2006/11/21

【Diary】今日の1枚:キリンジ「For Beautiful Human Life」

◎キリンジ。 知人が言うには「和製スティーリー・ダン」らしいが、詳しいことは私は知らない。
しかし毎回毎回鬱陶しいジャケ写だなぁ堀込兄弟。

◎ある意味行き詰まり感のあるJ-Popsの中で、「楽曲に日本語を載せる」と言う課題に対する一つの答えがここにあると思う。
歌詞と言えども楽曲の一つの構成要素なわけで、勿論それ自体のメッセージ性や美しさというものも楽曲の評価の一つになる。 しかし彼らの日本語は、目立たず騒がず、楽曲に溶け合う「音としての日本語」としての完成度が非常に高い。「曲に歌が載っている」のではなく、「歌が曲の、音の一部を支える」と言えばいいだろうか。

◎複雑だが奇をてらわない構成、練られては居てもシンプルなサウンド、印象と耳心地を両立させたメロディライン、これらは爽やかに聞こえても何かあるだろう、あるいは「腹に一物あるだろう」と言う悪知恵的確信犯が見え隠れする。
ありきたりのJ-Popsは飽きた、でも邦楽を楽しみたい、って人にはもってこいと思われる。

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