2008/01/30

【Logic】Tips:小ネタいくつか

◎久々のLogic Tips。 でも今日はかなりの小ネタ。 主にミキシング関連。

◎その1:グループバスを作る
ドラムやストリングス等複数音源からなるアンサンブルを構成する際や、奏法に応じた複数の音色を並べて一つの楽器を構成する際に、それぞれのソースのバランスを保ったまま、アンサンブル全体の音量を調整する、と言う状況が結構ある。
実物のミキサーではこういう場合にグループバスに一旦信号をまとめて、そこで全体の音量を決めて本線に流す、と言うルーティングをやるのだが、これをLogicで再現する方法を。

◎といってもやり方は死ぬ程簡単。 「グルーピングしたいチャンネルのオーディオ出力先を任意のバスにする」実はこれだけ。 これで各楽器のフェーダーが互いの相対的な音量差、バスのフェーダがアンサンブル全体の音量調整を行うようになる。
相対音量差は「最も大きい楽器」をノミナルにして、引き算でバランスを取ると丁度いい。 写真はストリングスアンサンブルのグループだが、1stバイオリンの音量を基準にして他のパートを下げているのが判ると思う。

◎この方法、便利なのだがひとつ欠点として「バスからバスに信号をルーティング出来ない」と言うのがある。 よってグルーピングした音色にエフェクトをかけるにはインサートでかけるか、グループ前の各チャンネルからセンドで送ることになる。 ちょっと面倒だ。
Pro系ならバスでなくオグジュアリオブジェクトを使える(らしい)ので、その場合はバス経由でセンドリターンエフェクトも使えるのだが。
しかし逆の応用として「ドライ音とウェット音のフェーダを切り離せる」ので、エフェクティブな音が出せると言うメリットも有るぞ。

◎その2:ミキサー画面のモデファイキー
ミキサーウィンドウでOptionキーを押しながらミキサーの各部をクリックすると、フェーダ/センドならノミナル,パンならパンセンターに一発で動いてくれる。 またエフェクトスロット・バスセンドをクリックするとバイパスのOn/Offを切り替えられる。
一方Shiftキーは複数チャンネルの選択になるので、Shift+クリックでで複数チャンネルを選択した状態でフェーダを動かすと、互いの相対音量バランスを保ったまま全体が上下する、一時的なフェーダグループ機能として使える。

◎ミキサーウィンドウで使えるツールは手のひらツールのみで、これを使うとスロットに入ったエフェクトの組み替えが行える。 勿論Optionキーも有効で,手のひらツールでのOptionキーは「エフェクトの複製」の機能になる。 基本ドラッグ操作でエフェクトを呼び出すLogicでは、このコピー機能が便利。(セッティングは違ってても、同じエフェクトをそこらのトラックから持ってくれば良い)

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