレートだというのだから、ものすげく興味を惹かれるではないか。
対応はVSTとAU。 これは落とさねば! ということで早速ダウンロードしてみた。

◎ところがLogic Express上で全く認識しない。 最初AUに対応してないのかと思ったがそんな事は無い(少なくとも,Appleが提供しているAUプラグインは動くのだから)。 プラグインの格納場所が悪いのかと思ったがインストーラでの導入だし、それでも一応ユーザライブラリのプラグインフォルダに移してみたがそれでも反応無し。
うーん、こういう時はFAQだな。 とFAQページを見てみると…

SSL does not have plans to release a universal binary version of the LMC-1 plug-in in the near future.

。・゚・(ノД`)・゚・。うえええん。

プラグインはアプリケーションバイナリではないから、Rosettaでは動かないんだよね…

2007/05/27

【Camera】コンパクトで撮ってみる

◎ライブの撮影にはいつもKDNを持って行くのだが、猿、違う去る5/20のゴロバンライブの際には別の用事でMacBookを持ち出した結果荷物が多過ぎて一眼は持って行けない事態に。
ふと横を見ると、職場から間違えて持って帰ってきたコンパクト機が転がっている。
よしこれを持って行こう…と言うコトで久しぶりのコンパクト機撮影とあいなった。 ちなみに35-105mmの3倍光学ズーム、400万画素のモデルである。

◎考えても見れば暗闇+スポットライトという照明状態は、コンパクト機には実にツラい。 ISOも400までしか上がらないし、それでテレ端F5.6なのだからシャッタースピードなど望めようも無い。 よって撮れるものはTopのような「止め画」になってしまう。
また撮像素子が小さいだけあって、シャドウや中間調はともかくハイライトの階調性が飽和して白飛びを起こしてしまい、特にスポットライトの光軌跡でそれが顕著に現れている。
そして何より困ったのが画角の不足…特に広角側の不足だ。 普段の撮影が広角寄りなので、いつものように撮影しようとしても、ダイナミックさに欠け、どうしても平べったい感じが拭えないのだ。 撮りたいモノにも依るけれど。

◎しかし画質や画角にある程度目をつぶれば、サッと取り出してパッと撮るにはこれほど便利なものも無い。 ライブで乗ってくると結構一眼は邪魔である。 しかしコンパクトならポケットに入れられるし首下げも出来る。
これで起動時間とズーミング/フォーカシングがもっと速ければ言う事無い。 どうせ一眼レベルの画質は期待できないし、それを抜きにして考えれば及第点の画質は確保できるのだから、ライトな気分で写真を楽しむにはこれで十分なのかな。

2007/05/26

【Diary】今日の1枚:キリンジ「DODECAGON」

◎先週から今週にかけてこの世の終わりかというぐらい仕事が忙しくて,ネットをやるヒマも無い中会員券更新の為にTUTAYAに行ってゲットしてきた1枚。 キリンジ現時点での最新アルバムとなる。
各ソロ名義の楽曲も興味は有るのだがレンタル屋に置いてない…というかキリンジ置いてるレンタル屋も珍しいか。

◎さてこのアルバム。 セルフプロデュースになったことで音の方向性が一変し、エレクトロニックな音作りが中心となっている。アルバムタイトルの「DODECAGON」がなーんとなくバブル期のラジカセとかミニコンポとかを想像させるが、大体音の方向性もそんな感じで、周波数レンジを上から下まで「これでもかっ!」と言う位使い切っている。

◎楽曲の方はというとメロディラインの美しさや複雑さは相変わらずだが、所謂「パート構成」が曖昧な楽曲が多い。 「あ、サビに入ったな」とかそういうことをあまり意識させず、ふっと始まってサラッと流れて行く感じ。 しかし先述の音作りなので基本的に攻撃的で、かつ歌詞は難解。「3」で聞かれたような耳心地の良さは皆無とあって、やはりキリンジは「悪意がいっぱい」のユニットだと再認識する。
「キリンジ=優しいポップス」のイメージを持っている人にとっては完全に踏み絵なアルバムである。

2007/05/20

【Diary】真実はどっち?

