【Photo Works】ダイナミックレンジ
◎Tremolo/Panライブから1枚チョイス。
背景に当たっている光はスポットライトのそれなのだが、ダイナミックレンジの広さが生きているようでかなり緻密に光を描写して、ちょっと立体的、かつ幻想的な雰囲気が出ていると思う。
妻のOptio S4ではややつぶれ気味、と言うか、ハイコントラストな画像になるためスポットライトの光は白い筋となって現れる。
◎ライブコンサート撮影の場合、かなりISO感度を高くとらないとTvが稼げず被写体ブレを起こしやすい。 しかしISO感度をあげればそれだけノイズやダイナミックレンジで厳しくなる。 この写真はISO800(USO800ではない)で、かつ露光を1段落としての撮影だが、それでもほとんどノイズは目立たない。
◎この写真はJPG撮って出しだが、RAW画像で忠実設定にすると更にダイナミックレンジの広い画になる。 ただし、RAWのままだと逆にコントラストが無くて全体的にパッとしない(鮮やかさが無い)画になってしまう。
人間の目と言うのは実物で見る色よりも若干鮮やかな方向(=コントラストが立っている)で色を記憶する習性があるそうで、KDNの現像パラメータ1はそういった【見た目に良い色】を再現するためにシャープネスやコントラストを若干強めている。
「本当の色と違うじゃないか」と言う突っ込みは入りそうだが、どうせRAWで現像する際に色はどうとでもいじれるので、そこらへんは「よく出来たプリセット」と解釈すべきなのだろう。
◎デジカメにおけるダイナミックレンジの広さはほぼ撮像素子の面積…つまりは1画素あたりの受光面積にほぼ比例すると言ってよい。 フジのハニカムCCDが高感度なのは、センサ自体の感度向上とともに、ハニカム配列にすることで画素の受光面積を広く取れるからだ。
(逆にハニカム特有ノイズ等の問題点はあるのだが) APSとはいえ一眼クラスの撮像素子なら、リバーサルフィルムに近いダイナミックレンジとラチチュードを確保できる。(ネガフィルムはもっと広い)
◎Optioのようなコンパクトデジカメでも、昼間の風景撮影や人物撮影ではそのコントラストの強さを生かした色合いの鮮やかな写真が撮れ、むしろそういった状況では一眼よりも「見た目が良い」写真が取れたりするものだが、「鮮やかなものを鮮やかに」「淡いものを淡く」撮影するのなら、やはり撮像素子が大型に越したことは無い、ということなのだろう。
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