2009/11/21

【Music Works】MOTIF開腹手術

◎我が家のマスターキーボード、MOTIF8の鍵盤が1個、戻りが非常に悪くなった。 PCRのように反応しない訳ではなく、鍵盤を押し込んだ後戻ってこなくなったのだ。
8年も使っていれば寿命か、とも思ったが、S90XSを購入するには少し踏ん切りがつかない。 なんて思っているとこんなBlogが。

Studio Light Blue:愛機YAMAHA MOTIF ES8を分解整備する♪

おお、同じような症状に悩んでいたようだ。 こちらで紹介されているのはMOTIF ES8だったが、MOTIF以後のYAMAHAの88鍵モデルはどれも煮た様なボディ構成の為、このBlogの手順なら分解できるだろう。 と言うコトで開腹手術開始。
◎とりあえず本体を止めているビスは全て裏面なので、床に毛布を敷いて餅を設置。 相変わらず重てぇなぁ…
手始めにサイドパネルと裏面の黒いビス・SIMM増設用パネルのビスを全て外すと…

後側のヒンジを軸にパネルがバコンと開いた。 (後から考えると、サイドパネルを外す必要も無かったかも知れない)
この状態から両サイドにあるフロントパネルのビスを外してフロントパネルを外す。 さて、鍵盤はどうやって外そうか。

◎鍵盤全体を手前に引き(ハンマーアクション部との連結を外す)ながら鍵盤の視点を引き上げると簡単に外れ…たのだが、なんとここで鍵盤の根元が割れていた事が判明。この写真では見えないが、実は斜めに切りかかれた部分にクラックが入っており、触っているうちに取れてしまった。
最初は鍵盤をこじった際に割れたのかと思ったが、破断面に応力がかかった跡が見られない。 加水分解だろうか?

◎解放時と打鍵時の写真だが、鍵盤の奏者側から下方向に伸びた部分が、ウェイトを保持している部分と連結されているのが判るだろうか。 今回鍵盤が戻らなくなった理由自体は、この連結部分の油膜切れのようだ。 この部分、良く見るとかみ合い部分は回転運動、底面(黒い部分)は往復運動をしている。 結構複雑な動きをしている様だ。

◎最初はそこらへんに付着していたグリスをかき集めて油膜を上塗りしたのだが現象が戻らない。 どうやらグリス自体も加水してしまったらしい。と言う事で近所のホームセンターでシリコングリスを買って来て塗りたくる。 欠けてしまった鍵盤の視点はアロンで補修。
組み上げて弾いてみると、まだ若干戻りの動作が渋そうな部分はあるが、弾き倒している間に気にならなくなった。 よし、修繕完了!!
ただ、鍵盤そのものが加水分解で割れてしまった可能性があるので、そんなに長くは保たない、と言う事でもある。 やはりS90XSに買い替えないとダメか… 愛着あるんだけどなぁ。

0 件のコメント: