2005/10/17

【Diary】オペラ鑑賞

◎相方に連れられオペラ「カルメン」を鑑賞する。 と言うと仰々しく聞こえるが、入場無料、オーケストラはアマチュアバンド、歌詞は全て日本語訳で演ずると言う敷居の低さ。とはいっても演者(ソリスト)は全てプロを起用し、会場もちゃんとしたホール(2階席もある)で行うので、きちんとした内容なのである。 会場に入ると既に1階席は満席。ちょっと遅かったようだ。 仕方なく2階席に陣取るも、席の位置が高すぎてオーケストラピットが見えない。 指揮者が入ってくると拍手が起こるのだが、こちらからはスポットライトの光軌が見えるだけで、指揮者が見えない。 まぁオペラはオケピを見る訳じゃないので良いと言えば良いのだが。

◎「カルメン」の内容やオペラそのものについて云々言うつもりはないが、とりあえず日本人は悲しいかな声量が足りないようで、特に荘厳な演奏がつくエスカミーリョ(エスカミリオ)のバリトンが演奏にかき消されてほとんど聞こえない。歌唱内容が日本語であるがゆえに歌詞の内容を聞き入ろうとしてしまい、余計に「聞こえないな」と言うのが目だってしまう。 これは残念。 しかし、オーケストラの演奏は素晴らしいの一言。 有名な演目で気合が入っていたのか、演奏に勢いがあり、良い意味で音が走っている。 ちょっと走りすぎたりするがそこはご愛嬌。 少なくともアマチュアバンドとしてはかなりのレベルで、音楽そのものを純粋に楽しませてもらった。

◎さて歌劇は佳境を迎え、ドン・ホセとカルメンの最後のやり取りに入ったその瞬間!!
「スゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…」
演出ではなく、リアルで地震が来てしまった。 照明が揺れ、観客がどよめく。 しかし演者や奏者達は繭一つ動かさず(ま、見えたわけでは無いですが)一切乱れず演奏を続け、聖歌隊(休パートだった)は微動だにしない。 地震ごときでは動じない、堂々とした歌劇を楽しませていただきました。

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