2005/09/11

【Diary】そうだ選挙にいこう

◎近年稀に見る高い関心を引いた今回の衆議院選挙、フタを開けて見れば自民党の歴史的圧勝…と言うよりも民主党の歴史的大敗。
まぁ当然と言えば当然の結果で、これほど選挙の目的がハッキリしている中で、その目的からは完全にピンボケの選挙戦を繰り広げて勝てるほど衆議院選挙は甘くないって事だったのではないだろうか。

◎衆議院選挙ってのは、地方に目をやると「国政に対する姿勢」よりも「政治家としての影響力を用いて、どれだけ地元に金と雇用をもたらしてくれるか」という観点での選挙戦、いわば大規模な知事選みたいな風潮が強いと思う。
鈴木ムネオ氏がいい例で、中央政治に対する姿勢はともかくとして、手段や倫理はそっちのけでも地元の繁栄に尽力した人物であるかどうかが重要視されており、その点に置いてムネオ氏を上回る功労者は居ないだろうし、そもそも衆議院と言うシステムがそういう地盤の上に成り立っている以上、これは当然の結果。

◎当然そんな路盤では民主党に勝ち目はないわけですが、都市部に目をやると、都市部はもともと投票率があまり良くない上、その投票理由の殆どは消去法で政党が選ばれてしまう。
では今回その消去法の論点はどこにあるか?
それはもう解散に至った経緯を見れば火を見るよりも明らか。
任期満了に伴う総選挙なら、まさに国政の姿勢そのものが問われるから、マニフェストや公約と言った論点も通用するでしょうが、今回の選挙はもう完璧に「郵政民営化は是か非か」を問うているのに、ソレに対する明確な答えを打ち出せない上、誰も聞いていない「政権交代」を声高に叫んでも…ねぇ。
これならまだ、郵政民営化に明確に反対した新党のほうが票が集まるってもん。(実際、今回の造反議員は結構票を集めているようで)
今回大敗を喫した民主党に一言何か言うとしたら「空気嫁」ってとこなんだろうか。

◎今回の郵政改革における自民党分裂から解散総選挙に至るまでの流れの中で、一つ良い事があったとすれば「こういう流れを踏む事で、国民自身が改革に対する民意を政治の世界に繁栄させることが出来る」と言う道筋が示されたことでは無いでしょうか。
今後の「小泉改革」の流れの中で、このような動きがどんどん出てきてくれれば、国民の政治に対する関心も必然的に高まってくると思います。
(そのつど選挙なんぞやってられるか!! と言う気もしますが…)

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