2006/06/28

【Diary】滞在延長

◎とりあえず生存中。
いやぁ,2日前の夕食で食ったカレーに乗ってた卵にストライクして酷い下痢を起こし昨日まで真っ青になっていたがとりあえず復活。 まだ腹調子は完全とはいえない(まぁ,基本的に合わないものを食いつづけてればね…)が,それ以外で特に体の不調は無い。

◎ところで当初の帰国予定はビザ無し渡航なので7/1の予定だったのだが,業務の都合が延びてしまい7/6帰国に変更になってしまった。 どうやって滞在期間を延長するのかって?
なんと上海から香港まで日帰りで飛び,一度国外退去(一応,香港はそういう扱いになるらしい)して再度戻ってくると言う強行軍をやるのだ。
以前ウチの会社の中国生産工場が香港の近くにあったとき,近所の鉄道から一駅(向こう側は香港だった)行って帰ってくると言う滞在延長をやっていたらしいが,今回は飛行機でそれをやることになった。
まぁ渡航費用やホテル代等は全部会社持ちなので私は特に損はしないのだが,そこまでしてまで延長して居続けなきゃいけないのかよ…と,少し悲しい気分になった。

◎ということで,こちらで撮った写真がアップできるのは7/6以後になりそうだ。
とりあえず死なないように,食当りを起こさないように気をつけて過ごそう…

2006/06/25

【Diary】蘇州の交通事情

◎中国での生存証明で毎日書こうと思っていたが,休日出勤で疲れ果てて昨日は寝てマスタ.

◎というわけで今日は交通事情の話.
ホテルから会社,あるいは日本人街までの足は基本的にタクシー(朝の通勤だけは会社のバス)なのだが,まぁ中国交通事情の怖いこと怖いこと.
タクシーの前席になんぞ乗ろうもんなら1回あたり20分は寿命が縮むこと間違いなし,といった感じだ.

◎まず走っている車だが,圧倒的にフォルクスワーゲン サンタナが多い. 走っている車の8割はサンタナではないだろうか? 当然タクシーもサンタナだ.
他にはビュイックやアウディ(わりと最近のモデル)とかも走っており,たまに日本車もみかける. これら「サンタナ以外」の車は比較的綺麗なのだが,サンタナはどれもこれも汚い. 1回も洗車してないだろう!! と言いたくなるほど汚い.

◎そして中国と言えば自転車だが,こちらでは自転車よりもスクーター,あるいは動力つき自転車(昔のモペットみたいなやつ)が圧倒的に多い. 電動らしく,スピードは自転車程度しか出ない. こんな遅い物体が自転車道や車道を我が物顔で走っているので道路は非常に混乱している.
さらに歩行者も平気で道路のド真中を歩いており,信号の無い横断歩道で車が来ようが来まいがまったく気にせず横断してくれる. それ以前に信号守らない. 日本なら普通にクラクション鳴らして車が止まるところだろうが,こっちは車がむしろクラクションをならしてアクセルを踏み込むのだ. 轢くがな.

◎自動車に視点を移すと,この国では右折(日本の左折に相当)は前方の信号に関係なく行えるらしく,歩行者や自転車,直行車線の車などおかまいなしでグイグイ曲がる.
中国人は兎に角遅いのが嫌いらしく,1台分でも隙間があったら割り込みをかける. もちろん後ろのことなど見ちゃいない.
合流も後ろを見ない. 割り込まれた側はクラクションを「パーッ」
抜くときは抜くときで,抜かれる側が後ろをまったく見ないでいきなり幅寄せしたりするのでクラクションを「パーッ」
そもそもこいつらセンターラインや車線はまったく無視しており,直線道路を直進する車を見たことが無い. 高速道路でも平気でレーンをまたいで走行だ.
トドメは右折や交差点で,直交あるいは横切る車線に車がいない(遠い)と見るや,信号がどうであろうとかまわず進む. 当然支障された側の車はクラクションを「パーッ」なのだが,あろうことか割り込んだ側の車まで,おまいら邪魔だと言わんばかりに「パーッ」…
まぁ20秒ピッチでクラクションが聞ける,素敵な交通事情だ.

◎とりあえず自転車も歩行者も自動車も,「自分のことしか考えていない」「自分が早く行ければそれでいい」という考えなので,みな思い思いに行動してくれる. 1週間もいるとだいぶ感覚が麻痺してきた(というか「こういうもんだ」と納得した)が,日本を基準に考えるとやっぱり恐ろしいなぁ.

2006/06/24

【Diary】蘇州5日目:おねーちゃん

◎おねぇちゃん,と言っても飲み屋のオネーちゃんの話ではない. 仕事の話である. 出張先の工場は昼夜勤合わせて5000人程度の従業員がいるのだが,その8割近くは10代~20代の女性である. 工場内はオネーちゃん(しかも大体同じ髪型)の群れとなり,特に昼飯時や退勤時は通路が黒山の人だかり,と言うか蟻塚のような状態になる. そりゃぁこれだけ人がいれば大量生産もできるよな… と納得する.

◎で,今の仕事をやるにあたっての実作業要員として製造ラインから3人ほどおねぇちゃんを借りているわけだが, 言葉が通じない(英語も理解できない)レベルの子たちなので最初は3人とも特に個性も何も無かったのだが お互いの存在に慣れてくると結構,個性が見えてくる.

◎我々の間では3人を識別するために,「メガネちゃん」「パンツちゃん」「でっかい子」と愛称をつけている. まずメガネちゃん. もちろんメガネをかけているのでこの名前なのだが,この子は兎に角仕事が速い. 細かく見ると結構雑なのだが,結果をいち早く出すと言う意味では非常に早く,もくもくと作業をするタイプ. 物静かなタイプのようで,仕事の手が空くと仕事場でじっとしている. しかし休み時間には自前のMP3プレーヤーで何か音楽を聴いているようなので,まぁ,そういう系統の子なのかも.

◎パンツちゃんは,しゃがむとパンツが見えるのでその名がついた. ちょっと倉木舞衣に似ている. 元来お喋り好きなのか,何かこちらに意図を伝えようとするとジェスチャーや現地語を駆使(されても困るけど)して何かを伝えようとする. 仕事のスピードはそこそこなのだが細かいところに気がつくらしく,放っておくと何か手を動かしている. またリアクションも大きく,紙鉄砲爆弾を食らわしたところ大笑いしていた.(んなことするなよ)

◎そしてでっかい子は,見た目がボーっとしている感じでその実結構ボーっとしていて,ちょっと仕事は遅い. まだ仕事で組んだ事が無いのでどういう子かよくわからないが,とりあえず試験室の外でボーッと立っているのはよく見かける. ただ,私を見ると微笑んでくる(メガネは無表情)ので,1日仕事すればいろいろ見えてくるかもしれない.

