2006/09/29

【Sound Works】D-Deck

◎YAMAHAがこの1ヶ月近く「まったく新しい楽器」として,ひた隠しに市ながら予測キャンペーンを張っていた楽器,「D-Deck」が発表になった。
http://www.yamaha.co.jp/d-deck/index.html
…エレクトーンじゃねぇか!!w

◎エレクトーンは今でこそ多機能化が進んでPCMシンセサイザーに近い楽器構成になっているが,もともとオルガンが起源の楽器なので,2段鍵盤やペダル鍵盤,レジストレーション(鍵盤への音色割り当て)など,もともとプレイアビリティはかなり高い。 しかし基本的に据置きなのででかくて重く,なおかつ高い!! 入門モデルでも60万,最高機種では160万もするのだ。 クラビノーバCVPの最高機種でも60万なのに…

◎で,D-Deckはエレクトーンのスタンド部分を切り離し,ペダル/足鍵盤を全部オプションにすることで軽量化〔18kg)して可搬性を確保してステージキーボードとして使えるようにして,価格も40万近くまで抑え込んだ。
なるほど,これなら「昔エレクトーンやってました」って人も気軽に買えるかな…って,ちと高くないかい?w ピアノなんて,安いやつなら10万切るんですけど…
自分自身がピアノ上がりということもあるけど,どうせ40万出すんだったらNord Stage 88がいいなぁ。 ちょっとでかくて重いけど…

◎とはいえこのご時世に,音楽作成やPC親和性をまったく無視した「演奏特化型」キーボードを出すと言うのはなかなかシブい。
メジャーなライブシーンでD-Deckを見かける時が来るのかな。 来ればいいな。 Posted by Picasa

【Diary】吹っ飛ぶ信頼、吹っ飛ぶ数百億円

◎一度は安全宣言を出したはずのLenovoが,結局はソニーバッテリー(別名ソニーボム)の自主回収を発表.
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd03.nsf/jtechinfo/BATT-JP
あーあ,やっぱり…って感じだ。
ちなみに回収対象個数は約52万6千個と,Dellの410万個/Appleの180万個と比較するとまだ少ないほうだ。

◎そしてこれを「受ける形で」ソニーはやっとその重い腰を上げ,各PCベンダーへの回収プログラムへの働きかけを表明した.
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200609/06-090/index.html
お客様の安全を第一に考え…などとのたまっているが,DELLの時は急速充電器が原因と言い放ち,Appleの時はデバイス指定はしなかったが本体側問題であると言い,この期に及んでもまだ
>ノートPCのシステム構成の違いの影響を受けると判断しています。弊社は、この技術解析の見解は現時点においても妥当であると考えております。
などと言う始末 このあたりにもソニーらしさ(というか独善性)が垣間見える.

◎機構・構成が原因なら,それらが異なる複数のベンダーで同様の事故・自主回収が起こっている時点でベンダー側責任を問えないんじゃないか? という「いたって普通」の疑問は,彼らには湧かないらしい.
まぁ本音のところは意地でもベンダー側との連帯責任にして,保証費用を折半したいんだろう. 何せ経営的にアブナイにも関わらず,今回の回収騒ぎで数百億円規模の保障費が飛んでいるのだから.

2006/09/23

【Sound Works】ミュージックオーサリング専門のサポートサービス

◎Cubase4の記事をじーっと読んでいたところ、Appleからプロオーディオ専門のサポートプログラムなるものがスタートしたというメールが入った。

>AppleCare Professional Audio Supportは、オーディオ制作プロジェクトにおいて、録音、ミキシング、マスタリング、ビデオスコアリングなどを円滑に行っていただくためのサポートプランです。


とのことだが、その適用範囲は
1)週7日、1日12時間対応、現行バージョンのLogic Pro、Logic Express、Soundtrack Pro、Wave
Burnerに関してサポート およびアップルハードウェアとMac OSに関するトラブルシューティング
(2)Core AudioおよびDigidesign TDMの構成を含めたオーディオI/O接続、Core MIDI経由のMIDI
I/O接続、RewireおよびIAC経由のアプリケーション間通信、ファイル交換プロトコルのOMF、AAF、標準MIDI、およびFinal Cut XML相互交換フォーマット、アップルが検証済みのAudio Unitプラグイン、ACID、REX、Apple Loopsなどのループファイルフォーマット、FireWireまたはDigital Cinema Desktop経由のLogic Proビデオ出力、クロックおよびタイムコードの同期、Logicがサポートするコントロールサーフェスの接続、Logic Proノードの接続に関するトラブルシューティング

