2007/05/05

【Journey】仁右衛門島

◎きっかけは1本の電話だった。 小石川の某暇人からTEL。
「明日仁右衛門島行こうぜ〜」
ぬぅ。 房総半島に浮かぶがっかりスポットだという話は聞いているがどこにあるのか良くわからないしどういう場所かも全く知らない。 某暇人は小学生時分に遠足で行ったらしいが、「島」というキーワードに期待を膨らませて出向いて心底がっかりして帰ってきたというエピソードを持っている。
しかしGWはさりとて予定も無く、おしなべてヒマである。 妻も連れての小旅行にはもってこいということで、二つ返事でOKしてみた。

◎しかして5/3 朝7時に千葉県某所の駅に暇人3人が集合。 GW後半の入りなので大渋滞が予想されるので早めの集合にしたのだ。 しかし予測に反して京葉道路の渋滞は宮野木〜穴川という「いつも混むところ」だけで、スムーズに館山道を抜け、房州の山を越えて鴨川市に至る。 潮の香りを感じながら海辺を少し走るとそこに「仁右衛門島」はあった。
さすが3万平米ぽっちの土地。 ちっちゃーい岩礁の島である。 なるほど小学生にはがっかりスポットかもしれない。
島の手前で観覧料を支払うと、写真のような手こぎの小舟に乗せてくれる。

◎この島、観光地なのだが実は個人所有で、その名も「平野仁右衛門」さんの所有物なのだ。 どういうことかというと、平氏との戦いに敗れて安房まで敗走してきた源頼朝をこの島で匿い、そのご平野仁右衛門さんはこのあたり一帯の漁業権と島そのものの所有権を貰ったそうな。
現在の当主は38代目の仁右衛門さんで、写真の家に今でも住んでいるそうだ。 よーするにここは仁右衛門さんの自宅と庭が観光地になっているという寸法。
その他にも日蓮上人が来たとか有名な歌人がきたとかでいろいろと祠とか歌碑とかがあちらこちらに立っていたりして、オトナの探検心をちょっと煽ってしまうような場所なのだが、なるほどここに小学生が遠足で来てはいかんような気がする。

◎しかし仁右衛門島の魅力はなんと言ってもこの海とロケーションである。 さすが外房側だけあって海は非常に奇麗だし、荒々しい波音と海風が非常に気持ちよい。 この日は日焼けする程良い天気で、若者がバーベキューを楽しんだり親子連れが魚を捕まえて楽しんだりしていた。
岩礁探検をしたりしながら島を1周したところで小腹がすいて入った食堂、そこの「あじのたたき定食」これがなかなかうまい。 食堂の建物自体も高度成長期の日本がそのまま取り残されたかのようなレトロな雰囲気で非常に良い感じだ。

◎仁右衛門島の隣には「太海フラワーパーク」なる場所が立っており、「わんにゃんふれあい広場」やら「海釣りコーナー」などで賑わっていた。 釣りをやりたかったらしい妻が釣り堀に糸を垂らすがさっぱり釣れない。 そこへフラッと某暇人がやってきて竿を振るったところ(偶然では有るが)一発で釣り上げやがった。 妻はムキになって果敢に挑むがなかなか釣れず…と最後の最後になって1匹釣り上げ大喜び。(釣った魚は戻すシステム)
小さい島なのでそれほど長居はしないかと思っていたが、気がついたら丸一日ここで遊んでしまった。 おかげで腕は真っ赤に焼け、帰り道は大渋滞。
おそらくテレビに気を取られたのであろうオカマ事故を目の前で目撃したりしながら帰路についた。

◎しかし考えてみると、GWは毎年何も予定を立てないのだが毎年何かしらやってるなぁ…

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