◎さらに週明けからは4人追加されてかなりの規模での試験になる. さて,追加分のおねーちゃんたちはどんな個性があるのかな.
まぁおねーちゃんの個性なんぞ知らなくても普通に仕事はできるのだが,どうせこんな機会だからそんなことをして楽しんでいる.

2006/06/23

【Diary】蘇州4日目:夕立

◎今日はすんげー仕事が忙しく,商業街で飯を食おうにももはや大半の店が閉まっている時間帯になってしまった・・・
ということで仕事が軌道に乗ってきて,それなりに会社に拘束されている時間が長いのであまりエントリに書くことも無くなって来ているのだが,生存の証明と言うことで.

◎蘇州は今日から入梅らしく,それを象徴するかのようにとんでもない夕立が降った.
どれぐらいとんでもないかと言うと,夕立雲が伸びてきたかと思うと真っ暗になり…と書くと普通だが,その真っ暗具合が半端でなく,本当に夜になってしまった. そして日本じゃ絶対体験できないぐらいの滝のような大雨. 蘇州は中国のヴェニスと言われる(ホントかよ)ほど運河や水路が発達した水の都なので,案の定,街はちょっとした洪水状態になったらしい.
一応我々が帰るころには水は引いていたが…

◎さて,入梅したということは今後雨も降るだろう. 正直ピーカンのクソ暑い日々が続いているので雨でも降ればありがたいかもしれないが,ものすごい湿気に教われそうだ…

2006/06/22

【Diary】蘇州3日目

◎コメントが返信できないのでエントリで返信.
空港名は浦東空港でしたね. ええ. 勘違い.
今日は日本人がこぞって食う(というかソレしか食えないらしい)カレーライスの日だったのだが,私はやはり食堂の前まで来て撤退.
スーパーで買ったビスケットが昼飯. まぁ,結構ウマーなビスケット見つけたので,とりあえずこれで問題なし.
どうせ朝飯と晩飯はたらふく食えるし.

◎飯に関してだが,朝飯はホテルの朝食,昼飯はクラッカーやビスケット,夜は新区商業街(日本人街)の定食屋で食っている.
定食屋のメニューはまさに日本の定食屋のそれで,丼物焼き物煮物揚げ物麺類,大体なんでも食える.
米は現地米で痩せている(日本の米のように粘りは無いが,インディカ米のようなパサパサ感は無い)が,それ以外は味もマトモで普通の定食屋のメニューだ. ただその痩せた米をこれでもか!! というぐらい器に詰めるので,必然的に量が多く,見た目に反してなかなか減らないのだが. ちなみにそのこれでもか!! と言う馬の飯のようなものをたらふく食って40元行かない. 食い放題飲み放題もあり,こちらは100元. まぁ飲んでも食ってもモトが取れそうにないのでチャレンジしてないが…
Ganzan氏の言うように現地飯を食ってれば5元程度でたらふく食えそうだが,多分私の胃腸が持たない…
仕事で来てる以上,健康管理で冒険できないのだよ.

◎さて,今日は飯を食った後,蘇州で働く日本人が大挙するというDVD屋に行ってみた.
まぁ,あるわあるわ怪しいDVD. 中にはまだ未公開の映画,あるいは公開直後(1週間も経ってないのでは?)の映画のDVDが普通に売っており,どう見てもマトモな物ではないことが容易に判る.
アニメ物も多いのだが,タイトルに∀ガンダムって書いてあってパッケージイラストがイージス(種)だったりとかして怪しさ満点.
そもそも会社の人の人柱報告ではほとんどリージョンコードが合わないらしい.
話のタネに一発買ってみても良さそうなもんだが.

◎ちなみにこの繁華街,夜9時を回ると店の残飯がペールのまま店先にデンと置かれて異臭を放つ.
蘇州は水の都と言われるが,川そばからも腐臭がして,食後に歩くには少々キツい.
日本人サラリーマンの喜びそうなクラブや飲み屋も多く,店先にはオネーちゃんが客引きをしているが,私の目には全員娼婦にしか見えない・・・ ってか,そういう格好してるんだもん.
そういやホテル前のスーパーの前の広場じゃ,普通にワンピースきたねえちゃんが片足をかかえて大また開きで座ってたな.
とりあえず,パンツしまえ. 話はそれからだw

2006/06/20

【Diary】蘇州2日目

◎今日は晴れ,といっても極度の湿度と埃で曇り空チックな晴れ. 滞在期間中に青空を眺めることはあるのかな…

◎初めて出張先となる工場に出向いたが,とにかく巨大で,しかも平屋建て.
この工場はほんの数年前に建ったばかりなのだが,とてもそんな新しい建物には見えない大陸風テイストと汚れっぷり.
というか建物にあるもの(ロッカーとか机とか…)がいちいち年代モノで,いつもボロ社屋で仕事をしている私にはなじみやすくはあるけれど,ちょっとこれは無いだろう…という感じもした.

◎そして何より臭いである. ちょっと申し訳ないがあの臭いはキツい. 夏場なのでよけいに臭いが堪える.街中はそんな感じはぜんぜんしないのだが,とにかく建物の中が異臭がする. 平たく言えば「掃除だけして芳香剤を置いていない便所」といった感じだ.
まぁ,便所に戸が無い(個室も,電話ボックスの間仕切り程度の大きさの戸しかない)のでは仕方が無いか…

◎便所と言えば会社の便所,個室にはトイレットペーパーは無く,便所の入り口に大きなロールがあって「一人1mまで!!」という張り紙がしてある. 近所には警備員もいる. こうしないと,アホみたいに紙を持っていく奴がいるのだろう.
そういえば部品置き場や廃棄物置き場にも警備員が立っている. やはり持ち出す奴がいるのだろう.

◎社員食堂もあるのだが,食堂の入り口から漂ってくる臭いの時点でそこから踏み込むことができない. というか私は息ができない.
「出張者はふりかけがないと食えない」 といわれる食堂がどんな感じか試してみたかったのだが,食う以前の問題で食堂に辿り着くことができず,今日は昼飯代わりにクラッカーしか食っていない. まぁ晩飯は日本円で500円も出せばアホみたいに食えるので問題ないのだが.

◎そういえば物価も異様に安い. サントリーの烏龍茶500mlが1本2.5元(約37円),本国韓国で買うと300円以上するESSEタバコが9元(135円)だ. クッキーやクラッカーも一袋(100g)で3元しなかった.
まぁ,烏龍茶は相当気をつけて買わないと,同じサントリー烏龍茶でも無糖と加糖(!!)がある. これがまた甘いんだ!!
ほかにも「薄荷味のスプライト」だの,「胡瓜味のポテトチップス」だの,とにかくゲテモノとしか思えない物体が平然と売っているのだが.
私は勇気が無いので,日本で売っている銘柄のモノ以外は買わないことにしよう・・・
日本で売っている銘柄のもので,コーラは不自然に甘いんだけど.

