2006/01/16

【Diary】モノクローム


◎つくばの科学万博記念公園を散歩。 妻と公園を連れ歩くのも何ヶ月ぶりだろうか。 去年ぐらいまでは「おまえら公園マニアか?」と言うぐらい散歩しまくったものだが、何やかやですっかりご無沙汰だった。

◎薄日のさす曇天模様の公園には小型犬を連れていたり、バトミントン・インラインスケートに興じる親子連れ、凧揚げをする人など、寒さの薄れた日を狙ってたくさんの人たちで賑わっていた。
この公園には小さな池があり、水鳥や鯉(でかい!!)が泳ぎ回っている。
犬や鳥や鯉も撮影してみようかと思ったが、Optioでは動く被写体がなかなか追えない。
曇天の為光線も弱く、シャッタスピードが稼げない。

◎ふと目をやると薄日の射した逆光の並木が見えた。
縦位置で1枚撮ってみる。 が、何かが足りない気がした。
「モノクロで撮ってみよう」
そう思ったのは何故だったか。
咄嗟にフィルタモードでモノクロを選択し、同じ構図をフレームに入れてみる。
少しだけ露光を下げて、撮った写真がトップのそれだ。

◎露光補正をかけないものも撮ったが、暗いほうが構図はクリアに見えた。
モノクロは陰影の印象が正直に出る。 また、「色」と言う情報が欠落する分、そこには見た者の想像力が働かされる。
写る木々は輪郭しか分からない。 枝の方向も、その表面も、逆光で黒つぶれ、ただの影として写る。
しかしそれらは影ではなく間違い無く一つ一つが立体である。 我々はそれを先入観で知っているからこそ、目から得られた情報を頭の中で補完しようとする。 そのとき、写真には写らない別の世界が、見たものの中に創造されるのではないだろうか。

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