2009/02/03

【Diary】Androidが日本に来る時

ITmedia:Google「Android」、近く日本語に対応、「日本の携帯をオープンに」

◎Googleにもっとも期待したい事…と言うかやって欲しくない事は「日本の通信事業者がこれまでやってきたサービス展開の二の舞を踏んで欲しくない」と言う事か。
具体的に言えば「器は用意するけど、中身と配布は勝手にやってね」と言う、ローンチの責任放棄だ。
特にドコモにこの傾向が酷く、iアプリ、iチャネル、プッシュトーク、音楽配信サービス(名前も憶えてないよ)等枚挙に暇が無い。 これは別にドコモと言うより「脳味噌技術筋肉」な日本企業全般に言える事なのだが…

◎どうもプラットフォーム技術というとそれ自体が金のなる木のような扱いを受けるが、プラットフォームは所詮器である。 本来ユーザに訴求力を持つのはプラットフォームの上位にあるアプリケーション層、あるいは下位にあるインフラストラクチャ層なのだが…
携帯で言えば「シンビアンだから」「WindowsMobileだから」端末が売れる訳ではない。 極端ユーザーにとってはそんなもの、何だっていいのだ。
それらのプラットフォーム上で動くアプリケーションがユーザの体験を促し、
プラットフォームを下支えする通信設備や販売網といったインフラがユーザの信頼を高める。
至極当たり前の事なのだが,どうも技術者ってのはこういうのを見失い易い。

◎そんな中で異端児と言えるOS X iPhoneは、Macがそうであるように、プラットフォームがハード仕様もUIも取り込んでプラットフォームとアプリの境界線を曖昧にし、更にはiTunesを通じてサービス展開のインフラストラクチャまで取り込んでしまった。(マーケティング視点で言えば、通信インフラまで取り込んでいる)
要は極限までプラットフォームもマーケティングも全て「クローズド」にすることで成功した例なワケだが、流石に汎用プラットフォームたるAndroidにここまでを要求するのは無理があるし、要求すること自体が間違っているだろう。

◎むしろAndroidがやるべき事は「オープンの弱みをカバーする」ことだろう。 具体的に言えばGoogleがしっかりとローンチとしてのアプリケーションとそれを展開するインフラストラクチャといった「初期段階でのマーケティング体制」をきちんと整えることだ。
それが出来れば、オープンアーキテクチャの強みである「サービス展開や機能増強の垣根が低い」と言う点を活かしたマーケットの拡大を行って行けると思う。
…まあ、これ、任天堂がやってることなんだけど。

◎幸いAndroidにおいては「Android Market」といったサービスアグリケータが既にあるし、「日本語化だけではない」という幹部の発言もある。そしてこれまでGoogleが行ってきたアプリケーション層での実績を考えれば、期待をしていいんじゃないかと思う。
…少なくとも、Googleは技術脳味噌筋肉馬鹿の企業ではない。 それは今までのGoogleの歴史が物語っている。
iPhoneのような異次元の存在でなく、かといってWinMobileのようなビジネス一辺倒でもない、「ライフスタイルにとけ込むスマートフォン」の姿を見てみたい。 そのときこそ日本のガラパゴス文化の転換点になるだろう。

2 件のコメント:

山田 豊 さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
Unknown さんのコメント...

yutakarlson様

申し訳ありませんが、下記理由により、宣伝業者と判断し、コメントを削除させて頂きました。

・コメントがリンク先Blogの内容転写であり、
かつ、内容は当エントリに対する「反応」ではないため。
同様の事例が下記にて報告されております。

http://d.hatena.ne.jp/FukayaAruto/20080522/pizza104_odinfoods_spam


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「業者」
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