2006/04/28

【Photo Works】1000万画素

◎カシオがExlim1000万画素モデルを発表した。 CCDサイズは1/8インチでコンパクト機としては比較的大型の部類に入るが、これはもう1画素あたりの面積を稼ぎ出すために必要なサイズだったのだろう。
有効画素数1010万画素と言うことで、ピクセル数は3648×2736。 これを1/8インチ撮像上のドットピッチで換算すると1画素あたり1.9μm。しかしこのサイズでの許容錯乱円の直径を計算してみると4μm~5μm程度となるので、シビアにピンを合わせてもピクセル単位ではボケている計算になる。 しかもこのクラスのレンズのMTFも考慮すると、まぁ解像力と言う意味で1010万画素を生かせるモノではない気がする。

◎メーカの能書きには「受光面積の大きいCCD」と書いてあるが、ハニカム配列にでもしない限りドットピッチを超える受光面積は確保できないと思う。
しかし「デジタル一眼に迫る描写力!!」がウリなのだそうだ。 何も画素数が多いのが一眼のアドバンテージではなく、それはむしろ付加的要素であって、むしろダイナミックレンジや被写界深度にこそ一眼の優位性があると思うのだが。
「画像劣化の無い11倍ズーム!!」と言うのもふたを開けば4倍はデジタルズームの領域だ。
どうにも誇大広告的な感じがして仕方が無いのだが・・・
店頭に並んだら一度見てみる必要があるかな? はたして1000万画素は有効なのか否か?

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