と、かなり多岐にわたっている。

◎製品やアプリケーション単体のサポート・トラブルシューティングの範囲にとどまらず、ソリューション全体の技術サポート/トラブルシューティングまで行うというサポートビジネスモデルは、まぁソリューション・ビジネスの世界では当たり前だが、基本的に「ソリューションは自分で構築する」オーサリングの領域までこの考え方を持ってきたというのが画期的だ。
このあたり、ホストPCは自社製に限定でき、ホストアプリを自社で提供し、周辺機器もある程度絞込みが可能なため、互換性検証や再現テストが容易であるという「Appleの閉鎖性」がうまく活かされている。

◎製品だけでなく、そのサポートやトレーニングプログラムまでも「魅力的な製品」に仕上げる…
このあたり、Appleって商売うまいなぁ、と思う。 製品の姿が明らかになればなるほど魅力を失うどっかの企業とは大違いだw

2006/09/22

【DIary】吹っ飛ぶPC、吹っ飛ぶバッテリ

◎もう一発ソニーネタ。
LAの空港でThinkpadT43が炎上した事件だが、やはりというか何というか、ソニー製バッテリであることが判明した。

◎ポイントはここだろうか。

>DellとAppleがリコールを発表したとき、Lenovoは、徹底的なテストを行った結果、自社のノートPCはこの問題とは関係ない、としていた。同社は8月、自社ノートPCは他社と異なる充電電圧を使用しており、バッテリケースのデザインも違うという点を強調していた。

しかし現実に火を噴いてしまった。 しかもあのThinkpadが、だ。
Thinkpadといえば質実剛健、高信頼性、高品質と、値段は少々張るもののノートPCではおそらく最高峰のブランドとして君臨し続けた製品だ。 中国資本のLenovoに移ったときは少々心配もしたが、その後の【Lenovo Thinkpad】シリーズもその名に恥じない製品に仕上がっていた…と思う。

◎Dell、Apple、そしてLenovo、どれも、世界的にシェア・売上高の大きい(Appleはシェアは小さいが、売上高はPCメーカーとしてはトップクラス)大企業だ。
これらに相次ぐ不具合/リコールは、どれも「ソニーのバッテリ」が絡んでいる。
バッテリが要因なのか、同じ要因なのか、Lenovoの特有要因なのか、Thinkpad特有の問題なのか…それは判らないが、この「ソニーのバッテリ」であることだけは、動かしがたい事実なのだ。
それがマーケティングにどれだけの影響を及ぼすかは、…まぁ、推して知るべし、であろう。

さて、どうなるか。

【Diary】プレイステーション3の発売価格引き下げ

◎PS3の廉価モデル発売価格が引き下げられ、 ¥62,790→¥49980となり、当初搭載されないとされていたHDMI端子も搭載することとなった。
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_09/t2006092281.html

いろいろニュースソースのある中で信頼性がイマイチなZAKZAKを選んだのには理由がある。

>久多良木社長は講演の中で、「高いからといって買われなくなると、PS3が目指している夢が実現できなくなる」と語った。


◎はて。 何かひかっかる部分があるな。
そう思って昔のニュースを引っ張り出すとこんなのが。 PS3の価格バッシングの引き金となったあの発言だ。
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0605/09/news046.html
>価格について久夛良木氏は、「安すぎたかも」とそれぞれ内包する技術や原価を考慮した発言をする。
>「これはPS3の価格です。高いとか安いとか、“ゲーム機として”というくくりでは考えてほしくないんです。PS3というものは他にはないわけですから。例えば、高級なレストランで食事をした時の代金と、社員食堂での食事の代金を比べるのはナンセンスですよね? これは極端な例ですが、まさにそういうことなのです。そのゲーム機で何ができるか、というのが問題なのです。すばらしい体験ができるのなら、価格は問題じゃないと考えています。

