2008/10/25

【Computing】何が明瞭かと 〜Vista奮闘記その2〜

◎Vistaのシステムフォント、メイリオ
会社PCをVistaにして以後、このボケボケ文字と悪戦苦闘している。 M$が言うには「画面上での可読性を大場に向上させた」らしいのだが、少なくとも私にとっては恐ろしく読みづらい。 と言うかUI Gothicのほうが全然読み易い。
Google界隈で見ても評判は決して宜しくない。
しかし周囲のVistaユーザの話を聞くと「そうでもない」そうだ。 私がヒラギノに慣れているからか?

◎ではM$の言う「画面上の可読性」とやらがどの程度のものなのか、調べてみようじゃないか。
上のサムネイルとまったく同じ文章をワードパッド(Win)とテキストエディット(Mac)で作成し、比較してみた。
ちなみに画像解像度が違うためXPは11ポイント文字、Macは15ポイント文字とした。(ピクセルサイズがほぼ同じになる)
行間はいじっていない。

メイリオ(WinXP)による文章
MS UI gothicによる文章
ヒラギノ角ゴによる文章
ヒラギノ丸ゴによる文章 ※丸ゴシックとしてメイリオと比較。
Osakaによる文章 ※旧Mac OSのシステムフォント。 OS X上で描画。
◎確かにUI Gothicのそれと比較するとスムージングが効いている分仕上がりは奇麗なのだが、全体的に文字が滲んでいるかのように見える。 ヒラギノ(特に丸ゴ)と比較すればその差は明らかで、メイリオは縦横の太さが安定せず、スムージングが強い為に文字濃度が安定していないのが判るだろうか。

◎OS Xのシステムフォント、ヒラギノ角ゴProとの比較では…もはや比較にならない。 というか「字体の好み」以外の点でヒラギノがメイリオに劣る部分はどこだろう? といった感じだ。
勿論OSの描画エンジンの違いもあるので一概には言えないが、メイリオの可読性は旧MacシステムフォントのOsakaにも劣るものと言っても良いのではないかと思う。 と言うかヘンにスムージングなどかけず、UI Gothicのままにしてくれても良い位だ。

◎まあ、コレに関してはメイリオのデザイン指揮者にまで
タイポグラフィの基本である可読性や洗練された美しさで目に心地さを与える微妙な調整もあまり施されず、荒削りな v1.0 のままで表舞台に押し出されてしまったのが現状です。
と言われてしまう始末である。 そもそもDTP書体として生み出されたヒラギノと、OSの一部品にさせられたメイリオとを比較するだけ酷なのかもしれない。 しかしOSのシステムフォントに使用し、かつ「明瞭」なんて言葉を関するのなら、もっと緻密にチューニングをするのがユーザに対しての最低限の礼儀じゃないのだろうか。

◎面白いのでいろいろ比較してみた。 参考にどうぞ。
【MS Pゴシックの比較】
WinXP
Mac OS X
【MS P明朝の比較】
WinXP
Mac OS X

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