【Diary】コメントに関して

◎前のエントリでも書いてるがコメントに関して,Google.com経由のアクセスがほぼ断絶状態なので直接Blogspot.comへのアクセスができません. ただ,コメントはメールで飛ばしているので内容は確認できてます.
とゆーことで返信はできない状態ですが,コメントは読ませてもらってるんで,ガンガン書いちゃってください.
返信は帰国後まとめて…というか,日々のエントリが返信と思ってくださいな.
どうせやることなくてBlog更新ぐらいしか夜の過ごし方が無いので…(私は夜遊びしないし酒飲まないし)

2006/06/19

【Diary】蘇州1日目

◎只今の時間,PM22:26(日本との時差-1時間)
なんとか蘇州某所のホテルに落ち着き,ネット環境も何とか確保. しかしどういうわけだかGoogle系統やBlogger本家へのアクセスがうまくいかない. うわさの中国検閲がかかってるんだろうか? Blogの編集は可能だが,閲覧ができない.

◎成田空港を出たのは日本時間の14時. 上海東浦国際空港までは3時間のフライト. 機内食を食って入国カードを書いて…とやっていたら,あっという間に過ぎる時間だ.
東浦空港に関しては【Traffic】エントリでまた書くとして,とりあえずだだっ広い割に不便な到着施設だったと言っておこう.

◎上海空港から蘇州までは高速道路で移動する. 距離にして150km程度あり,片道2時間といったところか?
高速道路は道幅は広いのだが整備面はいまいちで,結構ハデに揺れるし舗装の継ぎ目も粗めだ. 東浦空港ってのは上海中心地からは結構離れた位置にある(だからこそリニアも走ってるんだが…)ので,空港を出て10分もするとちょっとした住宅街チックになる.
建物の雰囲気は,まさに中国の地方都市!! といった感じだ. 一言で言えば【灰色してる】そんな感じだ.

◎上海の中心街をかすめるようにして突き進むと,一気に風景がさびしくなる…というかチャウシンチーの映画で見るような埃まみれの中国農村地帯を突っ走る. 一応開発は進んでいるらしく,日本じゃ考えられないような規模の超高層マンションの建設ラッシュが進んでいるのだが,普通日本じゃクレーンがあるのだがそれが無く,足場は木か竹か… 人海戦術で建造物を立てているのである.
まぁそれを見て,「やっぱり国力掲揚には公共事業だな」とか思った私も私か…

◎ちなみにその高速道路だが,中央車線側から一般車・小型トラック・中型トラック・大型トラックと車線ごとに走る車種が決まっていて制限速度も違う(一般車は120km/h制限)なのだが皆様そんなことお構いなしでビュンビュン飛ばす. 車線変更もウィンカーを出すのはまだ良心的なほう(しかもその解釈は,「ウィンカーを出せば行ってよし」的なもの…)で,とにかく1台分の隙間があれば時速何キロであろうと鼻先突っ込んでくる. 私が運転しているわけではないのに怖い怖い.

◎「蘇州」とひときわデカい看板の立ったI.Cを降りるともうそこは蘇州の中心街だ. 道路は一応整備されているのだが,誰も信号を守らない. センターラインも有って無いようなもので,車も自転車(普通に車道を走ってる!!)も平気で逆走してくるし,直行する車線に車がいなければ赤信号など完全無視. だいたい歩行者も車などおかまいなしで暢気に道路を横断するので,日本ならいつ事故が起こってもおかしくない状況.
そもそも,「右折(日本でいう左折)の時は正面の信号にかかわらず曲がって良い」というルールらしいので,いつ歩行者を巻き込むやらとハラハラさせられる.
何せ,片側3車線の目抜き道路を,端から端までバスが真横向いて車線変更するのだ.

◎ホテルは蘇州ではもっとも大きいホテルと言うことらしく,30階建ての高層ホテルだ. 部屋は23階なので,なかなか眺めはよい.
夜景もそこそこ綺麗なのだが,蘇州の夜は早く,10時を回るとほとんどの店が閉まってしまう.
道路を照らすナトリウムランプの河だけが写る,そんな夜景だ.
帰国後,写真をUpしようと思う.

【Diary】中国

◎さて、明日から2週間ほど中国出張で留守である。
現地のホテルにLANがあるかどうかが分からないので、一応PCは持っていくが、更新は止まるかも…

ああああああ中国いきたくねーw

2006/06/17

【Diary】曹洞宗

◎私から見て遠い遠い親戚の法要があり、神奈川:鶴見にある曹洞宗大本山 総持寺に行ってきた。
鶴見大学を敷地の一部とする、超々巨大なお寺である。
ちなみにここには石原裕次郎や芦田均、大西瀧治郎(第二次世界大戦の海軍中将。 神風特別攻撃隊の生みの親と言われる)といった著名人の墓も祀られている。

◎写真を撮ってこなかった(まさか喪服着てカメラ振り回すわけにもいかず…)のでリンク先の画像とこれをサテライトモードで見て欲しいのだが、とにかく巨大な寺院だ。
今日の気温は25度を超え、真っ黒の喪服で山門をくぐると険しくは無いがダラダラと長い坂道が続き、とにかく暑い。
そして広大な敷地の中に巨大な建造物が並び、さすが曹洞宗大本山の風格を持っている。

◎で、法要なのだがこれがまた巨大な本堂で行われ、僧侶の数は49人を軽く超えているだろうか。 これは別に盛大な法要というわけではなく、ココで法要をやるとこういうスタイルになるようだ。
(私は曹洞宗の法要は初めて体験する)
と、何やら読経しながら僧侶たちが立ち上がったかと思いきや、全員で行列を作り、渦巻きを作るように歩き回りながらお経を唱え始めたではないか!! これは正直腰が抜けるかと思った。 文字ではなかなかその異様さが伝わらないが、僧侶たちがせわしく走り回りながらお経を唱え、本堂は40人からの僧侶が走り回る音とドップラー効果の利いたお経で満たされる。
これは、現代で言うところのトランスミュージックの原型か?w

◎まぁ他にも鳴り物(おりんに梵鐘に巨大な木魚に…)がやけに多かったり、何かと修行僧が走り回ってたり、経典を運ぶ動作が異様に型式ばっていたりと、とにかく儀式的な雰囲気が強く、ちょっと圧倒されてしまった。
曹洞宗だからそうなのか、大本山だからそうなのか、不明だが…
もし機会があったら、総持寺の本堂を覗いてみるといいだろう。