◎JASRACがらみのニューススレを読んでいて、気になるレスがあったのでちょっと紹介。

2ちゃんでは「JASRAC=叩くもの」という捉え方があまりにも一般的になりすぎたせいか、一部に行き過ぎた誤解がある。

その1
【誤解】JASRACのせいでコピーバンドの活動が阻害される。
 →通常はライブハウス側が著作権使用料を支払っている。
【誤解】JASRAC管理曲でなければ自由に使ってよい。
 →著作権が存続している曲であれば、それぞれの著作権者の許諾が必要。
【誤解】洋楽であればJASRACは関係ない。
 →洋楽であっても、国際条約および日本国著作権法に基づく著作権が発生する。その著作権を、その洋楽の本国の著作権管理団体と提携して、JASRACが管理している場合がある。
【誤解】自分の曲を自分で演奏しても使用料を払わなければいけないのはおかしい。
 →今は手続すれば免除される。ちなみにこれは玉木氏の功績。信託すると自由に使えなくなることがあるというのは著作権管理、JASRACの業務、などに関わらず一般的なこと。
【誤解】私的録音補償金はJASRACが回収している。JASRACに返還請求しようぜ。
 →私的録音補償金は私的録音補償金協会(sarah)が徴収している。返還請求もsarahにする。
【誤解】CDの価格が海外に比べて高いのはJASRACのせいだ。
 →著作権料はCD価格の6%。JASRACが受け取る手数料はCD価格の6%のさらに7%。JASRACが徴収をやめても、3000円のCDならば2820円にしかならない。他の原因を探せ。
【誤解】iTMS Japanのダウンロード料が海外のiTMSより高いのはJASRACのせいだ。
 →著作権料はダウンロード料の7.7%。JASRACが徴収をやめても、150円のダウンロード料であれば138.45円にしかならない。他の原因を探せ。
【誤解】補償金を払えばコピーし放題、Winnyやり放題。
 →私的録音補償金は著作物の利用許諾料じゃないから、だめ。
【誤解】iTMS Japanのサービス開始が遅れたのはJASRACが妨害したからだ。
 →著作隣接権者がゴネたのが原因で、著作隣接権を管理していないJASRACは関係ない。
【誤解】JASRACには会計監査が入っていない。
 →入ってるよ。
【誤解】著作権管理を行っている団体はJASRACしかない。また、著作権管理団体は日本にしかない。
 →音楽著作物の管理団体であれば、日本には他に5社程度(弱小だが)。海外でも1国に少なくとも1団体はある。
【誤解】右翼の街宣車からも取れよ。
 →著作権法38条1項の規定により、とれない。
【誤解】JASRACは財務状況を公開していない。
 →している。JASRACのサイトを見ましょう。


◎真実の程はどーだか知りませんが、とりあえず嘘ではなさそうですねぇ。
私は国内のCD価格が高いのは中間卸業者や流通業者のバックマージンが大きいのが要因だと思ってますが…

2007/05/19

【MacLife】LogicとExposé

◎今日は小ネタ Logicを使っていて気がついたこと。
Logicは無尽蔵にウィンドウを開いていける(ベインという概念が存在しない)代わりに、作業をしていると「隠れたウィンドウを呼び起こす」という作業が頻発してくる。 今回やっていたのは「以前AWで録ったWevファイルをLogicに落とす」作業だが、Finder→オーディオウィンドウ、オーディオウィンドウ→アレンジウィンドウ間のファイル移動(D&D)を行う為,その都度ウィンドウの階層構造を切り替える必要が有る。 アレンジウィンドウが手前に来てしまうと、サイズ的に他のウィンドウが隠れるからだ。

◎そんなときこそExposé。MightyMouseを併用すればマウス操作のみでウィンドウの切り替えが実現し、複数のウィンドウ間を文字通り「自由自在」に行き来できる。 ファイルやオブジェクトのD&Dも可能なので,「ウィンドウ位置を調整する」と言う作業も必要なくなる。文字じゃなかなか伝わらないが、ウィンドウを渡り歩く作業が、パッパッパッとテンポ良く進められて、非常に小気味良い。
Windowsの時はよく使うスクリーンセットを作って記憶させていたけど,これだとスクリーンセットすら必要ない位だ。

◎ちなみにExposéもLogicも非常に動作は軽快である。 上の画像、Exposé動作中、かつLogic自体も再生中の状態をキャプチャしているが、動作にウェイトがかかったり再生がもたついたりということは一切無く、実にストレスフリー。

