2006/06/02

【Diary】路肩は誰の為のもの 交通は誰の為のもの

◎そういえば今日から路上駐車の取締りが強化されたが、取締員が持つ携帯端末の動作不良があったりしていろいろ混乱があったようだ。混乱と言えば一番混乱しているのは民間の運送業者で、荷扱いのために車から離れることができなくなり、急遽増員対応をしたり近所の駐車場に車を止めたりしているそうだ。 しかし郵便局は特例が認められているそうだ。 さすがは郵政公社。

◎F&Fにはこんな記載がある。

今日は朝のニュースでも実際の取り締まりに密着とか何とかで話題になっていた。で、ロケバスはどこに停めているのかというと、路上に違法駐車している。でもTV局曰く「ドライバーは車を離れていないから良いのです」だと。取り締まられるか否かではなく、何故そこで取り締まりが行われるのかを全く彼らは理解していない。

はっはっは。 実にマスコミらしいエピソードだ。 よく考えたら運送業者もそうだなぁ。 ドライバーが居さえすれば路肩に駐車していいっつーのは明らかにヘンだ。 マトモに考えるならば、路上駐車を取り締まる理由はたとえば緊急車両の交通の邪魔になるとか、道路渋滞の原因になるとか、そんな理由なのだから、ドライバーあるいは同乗者が車に乗っていようが居まいがそこに車が居れば上記の条件は満たす。 もっと言えば繁華街のタクシーとか、客の昇降を行っている観光バスとかだって同じだ。 ようは路上に静止した物体が存在すれば交通支障は起こりえる。言い方を変えれば、交通支障の排除が目的なら、まず現在の「駐車違反」区域を全部「駐停車違反」区域に変えなきゃ話が通らないと思うのだが。

◎パーキングチケットなんてその矛盾の極地だ。パーキングチケットにお金を払えばその路肩には駐車できる。 金を払わなければ駐車できない。 つまり金を払わなければそれは交通の支障だが、金を払うことでそれは交通の支障ではなくなる。 交通安全協会にお金を払うと、その車の「存在」は量子力学上の不確定性を得ることが出来るのだ!!…んなわけねぇだろ!!

◎結局(施行前から分かっている)これらの問題点に対して何ら解決策を見出せないまま法律は施行されてしまった。 結局は駐車違反という文言を名目に、警察も公共交通機関も、そして今回の取締りに参加する業者も、難癖つけて金を巻き上げたいだけなのだ。本当に交通支障をなくし、円滑な交通を目指すのなら

・一般道での最低速度の規定の厳密化
・実情に合わせた最高速度の引き上げ
・路肩の全面駐停車禁止
・一定幅員以下の道路における通行止め指定の強化
・ナンバー未取得車両の走行の厳格な取り締まり(たとえばトラクター)
など、駐車違反どうのこうの以前(あるいは同時)にやるべきことはたくさんある。
逆に、現行制度をたたき台とするならば
・緑ナンバーに関しては旧制度に戻す
・ドライバーの有無に関わらず、駐停車車両のハザードランプ点等義務化

ぐらいやって、「本当に駐停車しなければいけない状況や人種」に対する救済措置を考える必要があるだろう。

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