◎つまるところ、「高いからといって…」という発言は、事実上市場要求に対する降参宣言と同じである。
価値のある高級レストランの食事なら、値下げはしない。 つまりPS3は高級レストランの食事などではなく、価格破壊競争に巻き込まれるマクドナルドのハンバーガーと同じ、といったところだろうか。

◎ゲーム機というのは、発売時点では売価が原価割れ(製造原価でなく、輸送原価も含めて)を起こした赤字商売でスタートし、内蔵している部品(主だたるものは半導体と光学デバイス)の低下によって損益分岐点を越える、というビジネスモデルなので、売価が引き下がると、その分初期売りの赤字額が膨らむ分、損益分岐が遅くなる。 しかも当然ながら出荷数は時間の経過とともに増加が鈍くなるので、余計に損益分岐点は遠ざかってしまう。
更に言えばPS3の場合ハードの開発費用が膨大なので、売却益が出なければ、開発費の減価償却も遅れていく。

◎…と思ってたら、ソースの信頼性がわからないがこんな情報もある。
http://blog.livedoor.jp/nekogagotoku/archives/50211809.html
車やコースの追加に課金だそうだ。 しかも初期実装が実にチープ。 つまり楽しみたければどんどん金を出せ、と。
ハードの価格を下げた分、ソフトの初期投資や継続投資でその損失を埋め合わせよう、というわけか。
しかもまたソフトの値段の高いこと!! そしてコンテンツの貧弱なこと!!
高価格構成を反省したふりをして、実は全然反省していないSCE。
ゲームの基礎部分を担う技術面は優れているかもしれないが、コンテンツノビジネスモデルが全然なってない感じがしますね。

さて、どうなるか。

2006/09/20

【Diary】朝日新聞記者が飲酒運転でタイーホ

◎えー、マスコミによる飲酒運転撲滅キャンペーンが声高に叫ばれる昨今だが、
なんとそのマスコミ関係者が飲酒運転でタイーホされるという珍事に至った。 しかも、朝日新聞の記者。
http://www.asahi.com/national/update/0920/TKY200609200440.html

>調べでは、中川記者は19日午前1時40分ごろ、甲府市内の自宅近くで、酒気帯びの状態で乗用車を運転した疑い。検問中の同署員が停止を求め、呼気検査をしたところ、発覚したという。非番だった17日夜から18日午前にかけて、飲食店や自宅などで焼酎やビールを飲んだ、と話している。同署が発表する直前の20日午後になって初めて上司に検挙されたことを報告した。

ええ。 私最初このニュース見て、5分ぐらい笑い転げましたよ。

◎この中川裕史記者(27)、甲府支局の支社だそうな、13日付けの記事で、飲酒運転に関する記事を書いてるんですね。
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000000609130006
消されちゃ困るから一部抜粋。
>全国的な飲酒運転による事故の増加を受けて、県警は12日から1週間を飲酒運転取り締まり強化週間とし、摘発や啓発活動に力を入れる。アルコールを提供する飲食店にも協力を呼びかけるほか、飲酒運転の同乗者も捜査するなど、より厳しい姿勢を打ち出している。(中川裕史)

いやぁ、言ってることは立派ですが、それで自分が飲酒運転してちゃーねぇ?

◎まぁ、朝日新聞じゃなくてもマスコミ関係者の飲酒運転と言う時点で十分にアホなんだが、(中日新聞だったかも捕まったかな?)朝日新聞の場合、15日付けの天声人語でこんな事書いてるんで、余計に滑稽ですな。。
http://www.asahi.com/paper/column20060915.html
>運転者本人の自覚が肝心だし、酒を飲ませた側の責任も重い。しかしもう少し広く見れば、いわば普通の人を瞬時に殺人者に変える魔力を持つ車をつくり、売っている側も危機感を持つべきではないか。 販売台数が世界でトップクラスとか、累積で1億台を売ったといった業績も大事だが、被害者や、人をあやめる運転者をひとりでも減らす手だてをどれだけとってきたのだろう。「飲んだら動かない車」の開発に取り組むメーカーもあるようだが、遅すぎてはいないか。

