2016/02/21

【Flightsim】ぼくのかんがえたさいきょうのPOSKY(SSP)777−200LR/−300ER

◎FSXのアドオン機・アドオンシーナリを探していたらマルウェアを踏み抜くという大失態をやらかしてしまい、半泣きになりながらZinoの環境再構築を実施。
このためFSXの環境も全てリセットと相成ったわけだが、その中で前回の環境で「インストールはしていたが全く使っていなかった」ボーイング777のインストールを再度実施するにあたり
いろいろ調べていたら、rikooooで気になるパッケージを発見。
POSKYベースなので本来FS9用のはずなのだが、FSX/P3D対応を謳っている上、2Dパネルがどう見てもFS9デフォルト777と異なる。
なんだこれは。

◎rikooooのスクリーンショットを頼りにavsimを漁ったところ、JB 777 Panelに突き当たった。
POSKY777をFSXに突っ込もうと思ったらおそらく真っ先に行き当たるこのページにあるように、通常はFS9の777のファイルを流用してインストールすることになる。
しかしこのパネルは機能的には非常にショボい上、FSXしか持っていないユーザには(本文中にあるように)権利的にも微妙なやり方である。前回塩漬けにしたのもこの機能のショボさだった。
しかしJBpanelならFS9機は必要なく、かつ高機能なフリー777が実現するというわけだ。
rikooooのパッケージは777−200ERだが、私が入れたいのは777−200LRだ。というわけで自分で構築することにした。
また後から判明したことだが、JBpanel自体がGEエンジンに最適化されており、−200LRの他に−300ERにも使用出来る。

◎インストール手順を書くとこうだ。
1)POSKY archiveか天空開発局から777−200LRのベースファイル(今回はワールドライナー塗装)を入手
2)モデルファイルをVC(SP2A)に入れ替え
ワールドライナー塗装のモデルファイルは「OS772LR--L」なので、それに対応した「OS772LR−-L_VC」モデルで上書きする。

3)VCパネルテクスチャー(DXT版)を導入
中身を解凍後、機体フォルダの中に「texture」フォルダを作りそこにコピー。
リペイントテクスチャ(今回は「texture.dream」)の中にtexture.cfgを作成し、以下を記述。
[fltsim]
fallback.1=..\texture
fallback.2=..\..\..\..\Scenery\Global\texture
fallback.3=..\..\..\..\..\..\Scenery\Global\texture
この記述の意味は、「見つからなかったらこのフォルダを参照してね」という、フリーリペイント導入時には定番の記述だ。
これを入れておけば、リペイントを追加した時にいちいちパネルテクスチャーを入れ直す必要がなくなる。

4)SSP2012用のPanel/textureファイルの中身をインストール
これは解凍したファイルをそのままゴソッと上書きすればOK。

6)FacebookのSSP2012−777 supportに上がっているPOSKYユーティリティVer2をインストール
インストール方法はreadmeを参照。一つだけXMLゲージの手修正が必要なので注意すること。

6)FDEのアップデート
これはやってもやらなくてもよい。
POSKYとしての最新版のFDE(Rev.D)はPOSKYarchiveに、
SSP最新版のFDE(REV.G)はFacebookのSSP2012−777 supportにある。
今回はPOSKYのモデルをベースに使用するのだが、どうやらPOSKYモデルとSSP用airファイルは相性問題があるらしく、POSKYモデルにRev.Gを適用すると起動直後にエンジンが止まってしまい、再始動すると今度はセンターのハイドロ系統がまともに動かない。
よって、airファイルはRev.D、Aircraft.cfgの記述はRev.Gを使用する。
なお、Rev.Gに付属しているAircraft.cfgは差分しか記載していないのでいきなり上書きしないように

7)Panelフォルダのリネーム
「panel.def」でもなんでも良いのでpanelフォルダを別名にしておく。
いつでも戻せるようにするためと、JBpanelに突っ込むPOSKY用ゲージファイルを温存するためだ。

8)JBpanelのインストール
インストール方法はreadme参照。
基本の流れはC++ランタイムインストール→ゲージ・モジュールファイルのインストール→panelフォルダのコピー( 上記のバックアップに上書きしないこと!)→aircraft.cfgの手修正、となる。