2007/05/14

【Music Works】LogicExpress7.2

◎という訳でアキバヨドバシでLogic Express購入。 糞ビックなど行かず、最初からこうすれば良かったのだ。 勿論店員も親切だし、リテールとアップグレードを取り違えるような事も無い。 少々遠いのが難点だが、あの不快な想いをしなくて済むと思えば電車賃ぐらい安いものだ。

◎さてLogicExpressだが、Windows版5.5からの乗り換えでまず最初に思う事がGUIがすっきりしたこと。 勿論基本的な画面は何も変わっていないのだが、スキン全体の配色が黒系になってすっきりした。
そして何より動作が実に軽快。 スクリーンショットを良く見てもらうと判るが、これだけのプラグイン、バスアウト、ソフトインストゥルメントを使っているにも関わらずCPU負荷は1割程度。 Ver5.5+PentiumⅢ-Mではこの程度の再生をするとCPUは8割近く消費した(つまりバウンスが出来ない)。 Core2Duo+OSXの成せるワザと言えるか。

以前にも書いたが、Logicは7.0になってホームユース版(つまりExpress)でもDAWとしての環境には不自由しないレベルの仕上がりとなっている。 オーディオプラグインはChannelEQ、Compressor、Limiter、PlatinumVerb、Guitaramp、Chorus、Flanger,Phaser等の「普通に必要なプラグイン」がちゃんと揃っているし、Tiger付属のプラグインにはマルチバンドコンプなんてのもある。(Garagebandでも使える!)
またinstrumentはES1(アナログポリフォニックシンセサイザ)、EFM(FMシンセ),ES M(モノフォニックベースシンセサイザ)、ES P(ポリフォニックパッドシンセサイザ)、ES E(倍音加算型ポリシンセ)が含まれ,GaragebandInstrumentsのフルドライブも可能だ。

◎特筆すべきはEXSP24MkⅡのライブラリで、Logic含めてインストールサイズは6GBに及ぶ。 この大半はサンプルライブラリファイルで、5.5の頃とは比較にならないぐらい拡充されている。 まだ「弾いて試して」はいないのだが、YAMAHAのコンサートグランドピアノの音色(ダンパー音色も入っている)なんかも含まれている。
またGaragebandInstrumentsは「気軽に使える音源」でありながらかなり幅広にライブラリを持っており、更にjiamPackで音色拡張しておけば以前のDTM音源を遥かに超えるライブラリを手に出来る。
冒頭に書いた動作の軽さとこの多機能なら、Garageband同様「外部音源ナシでの音楽作成」が気軽に楽しめそうだ。

◎とりあえず音楽作成自体はもう数年やってないので,リハビリの意味も含めて過去の曲を「外部音源ナシでリメイク」してみようかと思っている。 果たしてどんなのが出来るやら。 ちょっと楽しみである。

【Diary】もう2度と行かない店

前回は名を伏せたが、今回は名を出す。
ビックカメラ柏店にソフトを買いに行ったところ、Macコーナーには相変わらず店員は居ない。
ショーケース内には目当てソフトの「アップグレード版」は置いてあるが、リテール版は値札しか置いていない。
近くにいた店員に声をかけ、リテール版を注文したところ、最初に取り出してきたのは「アップグレード版」。
客の注文を理解できないのか?

違う、と言うと、また客を放置して在庫確認をしに行った挙句、戻ってきて発した一言。

「こちらの商品は在庫が有りません。 入荷予定も未定です」

グレード違いとはいえ商品を陳列し、値札まで置いて、在庫はともかく入荷予定まで無いとはどういうことか。 勿論取り寄せとなる旨の記述も無い。しかもアトから判ったのだが、ショーケースの中身はバージョンが古いもの。
モノを売る気が無いのだろうか。
前回の「お客様でしょうか」事件も含め、二度までも同じ店舗(しかも同じ売り場)で客を不快にさせる店もそうそう無いだろう。
曲がりなりにもビックカメラは有楽町店にAppleのショップを展開しているが、とてもじゃないがビックカメラのAppleの扱いは最悪であるとしか言いようが無い。

店舗の渉外担当に電話すると、「店員の商品知識を含め総合的な再教育を徹底して…」というピントのずれた回答。 問題は店員個人の問題でなく、売り場や在庫の管理という店全体の体制の問題である。 ここまでピンボケな考え方しか出来ない店舗では、利用する気には全くなれない。 私が支払う代金の一部がこいつらの給料・利益になると考えるだけで腹立たしい。

