【Journey】さぬきうどんツアー2008・その1「鶴丸」
◎高松入りしたその夜、私は嫁さんをほったらかして(笑・一応嫁さんも別の知人にあいに行ってたんだけどね)旧友と酒を酌み交わしていた。 学校を卒業してはや十余年。「おっさん」に片足突っ込んだ30男二人(何故か二人とも服装が真っ黒)が学生時代の思い出話やサラリーマンの悲哀話で盛り上がってました。
◎そんな楽しい時間も過ぎて、友人は明日(土曜なのに)出社だと言うのでその場はお開き。 高松駅で見送って、さて、ホテルに帰ろうかな。 何か寄り道しようかな…そういえば、少し小腹が減っている。 私は飲み屋のメニューはそんな大量に食わないのだ。(油物ばっかりだからね)時計を見ると10時過ぎ。 ここでふっと思い立った。
「鶴丸へ行こう」まさに天啓であった。
◎高松中心街には「五右衛門」と「鶴丸」と言う「完全夜型仕様」のうどん屋が2軒ある。どちらも開店が夜八時台で明け方までやっており、他県で言う所の「飲みのシメにちょっとラーメン屋に」の感覚で、うどん屋があるのだ。 しかもこの2軒、とても評判がいい。
「五右衛門」は前回行ったので、今回は「鶴丸」に行く事にした。 しかし場所がわからん。 五右衛門の近所だったと思うのだが…
◎朧げな記憶を頼りにライオン通りをドンドコ南下。 ライオン館も(随分前に)閉めてしまって活気のないライオン通りですが、かに寿司を過ぎて古馬場あたりに入ってくると華の金曜日を満喫するおっちゃんたちで溢れてくる。呼び込み営業のにーちゃんの誘惑を「また今度な〜」なんて振り切りながら茶寮の角を左に取ると「五右衛門」がある。さてとりあえずこの近辺をローラー作戦で探してみるか…とフェリー通りまで出て左を見ると、あらー、判り易く看板が出てました。
◎店内に入ると金曜日の夜だけあって会社帰りのおっちゃん達が飲み屋テイストでにぎやかにやっている。 「うどんをアテに酒を飲む」のがこの店では普通なのだ。
カレーうどんが評判らしいがここは一つ「普通のうどん」を楽しむためわかめうどんを注文。 奥のほうではおっちゃんが生地を伸ばしている。 いいねー。
◎で、うどんの方はというと…コシがありつつも堅くなく、関東の高級店で食える様な麺に近いです。 「さぬきうどん」の麺と言えば強力なコシが主流ですが、これは麺が自己主張しない。ダシも「讃岐と言えば」のイリコは強くなく、かなり「上品」なダシです。
つまるところこの両者、グイグイと前面に出てくる様な「主張」はないのですが、これがアルコールの入った状態で食うと非常にうまい!
近いものを上げろと言われたら、「中北」のうどんをもうちょっと都会仕様にした(どんなんや)ような印象です。
◎一言で言えば「胃袋に優しいうどん」ですね。同じ「夜営業型」の五右衛門が「しっかりした麺」なのに対し、こちらは「やさしい麺」。 東京麺通団で食う様な「西讃系」のうどんのようなインパクトは無いけど、安心して食える洗練されたうどんです。
高松の夜を楽しんだ後の酔い覚ましに一杯、おすすめです。
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