2007/07/27

【Diary】報道の裏表

朝鮮日報:ソニー好調、4-6月期営業利益993億円

ソニーの4-6月期の営業利益は993億円で1-3月期の営業損失1134億円から黒字転換した。(中略)
 1-3月期の純利益は前年対比で2倍以上となる664億円、また売上高は前年対比13.3%増加となる1兆9800億円を記録した。
 野心作PS3が任天堂のゲーム機「Wii」に苦戦しているが、デジタルカメラ「サイバーショット」の需要が急増し、損失分を挽回した。また円安傾向も実績を支えたとみられる。

◎相変わらず微妙な利益率だなー、と思いつつこのニュースを眺めていたが、家に帰って新聞を開いてみるとこんな記事が。
Yomiuri Online:ソニー、テレビ事業の赤字拡大…価格下落で収益悪化
ソニーは26日に発表した2007年4〜6月期の連結決算の中で、テレビ事業の営業利益の赤字幅が前年同期の110億円から280億円増え、390億円に上ったことを明らかにした。液晶テレビの売上高は約2000億円と、前年同期より約20%増えたが、価格下落が想定以上に進み、収益が悪化した。


◎実は読売の記事はこのあと朝鮮日報と同じ様な記事となり、一方で朝鮮日報のほうにはテレビ事業のことは一切書かれていない。
朝鮮日報の記事はロイターの記事をもとに書いているのだが、ロイターのほうにはちゃんとテレビ事業の事が書かれている。
読売はおそらく自分で記事を起こしたものと思われ,順序の違いはあれ概ねロイターと内容を一にする。 勿論ニュースのお題目に持ってくる内容に依って,どうとでも印象が変わってしまうのだが。

◎そしてなにより朝鮮日報。 ロイターも読売も、そして他の新聞社・ニュースサイトが同じ様に「双方を報道」している中で、朝鮮日報はテレビ事業の赤字には触れない。 ソニーのテレビがどういうものか、サムスンがどういう状況に置かれているかを考えると…何をいわんや、と言った所か。

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