とりあえず私がビックカメラを利用する事は二度と無い。
アンケート用紙にその旨を書き、ポイントカードを包んで放り込んできた。 失ったポイントは授業料と思っておく。

2007/05/12

【Computing】CPU使用率100%

◎月例パッチには不具合がつきもの、というのが(昨年のグダグダを受けての)私の中でのM$のイメージの一つだが
今回は結構シャレになっていないようだ

ITmedia:Microsoftのアップデートに不具合、CPU使用率が100%近くに

Microsoftの自動更新機能を使ったアップデート適用に関して不具合が指摘されている。SANS Internet Storm Centerは、Microsoftの月例パッチを適用後、「svchost.exe」によってCPUが99%消費されてしまうという報告が、複数の読者から寄せられたと伝えている。(中略)
この現象は、Microsoftが先にリリースしたWindows Updateのホットフィックス「916089」を適用済みの場合に発生するという。KB927891ではこの問題に対処したアップデートを提供している。
 ただ、927891のホットフィックスだけでは問題は解決されない模様だ。SANSは読者から寄せられた情報として、まず927891を適用し、その後WUクライアントをアップグレードする必要があると伝えている。

影響を受けるのはWindowsXPならびにWindowsSever2003、つまり大多数の企業の中核システムとして動いている(であろう)サーバ/クライアントOSが影響を受けるということだ。 実際2chとか見てると少なくない情報技術者・保守担当が対応に追われたようだ。

◎まぁ今更M$の製品品質や信頼性に苦言を呈しても始まらない…というか信頼などできようもないが、今回はその現象と規模からして集団訴訟が起こってもおかしくない不具合ではないだろうか。 場合によっちゃ基幹業務系がまるごとスッ止まる可能性だってあるのだから。
そして何より問題なのがこのような(ある種致命的な)不具合が起こってもMicrosoftの企業業績への影響は小さいということだ。 勿論パッチ生成や市場サポートによる諸経費はかかるが、ロングレンジで見た場合の売り上げへの寄与が極度に小さい。 なぜなら市場が「選択しない」という選択肢が存在しないからだ。 いや、存在するのだが、それを選択する人が少ないのか。

◎「組織にまつわる事象の殆どは,その末端にも責任の一端がある」というのが私の持論だが、このBlogでも数回取り上げているM$のパッチ不具合やセキュリティリスク…そういったものを見せられつつも「M$を選択する」という行為の責任は、利用者側にもあるんじゃないかなーとちょっと思った。
勿論極端かつ強引な論理なのは理解しているんだが、自分自身が「違う選択肢」を選んだ結果、こういう事象を涼しい顔して眺めてられる立場になるとね…

2007/05/08

【Computing】ルータが物故割れた?

◎この部屋にこして直ぐ導入したコレガの安物無線LANルータ、本日何故か無線通信できず。
仕方が無いのでMacBookをルータに有線接続すると、何事も無かったかのように無線通信を再開…
無線のアクティビティを示すLEDは一応点灯しているので、無線部が死んだとは考えづらいのだが…何だろう。
ず〜っとディセーブルだった802.11gを、MacBookの導入で急に叩き起こされてびっくりしたのかな。
いや、そんなメルヘンな話をしている場合ではないw

◎Macの環境以降で一つ困った点として、プリンタが使えないのだ。
いや、USB接続すりゃ使えるのだがネットワークでのプリンタ共有が出来ない。プリントサーバが安物で、Macとの接続ができないのだ。
このため遅かれ早かれ導入の必要はある…でも今壊れなくてもいいじゃないか。 もう少し待ってくれないかな。

◎とりあえず今のところは無線で問題なく使えているのでこのまま行くか…

2007/05/07

【MacLife】Mac環境移行ログPart2

◎Macに移行して1ヶ月が経過した。 この間カーネルパニック(Winのブルーバック)0回、システム応答喪失0回、システムによるアプリケーション強制終了0回という実に安定した環境になっている。 と言うかアプリケーションで応答が無くなるのがFinderの欠点と言われるネットワークドライブ周りと、それに付随するiPhoto写真の読み出し(Originalフォルダにエイリアスが格納されていると、その参照元を探しにいったまま動作が止まる)ぐらいのもので、MS-Officeでよくある「なんでそこで落ちんねん!」というのは全く発生していない。
今日、会社のPCでExcelが突然落ちたのと、リムーバブルメディアのマウントに失敗して再起動を余儀なくされたのとは対照的である。(それでもWindows2000は安定した方だと思うが…)

