2007/11/01

【Diary】DVDにHD記録

mycomジャーナル:東芝、MPEG-4 AVCでフルHD映像をDVD-R/RW/RAMにも記録可能なレコーダー発表

同製品の最大の特徴となっているのが、HD Rec機能の搭載。これは、デジタルハイビジョン放送の映像を、MPEG-4 AVCにトランスコードすることよって、1920×1080画素のフルハイビジョンのまま、圧縮保存するというもので、高い圧縮率と、高品位な映像、そして、5.1chの音声ストリームを2本までそのまま記録できるという特徴を持っている。なお、このHD RecはDVDフォーラムの規格として定められている。
以前のエントリで「デジタルハイビジョンを録画する方法が無い」と書いたが、次世代DVDを使わずに録画可能、と言うのは魅力的…に思える。
ただ、片面一層DVDに2時間の動画を記録するとなると、ビットレートは約4Mbps。 走査線数比だけできわめて簡単に計算すると、iPod用の高精細エンコード(H.264 1.5Mbps@VGA)より若干、圧縮率が高められる事になる。 その分の劣化は考える必要はあるだろうが、解像度も違うし,直接は比較出来ないのかな。 ぜひとも映像が見てみたい。

◎個人的にはこのレコーダ、欲しい欲しく無いと言う次元でなく、二つの大きな期待を持つ。
一つは東芝自身が言う
4.7GBのDVD-R8.5GBのDVD-R DL、15GBのHD DVD-R、30GBのHD DVD-R DLを、単に容量の異なる同じ種類のメディアとして扱える
と言う点。 HD Recを中心に扱うユーザにとっては、単発記録ならDVDを、ライブラリ構築ならHD DVDを、と言う使い分けが可能になる。 ライブラリ管理時の「物理的な枚数の削減」は大きなメリットになると思う。

◎そしてもう一つはHD Recと言う規格の中身。 これで使われている「MPEG4-AVC」と言うコーデックは、中身自体はまるっきりH.264と同じである。東芝は
この方式で記録されたDVD-Rは、HD Recに対応したプレーヤーでのみでしか再生できない。現時点では、HD Recに対応しているプレーヤーは他に存在せず、RD-A301のみでしか再生はできないと考えたほうがよさそうだ(DynabookシリーズのHD Recへの対応については、まだ決定していないとのことだ)。
とは言うものの、コーデックそのものから特殊では無いのだから、移植や水平展開はそれ程難しいものとは思えない。
著作権保護とかもろもろの問題はあるだろうが、PCとの親和性が確保されればかなり使い勝手の良いハイビジョン規格として使って行けるのではないだろうか。 それこそAppleTVとか、iPodとか。

◎ところでこの「4Mbps」と言うビットレート、DVD-Videoの標準ビットレートとほぼ同じだ。走査線数の比で考えると、H.264(MPEG-4 AVC)はMPEG-2の約3倍の圧縮率を持つと言う事になる。
そりゃあ、ポータブルメディアやオンライン映画配信のコーデックに使われる訳だよ…

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