2006/06/16

【Sound Works】DSP-N600


◎これも一時期コキ下ろしたピュアオーディオ機器の一部に入るのかな…と思いつつ。
YAMAHAからDSP-N600なるレシーバーユニットが発表された。
簡単に言ってしまえばホームネットワーク接続型のDSPアンプで、ホームネットワーク↑にあるPCの音声ファイルを引っ張り込んで再生するというシロモノ。ただし対応形式はMP3/WMA/WAVであり、対応OSもWinXPと、とりあえずはWinに特化している。
USB端子を備え、市販のポータブルオーディオやiPodのUniversal Dockからの出力を受けることも出来るのなら、やはりMacや、AAC/Apple Lossressには対応するべきじゃないのか? とか思うわけだが…

◎FM/AMチューナを内臓し、サラウンド出力やモニター入出力に対応しているので、とりあえずホームオーディオ(+ホームシアター)の中枢ユニットとして使うには(WinXP環境なら)それなりに使いではありそうだ。
ただ、オーディオの管理や再生処理はレシーバ側で行うので、例えば私のようにiTunesをライブラリアンとして使うことはできなさそうだ。 iTunesのライブラリをこいつで読み込むあるいは同期処理ができれば、結構使えそうな感じもするが…
そういえば私のようにノートPCを使用していると音楽ファイル等はNASに格納するわけだが、NASのデータはスキャンできるのだろうか? 多分OSの差異で無理だろうなぁ…

◎理想的なのは、再生処理自体はPCで行い、その音声信号を無線LANでレシーバーに飛ばすことだ。
市販のレシーバー+AirMac Expressなら可能だが、どうせならそれを1台で実現して欲しいものだ。

2006/06/11

【Diary】TRICK劇場版2

◎なんかBloggerのアクセスが重いなぁ…

◎そんなことはともかく、劇場版TRICK2を観にいってきた。 2000年の金曜ナイトドラマから始まったこのシリーズもだいぶ息の長いものになっているが、今回初めて見る人にもちゃんとキャラクターや背景の説明がされていて分かりやすい。(かつコアなファンにはその時系列的な変化が見て取れて面白いのだろう。 私はあまり見ていなかったのだが)

◎TRICKと言えば謎解きを軸としたミステリーの要素と、どこか(というかあらゆるモノが)間抜けに構成されたゆるい世界観が特徴的だ。 ミステリーものというとどうしても肩肘を張るか、無理くりくっつけたような(笑えない)コメディ要素が浮いているかのどちらかの印象が強いのだが、TRICKは全体をゆるく構成したからか、そのあたりの違和感が無く素直に笑える。
泣き所も緊迫どころも(それほど)無く、見ていて疲れない。
たまにはこういう映画もいいもんだ。 まぁ、映画である必要性もあまり無かった気もするが…
ヘタな映画より、ドラマで撮影しちゃったほうが映像きれいだったりするからね。

◎ちなみにメインストーリーの部分はともかく、そのバックにある背景(というかお約束?)の部分は今までのシリーズと何も変わっていない。 奈緒子の貧乏は改善されず、上田の車は今回もドアが外れる。 奈緒子とアパート住民/大家の関係も相変わらずだ。
ただ今回のラストでちょっとそのへんの「お約束」が崩れる部分もあるので、ファンであれば見ておいたほうが良いだろう。
DVDを待つ手もあるって? ごもっとも。

2006/06/09

【Traffic】新幹線車両雑感

◎次世代の新幹線車両、N700系が発表された。 一応700系の名前を踏襲してはいるが、中身はほとんど別物に近い。
山陽区間での営業最高速度は500系の300km/hに並び、線形的に270km/hが限界の東海道区間でも、車体傾斜装置での高速カーブ通過、通勤車両なみの加速度(2.6km/h/s。 ちなみにJR東日本の最新型通勤車両のE231系で2.5km/h)によって、5分のスピードアップを果たしている。 たかが5分、されど5分、である。
ちなみに車体傾斜装置の恩恵として、走行中の加減速が現象したことで消費エネルギーも減少しているとか。

◎700系で「カモノハシ」と揶揄された先頭形状はさらにエグい形状となった。トンネル微気圧波の発生を抑制しながら、700系/300系と同等の乗員数を確保すると言う設計の制約の結果だが、700系がまだ見る角度によっては結構流麗に見えたのが、車両サイドの張り出しと運転席部の突起がさらに目立ちやすくなったような、そんな印象だ。
まぁこれもカラーリングの問題なのかな。 700系レールスターは運転席部を別塗装にしてキャノピー的なイメージがあるし、比較的先頭形状が似ているJR東日本のE2系も、ツートンカラーでサイドの張り出しが目立ちにくくなっている。

◎今回のN700系の「のぞみ」投入で700系は「ひかり」での運用がメインとなり、300系/500系が運用から外れていく形となる。 300系/500系ともに速度の向上を追及しすぎたしわ寄せが顕在化している車両であり、(300系は主に居住性、500系は輸送効率)汎用性や速達性に富んだ700系が非速達型新幹線に投入されるならば、それは歓迎されるべきことだろう。
しかし、「新幹線の車両」といわれると、配備期間が長かっただけに、今でも「新幹線」と言うと脳裏に0系のあの丸顔が思い浮かぶ人も多いだろう。 私もその一人だ。 それと比べると最先端の新型車両は確かに先進性はあるが、0系のような皆に愛されそうなあの愛嬌は感じない。 それだけに、リニューアル工事を受けながらいまだ現役で走っているJR西日本の新大阪20番線から発着している0系こだまを見ると、妙に安心したりする。

◎それにしても0系、リニューアルされているとはいえ基本設計が40年以上も前の車両がいまだ現役(しかも一応200km/h台の運転が出来る)というから驚きだ。
0系はその増備期間の長さも群を抜いており、1985年の100系登場以後もさらに4年間は増備が続いていた。 とはいっても0系の寿命がそれほどまでに長かったわけではなく(それでも最近の車両に比べれば長いほうだが)むしろ在来線車両よりも痛みは早い。 にもかかわらず0系が長期にわたって配備され続けたのは、当時の国鉄の経営状況や労使間の関係悪化が影響していたそうだ。(新型車の投入は、合理化の口実になる、といって労組側が反対していた)
N700系の投入によって0系の完全廃止も取りざたされているが、あの新大阪の駅の隅にたたずむ0系は、個人的には残っていて欲しい新幹線の「風景」である。

【Diary】燃費

◎かなり長い間更新をサボったが、RX-8燃費記録のページを更新した。 データ総数が85個になり、個々のデータで平均値が変動することもあまりなくなってきた。 ただ統計的には100個ぐらいサンプルが無いと偏差等の信頼性が取れないので、もう少し(あと2ヶ月ぐらい?)はかかりそうだ。

