2009/03/04

【Computing】モーションブラー実験

◎ニコニコ動画等で時々見かける「時速○○kmで走ってみた」という風な動画は、ほとんどが単にコマ落とし動画を高速再生しているだけなので、フレームがコマ切れになってどうしても見た目がカクカクと、不自然になる。
本来超高速で移動する物体から外を撮影すると、フレームの単位時間中に移動した距離分、画像にブレが発生する。
これを再現するのが「モーションブラー」だ。

◎通常,このモーションブラーは高価な動画編集ソフトにしか入っていない。 iMovieHDには「モーションブラー」と言う名のフィルタはあるが、カメラの手ブレを再現するだけの、まるで別物だ。
しかしWindows用フリーソフト、Virtualdubのモーションブラーフィルタを使えば、前後のフレームを合成した自然なモーションブラー処理を得る事が出来る。
コレを利用して,こんなのを作ってみた↓



ブラー処理前に比べて、滑らかさや高速感が高まっているのが判るだろうか。

◎ところでこのVirtualdubのモーションブラー、やってみると判るが1回処理しただけでは非常に効きが弱く、複数回かける必要がある。
このBlogの記載に因ると4回程度かけるとよい、とされているが、何しろVirtualDubはそれ自体で再生倍率を変更出来ないので、仕上がりが判らない。(VirtualDubでの再生では、超高速移動をハイスピードカメラでスロー再生した感じになる)

◎と言う訳で、↑の動画を作る前に、モーションブラー処理回数を振った素材をいくつか用意して、並べてみた。

動画では8回が最適、となっているが、実際見てみると16回も悪くない。 これはエンコードの都合上「モーションブラーのかけ過ぎに因る残像(32回で顕著)が潰れてしまったからで、エンコ前の素材をAIC等でエンコードするとかなりはっきり残像が見えてしまう。
もっと低速の高速動画(なんだそりゃ)ならブラーの回数はもっと少なくても良いだろうし、もっと高速ならブラー回数を増やす必要もあるだろう。 やはりこの辺は「作ってみて考えよう」の世界なんだろうか。

◎なお、この実験に対して「で?」とか「ヒマ人?」とか「何の役に立つの?」とかいう意見は受け付けませんので悪しからずw
逆に超早回し動画の作成に挑んでみたい人は、参考にしてみてはいかがだろうか。

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