【Apple】Windows版Safari
◎WWDC2007の「One more Thing…」にて、SafariのVer3パブリックベータ Windows版が(唐突に)公開された。
Safariといえばその高速性とレンダリングの美しさがウリで、Windowsユーザに強力にお勧めしたいソフトの一つだが、本当にWindowsプラットフォームに来るとは思わなかった。
◎さっそく試してやろうとInspironに入れてみたのだが、英語版限定のパブリックベータということで日本語ページには殆ど対応しない(エンコーディングがUnicode(UTF-8)のこのページでも英数字以外は表示できなかった)ので、現在ではまだちゃんと使えるレベルに無い本当の「体験版」である。
速度面ではInspironが動作環境下限ギリギリのスペックではMacBook程の快適性は無い。 まぁそれでもSlapnir(非常駐)よりはやっぱり速い。 レンダリングもOS X版の特徴をよく引き継いでおり(ヒラギノフォントが使えないのは残念だが)、OS X版とそれほど違和感は無い。
◎Windows版をリリースした経緯については、まぁ表向きはsafariの市場シェアを増やしてSafari対応のWebページ(特にAjax等のフロントエンド処理を行うページ)を増やす効果を狙ったもの、というところだろうが、本当にそうなった際──Windows版Safariが一定のシェアを獲得するに至った場合──に、本当に得をするのは実はMacユーザだったりする。
◎ただ、これには当然リスクも伴う。 iTunesと違い、インターネットへのフロントエンドたるブラウザをWindows対応させると言う事は、Windowsが持つ「メジャーであるが故の狙われ易さ」を内包する事にもなる。 FireFoxもシェアを拡大するにつれて脆弱性報告が増えているが、これと同じ事がWindows版Safariに、そしておそらくはそれと基本構造を同じくするであろうOS X版Safariに起こる可能性も出てくる訳だ。
そーいう意味では手放しでは歓迎出来ない事態なのかも。 個人的にはMacは「マイナーで、閉じている」からこそ安全性が確保されているようなものだと思っているので…
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