2005/12/23

【Diary】年賀状

◎年賀状のシーズンである。
今まででは「プリンタ屋なのにプリンタを持っていない」と言う理由で全く年賀状を出さなかったのだが、今年は結婚報告ハガキと兼用する必要があるのと、複合機を持っている以上上記の言い訳はできなくなったので作る事にした。
「結婚しますた」と「子供が生まれますた」の年賀状が、ある意味一番「貰ってどうすんねん」と言う内容になってしまうのだが、とりあえず私はそう思われないためにデザインその他様々工夫を凝らして、市販のデザインカードに負けないぐらいの内容にしたつもりである。
さて、受け取った人たちの反応や如何に?

◎年賀状と言えばPCが今ほど普及していなかった頃、年賀状作成ツールの代名詞がプリントゴッコだった。というか、今でも売っているあたりがすごい。 昔は本当に年末となるとどこでもプリントゴッコで、今でも押入れのどこかに眠っている家もたくさんあるのでは無いだろうか。
プリントゴッコの印刷原理はシルクスクリーン印刷で、カーボンを含んだ原稿をシルク版に貼り付けてフラッシュ加熱することでカーボンがシルクに熱転写し、その上にインクを盛って被印刷マテリアルに押し付けると熱転写された部分のシルクの孔からインクが染み出して印刷される。 基本は一色刷り(部分部分でインクを変えることで多色刷りは出来た)だが、CMYの3版を用意する事で擬似的にフルカラー印刷が可能で、実際それ用の素材集なども売っていた。

◎それが今やPC+プリンタの作成環境が大半を占めるようになったが、「年末の年賀状シーズンにしか活躍しない」と言うのは昔も今も変わらないようで、実際「プリンタを買ったけど、年賀状にしか使わない」と言う人がほとんどだそうだ。
何回も言っているがインクジェットプリンタは時々使ってやらないとすぐ詰まる。 特に最近のプリンタは高密度化しているので、ノズル内のインク量が絶対的に少ない為乾燥しやすく、非常に詰まり易いのだ。
メーカ的には詰まってプリントヘッドやインクを買ってくれたほうが商売は儲かるのかもしれないが…

◎ちなみに、よくある安売り系詰め替えインクセットは、できれば使わないほうがいい。 印字品位がガタガタに落ちてまともな色も出せなくなるし、プリントヘッドに対するダメージも懸念される。 インクジェットプリンタは、インク・プリントヘッド・用紙がセットとなってチューニングされているので、そのどれかが狂うと印刷品位や性能、はては寿命や信頼性にまで影響を及ぼしてしまう。
目先の消耗品値段をケチって高い修理代を請求されるほうが余程馬鹿馬鹿しい。 まともな印刷をしたいなら、消耗品はちゃんと純正を買おう。

◎同様の理由で、年賀葉書もできることなら郵便局が売っているインクジェット紙を使うべきだろう。 理由は、メーカ側でドライバプロファイルを作成するに当たってこの紙を使用しているからだ。
紙自体をみたところ十分な発色をしており、マット紙に見られる白化現象もそれ程ない。 打ち込み量が十分確保できている証拠だ。 色空間もそこそこ良さそうで、少なくとも私が持っているマット紙よりは良好な特性にチューニングされているようだ。
これが官製はがきだと、打ち込み量は少ないわ滲みは派手だわそのわりに定着しないわで、大変な事になる。 どうせ値段は変わらないのだから、このあたりもあまり手抜きをせずきちっとしたほうが、結果として良い年賀状が作れるようだ。

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