◎NASの文字化け問題だが、あるときネットワーク項目を眺めているとAppleShare(AppleTalk)経由で同じNASが見えたので接続してみると…文字化けは何ら発生せず、日本語ファイルネームは化ける事無く表示できる。 Mac→Nas→Winのファイル移動も問題ない。 後から調べてみるとAppleTalk経由では「日本語83文字以内」ならNASでの日本語ファイルネームのやり取りは問題ない。(Win側でそれ以上の長さのファイルネームがつくと、AppleShare側からは見えなくなる)
…実はこれ、NASの初期導入時に共有フォルダに対するAppleShareでのアクセスをイネーブルにしていた事を,自分がすっかり忘れていたのだw 当時Macなんて入れる予定無かったのに…何考えてたんだ自分。
当面はこれでやりくり可能だが、根本的な解決はファイルネーム長の制約が有る以上、やはりafpでなくsmbでやり取りした方が都合が良さそうだ。その為にはSambaのバージョンを上げてやることだが、NASデータを一時的に退避させる場所が確保できないのでこれはNASの入れ替え時に対応するしか無い。

◎Picasa(Web Album)については、同じ写真をiPhotoのプラグインと単体アプリでそれぞれPicasa Web Albumに書き出すと、カラーマネジメントの違いからか全く違う色合いで出る。 iPhoto書き出しの方が色が淡いのだ。
しかしWinのsRGB環境で見ると、単体アプリ書き出しの色はかなりどぎつく出てしまう。 液晶の質の違いも有るだろうが、どちらを使うべきか… まぁ、いじったRAWはiPhotoで認識できない(元画の情報しか読み出せない)ので単体アプリを使うしかないんだけど。

◎環境というか自分の話になるのだが、Mac環境に慣れるに従って会社でのWin環境での「自分の動作」がおかしくなってきている。
ウィンドウ切り替え時に無意識にマウスをつまんでみたり、ObjectDockに登録してないアプリを呼ぶのにAlt+Shift+A押してみたり…(ちょうどCommandキーの位置がAltキー)最初は加速度のつかないMacのマウス操作に戸惑ったのだが最近は逆に加速がつくのがなんかヘンに思えたりするようになってきた。 やばい病的だ…

2007/05/05

【Diary】リンゴな電話

◎近所のハードオフにて発見!
iPhone発表で涌く昨今だが、Appleな電話はもっと以前にあったという驚愕の事実。

◎ApplePhone。 まごうことなきリンゴの形をした電話である。
ちなみに誰もApple「製」とは言ってないのであしからず。

…失礼しますた。

【Sound Works】いい時代

◎このBlogの文章は近所のスタバのオープンテラスから書いている。 ちょっと息抜きにMacBook持って外に出てみた、というわけだ。
Inspironを買った頃からちょくちょくやっている「お外でBlog書き」、ノイズとは言わないけど自宅でやるより集中出来て良い感じ。
MacBookだと少々大きくて持ち歩きが大変なのが難点だが…

◎さて、ついさっきまでGaragebandで遊んでいた。 このあいだ作った曲が自分的に「気に入ってるけど納得いかない」部分が有るので一からループを組み直しているのだ。 ループだけでなくMIDIデータの打込みや修正なども行っている。
最初はバッテリ駆動でCPUパワー的に無理かな?と思ったが、十数トラック使って(エフェクトも使って)何の問題も無いし、2時間作業してまだまだバッテリには余裕が有る。
…つまるところ、音源ナシ、鍵盤ナシ、バッテリ駆動だけで、喫茶店で音楽作りが「できてしまう」世の中になったという事だ。

◎私は数年前までPCベースの音楽作成環境というのを信じていなかった。DAWという概念はもう5年位前?から有ったが、要求スペックが高過ぎてとても「気軽に音楽」というわけにはいかなかった…と思う。 Inspironと同時にLogicを買ったが、結局は外部音源のドライブがメインで、とてもじゃないがモバイルなんて無理。 音楽環境に囲まれて幸せだった頃ならともかく、生活や仕事やいろんなもののスキマでやる趣味にしては、少々仰々しすぎる。