◎統計で見て8.133km/litre ±17%と、意外と変動幅がある。 しかも瞬間的な変動幅は2割を超える。 こんなデータは、統計を取ってみないと分からない。 「燃費いくら?」と聞かれても、大体感覚的な平均値を答えるのがせいぜいだし、普通それぐらいしかアタマの中にはインプットされていない。何がいいたいかというと、Typicalの状態でも2割変動する燃費に対して、やれボンディングワイヤーだのコンデンサチューンだのアースチューニングなどで「燃費が1割向上2割向上」などと言われてもなんら信頼性が無いし、1割程度の変動に優位差は無いということだ。

◎燃費グッズの無意味さについてはいろんなサイトで検証されているのでここでは割愛するが、そもそも燃費が向上するというのはどういう状態か考えてみよう。排気量が同一なら、ストイキ点での燃焼がもっとも効率が良い。 ガソリンの場合混合比が1:15.4だったかな。 ただ、常にストイキ点での燃焼を続けるということは、一定の出力を保つと言うことであり、それでは加減速を行う車の走行状態に対応できない。 このため、車のエンジンには必ず出力調整用のスロットル(吸気管の流入量調整弁)がついている。

◎出力を絞るためにスロットルを閉じると、吸入管の抵抗が増えるため空気吸入のためのピストン下降に要する負荷(ポンピングロス)が増える。(注射器の口を半分ふさいだ状態でピストンを引けば分かる) 当然スロットルが閉じていると流入空気量も少なく、エンジンは低回転状態だが、それでもポンピングロスに対抗するだけの爆発圧力を必要とするもしここで燃料供給量を1割も下げられたら、ポンピングロスに対抗できずにエンジンは止まってしまう。

◎また逆にスロットルが開くと、流入抵抗は減るが流入空気量が増えるためそれに応じた燃料を供給しないといけないし、冷却水~ラジエータだけではエンジン冷却が追いつかなくなるので、ガソリンの気化熱を利用したエンジン冷却を必要とし、冷却分も含めて余分に燃料を供給するために燃料供給量が増える。この部分の燃料供給量を1割も下げればオーバーヒートは必至だ。 実際チューニングエンジンがブローする最大の理由は燃調が薄すぎることだ。

◎では、そのテの燃費グッズが「燃料供給量を下げているのではなく、パワー効率を上げている」と言う仮定に立つとどうなるだろう。実はここでも矛盾が発生する。同一スロットル開度に対する発生パワーが上がると、そのままでは車は想定以上のスピードで走ってしまうためスロットルを戻す必要がある。 スロットルを戻せば先述したように吸気抵抗が増大するためその分燃料供給量を増やさないと出力が低下してしまう。 …ん? これでは燃費は良化しないじゃないか。

◎現実に存在する低燃費型エンジンというのは、 希薄燃焼(意図的に不完全燃焼させる)などでむしろスロットル開度に対する出力を下げ、吸気抵抗を減らすことでエンジン負荷を下げたり、実用的な回転数レンジにエンジン効率点を持ってくる(つまり全体としてはアンダーパワーとなる)ことで燃費を向上させている。一般的な燃費グッズが謳う「燃費向上!! 出力向上!!」とは逆の方向の技術開発をしているわけだ。 もちろん、「出力が下がりました」なんてことは車メーカは宣伝しないし、それはマイナス要因にしかならない。燃費グッズがつけいっているのはまさにこの領域で、メーカー側は「低燃費」しか謳わないが、燃費グッズが「低燃費・高出力」と謳えば、検証能力の無いユーザーはかならずそちらに飛びつくだろう。

【Computing】OpenOffice.org

先日のFavoritesでちらっと触れたOpenOffice.orgをインストールしてみた。
将来的にMacを買うにあたってオフィスアプリケーションをどうするかという選択肢の一つを考慮してみたのもあるし、
普及度が増してきたOpenOffice.orgがどの程度のものか調べてみたかったからだ。

◎OpenOffice.orgはWriter(ワードプロセッサ)、Calc(表計算)、Impress(プレゼンテーション)、Base(リレーショナルデータベース)、Draw(ベクターイメージ)、Math(数式エディタ)から成り立っている。 OOo1.1.0ではHTMLEditorもあったのだが、2.0.0ではなぜか省かれている。
個人的にはテキストメモの代わりにHTMLエディタを多用するので、出来れば入れて欲しいのだけれど。
特徴的なのは、Writer、Calc…といった各機能がMS-Officeのように個別のアプリケーションとしてではなく、OpenOffice.orgというアプリの中のモジュールとして振舞うことだ。 このため、ドキュメントの管理自体はどのアプリケーションを使っていても基本的に同じで、ファイルオープンもOpenOffice.org自体から起動して、ファイルの種類にあわせたモジュールが立ち上がる、といった構成になっていることだろう。

◎動作に関しては、実はかなり重い。 私のInspiron(Pentium-ⅢLV800MHz、RAM640M WinXP Home SP2)では特に起動時にハデにスワッピング(いまどきこういう言い方もしないか…)を起こしてしまう。 まぁ比較対象がOffice2000なので、そのバージョン差もあるかもしれないが、とりあえずこの点では明確にMS-Officeに負けている。

◎WriterとCalcを軽く使ってみた感想として、機能的にはかなり近いところにきているが、どうせオフィスアプリケーションとして使うなら、キーボードショートカットをもう少し充実させても良いのでは? と思った。
特にExcelを多用する私としては、「CTRL+1」でセルの書式設定とか、CTRL+Bのボールド、CTRL+Iのイタリック等のショートカットは多用するし、他のショートカット機能にしてもExcelとの互換性を持ったショートカット構成にしてくれるともう少し移行もラクなのだが。ここらへんの操作系の違いを補正するのに結構手間を取られそうだし、ショートカットのカスタマイズは可能だがそもそもカスタマイズしたキーボードショートカットというのは忘れがちだ。
どちらかというとOpenOffice.orgのインターフェイスは「機能はマウスで呼び出す」というところに重点が置かれているようだが、生産性を考慮するならキーボードショートカットをもう少し重要視するべきなのではないだろうか。

◎またCalcに関して言えば、グラフの概念が非常に分かりづらい。Excelで慣れているというのもあるだろうが、私のように複雑な系統を持つ重ね合わせグラフを多用する人間にとってみると、Excelで普段やっているような項目ごとの数値を個別に指定していくやり方が、実は直感的だったことに気が付く。
もちろん家計簿程度の簡単なグラフならすぐに描画できるが、理数系や統計処理等の複雑なグラフを構成しようとすれば「どうやればいいんだろう」から入らなければならない。 ここはExcelの代替に使うにはちょっと大変そうだ。

◎互換性に関しては、MS-Office系のファイルは読めるし書き出しもできるのだが、例えば先に述べた複数の種類や項目を重ね合わせたようなグラフだと読み込みが出来ずハングアップしてしまった。
また逆にOpenOfficeでサポートしているような入れ子の表などを使うと、当然Excelでは読み出せない。

