2008/06/08

【Favorite】IT素人が考えるVista後方互換性問題

Cnet Japan:「Vista移行への機は熟した」 --MSが企業ユーザへのアピール強化

Microsoftが顧客に伝えたがっているのは、Vistaでは、オペレーティングシステムカーネルおよびデバイスレベルのソフトウェアに、かなりの新しいコードが採用されたという点である。確かに、XPからVistaへの移行は、決して単純なものではなかった。しかしながら、4日にリリースされたリポート資料によれば、VistaとWindows 7は、この分野においては多くの面で互換性があり、結局のところ、顧客は歯を食いしばってでも移行に臨まねばならないことを意味している。
 「顧客にとっては、常に乗り越えねばならない、ある程度の評価期間というものがある。ある場合は5分で済むかもしれないが、12~18カ月も要することがある。しかしながら、問題となるのは、顧客として、あなたが要する評価期間は、一体どれほどであろうかという点である」


ZDnet: Windows 7:待つべきか、待たぬべきか、それが問題だ
「Windows 7を待つ必要はない。Windows Vistaを配備した顧客にとってのアプリケーション互換性を最小限に抑えることはWindows 7リリースでの目標とされている。これはWindows Vistaではカーネルとデバイスのレベルで大幅な刷新があったためである。Windows 7リリースはこれらの領域ではマイナーな変更しか加えない見込みだ。Windows 7がリリースされるときに依然としてWindows XPを利用している顧客は、Windows XPからWindows Vistaに移行するときにみられるのと似たようなアプリケーション互換性をWindows 7に移行する際に体験するであろう。」


◎Vistaにまつわる諸問題の影響でMac OSやLinux(Ubuntu)への注目が高まっている。 OS XはLeopard発表以後順調にシェアを伸ばしているし、2chなんかを見ているとVista関連スレを見る度、他OSへ移行しようという声も高まっているようだ。 ただ、OS Xユーザの視点から見てみると、互換性問題を理由としてVistaを見捨ててOS Xに移行するのは、実は非常に近視眼的なモノの見方ではないだろうか。

◎OS X自身、少なくとも3世代目のPantherに至るまでは完全に「マニア好み」「イロモノ」扱いで、ロクな評価は受けていなかった。 OS Xの優れた安定性や堅牢生は、レガシーなOS構造を捨て、カーネルを一から更新し、後方互換性をほとんど考慮しない設計を行った事に因って実現されたものだ。

◎そして今はPower PCからIntelへの移行に伴う後方互換性の問題が付きまとっている。 どちらもソフトウェアベンダーには大きな負荷を強いるものだし、ユーザにも各種資産の更新、利用アプリケーションの変更・再構築とワークフローの再学習と言うパラダイムシフトを要求する。
この状況は、今現在Vistaが直面している状況に近い。 むしろ、ある程度は後方互換性が確保されているだけ、Vistaのほうが「まだマシ」だ。

◎何よりも、Apple自身が「ハードとOSとアプリを統合したプロダクトデザイン」を重視するため、時として残酷な程後方互換性を切り捨てている。 そしてこの傾向は、少なくともSteve Jobsが経営の実権を持つ限り続くだろう。(Jobsがやらかした互換性切り捨ての項目を延べ挙げたらキリが無い程だ) そしてその都度Macユーザーは移行の為のコストと手間を(何故か喜んで)支払ってきた。

◎それを考えると、今現在Vistaの互換性やユーザビリティ問題で文句を言っているユーザー層が、果たしてMacに移行した際、上記の様なAppleの仕打ちに耐えられるだろうか?
それが出来ないなら素直にVistaに移行した方がまだ幸せだと思う。

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