◎結局のところInspironで「モバイルで出来た事」はオフィスソフトを動かしたり、ホームページの文章書きをしたり、がせいぜいだった。それが今や実売10数万円のノートPC、しかもバッテリ駆動というCPUパワーに制限がかかる中で十分実用的な音楽作成がストレス無く出来てしまう。
以前書いたテキストで机の上のノートPC1台で音楽作成が出来る時代が来るかも…と書いたら、本当にその時代になってしまった。 しかもエントリユーザレベルの投資で。
本当に、いい時代になったものである。

※あと5年自分が若かったら…と思ったりもするけど。

【Journey】仁右衛門島

◎きっかけは1本の電話だった。 小石川の某暇人からTEL。
「明日仁右衛門島行こうぜ〜」
ぬぅ。 房総半島に浮かぶがっかりスポットだという話は聞いているがどこにあるのか良くわからないしどういう場所かも全く知らない。 某暇人は小学生時分に遠足で行ったらしいが、「島」というキーワードに期待を膨らませて出向いて心底がっかりして帰ってきたというエピソードを持っている。
しかしGWはさりとて予定も無く、おしなべてヒマである。 妻も連れての小旅行にはもってこいということで、二つ返事でOKしてみた。

◎しかして5/3 朝7時に千葉県某所の駅に暇人3人が集合。 GW後半の入りなので大渋滞が予想されるので早めの集合にしたのだ。 しかし予測に反して京葉道路の渋滞は宮野木〜穴川という「いつも混むところ」だけで、スムーズに館山道を抜け、房州の山を越えて鴨川市に至る。 潮の香りを感じながら海辺を少し走るとそこに「仁右衛門島」はあった。
さすが3万平米ぽっちの土地。 ちっちゃーい岩礁の島である。 なるほど小学生にはがっかりスポットかもしれない。
島の手前で観覧料を支払うと、写真のような手こぎの小舟に乗せてくれる。

◎この島、観光地なのだが実は個人所有で、その名も「平野仁右衛門」さんの所有物なのだ。 どういうことかというと、平氏との戦いに敗れて安房まで敗走してきた源頼朝をこの島で匿い、そのご平野仁右衛門さんはこのあたり一帯の漁業権と島そのものの所有権を貰ったそうな。
現在の当主は38代目の仁右衛門さんで、写真の家に今でも住んでいるそうだ。 よーするにここは仁右衛門さんの自宅と庭が観光地になっているという寸法。
その他にも日蓮上人が来たとか有名な歌人がきたとかでいろいろと祠とか歌碑とかがあちらこちらに立っていたりして、オトナの探検心をちょっと煽ってしまうような場所なのだが、なるほどここに小学生が遠足で来てはいかんような気がする。

◎しかし仁右衛門島の魅力はなんと言ってもこの海とロケーションである。 さすが外房側だけあって海は非常に奇麗だし、荒々しい波音と海風が非常に気持ちよい。 この日は日焼けする程良い天気で、若者がバーベキューを楽しんだり親子連れが魚を捕まえて楽しんだりしていた。
岩礁探検をしたりしながら島を1周したところで小腹がすいて入った食堂、そこの「あじのたたき定食」これがなかなかうまい。 食堂の建物自体も高度成長期の日本がそのまま取り残されたかのようなレトロな雰囲気で非常に良い感じだ。

◎仁右衛門島の隣には「太海フラワーパーク」なる場所が立っており、「わんにゃんふれあい広場」やら「海釣りコーナー」などで賑わっていた。 釣りをやりたかったらしい妻が釣り堀に糸を垂らすがさっぱり釣れない。 そこへフラッと某暇人がやってきて竿を振るったところ(偶然では有るが)一発で釣り上げやがった。 妻はムキになって果敢に挑むがなかなか釣れず…と最後の最後になって1匹釣り上げ大喜び。(釣った魚は戻すシステム)
小さい島なのでそれほど長居はしないかと思っていたが、気がついたら丸一日ここで遊んでしまった。 おかげで腕は真っ赤に焼け、帰り道は大渋滞。
おそらくテレビに気を取られたのであろうオカマ事故を目の前で目撃したりしながら帰路についた。

◎しかし考えてみると、GWは毎年何も予定を立てないのだが毎年何かしらやってるなぁ…

2007/05/04

【Diary】店員

◎某県某所のビックカメラに某JamPackを買いに行ったところ,ソフトコーナーには置いておらずAppleコーナーにケースにしまって置いてある。 店員を呼び出さないと買えないわけだ。
私はいままで「店員」という人たちに良くしてもらった事が殆どないのでちょっとイヤな感じもしたがまぁ仕方が無いので店員を呼び出して
「これ下さい」と指差すと、店員は「はいわかりました少々お待ちください」とだけ伝えて走ってどこかに行った。