はっはっはぁ~、イザって時のための責任逃れの布石だったのかな? とか思ってしまう私はアンチ朝日新聞w
ま、引用元を見れば判るように朝日新聞自信が実名を公表して報道したのは最近のマスコミ身内不祥事隠蔽体質からすれば一歩前進か。別に当然のことではあるが。
この中川裕史記者(27)、即日管理部付になったそうな。 まぁ懲戒免職が妥当だろうけど、さすがにソレは一部所やデスク単位で決定できる話じゃないから、まぁ現時点ではこんなものか。

◎それにしても、連日の飲酒運転報道そのものは三菱のときと同じで,話題になるからマスコミが取り上げているに過ぎないが,逆にいうとこれまで報道されなかっただけで,飲酒運転自体がこれだけ多いんだなー,と率直に思う。
まぁ現職の警察官から消防士から、果ては「懲戒免職は処分が重過ぎる」とか言って提訴したアホ先生もいたりして、かたや報道機関も民間企業も何もかも… 下戸な私からすればまぁまぁ皆様よく飲むもので、って感じだ。

◎この飲酒運転、一体何をすれば止まるのか。
少なくとも、本人の意思とかそういう性善説アプローチで解決できる問題ではないと思う。 酒が入っていなければ「飲酒運転はいかん」と思っていても、酔ってしまえばそんなことは関係ない。
私の住む地域もバリバリの車社会なので居酒屋は駐車場完備(そうじゃないと商売できない)で、店側は張り紙や呼びかけで代行運転屋の利用を積極的に呼びかけているが、「大丈夫大丈夫~」 なんつって、必死で止めようとする店員に逆ギレする奴もたまに見る。 はっきり言ってアホだが、それが酒というものだ。

◎じゃぁ性悪説で行くとして、何をすればいいんだろう。
手っ取り早いのは取り締まり強化だが、警察の人的資産にも限界がある。 駐車違反のように民間委託で取り締まるってのもひとつの手かな。 でも相手は酔っ払いでしかも車に乗ってる。 危なくてしゃぁないわな。
法律の強化? 危険運転致死罪のの適用範囲を拡大して、逮捕・検査時点でのアルコール検知値に関わらず、飲酒と事故の因果関係が立証できれば適用するとか。 (福岡の事例でこれをやろうとしているみたいだが)
あるいは飲酒運転幇助の罰則を強化して、相互監視を強めるとか…
なんかどれも、人権派団体がクレームをつけてきそうだなw

◎…と、ここまでテレビを横目に書いているが、冒頭の朝日新聞ネタは少なくともテレ朝報道ステーションではまったく報道されず、TBSのNEWS23でも放送される様子はない。そもそも、朝日新聞の明日の朝刊に載るかどうかは判らない。(ウチは購読してないし)
さて、マスコミの飲酒運転キャンペーンが本物か、それとも単なる人気取りか、ここでの報道各社の動きが注目されるところだ。

2006/09/18

【Sound Works】幻の名盤解放歌集

◎TremoloPanのベーシストでありはぐれくノ一歪み系の首魁たるk-gotoh氏より、彼のコレクションである「幻の名盤解放歌集」のコンピレーションCDを頂いた。
「幻の…」は知る人ぞ知る、あの赤坂泰彦のミリオンナイツの「うさんくさいポップス」やコサキンラジオで炸裂的人気を誇った怪し~い歌謡曲を詰め込んだシロモノである。 これを200曲近く詰め込んできた(AACで)ので、ソレは大変なことになっているであろうと思いつつ、iTunesにブチ込んでiPodに落とし込み、Dockに挿して自宅のステレオで再生開始!!

◎それからというものもう腹筋が攣りそうw あまりにも怪しすぎる上、突っ込みどころ満載。
「♪俺は~やる~」何を!! 「♪お願い入れて~」だから何を!! みたいな感じ。
「ラリラリ東京」なぞ、マジで突込みを入れ続けないとこちらの精神がヤラれそう。
知る人ぞ知る「歌う性転換教室」「女装中年の苦悩」マリア四郎の必要以上にネッチョリした声も最高過ぎ。

◎しかも、よりにもよってこれを演奏しながらGT4をやるという暴挙に…
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙、集中できねぇw