2006/04/13

【Photo Works】Picasa

◎Googleの配布する画像管理ソフト、Picasaをインストールしてみた。
KDNの画像管理ソフトとしてはZoomBrowserEXがあるのだが、とにかくこいつの動作が重い。 サムネイルの生成がフォアグラウンドで行われるので、私のようにNAS(しかも無線LAN)にデータを保存していると、サムネイルの読み出しだけで10分以上の時間がかかる。 しかもキャッシュをしていないらしく、少しスクロールさせただけでも「ガリゴリガリゴリ…」
表示動作も極めて遅く、Windows標準のプレビューのほうが早かったりする。

◎で、Picasaだが、こいつの動作は実に軽快。 サムネイルの生成や画像ファイルの検索を「メディアディテクタ」と言うバックグラウンドサービスで行うため、Picasaの動作には影響しない。 最初の起動こそ画像スキャンの時間がかかるものの、あとはキャッシュされたサムネイル+差分のロードのみのため高速に起動してくれる。レビュー記事では10万枚程度までは普通に使えるそうだ。
ちなみに一眼で必須のRAW、拡張RAW(CanonのCR2など)も読むことが出来る。

◎画面構成も独特で、フォルダを単に「サムネイルの区切り」としてのみ扱い、サムネイル一覧では全ての画像がシームレスに閲覧できる。 よくある左側ペインでフォルダを選び、右側ペインでサムネイルを閲覧…というスタイルとは一線を画する。
さらに「ラベル」と言う単位で、ファイルの格納場所にかかわらず画像をグルーピングできる(実際の画像格納場所は動かない)ため、どこに何の画像があると言うことを特に意識する必要がない。 好きなラベルを作って、そこに画像をグルーピングしていけばいい。

◎「実際の画像の格納場所が動かない」 と言うのはデジカメ画像整理では画期的な概念だと思う。 またPicasaでは色調整や効果等の簡単な補正ができるが、これも非破壊で行われ、実ファイル化は「エクスポート」コマンドで行う。編集用のファイルをわざわざ用意しなくても、Blog投稿用画像などが気軽に用意できる。
Blogといえば、PicasaはBloggerへの投稿機能も持つため、画像の選択→調整→投稿、と言ったワークフローをシームレスに連携させることが出来る。 これは実に便利。

◎BootCampがリリースされてからMac OS Xのページを改めて見ていると、iLifeが提供する「音楽、映像、写真等のメディアを軸としたPCの楽しみ方」に興味を引かれたが、Picasaも「画像」と言う面においてその役割を十分に果たしてくれる。
個人的には、WindowsにおけるiLifeの役割をGoogleが提供して欲しいなぁ、と思ったりする。
まぁ本当はMSがOSと直結して出してくれればいいんだけど、MSが出すと訴えられるしなぁw

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