◎待てというので待ってみる。
5分待ってみる。
10分待ってみる。
…何の音沙汰もありゃしない。
横ではiMacで「こんにちはMacです」「こんにちはパソコンです」のCMが繰り返し繰り返し流されている。
しばらくすると、あわてて店員が走ってきてショーケースを開き、中のJamPackを取り出してまたどっかに走って行く。
そのまま、また5分経ち、10分経ち…

◎またしばらくすると、別の店員がニコニコしながらこう言った。
「あのー、お客様でしょうか?」
5年前ならこの場でわめいていたかもしれないがそこはもう30前の大人なので冷静に、待てというから待っているのにお客様でしょうかとは何事か?というと店員は一瞬で顔面が真っ青になり、申し訳有りませんと一言。
謝らなくていいから商品もってこいと言ったらその店員も走って行った。 走るの好きだねアナタ達。

◎しかる後,フロアマネージャらしき人がJampackを小脇に抱えて走ってきた。ショーケースの鍵が見つからなかったので捜索に手間取ったと言い訳をする。 いやいや途中でショーケース開いたじゃないか,その時点で客が真横にいたのに気がつかなかったのかと言うとひたすら平謝り。
あんまり店員いじめてもしょーがないのでせめて注文出した客の顔ぐらい覚えておいてくれと伝えて会計は済ませた。
こんなことならAppleStoreで買えばよかったと思いながら…

2007/05/02

【Diary】(´,_ゝ`)プッ

◎えー、普段このBlogではあまり自分の政治的・思想的主張はしないようにしており、まして韓国ネタは何かというと「嫌韓厨」扱いされるのもイヤなので取り上げないんですが、今回ばかりは取り上げますよ。 ええ。 えええ。

YOMIURI ONLINE:韓国、親日派子孫の財産4億8000万円没収を決定

財産没収の対象となったのは、日韓併合条約(1910年)を結んだ李完用(イ・ワンヨン)元首相ら9人。現在は子孫らが相続している土地約25万5000平方メートルが没収され、韓国政府の所有となる。

 同委員会は、2005年に成立した「親日・反民族行為者の財産の国家帰属に関する特別法」に基づき、昨年8月に発足。同時に設置された「親日・反民族行為真相究明委員会」は昨年12月、406人を日本の植民地統治に協力した「親日派」と公表していた。

◎あーあ、とうとうやっちゃった…
私にとって日帝時代の占領政策がどうだったとか韓国併合の是非だとか歴史的意義だとかそんなことはどーでもいいんです。ただ、
「親日という一定の思想に対する弾圧行為を国家主導で行う」
「事後法であり、近代刑法における「法の不遡及」に抵触する可能性がある」
「当事者でなく、その子孫に対して施行される方である」
って、これじゃ治安維持法に基づく思想弾圧を国家レベルで指導してた大日本帝国を笑えないよ…

◎ちなみに、近代国家・近代刑法における「法の不遡及」の原則は、韓国の憲法13条にも謳われてる訳で。
近代法の原則を自ら破る素敵な国家。 とても近代国家の姿とは言えませんねぇ。 イデオロギーとか思想とか歴史問題とかそういう概念を超越してますね。

2007/05/01

【Diary】Appleから来るメール

◎広告系のメールはほぼ例外無く捨てる私だが、Appleの広告メールはそれ自体が「広告のあり方」として面白いのでちゃんと読んで取っている。 以前来た

過去30日の間に,お使いのパソコンは…
  A:クラッシュした
  B:フリーズした
  C:ハンマーで画面をたたき
   割りたい気分にさせてくれた
  D:上記すべて

ってのはひっくり返って笑った。(その後の「Officeが動く」編も面白かったが)

◎で、今回来たメール。
Subject:母の日に感謝のメッセージを添えたiPodを贈ろう。

わあ。 すごい贈り物だなヲイ。
しかもメールの本文(HTMLメールで来る)にはスカーフにiPod Shuffleをつけた妙齢の「母」の画像が…
裏側にはレーザー刻印メッセージで「お母さん ありがとう」
いやー、イイ贈り物かもしれないけど、世のお母さんは喜ぶのかなぁ…

◎…通信系IT系デジタルモノに対して何気にミーハーなうちの母なら喜ぶかも…