【Diary】今日の1本:「LOLITA」
◎「Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain」に続く男が借りてきにくいDVD第2弾! スタンリー・キューブリックの「LOLITA」。 いや、別に私は幼児趣味でもペドフィリアでもないけれども。
ていうかこれ別にエロDVDでも何でもございませんので。
◎もうね、この映画、私はひたすら「笑いっぱなし」。 笑い過ぎてハラ痛いよ…本来は異常なる愛に取り付かれた中年男の悲しい物語…なんだけど、見ように因っちゃぁ完全に喜劇である。
「愛」なるものに取り付かれて欲望と理性の狭間を揺れ動き、やる事成す事全て空回りした挙句に人生そのものを棒に振ってしまう主人公の姿は見ていて実に哀れで、かつ滑稽である。 「愛」というものの残酷性をまざまざと見せてくれる。
◎そしてもう一つ、この映画は人間の「欲望」と「醜さ」が前面に押し出されており、それがまた笑いを誘う。 主人公は言うに及ばず、ロリータの母の主人公への求愛っぷり、策略を巡らす脚本家、そしてロリータ… 「ロリコン」の語源とは言うものの、実は彼女もとんでもなく「醜い」。 彼女もまた自らの欲求の為に、周囲にまやかしの「愛」を振りまいて困惑させ、その実自分自身も何も掴む事が出来ぬまま、身も心も堕ちて行く。
◎役者も実にキワモノ揃い(ピーター・セラーズが怪し過ぎる!!)なのだが、特にこのロリータ役のスー・リオン、キューブリックはロリータの「内面的醜さ」まで見抜いて彼女を選んだとしか思えないw トレイラーでは見えないが、ラスト近くに出てくるロリータの姿は一見の価値有り。 私は見た瞬間大爆笑しました。
それにしてもキューブリックって、よっぽど「愛」というものが嫌いなのね…w
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