◎と、まぁ最初はちょっととっつきの部分で躓いてはいるが、しかし実際少し触ってみて
「使いこなせば本当に個人ユースのオフィスアプリとしては十分なものかもしれない」という感想を持った。
MS-Officeの競合が居なくなって以後、どうにも(特に値段的に)殿様商売が続いている状態なので、
OpenOffice、あるいはそれをフレームワークとした廉価なオフィスアプリケーションが出揃ってくれば、ホームユースに最適な対費用効果を得られるかもしれない。
まぁ個人的には、iWoksに表計算とかHTMLエディタ機能を組み込んでほしいものだけど。

◎ともあれまだまだ研究していくと面白そうなので、続報があったらまたレポートしようと思う。

2006/06/06

【Computing】Google Spreadsheet

◎カテゴリが1個増えてしまった… PCとかIT関係のエントリはDiaryエントリでまとめてしまおうと思ってたが、
最近記事が増えたのと、Diaryの中に埋もれさせるのも何なので…

◎ということでGoogle Spreadsheetだ。 昨年あたりかに騒がれた「Google Office」構想の延長にあるものだろうか。
現在はまだ限定テストで、Google Accountを所持して(私は所持している)かつテスター登録をした人のみ登録順に招待されるというシステムだが、ともあれ構想だけは選考していた「Webベースのオフィススイート」が現実味を帯びてきた。

◎もしかしたらSpreadsheetのみの供給になるかもしれないし、そもそも日本語版が出るかどうかも微妙なとこだがともかくリリースはされたのだ。
ひとつ意外だったのは、GoogleEarthやPicasaのようなローカルにインストールされるアプリケーションではなく、Webベースのアプリケーションとして提供されたことだ。

◎Excel等でサポートしている基本的な編集機能は全て網羅しているとのことなので、一般解放されたらぜひとも使ってみたい。
同様にGoogle PageCreatorなんかも試してみたい。
Googleがソフトウェアツールをどこまで充実させ、スイートとしての体系を作り上げていくのか、非常に興味がある。

【Camera】「SONY」で「α」

◎ソニーブランド初となる一眼レフデジタルカメラ「α100」と、ソニーブランドの交換レンズ郡が発表された。
言わずと知れたミノルタαの直系で、レンズマウントはαのそれを引き継いでいる。

◎価格はボディで10万円前後と、エントリーモデルにしては少し高いが、1020万画素APSサイズCCDや、撮像素子シフト式の手ブレ補正、目線入力型AF等の付加機能を考えると比較的安価と考えても良いかもしれない。
ノイズリダクションやローパスフィルターにも力を入れているらしいが、このへんは最近は当たり前の機能なので特に目新しいものではない。
なお、記録メディアはCFカードだが、アダプタ経由でメモリースティックDUOも使用できる。 むしろ、メモリースティックオンリーにならなかっただけ良かったと考えるべきだろうか。 SONYならやりかねない…

◎レンズに関しては、、高級レンズにはカールツァイスの名を使用しているがあくまで共同開発でありツァイスがどこまで介入しているかはよく分からないし、普及価格帯のレンズに関しては旧ミノルタ開発陣が加わっているのだろうか? SONY自体がカメラレンズというか光学危機全般にそれほど強いという印象を持たないし…

◎そして何より気になるのが品質関係である。俗説にしては信憑性の高いソニータイマー(笑)の心配ももちろんだが、SONYから供給されたCCDでニコンD200が縞模様問題を起こしてどえらい騒ぎになっていたりする。
そういえばサイバーショットは中国で販売停止を食らったっけ。
SONYのブランドを冠するということは、当然ながらそういったリスクも冠する可能性があるということだ。
はたしてこれが斜陽化するSONYの起爆剤になるかどうかは、これからどうなるか、という事なのだろう。
とりあえず私はKDN買ったばっかりだし、α系の操作系があまり好きになれなかったのだが。

【Sound Works】GO46・GO44

◎フランクフルトムジークメッセか何かで製品情報が出ていたYAMAHAのFireWireオーディオインターフェイス、
GO46GO44がリリースされた。
GO46がアナログ2In/4Out・デジタル2In/2Out構成、アナログ入力のうち2系統がキャノンコネクタ採用で、ファンタム電源とトリムを持つ。
GO44はアナログ2In/2Out、デジタル2In/2Outでラインレベルのみの対応となる。

◎MIDI同時転送とはいってもFireWireインターフェイスにしては入出力数は比較的少ないこと、バスパワー駆動に対応していることから、イメージとしては、USBインターフェイスだったUW500等の置き換えがメインではないだろうか。機能的にも似てるしね。
MW10/MW12と機能的・仕様的にダブる部分もあるが、GO46なら外部エフェクターとの接続でライブインプットを使った
センドリターン環境なんかも組める。
また今回バンドルソフトウェアを充実させることで、エントリーモデルとしての性格を強く打ち出している。
以前の日記

以前からMOTIFや01x等、ソフトとの親和性の高いハードを逐次開発してきた経緯から、Stein製ソフトに特化(あるいは比重を置いた)ハードウェア開発を行う可能性はそこそこ考えられる。

と書いたことがあったが、今回のGOはまさにそういったマーケティング戦略の一環なのだろう。

FireWireインターフェイスというと、YAMAHAはmLANという独自規格を持っているが、GOシリーズはあくまで通常のドライバ(Win:ASIO、Mac:CoreAudio)を使用し、mLANには対応しない。
これはmLAN切捨てへの序曲か? という観測もできなくはないが、私はそうは思っていない。
理由としては、mLANは非常に優れた規格だがそれを使い切るにはFireWireの帯域をほぼ全て占有する必要があり、PCを音楽用と以外にも使用するホームスタジオ環境では必ずしも好ましいものではなく、またmLAN自体の性能そのものがエントリユーザにとってはオーバースペックなものとなる。(更に言えば、MOTIF ESや01Xを使用していないユーザにとってのmLANのメリットはあまり無い)
一方でGOシリーズは入出力数を抑えることで帯域占有幅を絞り込んで他機器との共存が可能であり、また一般的なドライバソフトを使用することで他社製イクイップメントとの共存も可能だ。
そういう意味で、両者はあまり競合しないだろうというのが私の読みだが、性善説的すぎるだろうか。

◎あと気になるのはプリアンプの音質なのだが。 果たして01V96系程度のプリアンプは確保できているのだろうか。
AWのようにゲインを上げると盛大にノイズが上がってくるような仕様でないことを祈りたい。

2006/06/05

【Diary】子供の安全

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060604-00000070-mai-soci
「容疑」ではあるが、ついに逮捕された。
一部でこの説はささやかれていたのは知っていたが、まさか現実になるとは…。

