2006/01/02

【Diary】お正月の即席カメラマン

◎明けましておめでとうございます。 すっかり身辺雑記Blogと化したこのサイトではありますが、皆様宜しくお願い致します。

◎さて私の年の瀬から年明けにかけてだが、年末大掃除等の年越し準備を済ませてから妻の実家にお邪魔し、年越しソバを食いながら紅白を見て、近所の神社にお参りし、元日は鬼子母神に出かけてお参りをする(初詣とは言わないな…)、といった感じ。 一人見の生活を8年も続けたので年越し~正月のイベントはあまり踏んでこなかった私だが、随分と懐かしい思いがした。

◎そういやお節を食ったのも何年ぶりだったか。 と言うかちゃんと重箱に入ったお節を食ったのはもしかしたら生まれてはじめてかもしれない。 かつて私の実家では正月は誰かしら家族のメンバーが欠けており、かつお節料理を作るのが母曰く「面倒臭」く、さらに嗜好品が限定されている(私なら黒豆と伊達巻、Ganは黒豆と数の子と栗きんとん)ため、「それらと雑煮しか出てこない」と言う合理的なのか手抜きなのか良く分からない正月料理を食っていた。 お節って本来正月に厨房に立たずに済むように保存食を並べたのがルーツじゃなかったかな。 母は料理の手間を厭うよりもお節そのものを作る手間を省きたかったのか。

◎さてそんな年越しだったわけだが、妻の実家にお邪魔している中でお参り等で出かけるとなると私の立場はカメラマンである。 え、誰も頼んでいないって?
カメラは未だにデジタル一眼を買う決心が起こらないままなのでOptio S4なのだが、逆に一眼を買わないなら買わないで「コンパクトデジカメでどこまで追い込めるか」と言う観点で撮影に挑んでいる…が、所詮はコンパクトデジカメ、やれる事が非常に限られている上にその効果も限定的なものである。

◎やはり絞り値を任意で設定できないのが痛い。Optioの絞り値はほとんど環境光の状態一つで決まってしまい、プリセットモード切り替えも含めて殆どのパラメータをいじってもシャッタスピードが追従する。 よって被写界深度のコントロールはズームぐらいしか手段が無いが、コンパクトデジカメの撮像素子サイズとそれに伴うレンズ焦点距離の短さ(35mm換算で、テレ側17.4mm…)、光学系コンパクト化によるレンズの暗さが全て被写界深度の深い側に行ってしまっているので、背景はあまり綺麗にボケてくれない。 Optioはテレマクロ撮影も出来ない(レンズ自体はテレ側に寄せられるがシャッターが下りてくれない)ので余計にツラい。

◎意地でもポートレート風に写真を仕上げたければ、ポートレートモードでISO感度を思いっきり落とし、レンズをめいっぱいテレ側に寄せて測光・AFとも中央寄りにしてできるだけ絞りを開かせるしかない。(マルチ露光だと環境光が入る分絞られてしまう)。 こうなるともう手ブレとの戦いである。 軽量なコンパクトデジカメは非常にブレやすく、腕が攣りそうな思いをする。
逆に風景を撮るだけならワイド側・マルチAF・全体露光で全然OKなのだが全体バキバキにピントが合ってしまってちょっと煩い写真になってしまう。

◎この2枚の写真は元日の夜中に近所の神社で焚いていた焚き火を殆ど同一条件で、ISO感度のみ振って撮影した画像である。 左がISO200、右がISO50で、Fと画角は全く同じ、撮影位置も殆ど変えていない。 測光は全体モードだ。
低感度のほうが色温度としては自然だが感度が低い分、シャッタスピードが遅くなって吹き上がるような動きのある炎になる。
一方高感度は炎の輪郭はくっきり写るが色温度が高くシフトし、ノイズも非常に増えている。
ちなみにこの設定のまま中央スポット測光に切り替えたところ、炎を測光して非常にスピードの速い撮影にはなったが、実際色温度が低いので露光不足で凄く暗い絵になったのを御報告しておく。

◎まだまだ突き詰める点はあるが、とりあえずは「各種設定にシャッタスピードが追従する」と言う条件を踏まえた上でISO感度や測光モードを振りながら、手動ブラケティング的にバシバシ撮るのが一番良いような気がする。
コンパクトデジカメはその撮影セッティングの大半がカメラ任せなので、撮影してみないとどういう画像が得られるかが全く未知数なのだ。
勿論一眼ならもっと表現の幅も広がるが、基本的な特性を理解した上でいろいろ工夫して撮影すると、撮影自体も面白いしアタリの写真が得られればそれはそれでうれしいものである。
コンパクトデジカメでの撮影についてはいろいろ書きたい事もあるので、まとまり次第一つのコンテンツにしたいと思っている。

0 件のコメント: