2008/09/28

【Sound Works]RealGuitar2.2L購入

以前デモレポートしたRealGuitar 2Lの製品版を入手した。
…実は少し前に入手したのだが、市販のパッケージはバージョンが古くUniversalbinary対応していなくて、Music Labからレスポンスコードを受け取るまで、(Rosetta上で)スタンドアロンしか使用できなかったのだ。 在庫の入れ替え位やっとけよ、クリプトン…

◎さて、デモ版ではスティール弦・フィンガー奏法しか音源がなかったが、製品版はピック奏法のほかナイロンギターや12弦ギター、ステレオ録音スティールギターもある。(このステレオ音源がなかなか良い出来)。
サウンドメイクは簡易的なEQと、各種ノイズ等の音量調整ミキサーぐらいといった簡易的なものしか無い。 まあDAWで使うとなると音室調整はどうせDAW側でやってしまうので特に問題ではない。 むしろDAWでの音質調整のベースとなる「ベーシックな音質」と言う意味では十分に及第点で、Garageband Instrumentsと混ぜても違和感が無い。

◎本来はストラムをさせたかったのでコードモードでの使用が中心になるかな、と思ったが実はソロモードが非常に良い出来である。 機能面の紹介は製品ページに譲るとして、例えばスライドは全音以上のスライドだとちゃんと「フレットのある段階的な」スライドになるし、ノンレガートの発音部分は指位置が変わる度にリリースノートでスライドノイズが「キュッ」と鳴る。特にアルペジオを鳴らしている時なんかは、コードが変わる所だけノンレガートで打込むとかなり「それっぽく」なる。

◎このソフトの売りの「運指シミュレート」はたいしたもので、サスティンペダルを踏みながらアルペジオを弾くと、同一弦での発音をしなくなる。 運指の破綻が無いのだ。 ただこれって今までのシンセとはまるで逆の打込みを要求されることになる。(通常のPCMだと同一弦の発音をしまくるので、ペダルは使わずノートタイムを伸ばしてアルペジオを鳴らす) 過去に打込んだデータをそのまま使うと「アレ?」となるかも。
まあ運指の状況は画面で見えるので破綻してるとこだけ修正すればいいんだけど。

◎ただ、ソロモードだと和音演奏してもストラムノイズが乗らず、普通のシンセの和音と同じ様な鳴り方になってしまう。 一方でBass&Pickモードは音域外の鍵盤がそのコードの構成音(弦単位)+ストラムに割り当てられるで和音構成を(ある程度は)自由に演奏出来るし、アルペジオを混ぜる事も出来る。
このため曲の進行によってソロ弾きとストラム弾きが切り替わる様な場合、CC#54でモードを切り替える必要がある。
クリプトンのマニュアルが実に不親切で(笑)CCをいくらにするとどのモード、と言うのが明記されてないが、調べた所値は以下。

0〜12:Solo
13〜38:harmony
39〜63:Chord
64〜88:Bass&Chord
89〜114:Bass&Pick
115〜127:Direct

なんだこの不規則な並びは…Logicで使う場合、トラックオートメーションで書きこんでしまう(Expressは無理だけど)のも手だが、それよりはシーケンスオブジェクトの頭にCCを埋め込んでしまうのが速い。 オブジェクトの位置が変わってもちゃんと追従するしね。

◎とりあえず全体として、今までさんざん苦労していたアコースティックギターの打込みが「嘘の様に楽になる」。 音色のバリエーションはあまり無いが、まあ「そういうギターを1本買ってきた」と思えば何と言う事は無い。 まじめにギター買うより安いし、練習も要らないし。
ギターの打込みに悩んでいる/面倒くさく感じている方には、実にオススメのソフトである。

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