◎少し前には滋賀で集団登校中の園児が殺される事件もあった。 このときは集団登下校の協力者が逮捕され、今回は顔見知り、しかも被害者宅から2軒隣の住民だ。
これでは、 顔見知りでも近所の人でも、安全の側面からは信頼できないということではないか。
子供の安全のためにスクールバスでの登下校を推奨する声もあるが、スクールバスの運転手が犯行に及ぶ危険性だってある。

◎私の通勤途中に小学生の登校風景に出くわすが、集団登校をしている。上級生が下級生を引率する、というわけだ。 これは集団を形成している間は有効だが、集団がバラけると効果が無くなる。 何せ今回の事件は自宅のわずか60m手前まで目撃されているのにそのわずかな距離で連れ去られ、殺されているのだから。
そうなってくると各家庭が登下校時に送り迎えをする以外、方法が無いように思えるが、現実的には全生徒が送迎を受けるのは不可能だ。 子供の送迎のために短時間勤務を認めるほど、日本の社会はうまくできていない。

◎それに、やはり子供の登下校に監視を立て、子供の自由意志を制限するのは情操教育上いかがなものかと思う側面もある。自分たちがそうであったように、登下校の時間、そしてそのあとの「遊びの時間」の中で子供たちはさまざまな形で世間に触れ、さまざまなことを体験を通じて学んでいく。それに制限かければ、学校では習得できないソーシャル・スキルに何かしらの影響を与えるだろう。

◎では、犯人となりえる大人側に監視をつけるべきだろうが、これもまた難しい。
「犯人となりえる人物」とは誰だろうか?
こういった子供を狙った犯行が起こると、まず真っ先に(マスコミに)疑われるのは所謂アンダーグラウンドな人種、マニアックな人種。 世間一般に言われる「オタク」である。
しかし実際本当にオタクの犯行だったものは、意外と件数が少ない。 私が記憶する限り、あの「宮崎事件」と、奈良の幼女殺人事件ぐらいのものだ。 他は外国人だったり、主婦だったり、少年だったり…
先入観だけで監視対象を特定しても、いわれの無い偏見を生み出すだけだ。

◎そしてもうひとつ。 今回の事件の被害者のひとつに、「二人が通っていた学校」がある。
校長は2度にわたって世間に陳謝し、安全対策の不備を嘆いた。 その心労たるや相当のものだったであろう。
子供たちを取り巻く環境の中で、学校は教育から安全からその責任を負わされ、大変な思いをしている現実がある。
(実際は、どうしようもない教師が居るのも事実だが)
しかし今回に限って言えば、学校は完全な被害者だ。
学校として今回の事件に対し、いったい何が出来ただろうか?

◎子供の本当の安全のために、学校が、親が、社会システムが、そして我々一般市民が何が出来るかを、真剣に考えなければいけないのかもしれない。

2006/06/02

【Diary】路肩は誰の為のもの 交通は誰の為のもの

◎そういえば今日から路上駐車の取締りが強化されたが、取締員が持つ携帯端末の動作不良があったりしていろいろ混乱があったようだ。混乱と言えば一番混乱しているのは民間の運送業者で、荷扱いのために車から離れることができなくなり、急遽増員対応をしたり近所の駐車場に車を止めたりしているそうだ。 しかし郵便局は特例が認められているそうだ。 さすがは郵政公社。

◎F&Fにはこんな記載がある。

今日は朝のニュースでも実際の取り締まりに密着とか何とかで話題になっていた。で、ロケバスはどこに停めているのかというと、路上に違法駐車している。でもTV局曰く「ドライバーは車を離れていないから良いのです」だと。取り締まられるか否かではなく、何故そこで取り締まりが行われるのかを全く彼らは理解していない。

はっはっは。 実にマスコミらしいエピソードだ。 よく考えたら運送業者もそうだなぁ。 ドライバーが居さえすれば路肩に駐車していいっつーのは明らかにヘンだ。 マトモに考えるならば、路上駐車を取り締まる理由はたとえば緊急車両の交通の邪魔になるとか、道路渋滞の原因になるとか、そんな理由なのだから、ドライバーあるいは同乗者が車に乗っていようが居まいがそこに車が居れば上記の条件は満たす。 もっと言えば繁華街のタクシーとか、客の昇降を行っている観光バスとかだって同じだ。 ようは路上に静止した物体が存在すれば交通支障は起こりえる。言い方を変えれば、交通支障の排除が目的なら、まず現在の「駐車違反」区域を全部「駐停車違反」区域に変えなきゃ話が通らないと思うのだが。

◎パーキングチケットなんてその矛盾の極地だ。パーキングチケットにお金を払えばその路肩には駐車できる。 金を払わなければ駐車できない。 つまり金を払わなければそれは交通の支障だが、金を払うことでそれは交通の支障ではなくなる。 交通安全協会にお金を払うと、その車の「存在」は量子力学上の不確定性を得ることが出来るのだ!!…んなわけねぇだろ!!

◎結局(施行前から分かっている)これらの問題点に対して何ら解決策を見出せないまま法律は施行されてしまった。 結局は駐車違反という文言を名目に、警察も公共交通機関も、そして今回の取締りに参加する業者も、難癖つけて金を巻き上げたいだけなのだ。本当に交通支障をなくし、円滑な交通を目指すのなら

・一般道での最低速度の規定の厳密化
・実情に合わせた最高速度の引き上げ
・路肩の全面駐停車禁止
・一定幅員以下の道路における通行止め指定の強化
・ナンバー未取得車両の走行の厳格な取り締まり(たとえばトラクター)
など、駐車違反どうのこうの以前(あるいは同時)にやるべきことはたくさんある。
逆に、現行制度をたたき台とするならば
・緑ナンバーに関しては旧制度に戻す
・ドライバーの有無に関わらず、駐停車車両のハザードランプ点等義務化

ぐらいやって、「本当に駐停車しなければいけない状況や人種」に対する救済措置を考える必要があるだろう。

2006/06/01

【Diary】DELLの新製品

http://plusd.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0605/31/news077.html
XPSブランドの最高級ノート。

DELLによると、【XPSノートは高級感と特別な満足感といったイメージを大事にしたノートPC】だそうだ。
ここまでやるなら、ノート筐体じゃなくていいじゃん…と思うのは私だけ?