なお、aircraft.cfgのパラメータは基本SSP777のFDEを優先させるが、
SSPはFS9デフォルト777のパネルを使用することが前提の引数設定のため、そのままだと一部不具合がある。
最低限、以下の引数だけはJBpanelのそれを使うこと。
[fuel]
number_of_tank_selectors= 2
electric_pump=1

[hydraulic_system]
electric_pumps=1

[pitot_static]
pitot_heat=1.000000
[Fuel]はnumber_of_tank_selectorsを2にしておかないと右のウィングタンクからの燃料供給がされなくなる。
また[Fuel]と[hydraulic_system]のelectric_pumpsを1にしておかないとポンプが動かず、特にハイドロはフラップ等への動力供給がされなくなる。
pitot_staticはこれをやらなくてもピトー管が詰まったことは今のところないが、保険だ。

9)POSKYユーティリティ・ゲージファイルのインストール
先ほど温存しておいた「panel.def」フォルダから、POSKYあるいはSSPと名のついたフォルダ類をコピーして「panel」フォルダに貼り付ける。
次にpanel.cfgを開き、「panel.def」のpanel.cfgにある[VCwindow.2]以後の記載を転記する。
(ここは必要無いかもしれない)

10)FSXを一度起動し、「DirectX10 preview」のチェックボックスを外して再起動
ベースとなっているファイルがPOSKYのFS9用なので、directX10が動作しているとテクスチャーが使用できない。よって外そう。

◎こうして出来上がった機体だが、まずはJBpanelの多機能さに驚かされる。
2Dにあるパネルスイッチ類は全て使用可能となっており、燃料・電気・空調・ハイドロ全ての系統を操作できる。
何しろ起動時にエンジン切ると、APUの始動からやり直さないとエンジンがかからないのだw
ただ、全てシャットダウンしても計器盤が消えないので、完全なコールド&ダークは再現できない。
表示関係も充実しており、FMCの設定に従ってMFDにVspeedやフラップインジケータ、着陸時のVREF表示がされたり、NDでテレインやTCAS表示ができたり、
下段EICASで燃料・空気・ハイドロのモニタリングの他、フライトチェックリストまで使える。

◎FMCもフリーアドオンによく付いてるハネウェルFMCより高機能で、SpeedやVrefの計算、アプローチコースのNDへの描画などもやってくれる。
個人的には、ハネウェルFMCでは全く使い物にならなかったVNAVがちゃんと使えて、離陸時の承認高度からの上昇承認さえ貰えればT/Cまでほったらかしにできるし、一度巡行に入ったら降下高度さえ入力しておけばT/Oで勝手に降下もしてくれる。
(IFRで飛んでいると勝手に降下すると怒られるので、T/Oの直前で降下許可をもらう必要はある)
また、オートランド機能も備えており、設置寸前のフレア動作・スロットルオフ・リバースまで自動でやってくれる。横風条件でどうかは試してないが、離陸後A/P Onしたら本当に計器と無線の監視だけでひとフライトが終わってしまう。

◎私自身は2DパネルよりVCで飛びたい人で、なおかつPOSKYのVCはその大半がハリボテなのだが、パネル関係がかなり細かく設定されているので、VCで操作できない部分だけ細かくパネルを呼び出すことで結構ストレスなく操作ができる。(NDやEICASのモード切り替え、チェックリストの操作、FMCなど)


◎POSKYユーティリティの呼び出しにも対応しているので、出発前や到着後に地上支援車両を呼び出して雰囲気を盛り上げることもできる。(画像はテクスチャ欠けにより地上支援車両が真っ黒…w)
ある程度フリーアドオンの導入スキルのある人なら、panel.cfgをいじって通常使用しないメニュー(FMCやPOSKYのデバッグメニュー)を削除したり、
FS9デフォルト777を持っている人ならサウンドファイルをまるごと移植することで独特の排気音を楽しむことができるだろう。
POSKYのモデル・リペイントの出来の良さに比して「操縦系のショボさ」にうんざりしていた人にはオススメの改造メニューである。

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