「過ぎたるは及ばざるが如し」にならないことを祈りますよ。 DELLさん。

【Favorites】オープンソースソフトウェアの品質体制

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0605/31/news009.html

◎Sun microsystemsのStar Office(日本名Star Suite)にマクロウィルスが見つかり、母体であるOpenOfficeにも波及する可能性があるそうだ。 情報量が少なく、致命度や緊急性の評価ができないらしい。
ていうか誰が評価して、誰が判定するのかな。

◎OpenOffice.org(orzじゃないぞ)に関しては、一応Sunが開発の中心にいるので、よほどのことが無い限りSunが(ベンダーの義務として。 これは後述)修正パッチを出すだろう。 しかし、同様の脆弱性問題が例えばMozillaで起きたら、Linuxで起きたら…残念ながらオープンソースソフトウェアの大半はMicrosoftのプロプライエタリ・ソフトのような「攻撃と言う洗礼」をほとんど浴びていない。 このためオープンソースソフトの大半や、それを母体とするプロプライエタリソフトの大半は、耐脆弱性の判断を受けていない。そして同じことが、サポート体制に言えるのではないか。

◎発見した脆弱性には、その脆弱性によってもたらされる被害の深刻度、危険性という「外的なリスク」と、その脆弱性を修正するために必要とされるリソースの総量(人、金、時間…)およびその実現可能性という「内的なリスク」を含んでいると言えるだろう。外的なリスクに関してはそのソフトがプロプライエタリであろうがオープンソースであろうが関係なく、単純にソフトの技術的欠陥だけの問題なのでこれは同列に語れるが、内的リスクはそうはいかない。 オープンソースソフトウェアの根底にある「自由な環境」は、裏返せばソフトに対するリソースを制御できないことを示すからだ。

◎プロプライエタリなソフトの場合、ユーザーはそのソフトに対する対価を支払っている以上、ベンダーはその品質を保証する義務がある。(まぁ、ベンダーの品質意識次第ではあるが)問題は、純粋なオープンソースソフトウェアやフリーウェアの場合、たとえば原作者は著作権は保持できるがサポート責任までは負わず、サポートするかどうかはそのプロジェクトに参加している人たち(フリーウェアであれば、プログラムの作者)の意思次第にかかっている。まぁオープンソースソフトウェアの側にだってそのソフトウェアを広めたい、と言う願望はあるだろうからほとんどの場合パッチはちゃんとリリースされるだろうが、莫大な費用と時間、そして人的リソースを投入して取り組まねばならない程深刻、かつ解決困難な脆弱性に突き当たった時、オープンソースプロジェクトはその修正にかかるリソースを安定して確保することができるだろうか?

◎さらに、パッチをリリースするまでの舵取りを誰が行うのかという問題もある。 ソフトウェアはプログラマが構築・実装すれば良いというものではなく、そのそのテストや配布方法のコントロール、アフターサービス等、一般企業であれば品質保証部門や市場サポート部門、マーケッティング部門が行っているタスクを誰かが「自分の役割として」それを実行せねばならず、さらにそれらを有機的にコントロールするセクション(企業なら経営陣に相当する)が必要になるはずだ。つまり、修正の為のリソースの他に、その修正をリリースし管理するためのリソースをも必要になるということだ。これを、たとえば賃金とかそういう強制力のない組織であるオープンソースプロジェクトが、それらのリソースを確保・運営していけるかどうかが課題となる。

◎さて。
OpenOffice.org自体は私は比較的好意的に見ていて、Microsoft Officeが提供するのと(少なくとも)同等なオフィススイート環境をきわめて低価格で実現できるのであれば、ソフトウェアとしての価値は非常に高い。しかし、上記に書いたような理由によりオープンソースソフトであるが故にその品質保証・サポート体制に対してどこまで信頼してよいかが判断できないため、今のところ導入や切り替えには至っていない。(まぁ、会社はどのみちMS-Officeなので、個人用途に関して、だが)こういった不安を払拭するひとつの方法として、Linuxがそうしたように、オープンソースソフトを製品のコアとし、その外殻をアドインで構成したプロプライエタリなソフトウェアに仕上げ、かつ低価格(あるいはフリー)に配布するビジネスが成立するベンダーがリリースすることだ。(ビジネスが成立する、と言う意味で、Sun microsystemsは、残念ながら信頼に値しない)もちろん他にもオープンソースソフトウェアが現存するソフトウェアの牙城を切り崩すためのアプローチはいろいろある(これについては、そのうち書く予定)だが、とりあえず品質保証による顧客満足、ユーザの呼び込みと言う意味では、有効な手段ではないだろうか。自由意思による製品開発も大事だが、時として、何かをエサにした拘束や強制も、「モノを生み出し、提供する」ためには必要なのだ。理想論でなく、現実として。

【Diary】メンテナンス

◎ちょっとだけメンテナンス。
Bloggerがrss形式に対応した(従来はAtom形式のみ)ので、RSSとAtom、それぞれのフィードへのリンクを追加。
それぞれ、RSSリーダへドラッグ&ドロップすれば更新情報が追加されます。

◎メインページ(http://www.terawave.net/amane)のインデックスも更新。
今回は長期にわたりサボったので更新ページが多かった。
Music Works:2件
Sound Works:8件
Photo Works:10件
Car:1件
Traffic/Journey:1件
Favorites:1件
ついでにTraffic/JourneyとCarの最新記事検索アドレスが間違ってたのを修正。

【Diary】想定しとけよ

◎あんまり長文書く気はしないので簡潔に。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060530-00000123-mai-bus_all
まぁ要するに、今年になって頻発している不具合は共用部品に集中していて台数がかさばる、 と言う記事なのだが。

注目したのはここかな。

計画的にコスト削減と生産効率化を進めてきたが、その有力な手段の一つが、生産車種ごとに専用部品を開発・使用するのではなく、部品を極力共通化することだった。しかし今回のケースのように、共通で使った部品に不具合が発生すると回収台数が大幅に増えるという、思わぬ弊害も抱えることになった。

…いや、部品単位にしろユニット単位にしろ部品流用すれば品質問題のリスクが増えるのは当たり前でしょう。
これを【思わぬ弊害】と思っているのなら、トヨタの技術開発部門と品質管理部門はアホですな。
まぁ、実際は新聞がアホなんだろうけど。

◎ただ、車種が比較的新型なものであるところから推測すると、実績の無い新規設計部品を流用したのかな?
ある程度の生産上の工程能力実績、市場実績、品質部門の耐久テスト結果が出揃わない限り普通なら流用は認めちゃいけないんだけども。
まぁトヨタに限らず最近のメーカーにおいてISO9001とかが規定してる製品開発フローなんてとっくに破綻しちゃってて、開発日程と評価日程と工場日程がチグハグなんてのはどこもあたりまえの現象みたいだから仕方が無いのかな。
こういった事態を【思わぬ弊害】と見るか、【経営上想定され、マネージメント体制が既に準備されたリスク項目】とみなすかで、その後の企業体力ってもんがだいぶ変わってくると思う。
そういやトヨタはこないだ北米でセクハラ訴訟が起きたっけ。

◎華々しい活躍と業績を積む企業ほど、賛美だけでなく厳しい目線で周囲がチェックする必要はあるんじゃないのかなぁ。